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ズーム全域開放F値2.8 の大三元レンズ は第2世代( SEL1635GM2 / SEL2470GM2 / SEL70200GM2 )に刷新。軽量コンパクトに加えて、将来のカメラの進化を見据えたG Masterレンズの性能を新旧比較。

ソニーのデジタル一眼カメラαシリーズのフルサイズEマウント専用レンズは今や50本を越えるほどに充実。

その中でも、圧倒的な解像度と柔らかいボケ味をもつソニー最高峰となるGMasterレンズについても、2016年に登場してはや7年が経過。

尋常じゃないほどに高性能化していくαボディを見据えて、大三元レンズ、GMaster のズームレンズは第2世代へと刷新された。

ズーム全域開放F値2.8というレンズ性能は変わってないのに何が変わったの?を簡単に解説してみる。

・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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●G Masterレンズ第2世代(GM2)となった進化点は何?

大三元レンズと呼ばれる3つのGMasterレンズがそれぞれ新しく第2世代へと更新されている。

焦点距離:16mm-35mm
SEL1635GM」⇒「SEL1635GM2

焦点距離:24mm-70mm
SEL2470GM」⇒「SEL2470GM2

焦点距離:70mm-200mm
SEL70200GM」⇒「SEL70200GM2

第2世代となったレンズは、何が変わったのかをわかりやすくまとめてみる。

 

進化点① 軽量・小型化

物理的に大きく変わったのが大幅な軽量化と小型化。

SEL1635GM287.8 x 111.5 mm約547g(-133g、-約20%)
SEL1635GM:88.5 x 121.6 mm、約680g

SEL2470GM2: 87.8 x 119.9 mm約695g(-191g、-約21%)
SEL2470GM87.6 x 136 mm、約886g

SEL70200GM2:88 x 200 mm、約1045g(三脚座別)(-435g、-約29%)
SEL70200GM:88 x 200 mm、約1480g(三脚座別)

SEL1635GM2」と「SEL2470GM2」は、約20%の軽量化と小型化

SEL70200GM2」にいたっては、全体のサイズ感は変わっていないものの重さは約29%の軽量化を果たしている。


「SEL2470GM」はレンズとしての性能は高くても、大きくて重いということがネックだった事からすると、「SEL2470GM2」は全長が短くなって明らかにバッグへの収納も楽になった。

仮に3つのレンズの重さを合計した場合。

「SEL1635GM」(約680g)+「SEL2470GM」(886g)+「SEL70200GM」(1480g)=3,046g

SEL1635GM2」(約547g)+「SEL2470GM2」(695g)+「SEL70200GM2」(1045g)=2,287g

第2世代になったGMasterに機材を入れ替えたとしたら、3kもあった重さが2kg強までもダイエットできてしまう。

軽量化の要因となっているのは、それぞれのレンズの構成にある。

特に超高度非球面XAレンズについては、使っている枚数が増え、全体のレンズ総数が減っている。

ここ数年の技術的な進化もあって、高画質化のみならず小型・軽量化が進んだという事になる。

 

進化点② 絞りリング・各種ボタンを追加

新型のSEL1635GM2」、「SEL2470GM2」、「SEL70200GM2には、物理的に絞りリングを追加

さらに、フォーカスホールドボタンが上部に追加されていたりと操作性も良くなっている。

グリップしたボディ側のボタン類を操作するとして、レンズにそえた左手で絞りリングを直感的に回したり、縦位置でもフォーカスホールドボタンがすぐに押せたりといった使い方ができることでより直感的に操作できる。

追加点
SEL1635GM2:絞りリング、フォーカスホールドボタン(上側)、アイリスロックスイッチ、絞りリングクリック切り換えスイッチ
SEL2470GM2:絞りリング、フォーカスホールドボタン(上側)、アイリスロックスイッチ、絞りリングクリック切り換えスイッチ、ズーム操作感切り換えスイッチ、
SEL70200GM2:絞りリング、アイリスロックスイッチ、絞りリングクリック切り換えスイッチ、フルタイムDMFスイッチ、手ぶれ補正モードスイッチMODE3

 

進化点③ 近接撮影性能の向上

初代GMasterレンズはせっかくの大口径レンズなのに被写体によれることができなかった。

それに対して、第2世代のGMasterレンズは近接撮影性能が大幅に向上。

より近くに、被写体をより大きく撮影できることで撮影バリエーションが大きく広がっている。

最短撮影距離・最大撮影倍率
SEL1635GM20.22(W,T)m、0.32倍

SEL1635GM:0.28m、0.19倍

SEL2470GM20.21(W)-0.3(T)m、0.32倍
SEL2470GM: 0.38m、0.24倍

SEL70200GM20.4(W)-0.82(T)m、0.3倍
SEL70200GM:0.96m、0.25倍

 

進化点④ AF性能が向上

第2世代のGMasterレンズでは内蔵されるモーターが刷新されたことで、AF性能が劇的に向上している。

AF用モーター
SEL1635GM2XDリニアモーター

SEL1635GM:ダイレクトドライブSSM (DDSSM)

SEL2470GM2 XDリニアモーター
SEL2470GM: ダイレクトドライブSSM (DDSSM)

SEL70200GM2XDリニアモーター
SEL70200GM:リングドライブSSM+リニアモーター

高推力なXD(extreme dynamic)リニアモーターの威力は絶大で、これを搭載したことによりAF速度は比較すると約2倍にもなる。

SEL70200GM2にいたっては、最大で約4倍の高速化。

静止した被写体であれば必要ないと思ってしまいがちだけど、動く被写体を撮影するには生命線。

速い被写体を高速かつ正確に追いかけるために、カメラ本体は日々進化し続けている。

発表されたばかりのα9 IIIでは、もう驚異とも言える最高120コマ/秒のAF/AE追従連続撮影が出来るわけだけれども、これについてもレンズがその性能においつけなければ意味がない。

大三元のGMasterレンズの新旧モデルでその対応を見てみると、ここがまさに分かれ道となると言っても良い。

最高120コマ/秒のAF/AE追従連続撮影に対応
SEL1635GM2対応◎
SEL1635GM対応△(1コマ目の絞り値に固定)

SEL2470GM2 対応◎
SEL2470GM対応△(1コマ目の絞り値に固定)

SEL70200GM2対応◎
SEL70200GM

第2世代のGMasterレンズは最高120コマ/秒のAF/AE追従連続撮影に対応“。

前世代のGMasterレンズも対応してはいるものの、1コマ目の絞り値に固定されてしまう性能の限界がある。

SEL70200GMついては、巨大なAF機構を内蔵しているためか対応レンズから外されている。

これから先、新しいカメラが出てきてもカメラ性能にレンズが対応しきれないという状況も増えていく可能性が高い。

 

進化点⑤ 動画性能の向上


動画に大敵といえば、撮影しているときの不用意な画角変動。

例えば、フォーカスリングを回したときに起きる画角が動いてしまう「フォーカス時のブリージング」は最悪。

静止画撮影では問題になることはないけれど、動画撮影していたとして画角が動いてしまうともはや映像として使い物にならない。

例えばこの動画をみると、「SEL70200GM」「SEL70200GM2」のフォーカスを操作したときの画角の挙動の違いがわかる。

レンズ:FE 70-200mm F2.8 GM OSS「SEL70200GM」

レンズ : FE 70-200mm F2.8 GM OSS II「SEL70200GM2」 

 

先代「SEL70200GM」で発生していた「フォーカス時のブリージング」が「SEL70200GM2」では大きく抑制。

他にも、F値を変化させた場合にピントの位置が動いてしまうフォーカスシフトや、ズームを操作したときに軸ずれについても大幅に改善されている。

静止画撮影をメインにしている人にとってはあまり関係ないと思われがちなポイントではあるけれど、第2世代のGMasterレンズでは、こうした動画のクオリティについても考えられたレンズだということがわかる。

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●将来のカメラ性能を見据えて G Masterレンズ第2世代という選択

すでに完成されていると思っていた大三元のGMasterレンズが、まさかのコンパクトかつ軽量になるとは思わなかったという感想につきる。

そのうえで、今あるソニーの最新技術をこれでもかと投入して、解像度もボケ味もすこぶる美しい。

特に、画面の周辺部まで美しくて、テレ端でもワイド端でも高解像度を保っている破壊力と、輪線ぼけのない点光源やピント面からとろけていくようなボケ味。

そして追い打ちをかけるように、超高速なAFや近接撮影。これも何物にも変えられない性能。

今ではなくてはならない絞りリングもあるし、縦位置のフォーカスホールドボタンもあるし、第2世代のGMasterレンズは間違いなく使いたいレンズに入る。

 


FE 16-35mm F2.8 GM II「SEL1635GM2」
ソニーストア販売価格:346,500円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

FE 16-35mm F2.8 GM「SEL1635GM」

ソニーストア販売価格:334,400円(税込)⇒283,800円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

 


FE 24-70mm F2.8 GM II「SEL2470GM2」
ソニーストア販売価格:308,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

FE 24-70mm F2.8 GM 「SEL2470GM」
ソニーストア販売価格:277,750円(税込)⇒253,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

 

・GMaster 標準ズームレンズ FE 24-70mm F2.8 GM II「SEL2470GM2」をソニーストアで触ってきたレビュー。
(その1)あの巨大で激重だった24-70mm F2.8通しのレンズがこんなに軽く小さくなるなんて。

(その2)ズーム全域で画像周辺部まで解像する光学性能と高速・高精度なAF。


FE 70-200mm F2.8 GM OSS II「SEL70200GM2」
ソニーストア販売価格:363,000 円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

FE 70-200 mm F2.8 GM OSS「SEL70200GM」

ソニーストア販売価格:329,593円(税込)297,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

 

・GMaster 望遠レンズ FE 70-200mm F2.8 GM OSS II「SEL70200GM2」をソニーストアで触ってきたレビュー。
(その1)高速かつ静粛なAFと、あまりの軽量っぷりに驚愕。

(その2)テレ端からワイド端まで使える近接撮影、テレコンバーターとの連携など利用シーン激増。
(その3)静粛かつ動画クオリティの高さと、絞りリングや機能的なスイッチ類の搭載。

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


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