ソニーが基本的に好き!

カメラ製品サイトに使われる画像はどこまでならOKなのか?ソニーのαシリーズを例に、製品ページで使われている画像を調べてみた。


パナソニックが発表した「LUMIX S9」について、製品ページに掲載された画像に関係ない有料画像や、その製品自体で撮影されたものではない写真が多く使われたことで話題に。

大手メディアでもニュースとなり、カメラ好きだけでなく多くの人の目にとまるものとなった。

産経新聞の記事では、ソニーグループにも画像の使い方についての質問も掲載、以下のように説明がされている。

「ソニーグループもイメージ図として有料画像を使用する例はあるが、作例には使用した機材を明記することを徹底しているという。担当者は「どんな写真が撮れるのかをお客さまに伝えることが重要。基準を設けて適切にサイトを制作している」と話す。」

(引用:パナソニックのカメラ製品サイトに無関係の写真 「20年以上前の感覚で制作」と釈明

そこで、あくまでもソニーがどういったルールでサイトを作成しているか、ソニーホームページ上のカメラ製品ページで、例としてα7CRでは実際どのような掲載を行なっているのか確認してみた。

<注意>
すでに該当ページはパナソニックさんで訂正および謝罪されています。
本サイトおよび記事内容は、パナソニックさんを糾弾するためのものでは一切ありません。

・デジタル一眼カメラα7CR「ILCE-7CR」製品ページ

・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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●ソニー α7CR の製品ページで使われている画像はどうなっているのかを調べてみる。

ソニーカメラサイトのすべてのページを検証するのはあまりにも大変なため、今回は例として、最近発売されたばかりのデジタル一眼カメラα7CR「ILCE-7CR」を例にとってページを確認してみる。

α7CRは、コンパクトなフルサイズミラーレス一眼カメラα7Cシリーズ最新の高画素モデル。

高画素モデルのα7R Vをベースとして、コンパクトなα7Cシリーズに落とし込まれているという大枠のポジションを理解しておくとわかりやすい。

製品トップページから、それぞれの特長を示すページをピックアップしてみる。

 

カメラ製品の特長を説明する場合には、必ずと言っていいほど作例が掲載されている。

ソニーの場合、カメラ製品(ボディ)といっしょに使っているレンズの情報、さらに撮影設定なども掲載されているので参考にしやすい。

ここであえて不満を言えば、縮小した画像を掲載しているため、もっと写真の細部までみたいと思っても確認できないこと。

 


α7CR製品ページ

 

α7RV製品ページ画像

 

例えばセンサーのイメージ画像、搭載されている画像処理エンジンのイメージ画像をみると、完全にα7CRの素材だけを使っているわけではなく、他のモデルと共通のものを利用している。

ただしこれは作例ではなく、センサーや画像処理エンジン自体は同等のものを搭載しているためここが問題視されることはないはず。

 


α7CRのクリエイティブルック説明画像

α7CIIのクリエイティブルック説明画像

 

また、写真動画の雰囲気を簡単に切り替えることができる「クリエイティブルック」の説明では、使い回しをしているイメージ画像ではなく、ちゃんとそのカメラ製品ページのために用意したものが使用されている様子。

 

 

細かく見てみると、イメージが全く使用されていないわけではなく、α7CRを使用した画像ではない画像・映像も製品ページ内にあった。

上の画像は、カメラの被写体認識を説明しているもので、よく見ると下に「※画像はイメージです」と記載されている。

では、具体的にどのようなカメラで撮影されたものが使われているのか?を調べてみた。

 

上の画像では、α7CR以外に、α7R Vα7C IIなどの画像・動画キャプチャーも使用されている。

そのため、ソニーとしては「※画像はイメージです」と記載して誤解がないようにしているという事になる。

<追記>
これらの画像の機種を特定した方法についてですが、ソニーの製品ページとPVからそれぞれの製品を探してきました。
例えばα7RV のページの作例で初めて使われた画像であったり、α7CRやα7CII はPVでそれぞれ作例としてピックアップされています。
そちらを元に機種を特定しました。画像にデータが付与されているわけではありません。

 

誤解がないように言っておくと、全く関係ない画像を使用しているわけではなく、ほぼ同等のAF性能・同じAIプロセッシングユニットを搭載しているモデルの素材を流用している。

そのため、ユーザーが不利益になるようなものではないと思われる。

プロモーションビデオについても、実際にα7CRを使用した映像と「同じリアルタイム認識AFシステムを搭載したカメラで撮影した作例」が区別できるように、小さいながらも記載してわかるようにしている。

 

 

その他、同じ映像の画像を使っていても、初出の元画像である「α1」には「※画像はイメージです」とは表記されていないが、実際にイメージとして利用しているα7CRではきっちりと注釈を入れている。

ソニーとしては、製品ごとに手間をかけて画像を用意するのは大変なので流用しているものの、機能と全く関係ない画像については使わないようにはしている。

 

 

また、潔く全く説明画像がない項目も存在する。

もっとアピールするために画像を使って説明しても良いと思うような部分でも、過度な脚色が入ってしまうと信用問題にも発展する可能性があるため、細かい項目については最小限の説明にしているのかもしれない。

 

α7CRにおすすめのレンズ紹介の項目では、α7CRを使っている作例というものはほとんどなかった。

ただしこれは、あくまでもレンズの紹介。

メーカーよりに考えると、新製品のカメラが出るたびに、それにあわせて今まで発売してきた多数のレンズの作例を新たに撮るのはとんでもない負担になる。

このあたりはどのメーカーも、今までに作った資産(作例)を活かしたほうが良いと考えているはず。

今回の話題になってしまった件も、本来のカメラの作例が少なすぎた事と、そのカメラ性能を逸脱しないレベルの作例や注釈など、もうすこしデリケートな部分に気を使っていればというところがあったのかもしれない。

ソニーのスタンスと結局何が問題になるのか?

α7CRの製品ページについてみると、ソニーの画像掲載のスタンスが少し理解できた。

・基本的にそのカメラと全く関係ない写真は掲載されていない(ましてや他メーカーカメラで撮影した作例のようなものはない)
・作例には使用レンズ、撮影設定が記載されている
・イメージ画像も使用しているけれど、カメラ性能や搭載機能から逸脱しないものを使用している
・そのカメラを利用していない場合、ユーザーがわかるようにすぐ下に注釈を入れている
・おすすめレンズはレンズ主体の作例を掲載している

ソニーとしては、製品の素材(写真)を使いつつも、共通機能や労力の大きい部分については自社の似た性能のカメラ素材をイメージとして流用している。

理想としては、その製品の素材だけで作ることではあるけれど、それは大変な作業になるため、実際に使うユーザーが納得できる範囲で誤解がないように製品ページを作っているという事になる。

カメラ、レンズという特に映る画像が性能と直結しているため、以下のような事は避けなければいけない。

・機能性能の説明イメージに他メーカーのカメラで撮影した画像を使ってしまう
・作例と勘違いするようなイメージを使ってしまう
・イメージと作例の差がわかりにくい

イメージはあくまでイメージ、実際のものよりもはるかに盛ってしまっては勘違いする人が出てきてもおかしくない。

カメラに限らず趣味嗜好が強くなればなるほど、本来とは違ったところで論争が起きがちで、それぞれ自分たちの愛用するメーカーを信じるがゆえにユーザー同士のバトルに発展しかねない。

メーカーもユーザーも間違えない事が理想であるけれど、万が一間違えた場合は真摯に対応していく事が大切。

マイナス方向ではなく、プラス方向に切磋琢磨して製品の性能が良くなっていくことが、そのカテゴリーの今後の発展につながるのではないかと思う。

<最後に個人的なお知らせ>
カメラ性能は年々進化しているのに、自分のカメラ撮影の腕は平行線を続けています。

 

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●記事内で取り扱ったカメラ


デジタル一眼カメラα7CR「ILCE-7CR」
ボディのみ
カラーバリエーション:ブラック、シルバー
ソニーストア販売価格:449,900円(税込)

 

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

※グリップエクステンション「GP-X2」付属


デジタル一眼カメラα7C II「ILCE-7CM2」
ボディのみ
カラーバリエーション:ブラック、シルバー
ソニーストア販売価格:295,900円(税込)


デジタル一眼カメラα7C II「ILCE-7CM2L」
ズームレンズキットSEL2860付属
カラーバリエーション:ブラック、シルバー
ソニーストア販売価格:328,900円(税込)

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


デジタル一眼カメラα7R V ボディ「 ILCE-7RM5」
ソニーストア販売価格:555,500円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


デジタル一眼カメラ α1 「ILCE-1」
ソニーストア販売価格:935,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

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