焦点距離800mmをカバーするソニー 超望遠レンズ FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」を、CP+ソニーブース で触ってきたレビュー。
ソニーから登場した、35mmフルサイズ対応α™（Alpha™）Eマウントレンズとして、α史上最大の超望遠ズームレンズ GレンズFE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」。
CP+2025のソニーブースではいち早く触ることが出来た。
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CP＋ソニーブースでは、一段高い位置にある「撮影体験｜野鳥・スポーツ(望遠レンズ)」のコーナーに展示。
新製品という事もあってたくさんの人が「SEL400800G」を目当てに来場している事もあって、長蛇の待機列ができてしまうのでは？と心配していた。
けれど、アプリで整理券配布されていて自分の番がまわってきたころに集合場所に集まれば良いというシステムだったため他のコーナーを回るなどして時間を有意義に使う事ができた。
・FE 400-800mm F6.3-8 G OSS SEL400800G | デジタル一眼カメラα（アルファ） | ソニー
・デジタル一眼カメラα（アルファ） | ソニー
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目次
●FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」のサイズ感
ソニーブースに展示されていたFE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」を2日間にかけて何度か触る事ができた。
ちなみにCP+2025は終了してしまったけれど、ソニーストア直営店（銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神）では先行展示しているのでいつでも試すことができる。
SEL400800Gは、最新のレンズ設計技術により、開放F値6.3から8までのズームレンズでありながらフィルター径φ 105mm、最大径φ 119.8mm、長さ 346mm、質量約 2,475gを実現。
最大の特徴はα（Alpha）レンズ初の望遠端800mmまでをカバーするレンズであること。
超望遠400mmから超望遠800mmまでの大口径超望遠ズームレンズとなり、大口径のGレンズならではのズーム全域での高解像と美しいぼけ描写を実現する。
焦点距離400mmスタートという事もあってシチュエーション特化型となるけれど超望遠においては唯一無二のレンズ。
※左側がSEL400800G、右側がSEL200600G
FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」と、近い焦点距離＆サイズとなるFE 200–600 mm F5.6–6.3 G OSS 「SEL200600G」と比較。
SEL400800Gがよりも最大径はわずかに大きく、鏡筒の長さは約28mm大きくなる。
とはいえ、基本同じデザイン構造でこうして並べてみるとサイズの違いはないように見える。
SEL400800Gの質量については、2,475gという重量級。
の質量2,115gと比べると約360gも違うのかと驚いてしまう。
ただし、SEL400800Gは固定されている三脚座を含めた重さであり、に三脚座の重さを含めるとレンズ2,215g+三脚座117g＝2,232gとなり、その差は約240g。
この差をどうとらえるか？実際に撮影時に手持ちで振り回すには負荷がかかるので、体幹を鍛えておいたほうが良いことには変わりない。
※カメラに装着されているレンズがSEL400800G、手前はSEL200600G
どちらも共通してインナーズーム機構になっているため、ズーム時に全長が変わらない。
それゆえにズーム時に重心がほぼ変わらず撮影やパンがしやすいとかレインジャケットを付けても使い勝手が良いというメリットもある。
他のレンズと異なり、SEL400800Gは、前方にズームリング、後方にフォーカスリングがある。
ズームリングの回転角は90度程度に焦点距離400-800mmが収まっていることもインナーズームの特徴。
トルクもとても軽いこともあって、わずかな回転で素早くズームの調整ができる。
ズームリングの実際の操作感。
野鳥や飛行機など高速で飛ぶ被写体を400mmで捉えて、素早く焦点距離を800mmまで伸ばすといった使い方に適している。
どちらも共通して形バヨネット式のフードを付属。
SEL400800Gのフードには、不意に筈れないためのロックボタンと、フィルター操作窓も備わっている。
そして何と言っても大きい前玉。
フィルター径はなんとφ 105mmにもなる。
フードにフィルター窓があるとはいえ、円偏光フィルターやNDフィルターをこのサイズで用意すには相当なコストがかかる。
ソニー純正のフィルター・プロテクターもこのサイズは発売予定がない。
レンズ左側面にはフォーカスモードスイッチ、フルタイムDMFスイッチ、フォーカスレンジリミッター、手ブレ補正スイッチ、手ブレ補正モードスイッチを搭載。
超望遠レンズでネックとなる合焦する範囲についてはフォーカスレンジリミッターを切り替えることで、シーンによって最適な合焦範囲を設定できる。
例えば、∞-8mに設定すれば前方にあるフェンスにAFを持って行かれることがなく、10m-NEAR にすることでAFが背景に抜けにくくなるといった具合。
また、AF-Cモード時でもフォーカスリングを回転させるだけで瞬時にマニュアルフォーカスが可能なフルタイムDMFスイッチも搭載している。
好みのカスタマイズができるフォーカスホールドボタンは合計で3つ搭載。
そして前述した通り、三脚座はねじ留めされていて取り外せない仕様。
これは、着脱タイプの三脚座ではキツく締めたとしてもどうしてもガタツキが発生するため、重量のあるレンズを安定して固定しておくための措置。
一応はネジどめされているだけなので、非公式にはなるものの外せなくはない。
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●FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」で撮影してみた。
FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」で実際に撮影してみた。
「撮影体験｜野鳥・スポーツ(望遠レンズ)」のコーナーでは、基本的に三脚に固定されていて、そこから見える被写体を探して撮影する。
見下ろしたポートレート（モデルさん）やスポーツシーン（剣道やブレイクダンス）を撮るには望遠レンズのポテンシャルを持て余すと思っていたら、上の照明の近くに、鳥のフィギュアとGMasterロゴを発見。
なかなかに小さなターゲットではあるけれど、超望遠レンズだからこそぐっと引き寄せて捉えることができる。
 焦点距離：400mm 絞り値：F6.3 シャッタースピード1/250 ISO感度：ISO3200 |
 焦点距離：800mm 絞り値：F8.0 シャッタースピード1/250 ISO感度：ISO3200 |
焦点距離400mm での開放絞り値はF6.3、焦点距離800mm での開放絞り値はF8.0。
超望遠を手に入れたかわりに開放F値は明るくないため、こうした屋内で光量が足りないシーンではISO感度は上がり気味になる。
特に高速な被写体を捉えるさいにはシャッタースピードとISO感度とのバランスを考える必要もあるかと思われる。
動画撮影時に気になるフォーカスブリージングについても、最新のレンズだけあってごく最小に抑えられている。
超望遠で捉えた映像を動画としても高いクオリティで残せる。
SEL400800Gのアクチュエーターは、リニアモーターx2で、GMasterレンズに入っているXDリニアモーターではないものの、フォーカスレンズユニット自体の重さが明るい大口径レンズよりも圧倒的に小さいこともあってAFは十分に高速。
動きの速い被写体でも高速・高精度・高追随かつ静粛なフォーカシング。
α9 IIIの最高約120コマ/秒の高速連写にも対応するトラッキング性能を有しており、ズーミング中でもトラッキングは継続。
撮っていてレスポンスが気になることはまるでなくて、むしろ早い被写体を枠内に捉えたり瞬間にシャッターを切るといった撮影者の適応能力が問われると実感させられる。
遠くにいるポートレートブースにいるモデルさんを撮影。
一般にこうしたシチュエーションはほぼないはずだけれど、運動会や発表会を想定して一定の離れている場所から自分の子どもを狙い撃つシーンを想定すると良いかもしれない。
かなりの距離が離れていたとしても、焦点距離400mmから800mmまであれば、顔や瞳にいたるまで鮮明に写すことができる。
カメラ ： α1 II「ILCE-1M2」
レンズ ：
焦点距離：800mm
絞り値：F8.0
シャッタースピード1/400
ISO感度：ISO2500
モデル：桃さん（@momo_001121）
ズームの全域にわたってもピント面はとてもシャープ。
顔の表情も、衣服の質感まで鮮明なディティールとして描写されている。
Aマウント時代の望遠レンズを使っていた頃は、300mmですらどうにもスッキリしない印象があったけれど、超望遠の800mmでもここまでヌケがよければ結構いいんじゃないかと。
そしてもう一つ試してみたかったのは、テレコンバーターを装着してさらなる焦点距離のアップ。
は、ともに1.4倍と2.0倍のテレコンバーターに対応している。
1.4x テレコンバーター「SEL14TC」を装着した場合は、焦点距離：1120mm 開放絞り値はF11。
2.0x テレコンバーター「SEL20TC」を装着した場合は、焦点距離：1600mm 開放絞り値はF16。
に2.0x テレコンバーター「SEL20TC」を装着して試させてもらった。
実はここでの問題は、三脚に固定されておらず手持ちで撮影しなければいけなかった事。
さらにボディ＋レンズ＋テレコンバーターの総重量に加えて、ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」を装着して撮影してしまったことで、ファインダーを覗いての3点で支えることができなかった。
 ＋「SEL20TC」 焦点距離：800mm 絞り値：F13 シャッタースピード1/80 ISO感度：ISO2500 |
 ＋「SEL20TC」 焦点距離：1600mm 絞り値：F16 シャッタースピード1/80 ISO感度：ISO2500 |
焦点距離800mmスタートという見える範囲の狭さは無論のこと、1600mmまで望遠するとほんのささいな動きで被写体を見失ってしまう。
2本の両腕でカメラとレンズを支えて、「PDT-FP1」のモニターを視認して撮影するのはどう考えても無謀。
おかげでせっかくのチャンスだったのに微ブレしている写真しか残せていなかったのは全て自分のせい。
ここで改めて三脚必須だと痛感させられた。
フォローしておくと、最近のαのボディ（α1II/α9III/α7RV/α7CII/α7CR/α6700/ZV-E10II）であれば、連写しても絞りF22まではAF-Cが作動してくれるので動きのある被写体も間違いなく狙える。
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●スポーツシーンもレースも航空機、野鳥撮影に欲しくなる超望遠レンズ「SEL400800G」
FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」は、開放F値は正直なところ明るくない事もあって、屋内や夕暮れといった光量が足りないシーンではシャッタースピードとISO感度のせめぎあいになることもあるはず。
それでも唯一無二の超望遠ズームレンズ。
このレンズでしか撮れないシーンが間違いなくある。
撮影した写真を見た限りでは、解像感もあって鮮明なディティール、超望遠の800mmでもここまでヌケのいい写真が残せるのかと。
もちろん、より画質に拘るなら超望遠単焦点レンズ（SEL600F4GM、SEL400F28GM）の世界観は別格。
ただこちらは車が買えるほどの超絶高価なレンズであるし、サイズも大きくかつ重量も3kg前後となって、さらに単焦点レンズならではの撮影の難しさというか技量と経験も必要だったりもする。
そう考えると40万円という価格で、超望遠の世界を撮影できる出来高までを考えれば真っ先に使ってみたいレンズと言える。
●長期保証＜3年ベーシック＞付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
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・FE 400-800mm F6.3-8 G OSS SEL400800G | デジタル一眼カメラα（アルファ） | ソニー
超望遠800mmカバー FE 400-800mm F6.3-8 G OSS「SEL400800G」を、お得にソニーストアで購入する方法。
ソニーストアで購入
ソニーストア （web）でご購入のさいに、以下バナーを経由してお買い上げいただくことで、当店の実績となります。
ソニーストア 直営店舗でご購入の場合
※ソニーストア直営店（銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神）にて購入のさいに、
スタイリストさんにショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
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