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ソニー初のフィッシュアイズームレンズ FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」をソニーストアで触ってきたレビュー。円周魚眼から対角線魚眼まで1本、314gで振り回せる魚眼ズームレンズ。

ソニーストア福岡天神の展示台に置かれたFE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」とα7C II

ソニー初のフィッシュアイ(魚眼)ズームレンズFE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」。

これまでフルサイズEマウントで魚眼撮影をするにはFE 28mm F2「SEL28F20」にフィッシュアイコンバーター「SEL057FEC」を組み合わせるしかなかったけれど、今回は8mmの円周魚眼から14mmの対角線魚眼までを1本でカバーする。

ズームリングを回すと魚眼の種類そのものが変わるレンズは、実際どう撮れるのか? ソニーストア福岡天神の先行展示で触ってきた。

・FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

●ソニーストア福岡天神でSEL814Gを触ってきた。

α7C IIに装着したSEL814Gを横から見た状態。フード付き

「SEL814G」が装着されていたのは小型フルサイズボディのデジタル一眼カメラα7C II。

魚眼ズームというとFE 12-24mm F2.8 GM「SEL1224GM」のような前玉の張り出した大きなレンズを想像してしまいがちだけれど、想像以上にコンパクト。

レンズ構成は13群16枚で、EDガラス2枚・非球面4枚・ED非球面1枚。絞りは円形絞り7枚羽根。

SEL814Gを手に持った状態。フードを付けたまま手のひらに収まる大きさ

質量は約314g、大きさは最大径63.1mm × 長さ82.8mm。

手に持つとこのくらいのサイズ感。フードを付けたままでも手のひらに収まる。

インナーズームのため8mmでも14mmでも全長が変わらない。

仮にジンバルに載せても、バランスを取り直す手間が出ない。

付属フードALC-SH186を外して手に持った状態のSEL814G

付属フードはALC-SH186。

着脱式で、レンズキャップはフード側に取り付ける方式になっている。

SEL814Gの鏡筒側面。FISHEYE 0.15m/0.22xの刻印

レンズは球状に張り出した前玉が特徴的。

鏡筒には「FISHEYE 0.15m/0.22x」の刻印がみえる。

最短撮影距離0.15m(ズーム全域)、最大撮影倍率0.22倍(望遠端)で、魚眼としてはかなり寄れる。

SEL814Gのマウント側。Eマウントと電子接点、リアフィルターホルダー部

マウント側から見ると、リアフィルターホルダーのスリットが見える。

ここにフィルターを挟み込んで対応する。

本体にはカッティング用のテンプレートも付属している。

FE 14mm F1.8 GM・FE 12-24mm F2.8 GMと並べてみる

SEL814G、FE 14mm F1.8 GM、FE 12-24mm F2.8 GMを真上から並べて前玉を比較

超広角のGマスターレンズ2本と並べてみた。

左がSEL814G、中央がFE 14mm F1.8 GM「SEL14F18GM」、右がFE 12-24mm F2.8 GM「SEL1224GM」。

質量はSEL814Gが約314g、FE 14mm F1.8 GMが約460g、FE 12-24mm F2.8 GMが約847g。

この3本のなかで最もコンパクトで軽い。

SEL814G の外観と操作系

SEL814Gのフォーカスモードスイッチ。AF/MF/FHの3段とフォーカスホールドボタン

「SEL814G」の操作系を見ると、フォーカスモードスイッチがAF/MF/FHの3段になっているのがわかる。

FHというのはフォーカスホールドの意味。

MFでピントを合わせたあとにFHへ切り替えることでフォーカスリングが効かなくなるというもの。

例えば星空を撮影するとき、一度ピントを合わせたら動かしたくないというときにフォーカスリングにうっかり手が当たってズレてしまっていたという失敗を防げる。

SEL814Gの絞りリングのクリック切り替えスイッチ。CLICK ONとOFFの表示

絞りリングはクリックのON/OFFを切り替えられる。

静止画撮影のときはカチカチと段の感触のあるON、動画撮影時はクリックをOFFにして無段階で送るという使い分けができる。

SEL814Gのズームリングの目盛り。14・11・9・8mmの表示とZOOM LOCKスイッチ

ズームリングの目盛りは14・11・9・8mmとなっていて、その横にZOOM LOCKがある。

ロックできるのは3か所で、8mm(円周魚眼)、APS-Cで対角魚眼になる中間位置、14mm(対角線魚眼)。

中途半端なズーム位置を使うシーンはほとんどなくて、この3か所を行き来すると考えたほうが良い。

ロックするとズーム位置が動かないように固定できる。

●α7 VにSEL814Gを付けて撮影してみた。

α7 VにSEL814Gを装着して前から見た状態

デジタル一眼カメラα7 V「ILCE-7M5」に「SEL814G」を装着して、ソニーストア店内外を撮影してみた。

14mm→11mm→9mm→8mm。魚眼ズームレンズの焦点距離で見え方の違い

同じ場所から焦点距離だけを変えて撮ってみた。

SEL814Gの14mm対角線魚眼で撮ったソニーストアの展示コーナー
撮影機材:FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」
撮影設定:14mm F11 1/30秒 ISO800

SEL814Gの11mmで撮影。画面の四隅に黒い縁が入り始めた状態
撮影設定:11mm F11 1/30秒 ISO800

SEL814Gの9mmで撮影。上下が切れた円形の像になった状態
撮影設定:9mm F11 1/30秒 ISO800

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮影。真円の像が画面中央に収まった状態
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO800

14mmだと画面いっぱいの対角線魚眼。

ズームロックの中間位置は、このクロップを前提に対角魚眼になる位置。

8mmまで回すと真ん丸の円周魚眼になる。

がしかし、最初に撮影したときはフードを装着したまま撮影したことで、14mmで撮影したもの以外はすべてフードが画面に写り込んでいる。

フードが付いていても問題ないのは14mmの対角線魚眼のときだけで、円周魚眼で撮るならフードは外す必要がある。

APS-Cモードのときの見え方

SEL814Gの14mmをフルサイズのまま撮影したソニーストアのレンズ展示棚
撮影設定:フルサイズ 14mm F11 1/30秒 ISO500

SEL814Gの14mmをAPS-Cモードで撮影。上下が切り落とされて35mm換算21mm相当になった状態
撮影設定:APS-Cモード 14mm(35mm換算21mm) F11 1/30秒 ISO500

APS-Cモードに切り替えると1.5倍にクロップされるので、14mmで撮影しても35mm換算で21mm相当になる。

円周魚眼の場合は、丸いかたちのまま上下が切り落とされる。

SEL814Gの8mm円周魚眼をAPS-Cモードで撮影。丸い像の上下が切り落とされた状態
撮影設定:APS-Cモード 8mm(35mm換算12mm) F11 1/30秒 ISO500

最短撮影距離で撮影。手前は大きく映し出されながら背景は全て入る。

SEL814Gで展示のオブジェに寄って撮影しているところ。α7 Vの背面モニター表示

最短撮影距離はズーム全域で0.15m、最大撮影倍率0.22倍(望遠端)。

展示されていたオブジェに限界まで近づいて撮ってみるとこんな感じ。

SEL814Gの14mmでオブジェに寄って撮影。手前の被写体が大きく写り背景に店内が広がる
撮影設定:14mm F9 1/30秒 ISO400

SEL814Gの8mm円周魚眼でオブジェに寄って撮影。円の中に店内が全部入った状態
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO800

手前の被写体が大きく映し出されて、背後にある店内の様子がぐるっと球体の中に収まる。

寄るほどに周囲の情報が増える。

接写でいちばん気を使うのは、前玉が球状に飛び出しているのでうっかり接触させないこと。

0.15mは撮像面からの距離なので、計算上はレンズの先端から被写体まで5cmほど。かなりスレスレの位置になるので、十分に気をつけたほうが良い。

絞りをF3.5からF22まで絞ってみる。

ズーム全域で開放F3.5から同じ構図のまま絞りだけを変化させてみた。

シャッタースピードは1/30秒を目安に、ISOオートで撮影。

SEL814Gの14mm開放F3.5で撮影したガラスの展示物
撮影設定:14mm F3.5 1/40秒 ISO100

SEL814Gの14mm F8で撮影した同じガラスの展示物
撮影設定:14mm F8 1/30秒 ISO500

SEL814Gの14mm F16で撮影した同じガラスの展示物
撮影設定:14mm F16 1/30秒 ISO2000

SEL814Gの14mm F22で撮影した同じガラスの展示物
撮影設定:14mm F22 1/30秒 ISO4000

開放から画面の広い範囲にピントがあうため、絞ったさいに変わるのは主に手前のガラスの質感と、奥の照明のボケ具合。

このあたりは背景のぼけ味という視点で見るものではない。

店内の明るさでF22まで絞るとISOは4000まで上がることを考えると、絞って撮影する場合には三脚は必須。

ソニーストアの店内外を撮影してみたいくつかの作例

SEL814Gの14mmで撮ったソニーストア福岡天神のレンズ展示棚
撮影設定:14mm F11 1/30秒 ISO500

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮った同じレンズ展示棚。棚全体が丸の中に収まる
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO800

ズラっと左右にならぶレンズ群が、至近距離でも見渡せる。

8mmで撮ると、棚ごと丸い空間の中に閉じ込められる。

SEL814Gの14mmで見上げて撮ったソニーストア天井の球体照明
撮影設定:14mm F11 1/30秒 ISO640

SEL814Gの8mm円周魚眼で見上げて撮った天井の球体照明と店内
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO1600

頭上にある丸い照明。

天井へ向けると、照明だけでなく天井にあるコンクリートの構造体や配管、ダクトがそのまま映像として映る。

14mmと8mmでは同じ場所でもまったく別のものに見える。

SEL814Gの14mmで撮ったソニーストア福岡天神の店内全景
撮影設定:14mm F8 1/30秒 ISO160

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮った店内の写真展コーナー
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO250

14mmで撮影すると、一枚で店内全体を見渡せる。

限定された写真展のコーナーは、円の中に展示スペースが丸ごと収まる構図になっておもしろい。

SEL814Gの13.5mmで寄って撮ったソニーストアのaibo
撮影設定:13.5mm F9 1/30秒 ISO125

SEL814Gの8mm円周魚眼で寄って撮ったaiboと店内
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO320

aiboに寄ると、鼻先が大きく張り出して後ろの外に見える通りまでが広く写る。

ペットや子どもを撮るのも面白いけれど、アクティブに動く場合は、レンズの先をぶつけないように細心の注意をはらうにこしたことはない。

SEL814Gの14mmで撮ったソニーストア福岡天神の入口ガラス面
撮影設定:14mm F8 1/125秒 ISO100

SEL814Gの14mmで撮った天神のビル街。ビルが手前に迫る
撮影設定:14mm F8 1/250秒 ISO100

外に出て撮ってみた。

14mmの対角線魚眼はビルが手前にウニョっとのびて迫ってくるような写り方になる。

「SEL14F18GM」でも「SEL1224GM」でも撮れる写真と言ったらそれまでだけど、「SEL814G」は何と言っても小さくて軽い。

SEL814Gの14mmで撮った天神の交差点と歩道
撮影設定:14mm F11 1/80秒 ISO100

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮ったソニーストア福岡天神のSONY看板と壁面
撮影設定:8mm F8 1/30秒 ISO160

店舗の裏にある「SONY」の看板。

8mmの円周魚眼にすると看板だけでなく壁面まで全部が収まる。

ちょっと驚くのは、看板の前に立って撮ったこの位置から隅のほうに自販機で飲み物を買っている人まで入っていること。

神社と大木。見上げる被写体と相性がいい

SEL814Gの13.5mmで撮った神社の手水鉢と朱色の社殿
撮影設定:13.5mm F8 1/30秒 ISO250

SEL814Gの14mmで見上げて撮った神社の軒下と吊られた風鈴
撮影設定:14mm F8 1/30秒 ISO320

近くの神社まで歩いて、軒下の風鈴を見上げて撮ってみた。

狭い場所でも構造物の全体が入るので、建物の中に立っている感じがそのまま映像として残せる。

SEL814Gの14mmで真下から見上げて撮った大木の枝ぶり
撮影設定:14mm F11 1/30秒 ISO640

SEL814Gの8mm円周魚眼で真下から見上げて撮った大木。幹と枝が丸の中に収まる
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO640

大木を真下から見上げると、8mmでは幹から枝先まで丸い円の中にまとめて収まる。

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮ったビル内通路の熊の壁画
撮影設定:8mm F8 1/30秒 ISO4000

ビルの中の細い通路に描かれていた壁画。

円周魚眼で撮ると通路の幅ごと入る。

屋内イベントで狭くて下がれない場所でも、その場所の雰囲気を丸ごと残せる。

画角180度を侮ることなかれ。気を抜くと余計なものが写り込む。

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮影。画面の上端に撮影者が写り込んだ状態
撮影設定:8mm F11 1/30秒 ISO160

SEL814Gの8mm円周魚眼で撮った天神の街並み。地面から空まで入った状態
撮影設定:8mm F8 1/100秒 ISO100

8mmの円周魚眼の画角は180度。

今いる世界の半分を画像におさめてしまえるかわりに、意識していない範囲まで容赦なく入ってしまう。

自分も今回撮影した画像をあとで確認していると、画面の端に自分の顔や指が入っているカットがいくつもあった。

普通のレンズなら考えなくていい範囲まで気を配る必要がある。

●円周魚眼から対角線魚眼まで1本、314gで振り回せる魚眼ズームレンズ

α7C IIに装着したSEL814Gを上から見た状態

魚眼レンズはおもしろい絵にはなるものの、何を撮るのかを決めていないとイマイチな写真ばっかりになりがち。

というハードル高めなイメージがあったけれど、「SEL814G」の最大の利点は円周魚眼で撮らなくても、14mmの対角線魚眼として使えるということ。

しかも、たったの約314gしかない超コンパクトなレンズで、インナーズームしかも8mmから14mmまでを1本でまかなえるのであれば、カメラバッグに入れて持ち歩きたくなる。

フォーカスホールドスイッチとズームロックもよく考えられてるし、α9 IIIの最高約120コマ/秒のAF/AE追随連写にも対応できると思えば、超一瞬の決定的なシーンも残せるかもしれない。

16-35mmの超広角レンズを持っている人にとっても、14mmという超広い領域は全く新しい世界。

魚眼ズームという選択肢がEマウントに加わって、また撮影の幅がより一層広がった気がする。

ソニー初のフィッシュアイ(魚眼)ズームレンズ FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」 を発表。円形魚眼・対角線魚眼どちらも撮影可能な小型軽量Gレンズ。

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●フィッシュアイズームレンズと近い焦点距離のレンズラインナップ

FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」
FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」
市場推定価格:260,000円前後(税込)
ソニーストア販売価格:258,500円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
発売日:2026年10月9日(金)
予約開始:2026年9月29日(火)10時〜

・FE 8-14mm F3.5 Fisheye G「SEL814G」 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

FE 14mm F1.8 GM「SEL14F18GM」
FE 14mm F1.8 GM「SEL14F18GM」
ソニーストア販売価格:216,700円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

※質量約460g。魚眼ではない超広角単焦点

・FE 14mm F1.8 GM「SEL14F18GM」 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

FE 12-24mm F2.8 GM「SEL1224GM」
FE 12-24mm F2.8 GM「SEL1224GM」
ソニーストア販売価格:436,700円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

※質量約847g。魚眼ではない超広角ズーム

・FE 12-24mm F2.8 GM「SEL1224GM」 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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