光学式5軸手ブレ補正機能を備えて、EマウントレンズもAマウントレンズも使いまくれるレンズ沼カメラ”α7Ⅱ”登場。
35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したデジタル一眼カメラ”α7”。
フルサイズセンサーを搭載したシリーズとして、有効約2,430万画素と「ファストハイブリッドAF」を持つα7と、有効約3640万画素の高解像度と光学ローパスフィルターレスを持つα7Rと、超高感度なα7S。
そして今回、ボディの中に光学式5軸手ブレ補正機能を備えたα7Ⅱが登場!
・世界初光学式5軸手ブレ補正機能を内蔵した35mmフルサイズデジタル一眼カメラ 『α7 II』を発売
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●Eマウントボディの中に光学式5軸手ブレ補正機能を搭載!
ソニーのデジタル一眼カメラ”αシリーズ”のうち、よりボディの大きい「Aマウント」は手ブレ補正機能を内蔵しているけれど、「Eマウント」はレンズに手ぶれ補正機能を搭載して、というのが今までの棲み分けだった。
けれども、今回のα7Ⅱには、望遠撮影などで起こりやすい角度のブレ(①ピッチ/②ヨー)、マクロ撮影時で大きくなるシフトブレ(③X軸/④Y軸)、夜景や動画撮影時で目立つ回転ブレ(⑤ロール)といった全方向のブレを5軸で検出して補正する”光学式5軸手ブレ補正機能”を搭載。
静止画撮影の場合、シャッター速度最高4.5段分もの補正になる威力を持つ。
ボディ内に手ブレ補正機能を搭載したという事は、手ブレ補正機能のないEマウントレンズを装着しても、マウントアダプター「LA-EA4/EA3」を経由してAマウントレンズを使っても、ボディ内の5軸手ブレ補正の恩恵を受けることができる。
注:以下の4本のレンズのみ5軸手ブレ補正に非対応。
SAL16F28 / SAL28F28 / SAL20F28 / SAL500F80
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●さらなる高速・高精度AFとなるファストハイブリッドAF
オートフォーカスには、117点位相差AFセンサーと25点のコントラストAFの2つを搭載するファストハイブリッドAFを搭載して、ピント合いにくい被写体もしっかりと捉える。
さらに、被写体位置を検出するアルゴリズムとが進化したことで、α7とくらべて30%もAFを高速化。動体予測AFアルゴリズムも進化して、α7と比較して約1.5倍の追従性能となっている。
高速連続撮影時(最高約5コマ/秒)でもAF・自動露出(AE)が被写体を追従し続けたり、「ロックオンAF」も動体の捕捉、追従性能が大幅に向上するなど、トータル的に動体撮影に非常に強くなっている。
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●フルサイズイメージセンサーと画像処理エンジンBIONZ Xの高画質性能
APS-Cサイズのイメージセンサーの約2.3倍の面積を持つ35mmフルサイズCMOSセンサー。この大きなセンサーのアドバンテージは、大きい分だけ光をたくさん受ける事ができるという事と、レンズの画角をそのままいかせてより大きなぼけ表現が活かせるという事。
α7Ⅱは、α7と同じ有効約2,430万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載する。
そして、「BIONZ X」の高速処理により、自然な描写のできるディテールリプロダクション技術、エリアごとのノイズリダクションで質感描写を高めて高画質化に大きく貢献する。
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●35mmフルサイズセンサーとXAVC S記録と、プロ仕様にも耐える機能
そして、AVCHDVer.2.0に準拠したフルHD(1920×1080)60p/60i/24pの記録に加えてXAVC Sにに対応。フルHD記録時で高ビットレート50Mbpsで高画質記録することができるようになる。
プロ用途にも対応できるべく機能も搭載。
撮影時に映像の特性を決めるガンマカーブ、ブラックレベル、発色といったパラメーターを調整できる「ピクチャープロファイル」や、
より広いダイナミックレンジで記録できるようにピクチャープロファイル内のガンマ設定に「S-Log2」を搭載する。
編集時に役立つタイムコードの設定、ユーザービットの入力機能も搭載する。
液晶画面やファインダー上に各種マーカーを表示して、撮影中の映像の輝度の高い部分にのみ縞状の模様をつけるゼブラ表示や音声レベルを確認でき、音声の32段階のレベル調節も可能。
別売のXLRアダプターキット(XLR-K1M)を利用してプロ用オーディオ機器の標準形式XLR端子にも対応。画像は、液晶画面にプラスHDMIから外部モニターに同時出力が可能で、外部モニター上で確認する際には、情報表示をオフにすることもできる。
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●Aマウントレンズ装着を見越したホールド性を操作性を向上させたボディ
基本デザインや機能は、”α7”共通のコンパクトボディとしながらも、大幅に使い勝手を改善。
グリップは、大型レンズを装着してもしっかりとホールドできるように形状を変化。シャッターボタンも前面に移動して、ダイヤルも変更されてより自然に操作できるように変更している。
本体に備えるボタンには、好みに合わせて機能を割り当てられるボタンが10個あり、そこに56種類の機能からそれぞれ登録できるので、自分用カスタマイズをしてより使い勝手を上げる事もできる。
また、電源スイッチを入れてからの起動時間を、α7比で約40%高速化している。
ファインダーには、高解像度・高コントラストの電子ビューファインダー「XGA OLED Tru-Finder」を搭載。
背面の3.0インチのチルト稼働式液晶モニターは、92.1万画素から123万画素へと高画素化。「WhiteMagicディスプレイ」を採用して屋外の明るい場所でもしっかりと視認できる。
他α7シリーズ同様に、Wi-FiやNFCを搭載して、ワンタッチで簡単にスマートフォンやタブレットとワイヤレスで画像を転送したり、好みのアプリをダウンロード(PlayMemories Camera Apps)して、カメラを活用できる。
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フルサイズセンサーを搭載したα7シリーズとして、α7を中心に、圧倒的な情報量を残せるα7Rと、超高感度なα7Sという両極というラインナップが揃ったかと思ったら、ボディの中に光学式5軸手ブレ補正機能を備えたα7Ⅱが加わって来た。
今まで、ずっとEマウントはレンズ側に手ぶれ補正を搭載するという定義から、レンズによっては手ぶれ補正がきかなかったり、マウントアダプター経由でAマウントを装着しても、”手ぶれ補正がなくなるよ”という条件付きというイメージがあった。
それなのに、α7Ⅱでボディ内手ぶれ補正をやってのけてしまったせいで、もうEマウントレンズもAマウントレンズもほぼ気にせずに、好みでくっつけたレンズをまるまる活かして撮影が出来てしまう事になる。
しかも、AFの精度もスピードもα7比で上がっていたりと、α6000の動態追従性能にもヒケをとらないし、大きいレンズをつけたら心もとなかったグリップも押しにくいと一部言われていたシャッターボタン位置も改善されていて。
Mark2という名前なのにネーミングとはまるで違って進化具合が激しい。
Eマウントレンズの中には、SEL55F18ZやSEL35F18Zのように、手ぶれ補正機能が搭載されてないフルサイズのレンズもあるけれど、もうこれも当たり前に手ぶれ補正機能がある状態で撮影できる。
それに突然、Aマウントレンズの望遠レンズも手ぶれ補正レンズとして視野に入ってしまうわけで、現時点でEマウント最望遠の200mmをはるかに超えて、300mmとか400mmのAマウントレンズをくっつけて、しっかりと手ぶれ補正をきかせて撮影できる。
あぁ、さらにレンズ沼が加速するカメラが増えてしまった。
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●α7Ⅱボディと専用アクセサリー
デジタル一眼カメラ α7M2 ボディ「ILCE-7M2」
ソニーストア販売価格:189,880円(税別)
●長期保証サービス:3年ワイド(無償)
・2014年12月5日発売
縦位置グリップ「VG-C2EM」“α7Ⅱ”用
ソニーストア販売価格:33,880円(税別)
・2014年12月5日発売
α7 II専用の縦位置グリップ。バッテリー「NP-FW50」』(別売)を2本装着できるため、長時間撮影が可能になる。
ソフトキャリングケース「LCS-ELCB」
ソニーストア販売価格:14,380円(税別)
・2014年12月5日発売
本革製ボディケースとレンズジャケットがセットになった「α7 II」専用ケース。ボディケースを装着したままバッテリーやメモリーカードの取り出しや、NFC機能の使用、USB接続が可能。
アイピースカップ「FDA-EP15」
ソニーストア販売価格:1,260円(税別)
・2015年3月発売
ソフトな感触で付け心地が向上した交換用のアイピースカップ。