MP3か?Atrac3か?これからの携帯音楽。
昔は単純にわかりやすかった。
持ち運ぶといったらテープ、もしくはCDだったから。
それからMDまでは良かったけど、PCの要素を含んだ商品達がたくさんでてきて
どれにすりゃいいんだ?と悩むのも事実。
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なので自分なりに整理してみた。
パッケージメディアとしてはCD(WAVEファイル)となるけど、
世の中でおそらく一番出回ってるのはMP3。
MP3は、MPEG Audio Layer-3の略で音声圧縮技術の規格の名称。
WAVEファイルからmp3ファイルへの変換で圧縮してたくさんの曲を管理したり、持ち運ぼうというもの。
MD(ATRAC)が初めてでてきた時と同じく、
圧縮の仕組みは、人間が聞き取れない音をカットするというもの。(規格は違う。)
MDはCDを1/5に圧縮してMDメディアに入れて聴くというスタイルが、
MP3の登場でずいぶんと様変わりしたのも事実。
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MP3の普及は当然のごとく、PC内で楽しめるし、
CD-Rに100曲以上入るし、メモリを積んだ超小型MP3プレーヤーもたくさんある。
そして一番のヒットはやっぱりHDDに記録できる「ipod」だった。
PC技術の普及でメディアという枠にとらわれる事はなくなっちゃったワケ。
さて、ぢゃぁATRAC3ってなんだ?
MP3あったらATRAC3なんかいらねーじゃん。
余計な事すんなよソニー。と思うヒトはいるよね。
これはね、いい方向で理解してあげると
要は音楽を作ってる人達の著作権を守ってあげようというトコロから始まってるらしい。
MP3でコピられまくると一生懸命作ったアーティストにお金が払われない。
(働いても給料がでないのといっしょ。)
なので、CDからATRAC3にすると、そこからは3回までしか取り出せないようにしちゃった。
・・・本当はもっと複雑なんだけどコレを守る事で
音楽業界から支持を得つつPC機器なんかで音楽を自由に扱おうという物。
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で、ATRAC3という規格の一応優れてる点というと、それは【音質】。
圧縮する時に音の成分を大きく2つに分けて圧縮するので、
MP3よりも圧縮率を高くしても音質を保てるというメリットがある。
その後の改良で、「ATRAC3plus」が登場。
音の成分を16の周波数帯域で分けて、時間周波数変換という分析までする事で、
さらに音質を損なわずにより効率的な圧縮ができるようになった。
(最長でCD-R1枚に490曲以上も入ってしまう。)
ATRAC3は、MP3よりも音質と圧縮率が優れているよと言いたいんだけど、
圧倒的にMP3が支配している世の中にそうそう通用するワケもない。
でも、ATRAC3の専用ソフト「SonicStage」には、その辺も考慮してある。
というのも、ATRAC3を採用している機器には当然「SonicStage」が付属してるわけだけど、
このソフトは、MP3はおろか、WAVE、WMAファイルなどをAtrac3に変換する事ができる。
なので、手間といえば手間だけど、
もってるMP3の資産はそのまま生かせるので、悪くはないなと思う。
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という事で、ソニーで音楽を携帯できる機器を並べてみた。
<HDDタイプ>
・【HDD内蔵ネットワークウォークマンNW-HD1】
・【VAIOPOCKET VGF-AP1】
☆上記はいずれもATRAC3、ATRAC3plusを採用。
HDD20GBに大量の音楽を詰め込める。
車に付けたらCDチェンジャーはもう不要だな。
・【ハードディスクマルチプレーヤーHMP-A1】
☆再生音声フォーマットはMP3。
この機器はそもそも動画プレーヤー。
HDDは20GB。
<フラッシュメモリータイプ>
・【ネットワークウォークマンNW-E95、NW-E75】
☆再生音声は、ATRAC3、ATRAC3plusを採用。
内蔵メモリにそれぞれ512MB、256MB記録できる。
耐震性能はバツグンで、コンパクトなのが最大のウリ。
<HI-MDタイプ>
・【Hi-MDウォークマンMZ-NH1、MZ-NH3D、MZ-EH1】
☆再生音声は、ATRAC3、ATRAC3plusを採用。
このモデルだけの最大の特徴が「リニアPCM(非圧縮デジタル音声)」記録。
無圧縮の超高音質が聞けるのはHi-MDのみ。
Hi-MD1枚あたり1GB。
従来のMDを再フォーマットすると約300MBにして使える。
<その他>
・クリエ、CDウォークマン、MDウォークマンetc
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好みでどーぞ。