持ち運びのしやすさと、ノイズキャリング性能や音質というクオリティも両立させてしまった、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000X」。
新しいワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン”1000Xシリーズ”のオーバーヘッドタイプ「WH-1000XM2」、ネックバンドタイプ「WI-1000X」、左右完全独立タイプ「WF-1000X」の3機種。
Bluetooth対応ワイヤレスヘッドホンとしての便利さを持ちながら、ノイズキャンセリング機能と音質を妥協しない、いわゆる持ち運びと性能を高い次元で融合させたネックバンドタイプの「WI-1000X」をレビューしてみよう。
・有線の煩わしさとノイズから解放される快適さが心地いい、左右独立型のワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000X」。
・Belutooth機器すべてをつなぎたくなる、ノイキャン性能とワイヤレスなのにイイ音が最高に心地良い、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM2」
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●ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000X」
ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWI-1000X
ソニーストア販売価格:34,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ものすごく正直なところ、ネックバンドタイプは、有線のインナーイヤーに、ワイヤレスで使いたいときだけワイヤレスオーディオレシーバー「MUC-M2BT1」にくっつけて使うほうが好みのドライバーと合体できるしそっちのほうがいいじゃないかと思っていた。
さらにいえば、ノイキャン3兄弟のうち、最高はオーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」だし、身につけてカッコイイのは左右完全独立タイプの「WF-1000X」だし、そうするとネックバンドの「WI-1000X」ってその中間モデルっぽくて欲しさからは対象外だった。
いや、ところがどっこいソニーストア 直営店で実機触ったら考え方逆転。
自分の中で最高に使いたいモデルの筆頭になってしまった。
本体カラーは、ブラックとシャンパンゴールドの2色。見た目に装着しても肌の色に近くて目立ちにくいシャンパンゴールドをチョイス。
開梱した黒いパッケージに入っている様子は、宝飾品のネックレスっぽい雰囲気。
その他のアクセサリーは2重底に収まっている。
「WI-1000X」のセット一式。
ヘッドホン本体、micro USBケーブル、キャリングポーチ、接続用ケーブル、航空用プラグアダプター、ハイブリッドイヤーピースSS,S,M,L(各2)、トリプルコンフォートイヤーピースS,M,L(各2)、取扱説明書の紙類。
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●ネックバンドに詰め込んだ妥協しない音質とノイズキャンセリング性能。
ドライバーの大きさや耳を覆う密閉感からしてもオーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」がベストだとわかっているものの、これが夏場は暑くて付けてられなくなったり、外に持ち出すには嵩張るし、通勤で使うにしては見た目の存在感が気になる。
かといって、左右独立型の「WF-1000X」は、小さくてスッキリ自由度の高さは最高だけど、LDACに非対応だったりノイズキャンセリングのフル機能が使えないバッテリーの持ちが短いなど、性能面で抑えられているのはちょっと不満。
そんな見た目にもスッキリしていてクオリティも妥協したくないという贅沢な悩みを解決してくれるのがネックバンドタイプの「WI-1000X」。
パッと見た感じ、「WI-1000X」は、最近よくあるいわゆるワイヤレスの定番ともいえるネックバンド方式のヘッドホンで、イマイチ凄さがわかりにくい。
このイヤホン部分は、小型高感度9mmダイナミックドライバーユニットと、バランスド・アーマチュア・ドライバーユニットを組み合わせた、「HDハイブリッドドライバーシステム」で、イメージしやすいのはハイレゾ対応インナーイヤーヘッドホンのXBA-N1(21,880円+税)やXBA-N3(34,880円+税)クラスと同等。
さらに言えば、ダイナミックドライバーは、低音域の騒音を打ち消すためにh.ear in NC(MDR-EX750NA)で採用されている低音域の感度が高い9mmダイナミックドライバーユニットを採用。
そこにBAドライバと組み合わせてノイズキャンセリングと音質を両立させているこだわりっぷり。
例えるなら、XBA-N1/XBA-N3にワイヤレスオーディオレシーバー「MUC-M2BT1」と組み合わせるよりも超高精度なノイズキャンセリング性能と高い音質を備えていて、ついでに言えば価格もリーズナブルとも考えられる。
そしてもう一つ見かけによらず凄いポイントとして、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」と同様に、ヘッドホンの外側と内側に2つマイクを備えているということ。
外側の騒音を集音(フィードフォワード)するマイクは、もはやノイキャンヘッドホンに当然として、ドライバーと鼓膜の間の騒音を集音(フィードバック)するマイクまで収まっている。
この外側と内側の両方のデータからDNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンによって騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高精度に作り出してノイズを消す「デュアルノイズセンサーテクノロジー」がインナーイヤーでも備わっているというところが最大の特徴。
見た目あっさりしすぎていてちっとも気づかないけど、音質面とノイキャン性能が他とはダンチなのはそういうワケ。
「フルオートAIノイズキャンセリング機能」で、ヘッドホンが常に周囲の騒音を分析して、3つのノイズキャンセリングモードからその場に適したモードに自動で変更してくれるというのも同様。
そして、新しく「WH-1000XM2」と「WI-1000X」に備わったのが、気圧計を内蔵して、飛行機に搭乗中など気圧の変化に合わせてノイズキャンセリング性能を最適化する機能も備わった。
唯一、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」にあってネックバンドタイプの「WI-1000X」に備わっていないのは、試験信号音から頭の形や髪型、メガネ装着の有無といった個人差を検出して、最適化してくれる特有のパーソナライズ機能。
ワイヤレスで接続するBluetoothの対応コーデックは、SBC、AAC、aptX、 「LDAC(エルダック)」、それからaptX HD(48kHz/24bit)にも対応。
この時点で、左右独立型の「WF-1000X」とは別格。
しかも、ネックバンドタイプのサイズにもかかわらず、圧縮音源でもアップスケーリングしてサンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE HX」と、小さい音量から大きい音量までのディティールを維持した高音質に再現するフルデジタルアンプ「S-Master HX」も備えてる。
しかもバランス出力の基盤を入れ込んで、チャンネル間のクロストークをなくしてノイズの影響をなくすとか、まさにオーバーヘッドタイプで持っていた性能をまるっきりネックバンドのスタイルに凝縮したと言える。
スペックとしては感度は101dB/mW(有線接続、電源ON時)、97dB/mW(有線接続、電源OFF時 )。
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●省スペースで持ち運びできるサイズ感と使い勝手。
スマートフォン(AndroidやiPhone)とbluetothで接続するさいのペアリングも、NFCを備えたXperiaやウォークマンとならとっても簡単。
ネックバンド部分の右外側にNFCマークがあるので機器同士を近づければあっという間にペアリング完了。
それ以降も、NFCを近づけるだけで、切断も再接続もワンタッチ。
左内側には部分にある突起したアイコンはペコペコ押せて、スマートフォンやウォークマンなどの再生・一時停止/曲送り/戻し/電話着信をまかなうボタンと、音量調節のボタンが2コ、電源ボタンが1コがならぶ。
電話やメールなど着信した場合には、着信音だけではなくてネックバンドが震えて着信をお知らせしてくれる。
iPhoneの「Siri」や、Androidの「Google アシスタント」といった音声アシスタント機能の起動にも対応している。
ネックバンド部分の左の底にmicroUSB端子があって、ここからmicroUSBのケーブルをつないで充電。
せっかくここまで作りが良いのに、microUSBの開閉のフタがチープなのが惜しい。毎回充電するたびに開け閉めしててボキっと折れたら萎えてしまいそうなのでここはもうちょっと考えて欲しかった。
バッテリー持続時間はこれだけの高音質機能を備えているにもかかわらず、連続再生時間でワイヤレス接続で最大10時間(ノイズキャンセリング機能ON時)持つというのは非常にありがたい。
オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM2」の最大30時間におよばないものの、10時間持続できれば丸一日の出張には十分すぎるほどで、いざという時にも15分でも充電できれば70分利用できるクイックシャージ機能もあればまず困らない。
付属しているmicroUSB⇔ステレオミニプラグをつなげば有線接続としても使える。
バッテリー切れのときにはもちろんのこと、航空機用アダプターも付属しているのでそもそもワイヤレス機器を使えない飛行機内でも有線ヘッドホンとして使える汎用性はイイ。
また、ネックバンドから出ているイヤホン部は、持ち運びするとき邪魔にならないようにネックバンドの外周にそってスルスルッと収納できるのも良い。
こんな高価なのに、もしもカバンの中で他の何かにひっかかって断線とかなったら目も当てられない。地味でもこれは重要。
オマケに、付属のキャリングポーチはジャストサイズで「WI-1000X」を収納できる。
内側にポケットもあるので、接続コード類をおさめておくこともできるし、カバンの中にこのポーチ分のスペースさえ確保すれば、もういつでもどこでもワイヤレス&ノイズキャリングでの高音質体験を持ち運ぶことができる。
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●専用アプリ「Sony | Headphones Connect」でノイズキャンセリングを自在に操ろう。
スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」をインストールすると、さらに細かい設定ができるというか、もはや使わないと性能をフルに発揮できないといっていいほど重要なアプリ。
「WI-1000X」がシャンパンゴールドの場合、ちゃんとアプリでもそれぞ認識してシャンパンゴールドになっている。
アプリで管理できるようになった最大のメリットは、ノイズキャンセリングというそもそも騒音を打ち消すということをしつつ、でもやっぱり外の音が気になるよねを事細かに調整できること。
外の音を取り込むレベルをまず20段階から選べる。
イメージ的にわかるように、ノイズキャリングが最大限に効いているときは周囲の景色のグラフィックが見えなくなり、外音取り込みMAX(20)だと人や車など背景のグラフィックが見えている。
加えて、ボイスフォーカスをONにすると、ノイズは低減ししながら人やアナウンス音のみを聞きやすくすることができる。
グラフィックも人のグラフィックはのこったまま車のグラフィックが消えているのがわかる。
以上をふまえて、便利な機能が「アダプティックサウンドコントロール」。
あらかじめ止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンから、それぞれ外音取り込みのレベルとボイスフォーカスのオンオフを好みで設定しておく。
そうすると自分の行動ごとに自動的に切り替えてくれる。
例えば上画像の場合であれば、止まっているときは「ノイズキャンセリング」になり、歩くときは「外音コントロール(レベル10)」、走るときは「外音コントロール(レベル20)」、乗り物にのっているときは「外音コントロール(レベル20)、ボイスフォーカスON」へと自動的に変化するということになる。
音楽がきこえてくる方向を擬似的に変更できる「サウンドポジションコントロール」
Xperiaにもともと備わっていた「サラウンド(VPT)」や「イコライザー」もヘッドホンの機能として調整できる。
ノイズキャンセリングの最適化(NCオプティマイザー)をすると、気圧変化をふくめての最良な状態にいつでも設定してくれる。
「音質モード(音質優先モード/接続優先モード)」の切り替えや、着信時のバイブレーションのオンオフもできる。
DSEE HXは、バッテリーの持ちにも影響するところで、より長時間つかいたいとおもったらオフにできるというのもありがたい。
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●ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000X」を使ってみたファーストインプレッション。
昨年、オーバーヘッドタイプの「MDR-1000X」が出てきて、ノイズキャリングの性能っぷりとどんなプレーヤーとつないでもワイヤレスで良い音が聞ける環境が作れて最高!と思ったのは間違いなく。
今までになかったほどに、オーバーヘッドでもコンパクトだったこtもあって、できるかぎりカバンにしのばせて持っていきたくなったのも事実。
ただ悲しいかな現実問題として、カバンに入る容量って決まっていて。
普段カバンの中がスカスカならいくらでも入るスペースが、持っていかなきゃいけない使命を帯びた荷物(スマホ、パソコン、カメラ、サイフetc)が増殖していくと、”音楽を楽しむ”ためのヘッドホンを入れるスペースがなくなる。
だからいつも選別の対象になるのが常で、もっていきたいけどお留守番ねということが発生する。
実にもったいない。
そのチャンスがなくなるサイズ感の弊害をぶち破ってくれたのが、ネックバンドタイプの「WI-1000X」。
何度もいうけど、本当に最初はノイズキャンセリングヘッドホン”1000Xシリーズ”3兄弟の中での欲しさ順位は最下位だった。
けれど、百聞は一見にしかずというよりも、一度聴いたらヤバイコレ状態。
見た目の華奢なネックバンドスタイルに騙されてたいしたことないと思っていたら、ノイズキャリング性能の静けさは心地良いわ、ワイヤレスで音楽聴いてみたらLDACのコーデックの恩恵もあるだろうけど、S-masterとバランス接続のなんともクリアな耳に届く音色に素で感動する。
コンパクトねとかワイヤレスだねとか便利方向に向かうと、クオリティをある程度犠牲にしなきゃいけない事もあるよねと納得させなくても、このノイキャンでワイヤレスで良い音をこのサイズ感で持ち運べるのは物凄い画期的。
オーバーヘッドタイプ2世代目の「WH-1000XM2」はさらに進化点はあるとしても、1年前に「MDR-1000X」のインパクトがピークだから、さらに良くなったねという伸びしろは少なめ。まぁこれは仕方ない。
けれど、そのうわスゲェ!がネックバンドタイプの「WI-1000X」にやってきた感じ。
一応ツッコミを入れたいとすれば、ネックバンド部分の内側の樹脂っぽさが気になったことと、microUSBのフタがチャチっぽくてそもそも開け閉めがナンセンスだということかな。
それを差し引いても、おそらく実用としてめちゃくちゃ使い倒したくなるくらいにはハマるヘッドホンといえるかと。
おかげで個人的に3兄弟中イチオシになってしまった。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000X」をソニーストアで触ってきたレビュー。耳だけに装着して、有線の煩わしさとノイズから解放される快適さがツボ。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM2」をソニーストアで触ってきたレビュー。ノイキャンも再生機の音質すらも支配してる感が最高に心地いい。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000X」をソニーストアで触ってきたレビュー。ノイキャンも音質も妥協せずに持ち運びも楽ちんなネックバンドタイプは超アリ!
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ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWI-1000X
ソニーストア販売価格:34,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
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1件のコメント
自分も最初は完全ワイヤレスのやつを買おうとSONYストア天神に行って見てみたのですが…
これが一番良さそうだと感じて黒を予約してたら昨日届きました(^^)/
まだ室内でしか使ってませんが、かなり良さそうです。