前モデルと外観変わらずともさらに高音質化、USB DAC機能を備えてスマホもPCも良い音で聴ける、コンパクトボディのウォークマン「NW-A40シリーズ」。
ウォークマン「NW-A30シリーズ」の後継機種となる、3.1インチタッチパネルスクリーンを搭載したハイレゾ対応ウォークマン「NW-A40シリーズ」を、レビューしてみる。
・フラッグシップWM1シリーズの高音質技術を詰め込んだウォークマン(R)新ZXシリーズ発売 | プレスリリース | ソニー
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●コンパクトでも高音質で聴けるハイレゾ対応ウォークマン「NW-A40シリーズ」
今回のウォークマン「NW-A40シリーズ」は、64GB/32GB/16GBの3種類の容量のモデルが用意されていて、ラインアップとしては32GB/16GBモデルにヘッドホン付属モデルを用意して、64GB/16GBにヘッドホンなしモデルという構成。
大容量モデルの64GBモデルと、エントリーモデルの16GBで、ヘッドホンは好みのものを選びたいという要求に応えてくれるのは嬉しい。
ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]NW-A45
【16GB】
ムーンリットブルー / ペールゴールド / グレイッシュブラック / トワイライトレッド / ホライズングリーン
ソニーストア販売価格:21,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
レビューするのは、一番安いウォークマンAシリーズ「NW-A45」ヘッドホンのない16GBモデル。
パッケージの内容物は、ウォークマン本体、WM-Port⇔USBケーブル、WM-PORTキャップが2つ、他取説などの紙類。
ヘッドホンは自分でチョイスするし、足りない容量は外部メモリーからまかなえると考えるとこれでも十分。
ぶっちゃけハイレゾ対応のウォークマン、しかも後述するけどここまで高音質設計されたりUSB DAC機能まで備わっていて、それで2万円台前半から買えるとか物凄いお買い得としか思えない。
ソニーのハイレゾ対応ウォークマンとしてスタンダードモデルとして登場したウォークマン「NW-A40シリーズ」。
昨年発売された「NW-A30シリーズ」の後継機種ということで、違いを判別するにはカラーリングのみというほどに外観デザインは全く変わらず。
本体サイズは、約55.9mm x 約97.5mm x 約10.9mm、重さは98g。
実際、スマートフォンと比べるとやはり随分とコンパクトでしかも軽い。
小さい部類に入るXperia X Compact(画像右)と比べても圧倒的に「NW-A40シリーズ」が小さいのがわかる。
ディスプレイは、3.1型(解像度:800×480)に、タッチパネルを備えて、再生画面をホームとして、上下左右にスライドして各メニュー(ライブラリートップ/各種音質設定/再生リスト/ブックマークリスト)にシフトするタッチUIはそのまま。
操作してみた挙動は、昨年登場時の「NW-A30シリーズ」のモッサリ動作を脳裏によぎるものの、今回は最初からまずまずの挙動。(「NW-A30シリーズ」もアップデートで改善済み。)
物理キーとして右サイドに、電源ボタン、ボリュームのプラスマイナスキー、再生/一時停止キー、ホールドスイッチが並ぶ。
音楽を聞いてる時に、わざわざウォークマンの画面を見なくても必要最低限の操作ができるようにボタン形状や突起で指ざわりで認識できるのは、スマホにはないオーディオプレーヤーならではの利点。
底面には、イヤホンジャックと、WM-Port、そしてストラップホールもあるのは地味に便利。
本体のストレージ容量は、64GB、32GB、16GBの3種類。
左サイドにあるフタをあけるとmicroSDメモリーカードスロットがあり、最大で128GBのmicroSDXCメモリーカードまでサポートされていて、内蔵メモリ―にプラスしてデータ領域を確保できるのはありがたい。
メーカーサポート外でも、実際には256GBのmicroSDXCメモリーカードまで認識するので、予算さえ許せばハイレゾ音源をたっぷり持ち出せる。
<参考>
・Samsung microSDXCカード 256GB EVO Plus Class10 UHS-I U3対応 MB-MC256GA/ECO
・MicroSDXCカード SanDisk Ultra 200GB Premium Edition 90MB/s Class10 UHS-1
本体のフレームは、アルミダイキャストで剛性感も高くがっしりしたボディ。
背面はNFCやbluetoothを通すために樹脂性になっているけれど、カラーリングのマッチングといい素材の違和感もない。
再生時間は、MP3(128kbps)再生時で約45時間、ハイレゾ(FLAC 192kHz/24bit)再生時で約30時間の連続再生が可能(NC機能OFF時)というのは、「NW-A30シリーズ」と同等。
今回のモデルは、素で外観が変わらなさすぎて、これなら「NW-A30シリーズ」でもいいんじゃないか?と思わせられるけれど、ところがどっこい中身がまるっきり違う。
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●前モデルと外観変わらずとも音質設計まるごと変わってさらに高音質化。
「NW-A40シリーズ」は、DSDの再生(DSD 11.2MHzまで)を、192MHz/32bitのリニアPCM変換による再生で対応。
地味にFLACが384kHz/24bit にまで対応。(「NW-A30シリーズ」は、192MHz/24bit)
ハイレゾ音源が聴ける器を持っているとしても、2世代前(NW-A20シリーズ)まではヘッドホン出力がしょぼすぎて、そもそもヘッドホンのボリュームMAXにしても鳴らしきれないイライラがあったけれど、「NW-A30シリーズ」以降「NW-A40シリーズ」では、35mW+35mW。にまで引き上げられたのは結構重要だったりする。
圧縮音源をハイレゾ相当に補完する「DSEE HX」も5つのモードに変えられたり、アナログアンプと同じ位相特性を実現する「DCフェーズリニアライザ―」、6バンドのイコライザー、自然で広がりのあるクリアなサウンドを再現する「クリアフェーズ」や、ソニーオススメのいい音を手軽に楽しめる「クリアオーディオプラス」なども搭載しているあたりは専用機ならでは。
基盤配列は「NW-A30シリーズ」と全くのベツモノで、バッテリーからフルデジタルアンプ「S-Master HX」への電源が最短ルートを通るようにレイアウトを変更したことで、音の定位が良くなったりボーカルの歪感が改善されている。
パーツ類も手を加えられていて、サンプリング周波数に合わせて44.1/88.2/176.4kHz(CD/DSD系)と48/96/192kHzのデュアルクロックを搭載したり、フルデジタルアンプ「S-Master HX」の電源部にノイズが少なく良質な電力を供給できるコンデンサー「POSCAP」を5基搭載。
フルデジタルアンプ「S-Master HX」のICと基板の間の接続部分には「無鉛高音質はんだ」を採用したことも「NW-A40シリーズ」から。
固定するビスに導電性のあるものを採用したり、電源部に低抵抗ケーブルを採用したり、基板の一部を銅メッキで穴埋めするフィルドビア(Filled VIA)構造としているところは「NW-A30シリーズ」から引き続き。
スマホで音楽は聴けても、音質に対するハード的な装備は絶対にムリなので、餅は餅屋なのである。
Bluetoohを利用して、ワイヤレスでヘッドホンやスピーカーを楽しめるのもそのまま健在。
bluetoothの対応コーデックは、SBC、aptX、ワイヤレスリスニングを高音質化する「LDAC(エルダック)」に対応。
さらに、後日アップデートで48kHz/24bitの音声データが伝送可能な aptX HD audioにも対応できる。
ぶっちゃけ、ソニー製品は自社開発の「LDAC」推しになると思われるけれど、スマートフォンのOSがAndroid 8.0からaptX HD audioをサポートすることから考えて、今後にaptX HD audioを備えたヘッドホンやらスピーカーが出てきたときにもちゃんと使えるよというのがとっても大切。
ないよりはあったほうが良い。
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●「NW-A40シリーズ」のUSB DAC機能をつかって、PCやスマホの音をもっと良い音で聴ける。
「NW-A40シリーズ」の最大の魅力のひとつともいえるのが、USB DAC機能も搭載してきたこと。
ソニー製ポータブルオーディオとしては当然初で、「NW-ZX300」のようなハイエンドモデルだけじゃなくてスタンダードモデルにものせてくるあたりはありがたい。
主な使い方としてパソコンに接続してUSB DAC機能が使えるよという事だけれど、ぶっちゃけスマートフォンと接続しても使える。
「NW-A40シリーズ」とUSB typeCを備えるスマートフォンと接続する場合。
いろいろと接続方法があると思うけれど、シンプルなのは付属のWM-Portケーブルと「USB端子⇒USB type-C変換アダプタ」を利用する方法。
ここに若干の落とし穴があって、接続するUSB type Cの変換アタプタなり変換ケーブルは、必ず「USBホスト(OTG)」に対応しているものを利用すること。
<参考>
・AUKEY USB C to USB 3.0 変換アダプタ Type cアダプタ 56Kレジス OTG機能対応
スマートフォンと接続して(ここではXperia X Compact)、「NW-A40シリーズ」の画面にある【DAC】アイコンをタップして「USB DAC」画面に切り替われば成功!
「再生機器との接続ができません。」と表示されたときは変換アタプタもしくはケーブルが対応していない場合がある。
無事切り替われば、コントロールボリュームが表示されているので、ここから音声調整をして、「NW-A40シリーズ」をUSB DACとして使える。
本末転倒感が漂ってるように思えるけれど、スマートフォンにしか入っていない楽曲、音楽ストリーミングサービスをちょっとイイ音で聴きたいという場合には結構ありかもしれない。
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●スタンダードモデル「NW-A40シリーズ」ならではの便利機能。
それから、「NW-A40シリーズ」に新しく備わったものが、「NW-A46HN/NW-A45HN」に付属しているヘッドホンか、もしくは別売の対応ヘッドホン(IER-NW500N)を接続した場合に、ヘッドホンの外側に配置しているマイクから周囲の音を取り込むことができる「外音取り込み機能」が使える。
ハイレゾに対応して、そしてデジタルノイズキャンセリング機能まで使えるのが従来。
で、ノイズキャンセリング性能がよくなると、周囲の気配すらわからくなるレベルでノイズをカットしてくれるのでむしろ不安になるので、あえて周囲の音を取り込んで、例えば飛行機や電車の案内のアナウンスを聞けるようにしておくと便利よねというもの。
取り込みのレベルも好みで調整できるので、ちょうどいいくらいにあわせておくといい。
「NW-A40シリーズ」や「NW-A30シリーズ」ならではの機能としては、「語学学習」や「FMラジオ」が利用できること。
「語学学習」はよく出来ていて、再生スピードを21段階で調節できて、スピードが変わったとしても(遅聞き、早聞き)極端に変声にならずにまっとうに聞き取れる。
指定したところをリピートしたり、再生中に細かく再生位置を戻したり送ったりもできる(-10秒、-3秒、+5秒)ので、効率よく使えるので、文字起こしにも便利。
FMラジオってスマホアプリで聞く方法があるとはいえ、超シンプルにFMをひろって聞こえるというのも重宝する。
別売の録音用ケーブル(WMC-NWR1)を利用して、CDプレーヤーなどからウォークマンに接続してのダイレクト録音できるのも実は便利だったりする。
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●パソコンでの楽曲管理・転送アプリは、「Music Center for PC」
また変える必要があるのかと言いたくなる、PC用の新しい楽曲管理・転送アプリ「Music Center for PC」。
正直、管理アプリ変えるのはめんどくさいので、今使ってる「Media Go」のままでいいやと思っていたら、なんとさらに前の「x-アプリ」含めて2017年12月にダウンロードサービスを終了とか。
・音楽のソフトウェア「Media Go」、「x-アプリ」の ダウンロードサービス終了のお知らせ
「x-アプリ」はわかるとして、どうして「Media Go」まで終了するのか意味不明。
しぶしぶ「Music Center for PC」をインストールしてみたら、もうUIなんて「x-アプリ」そっくりというか昔からソニーの管理アプリと変わらなくて、これ変える意味あるのかとか小一時間問い詰めたい。
ウォークマン、ハードはいいのに昔から管理アプリで苛つかさせられる。
仕方ないから、今のところは「Media Go」をメインで使いつつ、「Music Center for PC」も使っていくことにする。
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もうスマートフォンで音楽を聴くのが当たり前になってしまう人たちも多い中で。
ハイレゾ音源をたくさん入れようと思うとデータはバカ食いするし、バッテリーも消費するし、いやいや音楽聴いている最中に着信とか通知音がたまらなく耐えられないとか考え出すと、あっさりスパっとポータブルオーディオ専用機まかせちゃったほうが楽な場合もある。
そんな時には「NW-A40シリーズ」のサイズ感はかなりフィットするんじゃないかと。
単独で音楽を聴いたとして、スタンダードモデルとは思えないほどの音質を重視した設計を突き詰めている事もあって「NW-A30シリーズ」を超える良質なオーディオプレーヤーとしてかなり満足度が高い。
しかも今回、USB DAC機能がオマケで付いたおかげで、スマートフォンを入り口にして、もっとイイ音で聴きたいなと思ったときに、ヘッドホンとかポータブルアンプに拡張したいぞ、けど予算が…なんて場合も使いまわせる。
いや、まじでイイ音で聴けるのに「NW-A40シリーズ」の小さいサイズっていうのが魅力で、スマホ2台持ちよりも負担は遥かに少ないし、価格的にも狙いやすくて、音楽をシンプルにイイ音で聴いてみたい欲求をみたしてくれるオーディオプレーヤーじゃないかと。
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●ウォークマンA40シリーズ ラインナップ
ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]NW-A47
【64GB】
ムーンリットブルー / ペールゴールド / グレイッシュブラック / トワイライトレッド / ホライズングリーン
ソニーストア販売価格:36,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]NW-A46HN
【32GB】
・ウォークマン専用ヘッドホン(IER-NW500N)付属
ムーンリットブルー / ペールゴールド / グレイッシュブラック / トワイライトレッド / ホライズングリーン
ソニーストア販売価格:33,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]NW-A45HN
【16GB】
・ウォークマン専用ヘッドホン(IER-NW500N)付属
ムーンリットブルー / ペールゴールド / グレイッシュブラック / トワイライトレッド / ホライズングリーン
ソニーストア販売価格:28,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]NW-A45
【16GB】
ムーンリットブルー / ペールゴールド / グレイッシュブラック / トワイライトレッド / ホライズングリーン
ソニーストア販売価格:21,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口。丸栄百貨店南隣
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:12:00~20:00