ソニーが基本的に好き!

シンプルに使いやすくなったBDレコーダー「BDZ-XR100」


新型Blu-Rayディスクレコーダーを触ってみた
個人的感情を入り混ぜた簡単な雑感レビュー。

2003年という早い時期に登場した初代モデル「BDZ-S77」、
ある意味で普及モデルの足がかりとなった「BDZ-V9」を経て、
2007年にモデルチェンジした「BDZ-X90」の流れからすると
5世代目となるのが今回のモデル。

型番も一新されて、今までの
役割別にしたX、L、A、Tではなく
一応、きちんと機能的な優劣で上から5つ並ぶラインナップになった。

あっちにできてこっちにできないとか
使う側にとっては非常にわかりにくいので
その辺はよかったかなと。

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<薄くコンパクトになったボディ>


まずはパッケージ。

従来のものに比べて体積的に随分と小さくなっていて
箱の印刷された部分が圧倒的に少なくなってるのにちょっと驚き。

これはどうやら環境に配慮したものらしく
箱も中の緩衝材も全て再生紙を利用して、
印刷も意図的に減らしているのらしい。

仮にパッケージを捨てずにとっておくにしても
確かに少しでも小さければそのぶんスペースをとらなくて良いかもしれない。


そして
本体を取り出す時に感じたのがその軽さと本体の薄さ。

一番近いところのひとつ前のモデル「BDZ-A950」は5.8kgで、
「BDZ-RX100」iconは、4.6kgと約1kgも軽くなっていて、
サイズ的にも
430mmという横幅は規格上同じで奥行きもほぼ同じながら
本体の高さが、79.8から69.8mmへと1cmも低くなっている。

デザイン上の凹凸も随分となくなっていて
本当にスッキリしたボディライン。

前面パネルのパネルでは、
今までは全てが覆われていて開閉するギミックだったものから、
ディスクトレイよりも下の半分の部分だけが開閉するものに変更されていて
今までのように、ディスクイジェクトするたびに
フタが開きっぱなしになるなんて事はなくなった。


前面パネルは、
イルミネーションが透過して見える黒い樹脂で出来ていて、
フタ部分を開くと、
B-CASカードスロットや、USB端子、
四角い形状で統一されたボタン類が並ぶ。

ボタンはパネルと全くフラットになっていて、
通常であれば、
そのスロットやボタンのすぐ側にある機能を示す名称なども
あえてそこには書かれておらず
開いたフタの裏に当たる面にその内容が書かれていて
あくまでも目立たないような配慮がされている。


(左:BDZ-RX100   右:BDZ-RX50)

「BDZ-RX100」icon唯一の特徴として、
従来モデルのLシリーズに搭載されていたメモリースロットを装備。

メモリースティック、SDカード、コンパクトフラッシュを
直接挿し込めるようになっている。
それ以外のモデルには付いていない。


もともと、全ての機種にUSB端子を装備しているので
カメラをUSBケーブル経由でレコーダーに接続できるのだけど、
カメラからメモリーを抜いて
すぐに挿せると、いちいちケーブルを用意しなくて良いという楽さがある。

また、i.Link端子にしても
「BDZ-RX100」icon2TB&ダブルチューナー「BDZ-EX200」iconにしか装備されていないので
テープメディアを取り込みたい場合には、
この2機種を選んでおく必要がある。


背面の端子類は、
HDMI出力端子、D端子、コンポジット出力、光デジタル出力
がそれぞれ1系統、
入力はコンポジットが1系統。

他に、LAN(10/100BASE)端子、電話回線、
「BDZ-RX100」iconに関しては、背面にもう一つUSB端子がある。

全体的にコンパクトかつシンプルになったせいか
「BDZ-X90」や「BDZ-A950」あたりと比べても
重厚感や質感に欠ける印象はあるものの
薄くなったり軽くなったという事を考えると
レイアウトはしやすくなったともとれる。

ハードウェア的なクオリティは、
やはり2TB&ダブルチューナー「BDZ-EX200」iconにまかせるとして
価格と機能とのバランスという面では、
「BDZ-RX100」icon「BDZ-RX50」iconが落としどころになる。

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<人に教えるのが楽になれる「らくらくスタートメニュー」>


リモコンも
ちょっぴりマイチェンして「RMT-B005J」に。

細かく見ると
「地上アナログボタン」がなくなって、
その代わりに「アクトビラボタン」が追加。

メニューキーがリモコン本体と同色のブラックになっていて
さらにその下の
「予約する」「見る」ボタンは、
「らくらくスタート」「x-みどころマガジン」へと変更された。


[ホーム]ボタンを押して
「XMB(クロスメディアバー)」を操作する
という基本操作は今までどおりで、
操作感覚も操作内容も変わった様子はない。

・ハイビジョン画質を残せるブルーレイディスクレコーダー「BDZ-X90」(その2)

ただ、
もっと簡単に使えないか?として考えられたのが、
「らくらくスタートメニュー」で、
そのまさにリモコンに新設された「らくらくスタート」ボタンが
活躍する事になる。


「らくらくスタート」ボタンは、
何をするにしてもここからはじめようというボタンで、
開いた「らくらくスタートメニュー」にある
5つの大きなブロックに分けて
・タイトルを再生する
・番組を録画する
・放送中の番組を見る
・ダビングする
・使い方を知りたい
の中から
自分のしたい事に対して選んでいけば良い。

その操作をする時も、
リモコンのどこを触ったら良いか?という補助解説もあるので
手元にあるリモコンに照らし合わせながら使えば、
どうにかでも前に進んでいけるようになっている。

【タイトルを再生する】

タイトルを再生すると押せば、
HDDの中の録画したものを見るのか、
BDやDVDといったディスクを見るのか、
HDD内であれば、
ジャンル別にたどってタイトルを選ぶ事ができる。

【番組を録画する】

予約に関しては、
まず、番組表、ジャンル、日時指定という予約の仕方を
もしくは予約したものの確認ができる。

番組表を選んだ場合、
次には何日(何曜日)を探したいのかもあらかじめ
選んでから番組表に移行する。

【放送中の番組を見る】

今まさにテレビを見たいと思えば
どこの放送かを選択すれば、
XMBのテレビ番組一覧まで連れて行ってくれる。

【ダビングする】

HDDからBDやDVDへのダビングも、
外部入力を使ってのHDDやBDへのダビングの方法も
よりわかりやすく誘導。

保存用にしたいのか、何度も使いたいのかという場合に
どんなBDやDVDを使えばいいのか?とか
DVDだったら忘れがちなファイナライズの解説までしてくれる。

【使い方を知りたい】

そもそもの使い方を覚えたいと思った場合、
付属の取扱説明書をひっぱり出してこなくても、
ここで学習する事もできる。

あくまでも
最終的にたどりつくのは、
XMBのメニューだったりするのだけれど
「やりたい事」を基準に連れていってくれるので
使う側があれこれと頭を悩ませる事がなくなっている。

ある程度使える人にとっては、
こんな機能は別にいらないと思えてしまうけれど
例えば、
身内に操作を教える場合にも
自分の意図が伝わらなくてイライラしてしまう事が
これで随分と解消される。

極端に言えば、
「らくらくスタート」ボタンと
十字キーの使い方さえ触る事を覚えてもらえばいいのだから
人に教える時には、
とても楽になったなと感じられる。

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<ボタン一つで取り込んだり持ち出したり>


それから
新機種からは、エントリーモデルから全てに
ビデオカメラの取り込み機能を標準装備。

Blu-Rayディスクレコーダーはテレビ番組を録画するだけ
ではなくて、
ハイビジョンハンディカムからのHD動画や
サイバーショットで撮影した静止画を取り込む事ができる。

注:動画に関しては、AVCHD動画以外はUSB経由では取り込めない。


取り込み方も簡単で、
ハイビジョンハンディカム(サイバーショット)と
BDレコーダー本体をUSBケーブルで接続すると、
今まで何も表示されていなかったボタンに
「カメラ取込み」という文字が浮かび上がる。

そして「カメラ取込み」ボタンを押すと
自動的にハンディカムの動画(サイバーショットの静止画)が
本体のHDD内へコピーされていく。

取り込みの進行状態は、
前面パネルにパーセンテージで表示されるので
テレビ画面をいちいち出す必要もない。

一度取り込んだ部分は記憶されていて
次回には同じ部分は取り込まれないし
「USBを挿してボタンを押す」という操作で
誰にでも簡単にどんどん取り込める。

特に、ハイビジョンハンディカム買って
HD動画をたくさん撮影したもののどこに保存していいかわからない
という苦悩から解放される方法でもあるので
BDレコーダー購入するもう一つの理由にもなる。


今度は逆にBDレコーダーのHDD内にたくさん録画したものの
自宅で見切れない時に便利なのが「おでかけ転送」。

ウォークマンとかPSPを
USBケーブルで接続して
「番組おでかけ」ボタンをポチっと押すだけで
あらかじめ転送予定にしておいた番組を転送して
外出先で見る事ができる。

今まで「おでかけ転送」に対応していたのは、
一部のウォークマンとPSPだけだったので
なかなか自分の持ち出すシチュエーションとリンクしない事もあったけれど
これから発売されるPSP Goiconや、“nav-u”icon
さらには携帯電話にまで転送が出来るようになって
持ち出せる機器が増えてくると
効率良く録画した番組を消化できる。

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もはや録画機器といえばBlu-Rayディスクレコーダーという
普及期に入った事を考えると、
誰にでも操作できなきゃいけないというのは必須命題。

そうは言いながらも
高機能な部分を削ると魅力がなくなってしまう
というところを、
XMBの操作方法はそのままに、
簡単にも使える「かんたんメニュー」を重ねたやり方は
なかなか良いかも?と。

電気製品大好きな自分としては
いろんな機能をどんどん覚えるのは好きだけど、
逆にそれを身内に教えるのはものすごく苦痛だったりしたけど、
これなら、スタートボタンさえ押してもらえば
後は何とかなりそうな気がする。

それと予想以上に役に立つのが
ハイビジョンハンディカムとデジカメの
動画や静止画を取り込めてしまう事。

PCにもバックアップは取れるけれど
PCに入れると、基本自分の領域なので誰にも見せない。

だとするとせっかく撮った動画や静止画が
日の目を見る機会が減ってしまうけれど
Blu-Rayディスクレコーダーの中だったら
みんなが集まった時に見てみよう的な盛り上がり方ができる。

それだけでも撮った価値が上がる。

「お出かけ転送」にしても
自宅で見切れないテレビ番組を持ち運んでもいいし、
それこそビデオカメラで撮影した動画を持ち出して
友達や家族に簡単に見せる事もできる。

1台あるとかなり便利なマシンには違いなくて
家にあるテレビやビデオカメラが
ハイビジョンになっていたら、
Blu-Rayディスクレコーダーはもう導入してもいい頃かなと。

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4件のコメント

  1. 一言 より:

    米国に在住25年になります。
    最近のSONY製品は日本の方が格段にいいですね。
    BDレコーダー欲しいです。
    只、最近思うのは日本へ帰った時も感じますがTV局のソフトがSONYさんの製品に追いついていないですね。
    家族の記録以外に(これも時代で媒体が変わってしまいますが)BDレコーダーに残したいって思うソフトが必要ですね。

  2. ZAO より:

    こんにちわ。
    昔のSONYの特徴は、体積の少なさにありました。
    しかし、今までのSONY製BDの高さは、高く重いです。
    Pana製に比べ、でかく見えます。
    自分はVHS数台とDVDレコーダー数台を、重ねて使っています。
    やはり、薄く軽い方がいいです。

  3. kunkoku より:

    >一言さん
    とても長くアメリカにいらっしゃるのですねw
    最近は、ようやくデジタル放送の制限下の中でもどうにか使い勝手が良いものになってきたという感じですね。
    記録媒体も刻々と変わってはいきますが、現時点で1920x1080というHD動画を残すものとしてはBDは非常に有用だと思えますねw

  4. kunkoku より:

    >ZAOさん
    薄さという面ではようやく1cmのダイエットになりましたねw
    確かにラックという限られた中に複数収めようとすると、より薄いほうが便利ですものね。
    ついでに軽いと取り回しも楽になるので、これも良いことかもしれませんねw