GMaster 単焦点レンズ FE 35mm F1.4 GM 「SEL35F14GM」レビュー（その２）「ISO12233準拠 8K解像力テストチャート」を撮影して、レンズの解像度をチェックしてみる。

・GMaster 単焦点レンズ FE 35mm F1.4 GM 「SEL35F14GM」レビュー（その１）レンズ外観と他レンズとのサイズ比較。
の続き。

FE 35mm F1.4 GM 「SEL35F14GM」は、開放絞りF1.4という明るさと、GMasterレンズならではの高い解像力と美しいぼけ描写をもった、焦点距35mmの大口径広角単焦点レンズ。

レンズの性能の指標のひとつとなる解像度をテストしてみた。

＜注意＞
素人による撮影検証ということもあり、正確な評価とは異なる場合があります。
今後も検証を続けて、修正できるところがあれば都度更新していく予定です。

・焦点距離35mm フルサイズ対応の大口径広角単焦点レンズ Gマスター（TM） 『FE 35mm F1.4 GM』 発売| プレスリリース | ソニー 
・SEL35F14GM | デジタル一眼カメラα（アルファ） | ソニー

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●FE 35mm F1.4 GM SEL35F14GM の解像力をテスト。

使用するのは、パール光学工業株式会社のスチルカメラ用の【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート。

【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート
規格：ISO12233
サイズ：200x300mm
アスペクト比： 1:1/4:3/2:3
解像度：300～4800TV 本
光学濃度1.85
反射比：70

壁などに貼り付けてカメラにレンズをセットして撮影することで、解像力をはじめ各性能を評価するというもの。

【ISO12233解像度チャート】は、CIPA(一般社団法人 カメラ映像機器工業会)の解像度測定方法に対応した「解像度測定用ソフトウェア HYRes IV」を使用することで、評価を数値として計測することができる。

カメラの画素数によっても結果が異なるため、より参考になるように、

約2420万画素のα7Cと、約6000万画素のα7R IVの2機種でテストを行ってみた。

撮影時の条件は以下のとおり。

＜共通設定＞
・ドライブモード：セルフタイマー（1枚）2秒
・フォーカスエリア：フレキシブルスポットS
・ISO：100
・レンズ補正（周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正）：切
・クリエイティブスタイル：スタンダード（±0、±0、±0）

レンズの開放絞りF1.4から、F2/F2.8/F4/F5.6/F8/F11/F16までを撮影。

測定方法は、8K解像力テストチャートの①中央部、②中央と周辺の間、③周辺部、の３ヶ所の”くさび（ウェッジ）画像”を切り出してツールで解析。

数値は、○○○○TV本と読み、数値が高いほどよく解像しているという事になる。

ささいな助教変化で測定値にかなりゆらぎがあるためあくまでも一つの結果として。

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●α7C（2,420万画素）＋FE 35mm F1.4 GM 「SEL35F14GM」 による測定値。

約2420万画素（ 6000 x 4000 ）のデジタル一眼カメラα7C「ILCE-7C」に、FE 35mm F1.4 GM 「SEL35F14GM」を装着してのテスト結果。

レンズの特性として中央部はよく解像していても、周辺部にいくにつれて精細感が落ちていく。

「SEL35F14GM」では、中央部は開放F1.4から非常によく解像しており、F5.6～F8あたりで一番高くなっている。

周辺部も非常によく解像しているようにみえる。

開放から絞っていくことで解像度が増しているものの、F11以上からは回折現象（光が小さい穴を通るときに、光が波状に周囲に広がってボケてしまう現象）のため逆に解像度は下がっている。

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●α7RIV（6,100万画素）＋FE 35mm F1.4 GM 「SEL35F14GM」 による測定値。

次に、より解像度の高い約6100万画素（9504 x 6336 ）のデジタル一眼カメラα7R IV「ILCE-7RM4」に変えて同じように測定。

「SEL35F14GM」がどこまでレンズの性能を出せるのか？

既にα7R IVの解像度が、8K解像力テストチャートの最大値を上回ってしまう結果が出ているためピークは頭打ちしている部分が出てしまっている点には留意する必要がある。

自分の解釈が間違っていなければ、8K解像力テストチャートの最大解像度は、4800TV 本となっているため、それ以上の数値が出てしまうのは本来ではありえない。

あくまでも、画像から「解像度測定用ソフトウェア HYRes IV」が読み込んでいる数値のため、参考値としながらもその動きを含めてわかることもある。

ボディをα7R IVに変えたことで、 「SEL35F14GM」でのレンズの解像度がより顕著となり、ボディの性能を存分に発揮しているとも言える。

こちらの測定値では、開放F1.4での周辺の解像度が落ちている傾向が見られるものの、F2.0以降は周辺部まで非常によく解像していることがわかる。

F11から少し落ち込み、F16まで絞ると回折現象により解像度が大きく下がっている。

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●8K解像力テストチャートを撮影した画像をそのままチェックする（α7RIV）

数値だけでなく、実際にα7R IV＋「SEL35F14GM」で、8K解像力テストチャートを撮影した画像をチェックしみる。

数値を計測した場所と同じ、３ヶ所の”くさび（ウェッジ）画像”を撮影した部分を拡大して比較してみる。

カメラ側のレンズ補正（周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正）は切にしている。

左から、①中央部、②中央と周辺の間、③周辺部の順。

●F1.4

●F2.0

●F2.8

●F4.0

●F5.6

●F8

●F11

●F16

まず、計測値の前に、ボディ側のレンズ補正（周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正）を切にしている。

そのため、素のレンズの状態として、周辺減光が確認できる。

また、焦点距離が35mmで撮影するため被写体から非常に近い距離ということもあり、糸巻き型の歪曲収差が見て取れる。

中央部については、開放F1.4からどの絞りでも非常にシャープ。

開放F1.4については、たしかに周辺部にいくにつれてボヤケてしまい解像度が下がっていることが見て取れる。

ただしF2.0に絞ることでかなり改善されており、F4.0あたりから非常に綺麗に解像している。

そこからF11までは良好なものの、F16では周辺は甘くなっており、よほどの事が無い限りは利用することはないかもしれない。

＜注意＞
素人による撮影検証ということもあり、正確な評価とは異なる場合があります。
今後も検証を続けて、修正できるところがあれば都度更新していく予定です。

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解像度はあくまでもわかりやすいレンズ性能のひとつ。

実際にはレンズの持ち味として、やわらかなボケ味や各収差などもあるため、以降分かる範囲で調査してみよう。

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