ビデオオンデマンド『QrioCity』を、BRAVIA 2010年モデルで使ってみる。
新しいBRAVIA 「EX720、EX72S、EX420、CX400シリーズ」に
新たに加わった『QrioCity』というインターネット経由で
映画・アニメ・ドラマといった動画が見られるサービス。
新モデルにしか搭載されてないのかと思ったら
サービス開始の今日(26日)から、
2010年に「〈ブラビア〉ネットチャンネル」に対応したモデルだったら
ビデオコンテンツの更新で利用できる事がわかったので
早速実際にどんなものなのかやってみる。
『QrioCity』に対応しているモデルは、
LX900、HX900、HX800、EX500、EX300シリーズのようで、
録画機能を搭載しているHX80R、EX30R、BX30Hでは非対応。
2010年モデルのBRAVIA(ここでは試しにKDL-52LX900を使用)で、
ひとまずクロスメディアバーにある[ビデオ]から
コンテンツの更新をすると、
今まで存在しなかった「ビデオオンデマンド」という名前とともに
『QrioCity』のロゴが現れる。
もしくは、クロスメディアバーの一番左側にも
専用の『QrioCity』というカテゴリーが設けられ
「ビデオオンデマンド」からも同様に利用する事ができる。
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と、ここで
『QrioCity』の軽いうんちく。
国内でのサービスは正式には
『Video On Demand powered by Qriocity』というネーミングで、
先にも書いたように
20世紀フォックス、ユニバーサル、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ、ワーナー
といった最新のハリウッド映画や、
邦画やアニメといった動画をストリーミング形式で配信するサービスの事。
なので、特にダウンロードするわけではなくて
高画質なHDビデオか標準画質のSDビデオかを選んでレンタル購入して
ストリーミング放送を視聴するという形。
値段的にはHDが500~1,000円、SDが350~700円くらい。
利用するには、必ずアカウントを作る必要がある。
ちなみに、というか実は
PlayStation Network(以下PSN)のアカウントがそのまま使えるようなので
既にPSNアカウントを持っている人はわざわざ新しくアカウントを作らなくても
すぐに『QrioCity』にログインできる。
そしてもう一つやらなくちゃいけないのが、
自分のアカウントに持ってるBRAVIAの【機器認証】をして登録という作業。
そう、PSNでPS3やPSPを利用するのと全く同じ原理だという事。
BRAVIAの画面に映る5ケタの登録コードを
『QrioCity』の機器管理画面で入力。
(初回には認証コードなるものを数字で5ケタ任意のものを決める必要もある。)
そうすると、
機器のテレビ欄に、その登録されたテレビが表示される。
登録したばかりの時は名前が単純に「BRAVIA」になっているだけなので、
2台以上登録する場合は区別が付くようにテレビに名前(ここではKDL-52LX900)を付けておくと
後から機器の登録解除をしたり、
新サービスが出てきた場合でも追加変更がしやすくなる。
ちなみに、機器管理画面には、
既に自分のPSNアカウントで登録したPS3やPSPも確認できるようになっている。
PSPにいたっては、USBでPSP本体を接続して
「ゲームコンテンツ」や「ビデオ/コミックコンテンツ」の
認証や認証解除といった事もできる。
ただし、PS3の認証や認証解除だけは
直接PS3からでないとできないようなので
PS3本体なしに認証解除といった事は今まで通りできない。
「コンテンツ」という項目を覗けば
PSNで購入したビデオやゲーム、コミックを閲覧、管理できるようにもなっている。
コンテンツの支払い方法も例えば、
クレジットカードで1000円や3000円、5000円といった
固定の金額をウォレットとしてチャージしておいて
その都度レンタル分だけ利用していくというのもPSNと全く同じで、
“プレイステーション ネットワーク カード/チケット”の利用もできる。
長々と書いたけど
結局、『QrioCity』って、まるっきりPSNのサービスと同じなので
PSNを使っている人にとってはかなりすんなりと受け入れられる。
逆に、初めての場合だと
そのシステムを理解するのに(機器認証だとか)ちょっと戸惑うかもしれない。
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アカウントが出来てBRAVIAの機器登録ができたら、
BRAIVAで「ビデオオンデマンド(QrioCity)」が本格的に使えるようになる。
一応、細かい事を言うと、
初めてBRAVIAでログインをしようとした時には
「認証コードを入れてください」と促される。
これは、最初に『QrioCity』の設定で自分が決めた
5ケタの数字を入れる事になるので
これはパスワードとはまた違ったものになるので
忘れないようにどこかにきっちりとメモをとっておく事をオススメ。
(なまじ慣れた4ケタではなくて5ケタなので忘れてしまいがち。)
階層構造はとてもシンプルで
「HDビデオ」、「洋画」、「邦画」、「アニメ」、
「ジャンル別」、「50音順」、「スタジオ別」、
さらに「ジャンル別」ならアクションん、ホラー、サスペンス
といったカテゴリに分類されている。
他にも「新着」や「特集」といった区分けもされているので
自分の都合の良い方法で探せばいいだけ。
現時点ではタイトル数も多くないので
さがすのに苦労するという事はないけれど、
キーワードから探し当てる事もできる。
例えば、
「アイアンマン2」を選んでみると
コンテンツの詳細として
解説、視聴年齢制限、提供元、長さ、リリースされた年が確認できる。
このコンテンツの場合
HDビデオのレンタル料金が600円、
SDビデオのレンタル料金が400円となっていた。
プレビュー再生があれば
どんな内容かチラっと無料で見る事もできる。
実際見てみるとHDビデオなら充分にその高画質を楽しめるから、
今まだ少ないBDタイトルをレンタル屋さんで争奪戦を繰り広げる事なく
自宅で何時でも見られるというのはアリな生活スタイルかもしれない。
というか、そうしたいと思えるのは後はコンテンツの魅力次第で
今の時点でも映画に関しては新作が揃えてあるので
見てみたいなとは思わせられるけど
まだ充実しているとは言い難いのでもっともっと増えていく事に期待。
というか本当にぶっちゃけると
まるっきりPSNにあるコンテンツと同じっぽくて
たぶんPS3を持っている人からすれば全然驚くようなネタでも何でもないのだけれど、
仮にPS3を持ってないとか、PS3の置いてない部屋にBRAVIAがあるとか
そういったシチュエーションからすると
視聴する機会(チャンス)が増えたという事でもあるので
歓迎すべきサービスだし、
海外で先行している『QrioCity』の音楽のストリーミング再生といった
また別の新しいサービスの国内での展開もあるかもしれない。
『QrioCity』が中途半端に終わらずに
点在しているソニーのコンテンツサービスが
徐々にまとまっていってくれてる事も望みつつ。
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