イライラしない、心地良く気持よく動いてくれるタブレット、それがSonyTablet
4月からの登場以来、ついに国内で発表となったSonyTablet。
タブレット端末なんてものは、iPad然り、Android端末然り
もう1年も前から世の中にいろいろと出て来ていたわけで、
その今更な状況の中で、ソニーがあえて出してくる意味を考えてみよう。
一応、その昔をほじくり返すと
今まではどっちかというとPC(VAIO)が基幹となって(なりたくて)
何とかいろんな機器がつながってきたけれど、
実のところ扱いが煩雑を極めて、誰もが簡単にというワケでもなかった。
それから今はと言うと、
機器自体が単独でクラウド(web)につながるようになって
少しづつではあるけれど、コンテンツやソフト部分を共有するという流れになってくると
今度は、そこに簡単に操作できるデバイスが必要になってくる。
それがSony Tabletの立ち位置というべきか、
まぁぶっちゃけ、そんなに堅苦しく考えなくても
ちょっとした事がサクっと簡単に出来てしまったり、これ便利じゃーんという事が出来てしまったりする
いわゆる家に一つあるとなかなかな便利グッズだねってのがこのSonyTabletなのかなと。
SonyTabletとしては、
「リッチ メディア エンタテインメント」を提供する “Sony Tablet” Sシリーズと
「モバイル コミュニケーション エンタテインメント」を楽しめる “Sony Tablet” Pシリーズ
という2つのコンセプトに別れて展開しているのだけど、
まずはスタンダードとも言うべき “Sony Tablet” Sシリーズを中心に話をしてみよう。
“Sony Tablet” Sシリーズの実機を触る事ができて、
パッケージからの開梱とセットアップも試してみた。
中身は、本体以外には、ACアダプターとストラップ、取扱説明書類と
非常にシンプルで、他のオプションパーツは全て別売となっている。
また、初期セットアップは簡単そうに見えてトラップにひっかかってしまうような
些細なミスでつまづいてしまう可能性もあるので、
きちんとAC電源をつないで電源を確保した状態で、
言語選択、ワイヤレス設定、日付設定、Googleアカウント登録、と進めていけばOK。
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●Andoroidタブレットの中でも
Sony製端末を選びたいと思わせるプロダクツ
Android端末としてのスペックは、
“Sony Tablet” SシリーズのWi-Fiモデルでは、
OSにAndroid 3.1を搭載、
プロセッサーは、NVIDIA Tegra2 モバイル プロセッサ1GHz、
メインメモリーは1GB、ストレージは、16GBと32GBの二種類。
フロントに30万画素のカメラ、
リアカメラに511万画素の“Exmor for mobile” CMOSセンサー搭載 HDカメラを搭載する。
USB Micro-AB端子、SDカードスロット、
ワイヤレスLAN(IEEE 802.11b/g/n)、
Bluetooth 2.1 + EDR準拠(A2DP、AVRCP、HSP、HID、SPP、OPP)
3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサー、
赤外線リモコン機能、GPS搭載。
重量は、約598g
Wi-Fi+3Gモデルでは、
OSにAndroid 3.2を搭載、重量は625gとなる。
と、これはあくまでも内部にこういったデバイスを持っていますというものであって
他のAndroid端末と比べても遜色がないという程度で、
実は、もっと別のところにSonyTabletのこだわりがある。
例えば、
上下に非対称なデザインは、雑誌を折り返した形状をモチーフにしていて
手に持っていても馴染むデザインにしてあったり、
この片側に重さが偏ってる事で手にかかる負担が少なくて
長時間持っていても疲れにくいようにと考えぬかれて設計されたもの。
実際に持ってみると、600g弱に抑えられているからこその負担の少なさと、
このうまい重心の手にかかり具合で、意外なまでに軽い感覚を覚える。
背面はドットパターンが入っていて、指紋もつきにくいし
触ると手に吸い付くような感覚で滑りにくくなっている。
それから、この角度のあるボディなので、
机に置いたとしても、画面が少し手前を向いているので
いちいち手でタブレットをもって起こさなくても置いたままで気軽に操作できる。
これは、ささやかだけど、真上を向いたタブレットを使った事があると
このちょっとした傾きが非常に快適に思える。
液晶ディスプレイは、9.4型ワイド液晶(1280x800)で
表示領域は、201.6x126mm。
高画質なIPS液晶とLEDバックライトを採用。
リフレッシュレートは60Hz。
最近のSONY製品にも良く採用されている
フロントパネルと液晶面の間に、パネルと屈折率の近い樹脂などを挟み込むことで
映り込みや輝度のロスを大きく減らす「TruBlackディスプレイ」を採用して
高いコントラストと視認性を確保。
これも実際に使うとわかるのだけど、
ただ単にギラつく液晶ディスプレイは使っていて本当に疲れるというかストレスになるというか、
そういった意味では、このSonyTabletの「TruBlackディスプレイ」ははるかに見やすい。
それから、ソニー独自の「サクサク・エクスペリエンス」という名のもとに
タブレットを操作するときに”サクサク”感を感じられて
かつ直感的に反応できるユーザーエクスペリエンスを目指しているのも大きな特徴。
ただ単純に、タッチパネルに指を置いて操作する場合でも
iPadだとあんなにヌルヌルと気持ちよく動くのに
Androidタブレットだと突如としたあのぎこちなさは何なのか?と感じた事が多々ある。
それはAndroid端末の画面をタップした後、そのままホールドしていると
ノイズによってタップし続けている状態が正確に検出できないだとか、
スクロールする場合でもレスポンスの悪さやノイズなどから
画面の反応が遅れたりといったことがよくある。
けれど、SonyTabletのタッチパネルには、
ノイズキャンセリング、状態検出、遅延予測、逆光防止といった細かな問題を最適化する事で
タッチ操作はとてもスムーズで、指を動かした時の反応はすこぶる良好で
ストレスを感じる事なく軽快にオペレーションできる。
その快適さとともに普段の使い勝手も良く
本体のメイン画面ではクイックスクロールといって、
少ない指の操作で、左右に5つのワークスペースを移動できる。
画面を長押しすれば、通常の5倍の速さで画面をスクロールできるようになって、
使っている側がわけがわからなくならないように、
クイックスクロール用のガイドが表示されるので
今どのページを表示しているかもしっかりと把握できる。
また、アプリケーションの並ぶホーム画面では、
AからZのアルファベット順や、新しい順、自分好みに並べるリストビューに変更できて、
好みで並び替えるリストビューでは、
ドラッグでアプリの場所を変えたり、線引きをしてグループ分けをしたり
長押ししてアプリを削除したり、デスクトップの配置を選ぶ事もできる。
これはなかなかに便利で、
わかりやすいようにグループ分けにラインを引けたりすると
自分の思ったとおりに区分けできるし
不要になったらそのラインも消す事もできたりと
使い勝手も良好。
ソフトウェアキーボードも独自に作られたもので
キートップを大きくとったQWERTYフルキーボードになっていて、
両手でしっかりとタイピングできるようになっている。
キーボードは、記号入力やURL入力といった用途によってキー配列を変えられるし、
予測変換、オートコンプリート、学習辞書といった機能も備える。
Webページを閲覧する場合でも、
”クイックビュー”ブラウザと呼ばれる技術で
明らかに高速なwebブラウズを体感。
技術的にはJavaScript処理の先送りによって
まず最初に画面を表示するまでの時間を短縮、
読み込んだデータからすぐに表示をはじめるので、ブラウジングもとても快適で、
特に通信速度の遅い3G回線やJavaScriptを大量に使うwebサイトほど
効果的に高速で表示される。
確かに、他のAndroidタブレットでwebブラウジングしている時は
読み込みが始まっても、何も表示される事はなくて
あくまでも全部のデータを読み込みが完了してから
パサっと表示するというイメージがあって
その待たされ感みたいなものがあったけれど、
SonyTabletだと、リンク先を押した瞬間から
コンテンツを表示し始めていて先に出てきた情報をすぐにチェックできる分
イライラしなくてすむ。
それにFlashにも対応しているというのも利点の一つに入るのかもしれない。
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つかみやすい形状にするだとか、見やすい画面にする、
タブレットの精度を上げる、高速で表示するといった
こうしたいろんな積み重ねがあって
従来のAndroidタブレットとは違ってささいな事にイライラしなくて良い
SonyTabletだからこそのクオリティのようなものを感じられる。
でも、これも全てはこれから何かをするための基礎であって
キモは、SonyTabletで何ができるか?という事。それも簡単に。
という事でそれは次回に続く。
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1件のコメント
720pの動画がなめらかに再生出来ますか?
手持ちのtegra2の2機種は、長めの動画だったりすると必ずコマ落ちするんですが。