ソニーが基本的に好き!

11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その1)

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ついに発表された、
スライダーハイブリッドPCの「VAIO Duo 13」と、モバイルPCの「VAIO Pro 13/11」

いつもになくテンションが高いのは、
おそらくは従来のこのクラムシェル型のモバイルVAIOをずーっと使ってきて
VAIO Zシリーズ以来の、自分の中の想いを消化してくれる
モバイルVAIOが登場したからだと思っていて。

VAIO Duo 13は、別の意味でとんでもない魅力があるのだけど
それは後日書くとして、
まず先に、「VAIO Pro」、それも11.6インチへの執着っぷりから、
長きに渡って閉じ込められていた想いみたいなのが貯まってしまったので
もうその前置きから。

注)以下を読んでも、まるでVAIO Pro の本題に入らないので注意。

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●第4世代プロセッサー”Haswell”を搭載するという事。


と、その前に
「VAIO Duo 13」「VAIO Pro 13/11」に搭載されている
Intel製の第4世代Coreプロセッサー「Haswell」について。

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PC用として初の「SOC(System-on-Chip)」を実現、
1チップのプロセッサーの中に、
CPUとチップセット両方を1つにしたことで非常に薄くそして軽くなっているというのがまず1つ。

そして、大幅な省電力化を実現。
2010年のCoreプロセッサーでさえ35WのTDPが必要としていたものが、
第4世代Coreプロセッサーでは1チップで15WのTDP
熱電力的に半分以下へと大きく減っている。

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その恩恵も含めて、バッテリーライフも大きく向上していて、
2013年の第3世代Coreプロセッサーでは、スタンバイ状態にして
4.5日程度のバッテリー駆動が可能になっていたものから、
さらに第4世代Coreプロセッサーでは7日以上のスタンバイ状態が可能に。

しかも、定期的にPCを起き上がらせて
情報をとってくるので、最新の状態にアップデートもされているから
久しぶりに立ち上げても何事もなくそのまま使えるという
スマートフォンやタブレットと同じ使い勝手を実現している。

もちろん動作中の省電力化もすすんでいて
たった1年前の第3世代比でも、50%も向上していて
よりロングバッテリーになっている。

内蔵されるグラフィック性能に関しても、
第2世代あたりから急激にパフォーマンスアップしていて
チップセット内蔵だから非力という今までの概念は通用しなくなっている。

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あくまでも”Intel製チップセット”で構成されているという条件ではあるけれど、
単純に4年前のノートPCと比べると、
ノートPC本体を大きく軽量化する事に貢献して、
かつ、応答性は速く、
ビデオ編集やゲーム性能も飛躍的に向上していて
それでいながらにして、バッテリー駆動時間はより長くなる。

こうした技術向上を果たした新チップセットが、
新しいVAIOに投入される事で、
大幅に使い勝手のよくなったモバイルVAIOが構成されるようになる。

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●A5サイズ、11.6インチサイズと呼ばれる、
 小さなモバイルVAIOへの長い執着


モバイルVAIOのスタートはいつもここに遡る。

初めてVAIO 505が出てきたのは1997年11月、
そこから2年が経過してのスペックはこんな感じ。

OS:Windows98 Second Edition
CPU:モバイルIntelCeleronプロセッサー333MHz(内蔵1次キャッシュ32KB)
メモリ:オンボード 64MB
HDD:6.4GB
液晶ディスプレイ:10.4型(XGA)ポリシリコンTFTカラー液晶
バッテリー駆動時間:約1.5~2.0時間
本体外形寸法:幅259×高さ19.8(22.2mm)×奥行208mm
質量 約1.2kg

CD-ROMドライブ「PCGA-CD51」やフロッピードライブ「PCGA-UFD5」が外付け。

このフォルムとカラーリングに魅了されて、
モバイルカテゴリーのVAIOノートの前に、しつこいくらいにVAIO 505が立ちふさがる。


そして1つの転機を迎えたのが、
2003年に発売された「VAIO NOTE 505 EXTREME」。

日本のPCで初めてカーボンファイバー積層板を採用して、
天面も底面もカーボンで出来た超極薄ボディに
Windows XPが動作する785gという軽さを実現。

ただし、当時の価格としては35万円という強烈なプライスだった。

ここから、マグネシウム合金からカーボンファイバーを採用した
モバイルVAIOがどんどん進化をしていく。

2005年に発売された3代目「VAIO typeT(TXシリーズ)」では、
カーボンの天板やLEDを採用した液晶ディスプレイを採用して
光学ドライブを内蔵しながら薄さ約21mm、質量1.25kgに。


2008年に発売された4代目「VAIO typeT(TZシリーズ)」は、
VAIO 10周年という節目に初代バイオノート505よりも薄く
そしてこの時点で詰め込めるスペックを搭載して22.5mmのフルフラットボティで
最軽量でついに1kgを切って970gにまで到達した。

エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その8)


2009年には、当時Atom CPUという超小型超軽量のプロセッサーを
ノートに載せたらどれだけ軽量で薄いボディのVAIOノートができるのか?
というチャレンジングで作られたVAIO Xシリーズ。

もしかしたら存在しなかったかもしれない単独のモデルで、
その薄さたるや13.9mmという極薄ボディに、
単体重量で、690gという軽さまで到達した。

Atom CPUの省電力CPUのおかげで
バッテリーの持ち具合もこの薄さながらも4~5時間持つため
持ち運んでも苦にならないVAIOとして非常に大きいインパクトが残っている。

しかしながら、やはりというかAtom CPUの処理速度の限界からか
というかもともと携帯端末用なので、Windowsで作業をするには厳しかった事を記憶している。

・「VAIO Xシリーズ」の実物を見て触ったそのクオリティ!(前編)
・「VAIO Xシリーズ」の実物を見て触ったそのクオリティ!(後編)
・新VAIO Zシリーズのを手にした時に感じる軽さと薄さ、そして質感の感動。


それ以降、モバイルとい代名詞をさらっていったのは、
11インチクラスのTシリーズやXシリーズではなく「VAIO Zシリーズ」だった。

これも遡ると、2003年に登場した「何もあきらめなかったモバイル」として
PCG-Z1が登場して沈黙、
13.3型のVAIOとしてSZシリーズから発展的に進化して復活したのが
究極のモバイルをうたう「VAIO Zシリーズ」。

天板や背面に、軽さと剛性を兼ね備えたカーボンを採用、
内側のパームレストやヒンジといった部分にアルミニウム合金を採用して
モバイルできるサイズと重量にもかかわらず
圧倒的なパフォーマンスをも発揮するモバイルVAIOとして脚光を浴びて
もはや、VAIOの代名詞のような状態にまでなっていた。

2011年に発売された3代目のVAIO Zシリーズは、
かつ、閉じたときの断面が六角形に見える「Hexa-shell」デザインとする事で
デザイン含めて剛性を高めることで
上下からの加圧や、縦横、前後といった全方面から本体を保護をする堅牢ボディに
ハイスペックを搭載して、13.3インチサイズながらも、1,165gという軽さを備えていた。

・VAIO史上最強のパフォーマンスと妥協のないモビリティを持ったVAIO Zシリーズ!(前編)
・VAIO史上最強のパフォーマンスと妥協のないモビリティを持ったVAIO Zシリーズ!(前編)


ちょうどVAIO Zシリーズが台頭してきたあたりから、
11.6インチで長らく続いてきたTシリーズも4代目TTシリーズをさかいに
2009年に販売終了を迎えて、
クラムシェル型のモバイルノートでの11.6インチというサイズが一旦途絶える。

・ハイパフォーマンスとハイクオリティを手に入れたVAIO typeT(その1)
・ハイパフォーマンスとハイクオリティを手に入れたVAIO typeT(その2)

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いくら13.3型で持ち運びが出来るとは言っても
そのフットプリントのサイズから、カフェで開いたり、新幹線の中で使ったりする場合には
どうしてもモノモノしくなってしまったり、置きづらかったり、
持ち運ぶ時にも少し大きめのカバンじゃないと入らなかったりというシチュエーションもあって
実はもう少し小さめなモバイルPCがあればいいのにと思う事もある。

逆に、今となってはスマートフォンでもタブレットでもある程度の事が出来てしまうし
別にPCがなくてもだいたい困ることも減ってきているけれど、
物理的なキーボードがある事でタッチするよりもはるかに高速に
頭に思った文章をテキスト化するとか
同時に複数のアプリを開いてマルチタスクで操作するというメリット、
Windowsとして出来る事、母艦としての役割とか、
モバイルノートPCとしてのアドバンテージはまだまだたくさんある。


そんなフラストレーションのさなか、
2013年に“Ultrabook”としてVAIO T シリーズが復活!

もちろん、当時最新となるIntelの第3世代プロセッサーを搭載していたので
スリープ時間の長さや、復帰の速さ処理速度も申し分なく動作してくれる
というところまでは良いはずだった。

・ソニー初となるウルトラブック「VAIO Tシリーズ」として11/13インチ2モデル登場!


ただ…
そのデザインは、VAIO Zシリーズ(Z21シリーズ)と同様のデザインで、
素材を全てアルミニウム合金で作ったという事もあって
11.6型にもかかわらず、重量は約1.42kgで、液晶周りのベゼルが厚く、
13.3型のVAIO Zシリーズよりも重く、フットプリントからしてもほとんどサイズが変わらないという
なんとも釈然としない気分だったのを記憶している。

それに、初代Tシリーズからすれば、
内部パフォーマンスは進化を続けていたにもかかわらず、
2005年からずーっとディスプレイ解像度は1366×768で変わらないまま。
革新的に進化をしていたVAIO Zシリーズとの違いを感じざるをえなかった。

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●そしてVAIO Pro 11へ

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そうした変遷を経て、今回登場したのが、VAIO Pro 13/11

薄くて軽くでも非常に高い強度をもつUDカーボンを採用して、
さらに、VAIO Zシリーズから採用された
閉じたときの断面が六角形に見える「Hexa-shell」デザインからなる
上下からの加圧などに対しても強度への高さ、
そして、縦横前後といった全方面から本体を保護をする非常に剛性の高いボディデザイン。

そして、この薄い本体の中に、
バッテリーの入る余地をのぞいた、残りすくないスペースに
最新の第4世代プロセッサーから、
メモリーやストレージ、インターフェースを凝縮。

この11.6インチという限られたフットプリントのスペースの中で、
先にも書いた、現時点での最高のパフォーマンスとモビリティを発揮してくれるという事。

タッチパネルを搭載しても870g、
タッチパネル非搭載であれば770gという圧倒的な軽さ。

「あの頃のVAIOは良かった。」
という懐古する事はこれからもあるだろうけれど、
その当時のVAIOにはない性能がここにある。

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そして、VAIO Zシリーズが初めてフルHD(1920×1080)解像度を搭載した時の感動が、
今この11.6インチで再現されている。

それだけじゃない、「トリルミナスディスプレイ for mobile」で鮮明な画像も
「ClearAudio+」からなるこの薄ボディからは想像できないほどの音質も
CMOSセンサー“Exmor RS”を搭載したカメラも、
今トレンドとなりつつあるNFCも搭載する。

この小さなサイズでも17mmのキーピッチの広さと
約1.4mmのキーストロークの深さのあるキーボード。

さっと持って出かけて、
その出先で、作業をするWindowsノートとして、
これは最高に実用的なモバイルVAIOじゃないかと思う。

と、ここまでが前置きで、
ようやく次にVAIO Pro 11の話に続く…

・「VAIO Duo 13」と、「VAIO Pro 13/11」ついに国内で発表!
・歴代モバイルVAIOの進化点となる「VAIO Pro 11/13」
・Surf Slider方式採用の13型液晶ディスプレイ搭載VAIOR Duo 13や
 世界最軽量のUltrabook、VAIOR Pro 13/11など、VAIO夏モデル 全3シリーズ6機種 発売

・2013年夏モデル 発売機種のご案内:VAIO

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