11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その3)
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その1)
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その2)
の続き。
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●高精細だけではない、その色鮮やかさ、そして低消費電力化。
「VAIO Pro 13/11」のディスプレイ解像度は、
どちらもフルHD(1920×1080)。
今となっては、フルHDと聞くともう当たり前に思えるにまでなってきたけれど、
13.1型のVAIO Zシリーズが、それまで1366x768だったものから
1600×900を搭載した時も歓喜したし、それが1920×1080へと高解像度した時も、
モバイルノートでフルHDディスプレイで作業が出来るなんて!と感動したのを覚えている。
一方で、11.6インチのモバイルVAIOは、
これまた恐ろしい事にもうずーっと、1366x768から変わらず
去年発売されたVAIO Tシリーズもその解像度は上がる事はなかった。
けれど、「VAIO Pro 11」は、正真正銘のフルHD!
この一回り小さい11.6インチサイズになっても
VAIO Zシリーズのあの快適な画面領域で作業ができる!
軽い、薄い、小さい、にもかかわらず、作業でイライラしない、
これはものすごい進化だと思える。
そしてそこにとどまらず、
液晶パネルには、広い視野角を持つIPSパネルを採用して、
さらに、現行BRAVIAにも搭載されている技術をVAIOに応用した
「トリルミナスディスプレイ for mobile」や「X-Reality for mobile」を搭載する。
これで何が他のディスプレイと違うかというと、
「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載したおかげで
色の再現領域が大幅に広がった事で、
見える映像が明らかに鮮やかになっている。
ただ鮮やかになるだけではなくて、
「集光バックライト」を採用しての光の向きを制御する事で無駄をなくして
少ない電力でも明るく見える事で、
きちんと低消費電力化を実現していて、バッテリーライフにも貢献しているというのも
おおきな特徴。
この「集光バックライト」の調整も、実はPro 13/11とDuo 13では分かれていて、
作業に注力するPro 13/11はよりピンポイントに、
ペンタッチで広めの角度から覗きこむDuo 13には広めに調整を施している。
「X-Reality for mobile」は、
ソニー独自の超解像技術を搭載した高画質回路で、
HD動画から低いレートの映像でも、ノイズを抑えて鮮明な映像で再生してくれる。
youtubeを見るにも有効だし、
VAIO TV with nasneで動画を見る場合にもこれらは有効になる。
さすがに好みもあるので、調整項目として「色モード」も設定可能で、
例えば、「あざやかモード」で動画を見る、
「ナチュラルモード」で、撮った写真を忠実に色再現してチェックする、
「テキストモード」にして、テキスト文字を視認しやすくといっが事もできる。
解像度というキメの細かさという方向だけではなくて
色の表現、ノイズの低減といった、映像クオリティにも、
そして一番の電力消費の部分となるディスプレイの省電力化も含めて
こだわっているからこそ、VAIOを選ぶ価値がある。
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●極薄ボティから流れるしっかりとしたサウンド、
そしてタッチパネルを支えるトルクヒンジ。
そもそも薄い小さいノートPCに音質を求める事自体無理があるので
普通はどうしてもイイ音を聴きたいと思ったら外付けのスピーカーを付けるのが無難。
けれど、これがまたこの薄さからこんな音がでるのか?
というほどにVAIO Proからはしっかりとしたサウンド再生をする。
この薄型ボディでも内部に大容量のボックススピーカーを搭載、
もちろん内部構造は左右対称ではないので、
左右のスピーカーそれぞれに異なる形のボックススピーカーを埋め込んで、
かつそこに、ソニーの音声技術とされる
コンテンツにあわせて最適な音質を設定できる「ClearAudio+」や
内蔵スピーカーの音圧を強める「xLOUD」というものを採用する。
スピーカーは、それこそ見た目にどこにあるかわらかなくて、
ちょうど本体とディスプレイの接続される
本体のヒンジ部の後方に設置されていて、
ここから、パワフルでしっかりとした音声を再生してくれる。
ふと出先で、音楽を聴こうとか、動画を見ようとした時に
これだけのしっかりとした音声が出せると全然違う。
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クラムシェル型のノートPCと、
Windows8から対応になったタッチパネルの相性は、必ずしも良いものとは言えなくて、
もう液晶が自在に動くという時点で
画面をつつけば当然画面はゆらゆらと動くのは当然。
そこで、「VAIO Pro 13/11」には、ヒンジ部に「可変トルク」を採用して、
10°~109°を低トルクに、
そして、0°~10°、109°~135°を高トルクにする事で、
閉じる時、そして開いて画面をタッチして使う時にはぐらつきを極力抑えて、
開け閉めする動作の時には、軽い力でできるように作られている。
もちろん、VAIO Zシリーズから採用されたディスプレイ開閉構造の
ディスプレイ部が開いた際に地面と接地するようになっているため
ここでも画面がぐらつきを抑えている。
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●使いたい時にすぐ使えるストレスのなさ、
バッテリー残量を心配しなくていい長時間駆動。
搭載されるのは、先にも書いたとおり
Intel製の第4世代Coreプロセッサー「Haswell」。
「VAIO Pro 11」でチョイスできるCPUは2つ。
「Core i7-4500U」は、
デュアルコアCPUで、動作周波数は1.80GHz(ターボブースト時最大3GHz)
ハイパースレッディングに対応して擬似4コアとして駆動、
「Core i5-4200U」は、
クアッドコアCPUで、動作周波数は1.60GHz(ターボブースト時最大2.6GHz)
ハイパースレッディングに対応して擬似4コアとして駆動、
どちらも、同時に複数処理したい、より快適に使いたいという欲求を満たしてくれる。
内蔵されるグラフィックは、「インテル HD グラフィックス4400」となって
グラフィックパフォーマンスも上がっていてトータル的なPC性能を底上げしてくれる。
・新しいCore i5、Core i7プロセッサーでサクサク快適パソコンライフ!
そして、1チップのプロセッサーの中に、
CPUとチップセット両方を1つにしたことで非常に薄くそして軽く
TDPは15Wと大幅な省電力化をもたらしていて、
かつ、
フルHD解像度や鮮やかなトリルミナスというディスプレイを持ちながらも
ソニーの省電力技術が加わって、バッテリーライフも異常なほどに延びる。
内蔵されているバッテリーだけで、
「VAIO Pro 11」で11時間という今までではまず考えられない長時間駆動。
今まで、
このサイズ(11.6型や10.4型)のモバイルVAIOは
その薄さを保つためのいわゆる「標準バッテリー」を装着していると
持って2~3時間で、結局のところ薄さと重さを犠牲にして「大容量バッテリー」を付けるか、
ACアダプター常用でいざという時にバッテリー駆動という使い方だったように記憶している。
それが、単独で公称値まで持たないとして
実働をその2/3だと思ったとしても約7時間くらい駆動してしまうのは驚異的。
さらに、別売のシートバッテリーを拡張すると、
2倍以上の23時間という長さにまで延びる。
シートバッテリーを装着しても、
置いて使う場合のパームレスト部分は、机との段差は少なく
本体がほどよく傾斜するので、快適なタイピングも変わらず。
というか、シートバッテリーが必要なのか?
という程に本体の薄く軽いままでほぼ1日出かけて使うという事ができるので
これほど気持ち的に楽になれる事はない。
スタンバイ状態でよりバッテリーを使わない状態にすれば
さらに長いあいだ使い続ける事もできるし、使いたいと思ったら復帰も一瞬。
スタンバイのままでも定期的に立ち上がって
ソフトウェアも最新の状態にアップデートもされていたり
久しぶりに立ち上げても何事もなくそのまま使えるし、
そう考えると今までのWindowsを使っていた概念も随分と変わってくる。
ストレージは、「SSD 約128GB」、「SSD 約256GB」から選択可能で、
システムから保存しているデータ、全てにおいて高速にアクセス出来るというスピード、
そして動作させながら本体を移動すると故障するかも?という心配もない。
メモリーに関しては、「VAIO Pro 11」は、4GB固定で、
8GBという選択肢はない。
メモリーですら、この薄型の本体の中におさめるためにチップセットにオンボードになっていて、
スペースに余裕のあるスタンダードなPCのように
つけ替えや増加といった事はできない。
「VAIO Pro 13」であれば、オンボードで8GB搭載が可能なだけに
スペースの問題なのか、消費電力の関係で見送られたのか、
何ならかの理由があるにしても非常に惜しい。
自分自信で使う用途であれば、メモリー4GBでも全然割り切れるのだけれど、
せっかく「VAIO Pro 11」をチョイスしたいという人たちの中で
ここをネックに感じてしまうのが勿体無いというか…。
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「VAIO Pro 11」に搭載されるインターフェースは、
本体右側面に、HDMI出力、USB 3.0×2(1つは給電対応)、ヘッドホン・マイク端子
左側面に、電源端子(10.5V)。
SDメモリーカードスロットは、本体前面にあって
フタ付きのスロットになっている。
ディスプレイ上部には、CMOSセンサー“Exmor RS”を搭載する。
ここで、今まで当然のように搭載されていた
有線LANや、D-sub15ピンは本体からはサイズの関係上省略。
D-sub15ピンのあるプロジェクターに接続したい場合は、
別売のVGAアダプター「VGP-DA15」を利用することで利用可能。
そして、ユニークなのは、
本体付属のACアダプター「VGP-AC10V9」にドッキングできる
別売のワイヤレスルーター「VGP-WAR100」。
このワイヤレスルーターに、有線でLANケーブルを接続、
するとここからWi-Fiを放って、Pro本体のWi-Fiとつなぐという形で、
どうしてもその場にある有線LANのネットワークに入らなければいけない
という場合にはこれを利用する。
基本、ACアダプターと合体するので場所をとらないというメリットがありつつ
無理にこのワイヤレスルーターを使わずとも
サードパーティ製の有線LANをUSBで中継するアダプターを使っても特に問題題ない。
ちょうど、INTERNET Watchに、
ロジテックのUSB3.0接続の1000BASE-T対応LANアダプタ「LAN-GTJU3H3」が紹介されていて、
これも実用的に使える。
・USB3.0ハブ+1000BASE-Tでミニドック的にも使えるロジテック「LAN-GTJU3H3」:INTERNET Watch
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●VAIO Pro 11は何を超えたのか?
<画像は、VAIO Pro 11 [VAIO | red edition]>
なぜそこまで「VAIO Pro 11」にこだわるのかというと。
正直、もうVAIO 505と比較してどうのこうのという気持ちは薄らいでいて、
それよりも、ここ数年登場した
VAIO 505 EXTREME、VAIO T(TZシリーズ)、VAIO Xシリーズというような
おそらくはこの小さいけど、持ち運んで実用で使えるモバイルVAIOの
その次を追いかけていたのかもしれない。
13.1インチでは、VAIO Zシリーズが昇華してくれたけれど、
11.6インチクラスのモバイルVAIOが(も)欲しかった。
Mac Book Airで11.6インチモデルが出たときも
飛びついて買ったみたものの、サイズも重量もコレじゃないと思って
3ヶ月くらいで手放した事もあった。
究極のモバイルじゃなくてもよくて、
最低限欲求を満たしてくれれば良かった。
そういう意味では、一番近いところでは、
VAIO Xシリーズの存在が大きかったのかもしれない。
13.9mmという極薄ボディにと690gという軽さで
バッテリーの持ちも良くて、それでWindows 7が動作する!
ここだけピックアップすると、
「VAIO Pro 11」よりも薄く軽いのだけれど、
これはあくまでもAtom CPUを採用していたおかげであって、
実際に使っていると、やはり実用としては処理速度的に厳しくて
webブラウズとテキスト入力という事だけに絞っても
まだ動きの苦しさが残っていた。
それを、現時点での「VAIO Pro 11」に置き換えてみよう。
フットプリントの小ささと、厚みも大きく違わないし
持ち運ぶサイズはほぼ同じ。
【VAIO Xシリーズ】
外形寸法 : 約 幅278 mm × 奥行185 mm × 高さ13.9mm
質量 : 約690g
【VAIO Pro 11(タッチパネル非搭載モデル)】
外形寸法 : 約 幅285 mm × 奥行197 mm × 高さ11.8mm(最厚部15.8 mm)
質量 : 約770g
それでいて、中身はというと
もはや比べるのが気の毒になるほどのハイパフォーマンスで動作する
第4世代Coreプロセッサー「Haswell」のパワーと、驚くほどのバッテリー駆動時間。
液晶ディスプレイも、「1366×768」から「1920×1080」へと一挙に高解像度化していて
作業効率はまるで変わってくる。
そこに、「トリルミナスディスプレイ for mobile」の鮮明さも加わっている。
そしてタイプしやすい約1.4mmのキーストロークの深さのあるキーボードに
長時間入力してても付かれないように配慮されたパームレストの傾斜。
+100gで、タッチパネルを搭載してWindows 8のタッチ操作に対応する。
VAIO Xシリーズのキャッチコピーは、「余分はいらない。充分が欲しい。」
「VAIO Pro 11」は、その充分をVAIO Xシリーズのはるかに上を満たしている。
もしかしたら、またずーっと使ってると
あそこがここが気になる、とか出てくるのかもしれない。
けれど、自分の中で、ここ数年待ちわびていたたモバイルVAIOとシンクロしたのは間違いない。
<画像は、VAIO Pro 11 [VAIO | red edition]>
一方で、メモリーが4GB固定という事もあって、
さらなるパフォーマンスを求めるという人には少し不満が残る点もある。
けれど、これも考えようで、11.6インチサイズのここまでのモバイルに
どこまでの仕事(作業)を任せるのか?
メインマシンを他に使いつつ、モバイルするという事において
出来る限りの部分を「VAIO Pro 11」にまかせてやると考えるのも1つ。
もっとパフォーマンスをという欲求があるなら、
8GB搭載できて、PCIe接続できる「VAIO Pro 13」という選択肢も
さらに上のプロセッサーをのせて手書きを活かせる「VAIO Duo 13」という選択肢もある。
自分がどういうスタイルで使いたいかにもよるけれど
本気で毎日持ち運んでも苦にならなくて、
そして実用に耐えうるモバイルPCとして考えると、
「VAIO Pro 11」はかなり使いたくなるマシンだと思える。
・「VAIO Duo 13」と、「VAIO Pro 13/11」ついに国内で発表!
・歴代モバイルVAIOの進化点となる「VAIO Pro 11/13」
・Surf Slider方式採用の13型液晶ディスプレイ搭載VAIOR Duo 13や
世界最軽量のUltrabook、VAIOR Pro 13/11など、VAIO夏モデル 全3シリーズ6機種 発売
・2013年夏モデル 発売機種のご案内:VAIO
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