小さくて軽いデジタル一眼カメラ”α5100”、外観レビュー。
コンパクトで軽量なボディに、”α6000”と同じ、有効約2430万画素 Exmor APS HD CMOSセンサーと画像処理エンジンBIONZ Xを搭載。
そして、179点全面位相差AFセンサーとファストハイブリッドAFを搭載して高速なAFを備えたのが”α5100”。
小さいボディのままで、綺麗にかつ失敗せずに撮れるカメラとしてなかなか優秀なので、外観からレビューしてみる。
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●小さくて軽いボディと、タッチしてフォーカス/シャッターが便利なα5100。
デジタル一眼カメラ”α5100”パワーズームレンズキット
ILCE-5100L
・ブラック/ブラウン/ホワイト
ソニーストア販売予定価格:69,880円(税別)
(送料無料・長期保証〈3年ワイド〉付)
小さなパッケージを開けると、デジタル一眼カメラ「α5100」ボディと、キットレンズのパワーズームレンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)の「SELP1650」、リチャージャブルバッテリーパック「NP-FW50」、ACアダプター 「AC-UB10」、ショルダーストラップ、マイクロUSBケーブル、取扱説明書など紙類が付属する。
カラーバリエーションは、ブラック、ブラウン、ホワイトの3色。
新色のブラウンは、茶色という濃い色ではなくて金属の質感のあるような塗装で(実際にはプラスチック製)、おしゃれな雰囲気を醸しだしつつ、シルバーのレンズリングと違和感がなく組み合わせられる。
デジタル一眼カメラ「α5100」は、NEX-5シリーズや”α5000”と同等のコンパクトさで、Eマウントのレンズ径がボディ上部に盛り上がるくらいに小さいボディ。
ボディだけの外形寸法は、幅約109.6mm×高さ約62.8mm×奥行き約 35.7mmに、重さは、ボディ単体で約224g。
バッテリーとメモリーを含んでも質量は約283gという軽さで、キットレンズ(SELP1650)を装着した状態のトータルでも約399g。
デジタル一眼カメラなのに小さくて軽い、というのが最大の武器。
コンパクトで全体的にエッジをおとしたやわらかいデザインで、グリップ部にはシボ風のテクスチャーが施してある。
デジタル一眼カメラを構える時は、一方の手をボディのしたにそえてグリップを握って安定させるのが標準的な構え方だけれど、無理な体制で片手で撮影せざるを得ない場合でも、指がかりもあってキットレンズであれば人差し指でズームできたりとイレギュラーな使い方にも対応できる。
グリップの上にあるボタンはわかりやすくまとまっていて、電源はスイッチをスライドしてオンとオフ。
シャッターボタンの手前にあるレバーを動かすと、キットレンズのパワーズームレンズ(SELP1650)なら、コンパクトデジカメのように電動でズームが使える。
グリップの側面には、「NFCマーク」があって、ここにスマホやタブレットをかざすとワンタッチでWi-Fi接続。
Wi-Fiでつながると、「スマートリモコン」アプリを使って、撮った写真をスマホに簡単に転送してFacebookやTwitterに画像を上げることもできたり、離れたところからカメラをスマホで操作して、手元で映った映像を確認しながら撮影といった事もできる。
小さいボディの中にポップアップ式のストロボを内蔵して、雷マークのボタンを押すとビョンと飛びでくる。元に戻す時は手動で。
ガイドナンバーは4(ISO100・m)、照射角は16mmをカバー。
暗がりでどうしても光量が足りない時や、逆光で黒つぶれしそうな時や、太陽がまぶしくて影がきつく出るときにもフラッシュをつかって和らげたりと、いざという時に使い道がある。
フラッシュモードは、「自動発光」のほかに、雰囲気のある夜景ポートレートが撮れる「スローシンクロ」、動きの軌跡を表現できる「後幕シンクロ」や「強制発光」「赤目軽減発光」といったモードも備えている。
α6000にある「マルチインターフェースシュー」は備えていない。
バッテリーは、Eマウントモデルに採用される小型なタイプ「NP-FW50」で、1020mAh、約42gと軽量なタイプ。
撮影可能枚数は400枚(CIPA基準)、動画撮影可能時間は、約75分。
使用できるメモリーは、“メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ”、
SD/SDHCメモリーカード。
インターフェースは、本体の右側面にカバーを開けると、
「マルチ/microUSB端子」、「microHDMI端子」、「メモリー(メモステ/SD)スロット」が集約。
「マルチ/microUSB端子」だけは、小さくフタが開くようになっていて、ここからmicroUSBケーブルをつないで、PCに画像を転送したり充電したりACアダプターをつないで充電といった時にはスマートにつなげる。
背面液晶は、180度チルト可動式液晶モニターで、すこし液晶を起こして上からの見下ろして低い位置でも楽な姿勢で撮影できたり、画面を約180度反転させてカメラを見ながら自分撮りもできる。
ただし、「DSC-RX100M3」のような2軸ではなく、ボディの上部を起点に1軸での回転なので、上に構えてディスプレイを下方向に向けられないことと、ディスプレイを視認する時の角度は固定されるという違いはある。
”α5100”のディスプレイは、3.0型(約92万1600ドット)で、”α5000”の3.0型(約46万ドット)よりもかなり高精細に。
それから、”α5000”にはなかった静電式のタッチパネル式のモニターを搭載。
画面上でタッチしたポイントにピントを合わせる「タッチフォーカス」や、狙った被写体だけにピントをあわせた撮影ができる「タッチシャッター」という使い方がとても便利。
普通、カメラでピントをあわせようとすると操作がめんどくさかったりするのだけど、本当に指一本でポチっと選ぶだけで好みの場所にピントがあって撮影ができる。
ただし、設定画面をタッチで操作や再生画面をピンチイン・ピンチアウトしても映像が拡大縮小なんてことは出来ないので注意。
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●α5100と、α6000のサイズ比較。
機能や使い勝手は違うものの、同じ有効約2430万画素の撮像素子やハイブリッドAFを搭載している、”α6000”と”α5100”のサイズを参考までに比較してみる。
<”α6000”(ボディの外形寸法、質量)>
幅約120.0mm×高さ約66.9mm×奥行き約 45.1mm : 約224g。
<”α5100”(ボディの外形寸法、質量)>
幅約109.6mm×高さ約62.8mm×奥行き約 35.7mm : 約344g。
”α6000”には、「モードダイヤル」や「コントロールダイヤル」、2つのカスタムボタン(C1、C2)やAELボタンやFn(ファンクション)ボタンといった使いたい機能をすぐに呼び出せる操作性や、液晶ビューファインダーや「マルチインターフェースシュー」といった拡張性をもたせているため、そのぶんサイズアップ。
”α5100”は、多くの操作をメニューの中から設定することになっていて、そういった面倒な事はカメラにある程度まかせて、そもそもデジタル一眼カメラを使ってみよう、持ってでかけようというチャンスを広げてくれる小ささや軽さが魅力。
他にも細々と違いはありながらも、外観での違いとして主にそういったダイレクトな操作をふまえた使い方をするかしないかでも本体のチョイスが変わってくる。
正直、 ”α6000”やα7の使い勝手に慣れてしまっていると、”α5100”のシンプルっぷりに戸惑ってしまうけれど、カスタムキー設定である程度は自分の使いやすいようにできる。
しかも、タッチフォーカスが使ってるとかなり便利で、構図とフォーカス位置が直感的に合わせられて、簡単なのにデジタル一眼カメラの基本的な楽しさに立ち返れてなかなか楽しい。
続く。