第2世代”mylo”(COM-2)の進化具合を感じてみる!
一年前に、“mylo”というものがアメリカで登場して
それをソニースタイルで国内販売という形となったものの
どうにも売れているような雰囲気が見えなかった。
個人的には、
初代“mylo”はもうskype専用機として
十分モトは取ったと思ってるけど、
やっぱり小型通信端末というワリには、
PSPや他のモバイルガジェットに比べてインパクトが弱かったのも事実。
それが今回は、
丸ごとフルモデルチェンジして2世代目となって現れて
随分と改良されてるみたいなので、
ちょっと期待しつつ新旧比べつつ見てみる事にした。
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パッケージのイメージは同じくオレンジで、
中身の本体がシースルーで見えてたものから
中の見えないブラック、ホワイト共通のものになった。
箱自体は少し薄くなって横に大きくなった印象。
付属品は、
USB接続ケーブル、ACアダプター、
ヘッドホン、マイク・着信スイッチ付接続コード、
キャリングポーチ、ストラップ、スタイラス
リチャージャブルバッテリーパック
CD-ROM、スタートアップガイドetc。
本体背面をスライドして開けて
バッテリーを収納。
バッテリーは、「COMA-BP1」と新旧共通で
3.7V、120000mAh。
バッテリー駆動時間は、
COM-2が
音楽再生が約20時間、動画再生が約7時間、Web閲覧約6時間と
COM-1の
音楽再生約45間、動画再生約8時間、Web閲覧約7時間
と比べると、
やはり液晶画面が大きくなったせいか短くなってる。
なのに、なぜか
Skype/Google Talk待ち受けが約22時間、Skype通話は約6時間と
COM-1のそれぞれ約10時間、約4.5時間に比べて
逆に大幅に延びてるのに驚き。
skype使いの自分としては
これはありがたい。
音楽はウォークマンで聞くし、動画とwebはそんなに落ちてないし。
ACアダプターを本体にブスっと挿して充電。
充電が満タンになるには、約2.5~6.5時間。
自宅では、ACアダプターは挿しっぱなしで使う事が多いから
あんまり気にしてなかったけど
どうやら使いながらだと充電する時間はさらに長くなるのと
動画とか音楽を再生してスピーカーから音を出してると
全く充電されないので注意。
ちなみに、
ACアダプターの電圧が
COM-1が6Vだったのに対して
COM-2が5.2Vと省電力化してるのに気づいた。
それと、ACアダプターにもちょっとだけ進化が見られて
COM-1のACアダプタは、コンセントに挿す部分が固定されていて
6個口とかの電源タップに挿すと、
両隣のコンセントの穴まで塞いでしまってものすごく迷惑だったものが、
COM-2のACアダプタは、角度を変えられるようになってて
この小さい配慮に少し喜んでみた。
充電が出来たら
本体の左側面にあるスイッチをスライドして電源をON!
PSPと同じで上にスライドするとHOLD。
その下にワイヤレスLANのON、OFFのスイッチ。
COM-1の時は、電源を入れるたびに
ワイヤレスLANスイッチをスライドしなきゃいけなかったけど、
COM-2は、スイッチを入れっぱなしにできて
電源投入したら自動的にワイヤレスLANにつながってくれるからちょっと楽。
反対の右側面にあるのは、
液晶側に音量の+-ボタンで、
本体側にメモステDuoスロットがある。
付属のストラップとスタイラス。
COM-2からは、画面がタッチパネルになったから
液晶画面を直接押しても動作してくれる。
当然指でも動くけど
自分みたいにデカイ指だと、押し間違いをしてしまったり
それこそタッチパネルの宿命で
画面がニンテンドーDSと同じく指紋でべたべたになるので
そういった時に役立つスタイラス。
でも
ストラップ位置が本体左なので
右手で使おうとすると
ストラップが画面の上をよぎったりして結構ウザい。
左右どっちにもつけれるようにしてくれれば良かったのに。
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電源起動すると
しばらーく待たされて初期設定画面になるので
時間設定を入れたり、スタイラス位置を調整。
それさえ終わってしまえば、あとは“mylo”を使うだけ。
というか、
今さらながら画面がデカイ!
3.5インチという大きさもそうだけど
やっぱり800x480という解像度の高さからくる高精細感と
画面の明るさが非常に気持ちいい。
ホームにある文字も、画面の上に見えるアイコンも
ドットが細かいからとてもなめらかでグラフィカル。
COM-1の2.4インチ(320x240)に慣れてたせいか
最初はものすごく違和感を感じるけど、
ちょっと使い出してCOM-2に慣れると
今度は、COM-1の画面が異常に小さく見えたりする。
一番とまどったのはオペレーションボタン。
新旧で、左右が真逆。
COM-1では右で、ケータイのように
上下左右が大きく円形を描いていて、その中央が決定ボタン
だったものが、
COM-2では、左側にポインティングデバイスのようなスティックになっていて
左右が逆という事よりも
押す動作と上下動作をしくじる事が多くて少しイラつき気味。
慣れるしかないけど。
それと、
COM-1の時は本体の4スミに物理的なボタン化されていた
[HOME]、[INFOMATION]、[OPTION]、[BACK]といったボタンが、
COM-2では、
液晶サイドの黒い部分に配置されてタッチパネルで反応してくれる。
左側に[OPTION]、[DISPLAY]、[BACK]
右側に[INFOMATION]、[mylo]、[HOME]
と割り振ってあって
mylo本体を握ってる状態から親指で自然反射的に押せて
これは相当使いやすい。
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それから、
myloの最大の特徴でもあるスライド式のキーボード。
親指で液晶画面を軽く押すと
シャコンとスライドしてキーボードが現れる。
これって
開ける時も閉める時も同じ感覚でシャコンとスライドして
このギミックは結構気持ちいい。
そしてCOM-2は何よりも
キーボードにバックライトがついて発光する。
寝る時に、電気を消した状態でCOM-1を使おうと思っても
全然キーが見えなくて、
なんだか明かりのあるところを
寝ぼけなら夜中うろうろ探してたりしたけど
COM-2は、もう普通にバックライトでキーが見えるから
布団の中にもぐってたって使える。
本体サイズが大きくなった事もあって
キーボードのサイズも大型化。
COM-1の時はデザインを狙ったのか1つ1つが丸いキーで
それでなくても小さいのに押した時の感覚が浅くて
自分の指で何のキーか見えなくなったりで
キー入力には苦労してたなというのが印象的だった。
それが、
COM-2のキーボードは格段に押しやすくて
キーの配置はほとんど同じなのに
かなり高速で文字入力が出来るのがなんだか妙にうれしい。
それと、
すごくささやかな事だけど、
COM-2のキーボードの右下に、
[あ/A]というキーが新しく加わっていて、
PCで言うところの半角/全角キーに相当するもので
全角ひらがな→全角カタカナ→全角英数→半角カタカナ→半角英数
を切り替えられる。
COM-1は、このボタンがないから
[Fn]+[Space/変換]で切り替えたり、
[Fn]+[,]で切替たりしてて
別にコレでもいいけど、
たまにこの操作方法を忘れてしまって
ものすごくイライラした事があったから
もう1発ボタンがあるほうがはるかに使いやすい。
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“mylo”は、
ネットワークにつながないと全然意味をなさないので
ワイヤレスでインターネットに接続。
ワイヤレスLANでCOM-2が利用できるのは、
802.11bとg、
セキュリティーは、WEPとWPA-PSK(TKIP/AES)。
本体左側にあるワイヤレスLANスイッチを入れておいて
「ワイヤレス接続」を設定。
自分のアクセスポイントの情報(SSID、WEP:WPA、キー)を
入力してワイヤレスネットワークに接続。
(ワイヤレスLANに接続すると本体右側が青く光る事で確認もできる。)
自宅とか仕事場とか、
ひとまずわかってるワイヤレスLANの設定を
どんどん入れておく。
デフォルトで、
HOTSPOTとBBモバイルポイントが入ってて
公衆無線LANにもつながる準備はいつでもOK。
こうやって複数設定を入れておけば、
myloがその中から自動的に接続してくれるから
ワイヤレスLAN環境に身をおけば
いつでもつながる。
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最初に軽く触っただけでも
画面の見やすさとか、使いやすさが、
明らかに別モノといっていいほど変わってるのがわかる。
ワイヤレスにつないだら
次は実際にいろいろ遊んでみよう。
続く。
・二人をつなげる「“mylo”Our Lives Online」(2007年07月09日)