お世辞にも使いやすいとは思えないHDDレコーダー「BRX-A250」

久しぶりに自分の期待値を
はるかに下回るソニー製品と遭遇。

それが、
デジタルハイビジョンチューナー内蔵HDDレコーダー「BRX-A250」。

＜注意＞
あくまでも個人的に感じたものなので
使う人によっては全く違う感想を持つ可能性もあるので
その辺は理解して読んでください。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

BRX-A250は、単純に何をするもんかというと
HDDレコーダーでテレビ番組を録画する役割。

その中で、
おもいっきり特長になってるのが
対応のBRAVIAと接続すると、
BRAVIA付属のリモコンから操作もできて、
録画、再生ができますよーというモノ。

HPを見てもカタログを見てもものすっごく便利そうで
これなら、新しいBRAVIAを買ったついでにつけてみよっかな？
って思ってしまう。

だけど・・・
実際に3ヶ月以上にわたっていろいろ使ってみたけど
あまりのデキの悪さに閉口してしまった・・・

－－－－－－－－－－－－－－－－－－

一応、BRX-A250の利点。
対応のBRAVIAの背面に取り付けられるから
非常にスッキリ。

テレビのチューナーに依存してるわけじゃなくて
BRX-A250にも、
地上とBSのアンテナ配線をするようになってるから
BRAVIAでどこのチャンネルを見ていようと
裏で予約録画をしてくれる。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－

逆に
ものすごく困った事。

1.)BRAVIAの背面で2分配する事のデメリット

BRAVIAとBRX-A250でアンテナを2分配しないといけなくて
当然2分配するという事は、受信感度が少し落ちる。
（分配器やコードはBRX-A250に付属。）

BRX-A250は、BRAVIAの背面に付けてしまう事もあって
例えば今まで使っていたビデオデッキがあれば
そのまま置いておけるので一緒にアンテナ配線をする事になる。

アンテナ線は、
ビデオデッキにアンテナが入った後に
そこからさらに2分配する事になって
BRAVIAとBRX-A250をつなぐようになる。

すると、
どうしてもさらに受信感度が落ちる事になって
状況によっては、、特に地上デジタルの場合、
どこかのチャンネルが映らないもしくはノイズが入る
なんて事になる可能性もある。

さらに、
いろいろ調べてみると
BRAVIAとBRX-A250のアンテナの分配は
基本的にBRAVIA側を優先してるらしく
BRAVIAではチャンネルをうまく受信できても、
BRX-A250では受信できないチャンネルが出てくる
というのもありうる。

その場合にやっかいなのが、
仮に受信できないチャンネルがあったとすると、
自動的にBRX-A250の番組表リストから省かれてしまうので、
いくら番組表を探しても
BRAVIAにあるのに、BRX-A250にはチャンネルがない！
なんて事になる場合もある。

2.)BRAVIAの番組表から予約録画はできない。

（↑はBRAVIAの番組表。決してBRX-A250の番組表ではない。）

BRAVIAのテレビ番組表は非常に見やすくなってるのに、
そこから予約録画する事はできなくて、
BRX-A250独自の番組表から予約録画する事になる。

これが感覚的に非常に不便で、
普通は誰でも、
使ってるとBRAVIAの番組表を開くのが自然。

なのに、そこから予約しようとしても
「AVマウスの予約」などしかできなくて
BRX-A250とは全く関係がない。

もしもそれに気づかずに予約録画しようものなら
本人は予約録画をしたつもりなっていて
後から見ようと思っても
全然録画されてないなんて事になる。

さらにダメ押しで
BRX-A250独自の番組表というのが
いわゆるBRAVIAの新聞欄のような見やすい番組表ではなくて
ヨコに時間軸、タテにチャンネル軸という
古い時代の番組表のため
目当ての番組を非常に見つけづらくて
正直使いづらい。

なぜBRAVIAの番組表から予約録画できないのか
というフラストレーションがたまる。

3.)BRAVIAとの一体感の使いやすさがない。

BRAVIAのリモコンであたかも全て簡単に操作できます
というわりには、
よく使うメニューに持っていくまでに
ボタンを押す工程がものすごく多い。

それに加えて
リモコンを触っていて
BRAVIAが動作するのか、BRX-A250が動作するのかが
非常にわかりにくくて
ひとつ間違ったボタンを押すだけで
まるで意図しない動きをしてしまう事がある。

慣れればある程度使う側で判断できるかもしれないけど
これをちょっと機械の苦手な人が
使って簡単だと思うにはかなり無理がある。

4.)WOWOW録画の問題

BRX-A250はHDDレコーダーという扱いで
この製品にもB-CASカードが挿さってる。

という事は
BRAVIA側にWOWOWの契約をしているB-CASカードが入っている状態で、
WOWOWを予約録画しようとすると
BRX-A250側でそのまま予約録画だけは出来てしまうのに、
後から見ようとしても、
WOWOWの録画は当然されてない。

使ってる側からすれば
BRX-A250が背面にくっついてる事からも
HDDがBRAVIAと一体化してる感覚にもなるし
なぜ録画できないかが理解できなくなる。

仮に、
BRAVIAとBRX-A250に入ってるB-CASカードを入れ替えをすると
今度は
WOWOWの予約録画すると録画はできるようになるけど
BRAVIAでリアルタイムにWOWOWを見ることができない。

もちろん
この現象はブルーレイディスクレコーダーを接続した場合でも
同じだけれど
こっちの場合は、
一般的にレコーダー側にWOWOWを契約したB-CASカードを入れて
予約録画を出来るようにして、
レコーダーからWOWOWのチャンネルを選択すれば
リアルタイムに見ることができる。

でもBRX-A250は
そんな事すら出来ない。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－

かつてソニーにあった
WEGAに接続するi.Link接続のHDDは、
テレビ側に依存する製品だったので、
チューナーも独自に持っていなくて
裏番組なんかも録れなかった。

けれども
WEGAの番組表から予約は当然できるし、
もちろんWOWOWだって録画できるし、
リモコンからの操作もシンプルで
とっても使いやすい印象があった。

おそらく
そっちの便利さが頭にあったせいもあるんだろうけど
自分が思っていた製品とはまるで違っていて、
中のメニュー画面も数年前を思わせるようなものだったし
どう贔屓目にみても個人的には使いやすいとは思えなかった。

これなら
ブルーレイディスクレコーダーのほうが
頭で理解も出来るしはるかに使いやすい。

でも
こういったコンセプトの製品は期待してたし
BRAVIAをこれから買う人が
誰でも簡単に使える“HDDレコーダー”になって欲しいなと。

少しでも改善されることを望む。

【TOPページへ】

関連記事

「W21S」のメニューはＰＳＸっぽい。 メモステDuoに最大2GB！PSPで動画が入りまくり！ 「パソコンらくらく引越しキャンペーン」の裏にあるお得サービス。 W21Sで「イタリア語講座」！