“BRAVIA”M1シリーズ、2つのソニースタイル限定カラーモデル。
ソニーのデジタルハイビジョン液晶テレビ“BRAVIA”の中で、
sonystyleでしか手に入らないM1シリーズの
『プレミアムカラーエディション』と『スペシャルカラーエディション』。
その2機種の実機レビュー。
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<BRAVIAとしてのM1シリーズの基本性能>
20型の外形寸法は、幅52.9cm×高さ39.6cm×奥行き16.9cm、
重量は、7.1kg。
16型の外形寸法は、幅43.0cm×高さ34.1cm×奥行き17.0cm、
重量は、5.0kg。
画面解像度は、
どちらも1,366×768(ワイドXGA)。
省エネ基準達成率は、
20型が174%と5つ星の164%以上を達成(16型は148%)、
年間消費電力量は、
20型が63kWh/年、16型が54kWh/年と、
近年のBRAVIAは省エネルギーで環境にも配慮しているのが特徴。
“BRAVIA”M1シリーズとしての装備、操作系をチェック。
操作系は本体の上の部分に
電源、チャンネル、音量、入力切替(決定)、メニューの
各ボタンが配置されていて
リモコンがない場合はここのボタンを直接押して操作する事になる。
テレビ左側面にあるのは、
テレビ入力2(S端子、映像、音声入力)と
ヘッドホン端子。
上側に見えるのは、
電話回線、B-CASスロット。
M1は、ディスプレイのしたに台座のあるスタイルではなくて、
外周ループ下の台座が地面と接していて
背面にあるスタンドとで自立する形になる。
スタンドを可変すると
テレビ画面の角度を+7~+15度の間で変える事もできる。
端子類は小型ディスプレイながら充実していて、
HDMI端子が2つに、D端子が2つ(D5映像にまで対応)、
PC入力(音声はステレオミニプラグ)、
ビデオ入力1と3、ビデオ出力。
音声の出力は、光デジタルとアナログ出力の2つ。
LAN端子(100BASE)、AVマウスを装備する。
20型と16型の違いとして、
16型は、サイズ的な問題から
ACアダプタが外部に出ているのに対して、
20型のコンバーターは本体内に収まっているので、
電源のコードのみが出ている。
メニュー画面は、
タテヨコピッのクロスメディアバーで、
動作は軽快。
ソニーの“BRAVIA”は、
16型という最小のテレビから全て「ソニールームリンク」に対応していて
DLNAに対応したBDレコーダーやVAIOのHDD中に溜め込んだ番組を
ネットワーク経由で、それも
ハイビジョンクオリティのまま見られるのが非常に快適。
(DRモードしか再生できないのは惜しいけど。)
いっその事、アンテナ配線をしなくても
有線LANケーブル1本で接続しておけば、
そのままクライアントプレーヤー兼ディスプレイになってくれる。
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みんなが見るようなリビングに置くテレビと違って
自分自身の意向をそのまま反映できるのが小型テレビ。
いかに
自分の部屋に置きたいデザイン&カラーリングをしているか?
という事が重要になる。
<スペシャル感の薄いスペシャルカラーエディション>
『スペシャルカラーエディション』で今回見た実機は、
20型の[ピンク]x[ピンク]。
一般市販モデルのカラバリとの違いは、
液晶画面の周りのベゼルに
外周ループやスタンド部分と同色のカラーを選択できるという事。
(一般モデルは、ベゼルはホワイト。)
液晶テレビの背面側は、
どのモデルも変化がなくホワイトに固定。
つるつるした光沢感があって
良くいえばライト感覚、
悪くいえばプラスチックっぽい。
外側のループ部分は
ピンク、ブルー、オレンジ、グリーンのビビットなカラーで、
ベゼルも同色とは言いながらもかなり淡いトーンの色合いのコンビ。
あまりにも薄いピンクなので、
画像を見てもベゼルが白っぽくしか見えてないし。。
というか、あまりにも淡い色すぎるせいで
一般モデルとの区別がつきにくくて
スペシャルという名前のワリには
その特別感をまるで感じない・・・
やるんだったら、
ベゼルもループくらいの派手な色にしてしまって
はっきりと違う存在感を出したほうがよかったのに。
それと
あまりにも狙いすぎたポップなカラー群が、
女性や若年層を意識しすぎたせいか、
自分はこのターゲット層からおもいっきり外れてると思われ、
まるで欲しい気分になれず。
(あくまでも好みの問題だけど。)
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<クールで異彩を放つプレミアムエディション>
もともとのM1のコンセプトと逆行したカラーリングの
『プレミアムカラーエディション』。
【熟】を現す「メタルブラウン」、
【氷】を表現した「アイスブルー」
【鉱】をイメージした「アースゴールド」
といった具合に、それぞれがコンセプトを持った
シックな大人のプライベート用“BRAVIA”といった装い。
その中でも
個人的に気になっていた「アイスブルー」の実機を確認。
全体的な雰囲気として、
ベゼルはもちろん背面のボディも全て
マットなブラックを基調としたカラーリングなので
非常に引き締まったデザインに見える。
同じM1なのに、
スペシャルカラーエディションとは全く違う雰囲気。
そしてループには、
コバルトブルーをベースに、
氷河や氷山の青と白のコントラストをイメージしたとされる
薄いラインが交錯したデザインが施してある。
この柄を当初、web画像で見た時には、
結構うるさい感じであまり好感が持っていなかったれど、
実物を見てみると、
光具合によって薄いラインが見え隠れするほどよい主張で、
違和感はそんなにない。
他のカラーは見てないので何ともコメントのしようがないけど
この深いブルーとブラックのコンビネーションが
色の明暗差が少ない事もあって
一番落ち着いた印象を受ける。
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このクラスの画面サイズであれば、
1,366×768(ワイドXGA)もあれば十分に高精細で
ハイビジョンのコンテンツは非常に鮮明。
それに、
暗い感じの映画だとかライブは、
ブラックのベゼルに浮かび上がる映像が引き締まって見えて
そのコンテンツの雰囲気を味わえる気がする。
M1シリーズは、正直
ベゼルが厚いだとか、カドのラウンドデザインが微妙で、
イマイチ好きになれなかったけど、
『プレミアムカラーエディション』のカラーリングは、
そういった部分を感じさせなくて
クールなイメージが予想外に自分の中で受け入れられたのが不思議で。。
sonystyleで受注生産で作られるモデルだけに、
一般販売されてるいたって普通のテレビを手に入れるよりは、
所有欲ははるかに満たされる。
『スペシャルカラーエディション』には
全然興味はないけど、
『プレミアムカラーエディション』はGood。