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「VAIO New Mobile」に載るかもしれない“Atom CPU”を考察。

「VAIO P Series」は、Atom CPU採用で、WWANやGPSも内蔵!?
という情報が出てきて、
「VAIO New Mobile」に“Atom CPU”が、搭載される可能性が高くなったので、
今までそんなに意識してなかったのに、
かなり気になってしまって、
現状のネットブックだとかUMPCに搭っかってる“Atom CPU”について、
もっと理解したくて、ちょっぴり調べてみた。

【参考記事】
モバイル・インターネット端末向けインテルAtomプロセッサー:Intel

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<Atomのメリットは、低消費電力と省スペース>

IntelのCPUというと、
イコール「Core 2 Duo」というイメージが強くて、
特に最近のものは、低電圧化も進んで、
それでいて高速処理というのがウリだったと認識していた。

じゃあ“Atom CPU”はというと、
さらに突出した低電圧と、
CPU自体の大きさも物理的に小さいというのが
最大のメリットとなるらしい。

“Atom CPU”、特にモバイル向けとなるZシリーズのサイズは、
13mmx14mmという小ささで
「Core 2 Duo」の35mmx35mmというサイズからすると
1/4くらいの大きさでしかない。

これは、モバイル機器に搭載するには、
より省スペースな事からも非常に有利になる。


また、
TDPとも言われてる消費電力をスペックから見ると
例えば、
typeZにのっかってる「Core 2 Duo」だと、
T9600は35Wだったり、P9500は25Wくらいで、
typeTに載せるような
超低電圧版と呼ばれるSU9400でも10W

ところが、
“Atom CPU”になると3W以下という低さの消費電力になる。
(Atom Zシリーズ最上位のZ540でさえ2.4W。)

それだけ消費電力が低くできる理由としては、
CPUに本来たくさん実装されているトランジスターというものを
劇的に少なくしてるからというのが理由だそうで、
Atomでは、数にすると4,700万個という数で、
「Core 2 Duo」の約4億1千万個と比較すると
極端に少ない事が数字の上でもわかって
これがそのまま低消費電力化につながるという事らしい。

さらに細かい話をすると、
Atom Zシリースでは
“ハイパースレッディング・テクノロジー”を搭載していて
擬似的にCPUを2つに見せて並列処理させて高速化させる技術や、
“ディープ・パワー・ダウン・テクノロジー”といった
消費電圧を下げる機能で
アイドル状態では約30mWにまで消費電力を抑えるといった
従来のIntel独自のCPU機能もきちんと盛り込まれている。


それと、
インテル システム・コントローラー・ハブ(通称SCH)と呼ばれる
“Atom CPU”に組み合わさるチップセットも重要で、
現状では、IntelからUL11L、US15L、US15Wの3種類が存在。

SCH自体に、
グラフィック機能となるGPU「Intel GMA500」を内蔵していて、
ビデオコーディックをハードウェアでサポートするので
720pや1080iといったハイビジョンクオリティの動画も
再生が可能とされている。

このSCHにしても、やはり極端に小さくて、
たったの22mmx22mmという大きさしかなくて、
TDPも2.3Wと低消費電力設計。


“Atom CPU”と“SCH”ともに
低消費電力で、より小さいために、
「Core 2 Duo」とチップセットの組み合わせよりも
より小さいモバイル機器へ実装が実現できるという解釈ができる。

と、
これだけ見てると何だかとっても理想的なCPUに思えなくもないけど
“Atom CPU”できちんと理解しておかないといけないのは
それなりのトレードオフがあって
当然、周波数などの処理速度は
確実に「Core 2 Duo」よりも劣ってしまうので
あまりに大きなパフォーマンスまでは期待できない。

CPU単体の価格からしてもAtom CPUはより安価だという事からも、
「何でもこなせるCPU」ではなくて、
インターネットブラウズのような
「ちょっとした処理なら任せられるよ」的な意味合いが大きいと
割り切ったほうが良いというのはあるらしい。

携帯端末 < Atomマシン < Core 2 Duo搭載PC

くらいのスタンスで考えておいて、
役割をきちっと分けてしまうのが無難かもしれない。

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<オマケ>

それと、
「VAIO New Mobile」らしきモデルの漏れ情報で、
勝手に気になってた点の話。

メモリーに関して、
当初AtomチップセットのSCHでは、
メモリーが最大で1GBまでしか対応してないんじゃないか?
と思っていたら、
これはIntelのアナウンスがあったみたいで
最大で2GBには正式対応した模様。

仮にVistaを動作させるとしたら、
どうしてもメモリーは2GBは必須なのでかなり気がかりだった。

・Atom用Intel System Controller Hubがメモリ2GBに正式対応

もう1つは、ディスプレイ解像度。

SCH内蔵のGPU「Intel GMA500」では
オンボードの出力は、1366×768までしか対応していないという記事を見て
あの8インチ液晶で解像度が1600×768が本当に出せるのかな?
とも思ったけれど
これに関しても、1600×1200までサポートという内容を
ネット上で何件か発見したので問題ないのかもしれない。

他にも
実際のバッテリーはどのくらい持つんだろうか?
というのも結構気になるけど
それについてはさっぱり記述がなく不明。

依然として正式発表待ち。
期待はやっぱりCES2009の期間中の8日~11日頃か・・・

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