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薄くてスタイリッシュでもブレやノイズに強いサイバーショット「DSC-TX1」

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・ブレに強くて高性能をコンパクトに詰め込んだサイバーショット「DSC-WX1」
に続いて、「DSC-TX1」iconをレビュー。

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<スリムでコンパクトかつ質感の高いデザイン>


“T”の名を冠するサイバーショットは、
ボディが薄くスタイリッシュなのが特徴で、
「DSC-TX1」iconも今までどおりの
スライドカバーを開いて撮影というスタイルは健在。

サイドに行くにつれて少しづつカーブしていて
その流れるようなフォルムはなかなかに美しい。




カラーバリエーションは、
シルバー、グレー、ゴールド、ピンク、ブルーの5色となって
以前とは随分とイメージも変化。

「DSC-T90」では何故かはずされていたシルバーが復活し、
ブラックとブラウンの代わりにグレーとゴールド、
ブルーはスカイブルーではなくVAIO typeTiconのコスミックブルーを思わせる
濃い蒼色になっている。

そして、「DSC-T90」では、
それぞれのカラーに対して塗装の仕方もまちまちだったものから
「DSC-TX1」iconでは全カラーで統一。

本体の金属の質感はそのままに、
レンズカバーには上からクリアな光沢処理を施していて
金属の横に流れるヘアラインと
そのつややかな質感を感じられるようになっている。


モデル的な流れからすると、
一つ前のサイバーショット“Tシリーズ”は、
小型タイプの「DSC-T90」と、
本体サイズがひとまわり大きい「DSC-T900」
と2機種に分かれていたものが
新型ではひとまず「DSC-TX1」iconだけに集約。

どちらかというと、
背面の液晶ディスプレイのサイズやスタイルからすると
「DSC-T90」が「DSC-TX1」iconへとモデルチェンジしたと言える。


サイズ比較。

「DSC-TX1」icon
外形寸法:幅93.8×高さ58.2×奥行16.5mm
     (レンズカバーを除く最薄部は14.1mm)
バッテリーメモリースティックを含む重さ:約142g

「DSC-T90」
外形寸法:幅93.6×高さ57.2×奥行15.0mm
     (レンズカバーを除く最薄部は13.9mm)
バッテリーメモリースティックを含む重さ:約151g

「DSC-T900」
外形寸法:幅97.9×高さ57.8×奥行16.3mm
     (レンズカバーを除く最薄部は15.1mm)
バッテリーメモリースティックを含む重さ:約147g

おそらく
内部で1/2.4型CMOSセンサー“Exmor R”や
その他もろもろのデバイスを載せるにあたって
「DSC-T90」と比べるとコンマ2mmほど厚くなってはいるけれど
その薄さ感がそがれる事はなくて
スライドカバーのゆるやかなカーブが
今までよりもむしろ薄く見えるほど。

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<扱いやすくなったタッチパネルオペレーション>


パッケージは、「DSC-WX1」iconと同じ小ぶりなものへ。

本体以外の付属品として入っているものは、
・マルチ端子専用USB・AVケーブル、
・リチャージャブルバッテリーパック
・バッテリーチャージャー
・リストストラップ
・ペイントペン
・CD-ROM、取説

メモリースティックDuoは別売。

本体底面のフタをスライドして開いて、
バッテリー「NP-BD1」とメモリースティックDuoを挿入。

薄型のバッテリーとメモステDuoを並べて入れるギリギリのサイズで、
極限まで内部を詰め込んでいるのはここからもうかがい知れる。

バッテリーのスタミナ性能を比較してみると
公称値で
「DSC-TX1」が約250枚/約125分
「DSC-T90」が約220枚/約110分
「DSC-T900」約200枚/約100分

少しでも長持ちするのがわかる。


レンズは従来どおり
カールツァイスの「バリオ・テッサー」を採用していて
「DSC-WX1」iconのようにGレンズというわけではない。

光学ズームは4倍で、
焦点距離は35mmフィルム換算で、35~140mm(F値:F3.5~4.6)。

広角側が35mmからと若干ワイドな画像を撮影するのには苦労をするけれど
それはこのレンズが飛び出さないシフトレンズの機構では
仕方がない部分。

F値にしても広角端時でF3.5程度なので
お世辞にも明るいレンズとはいえないので
手ブレが非常に気になるところではあるけれど
光学式の手ブレ補正に加えて
今回からはより光の取り込める“Exmor R”を搭載した事で
今までよりは、ノイズが少なくブレのない写真が撮りやすくなる。


昔は違ったのだけど
最近の“Tシリーズ”の流れとして
オペレーションはタッチパネルになっていので、
物理的なボタンとしてあるのは、
本体の上部にある、ズームレバー、シャッターボタン、電源ボタンと
背面部分にある再生ボタンの4つのボタンのみ。

その他の操作は、
背面の3型ワイド液晶にでるアイコンを
直接指でタッチして操作するスタイルになるのだけど
今までの強度が2倍にもなる強化ガラスを採用した事もあって
指で強く押しすぎても色がにじんでしまうというのが軽減された
という進化点もある。


そしてもう一つ新しくなった機能として
メニュー画面を呼び出す際に、
画面左上にある「MENU」アイコンに指を置いて
そのまま右へなぞるとメニュー画面んが出てくるというしくみ。


再生画像を表示している時にも
写真を進めたり戻したりするのに
左右になぞると、画像が直感的に送られる。

確かに
やってみた瞬間はおぉなるほど!と思うものの
別になぞらなくても
「MENU」アイコンをタッチしてもメニュー画面は出てくるし
送りボタンをタッチしても写真は変えられるので
無理して使う必要がないというか
単なる演出にしか思えないので後々に使うかというと疑問。

無理やり組み込みました感があって
もうちょっと実用的に使い込める連動性にして欲しい。


それよりは、
まだタッチパネルの特性を生かせてるのは、
液晶画面に映っている被写体の
ピントを合わせたい場所にタッチすると、
そこにピントが合って
指先ひとつでいつも思ったとおりの
構図とフォーカスをあわせた写真が撮れるとか、
人の顔を検出する「顔認識機能」で
たくさんの顔が映っていて
その中でも自分の子供の顔だけを一番に優先したいと思ったときに
画面にそのまま映ってる自分の子供の顔についている
四角いカーソルをタッチすれば
カメラに覚えこませられるといった機能との連動。

こういった機能は
頭で思って指が反射的に画面に向かっていくものなので
とても利にかなっている。


それと、細かいところではあるけれど
全体的にメニュー画面やアイコンの大きさや位置
といったものが改善されていて、
男性のような大きい指だと、どこを押しているかわからないとか
間違って別のアイコンを押してしまった
という事が多々あったけれど
今回は画面いっぱいにアイコンが広がっていて
極力押しやすいように工夫がなされているので
このあたりは非常に使いやすくなった印象がある。


もう一つ工夫されているのは、
それぞれのアイコンを押して何か設定をしようと思った時に、
そのアイコンを選んだら
いったいどのような効果になるのか?がわからない場合があるのだけど、
設定画面の上あたりにある「?」アイコンを一度タップしておくと
アイコンを押すたびに
その設定の効果や意味を文章で解説してくれて
そこで[OK]か[キャンセル]かを選べるようになる。

とても初心者に親切な機能。

逆に、慣れてくるとその解説がうっとおしくなってくる場合もあるので
そうすれば、もう一度「?」アイコンをタップしておけば
解説なしにすぐに設定できるようにもなる。

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<高速連射やスイングパノラマといった新機能>


「DSC-WX1」iconだけでなく
「DSC-TX1」iconにも実装されているのが高速連射。

メカニカルシャッターを内蔵していて
ゆがみなく秒間で10枚、5枚、2枚の高速連射が可能。

高速連射を利用した
「人物ブレ軽減モード」と「手持ち夜景モード」も
もちろん使えるので
よりブレを抑えた写真を撮りたいと思えば
積極的に使ってみてもおもしろい。

ただし、撮影後にいわゆる処理時間が存在するので
そこも計算に入れてつかうべき。


また、
カメラを縦や横にふってパノラマ写真を撮影できる
「スイングパノラマ」や、
1280×720ピクセルというハイビジョン画質で動画を記録できる機能も健在。

「スイングパノラマ」は
少しくらいならカメラがブレても大丈夫なので
がんばれば最大で185度の非常にながーいパノラマ写真が作れる。

動画撮影に関しては、
録画ボタンを押した後からでもズームが使えるので
ビデオカメラに近い撮り方も可能。

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さすがにGレンズを採用した明るいレンズだとか広角な撮影
といった部分は「DSC-WX1」iconに譲るとしても、
これだけ薄いボディにも
裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を搭載してきた事で
今までの“Tシリーズ”よりは間違いなく
ブレにくくてノイズの少ない写真が撮れる可能性が増える。

それに、
タッチパネルの使い勝手がかなり改良されていて
随分と扱いやすくなった印象も大きい。

今回のカラーリングにしても
手に持った時の金属的な質感はなかなかのものなので、
薄くてスタイリッシュなボディを好む人向け。

ついでに
別売のアクセサリーの「Party-shot『IPT-DS1』」 iconも触れたので
続いてレビューしてみる。

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2件のコメント

  1. Flatiron より:

    カラーはブラックではなくグレーの間違いですよね?
    グレーを購入するつもりだったので、発売直前で
    カラーラインナップが変わったのかと一瞬焦りました。 🙂

  2. kunkoku より:

    >Flatironさん
    ご指摘ありがとうございますm(__)m
    はい、私の間違いでした、本当にすみません(汗
    早速訂正させていただきました。
    こういったミスはなくさないといけないですね(滝汗
    もしもまた何かありましたら、ぜひともよろしくお願いいたしますm(__)m