Sシリーズとほぼ同じクオリティを持つCULVノート「VAIO Yシリーズ」
ネットブックWシリーズに続く
CULVノートとして姿を表したのがVAIO Yシリーズ。
VAIO Yシリーズ
「VPCY11AHJ・VPCY11AGJ・VPCY11AFJ」
ソニースタイル販売価格:79,800円(税込)~
VAIO Yシリーズ
「VPCY11AVJ」
ソニースタイル販売価格:89,800円(税込)~
Windows7 Professional 64ビット正規版
(WindowsXP Professional ダウングレード代行インストールサービス)
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<CULVノートとしてのスペック>
CULVは、「Consumer Ultra Low Voltage」の略で
簡単に言えば超低電圧版のCPUを採用したノートPCで
Coreiシリーズを搭載するノートPCよりも低価格になるのが魅力のひとつ。
低価格というと、Atom CPUを採用したネットブックがあるけれど、
画面が小さいとか処理速度的に厳しいといった制約があって
ちょっと物足りないという事もあって、
一つ上のステップアップとしてCULVノートというカテゴリーが現れてきた。
そこにズボっと当て込んできたのが
このVAIO Yシリーズで、
ぶっちゃけ、外見はまるっきりVAIO Sシリーズと同じで、
違う点としてはその内部的な構成と
光学ドライブをなくしたという事だけ。
まずは中身。
チップセットは、Intel GS45 Express、
CPUは、Celeron SU2300(1.2GHz)
もしくはCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)から選択。
グラフィックは、
チップセット内蔵のGMA 4500MHDとなる。
メインメモリーはDDR3に対応して
デュアルチャンネルで最大8GBまで搭載可能。
ストレージは、インターフェースが2.5インチSATAⅡで、
最大容量としてHDDが約500GB、SSDでは約256GBまで搭載できる。
Windwos7(64bit)は、
Home Premium、Professioanl、Ultimateの3種類から選択可能で
また、
Windows7 Professional(64bit)と
WindowsXP Professionalダウングレード代行インストールサービスの
両OSに対応したモデルも用意されているなど
ビジネスとしても使い易いように非常に選択肢の幅が広い。
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<Sシリーズとの共通点と相違点>
何度も言うように、
光学ドライブがない以外は、
外観はVAIO Sシリーズのきょう体と全く同じなので
搭載されているインターフェース類も全く一緒。
USB2.0が右側面に2つと左側面に1つの合計3個。
i.LINK端子、HDMI出力、D-sub15ピン外部ディスプレイ出力、
ExpressCard/34スロット、1000BASE-TのLANコネクター、
ヘッドホン出力、マイク入力。
メモリースティックDuoとSDカードスロット。
液晶ディスプレイ上部にはwebカメラもあれば
パームレストにFeliCaポートもある。
キーボードは、アイソレーションキーボードで
マルチタッチに対応したタッチパッドは、
ホームポジションのちょうど中央に位置する。
Sシリーズに搭載されている
周囲の明るさを検知して液晶の輝度を自動調整する「照度センサー」や
BIOSレベルでHDDのヘッド退避を管理する
「VAIOハードディスクプロテクション」は、
Yシリーズには搭載されていない。
また、
WiMAXに関しても標準搭載はされておらず、
その代わりとして
docomo「FOMA HIGH-SPEED」を利用できるワイヤレスWANを
搭載させる事は可能になっていて、外出先でスマートに
どこででもインターネットに接続ができる仕様になっている。
キーボードの奥側に
押すだけですぐにソフトウェアが起動する
きっちりと「VAIO」「Assist」は装備されている。
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<Yシリーズのモバイル性能?>
カラーリングは、シルバー1色展開で
VAIO Sシリーズにあるシルバーと全く配色。
パっと見では区別がつかないほど。
Yシリーズには、光学ドライブを搭載しない分
本体が若干薄型化していて、厚みで言うと、
Yシリーズの最薄部が約23.7mm
Sシリーズの最薄部が約27.6mmと、
約4mmほど薄くなっている。
ちなみに、最厚部はYシリーズのほうが32mmと
Sシリーズの最厚部約31.5mmよりも
約0.5mmほど大きくなっているのだけど
これは肉眼ではほとんどわからない。
液晶ディスプレイを開いて並べてみると
Yシリーズのほうが先端が薄くなっている分
パームレストが下に沈んでいるのがわかる。
重量も光学ドライブがないので、
内部的な構成にもよるけれど
バッテリーを装着した状態で約1.78kg~1.91kgとなっていて、
Sシリーズの2kgよりは約100~200g程度軽量化している。
CULVノートは、低電圧となって消費電力が少なくなる分、
バッテリーの持ちが長くなるというメリットもある。
標準バッテリーで約9時間、大容量バッテリーを使用して約13時間と、
Sシリーズのそれぞれ約5時間、約7.5時間と比べると
随分と持ちが長くなるのがわかる。
(あくまでもJEITA基準での比較。)
それと、消費電力が下がるので
ACアダプターもWシリーズと同じ小型のものになって、
このACアダプターの重さは約200gと軽く
トータル的なサイズと重量を考慮すると
より持ち運がしやすいようにもなる。
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VAIO Yシリーズのウリは、
低消費電力からくるモバイル性の高さと
Sシリーズと同じ質感を持ったVAIOが安く手に入るという値ごろ感。
どうせなら、シルバー1色じゃなくて
VAIO Sシリーズと同じパステル系のカラバリを用意したら
低価格ゾーンのWシリーズを検討していて
もうちょとがんばってYシリーズにしてみようかな?
というステップアップがしやすくなるじゃないかなと思ったり。
後は、
このYシリーズの発展を期待するというよりは
VAIO Tシリーズのサイズで、きちんとしたCULVノートが出てきて欲しい。