ソニーが基本的に好き!

MacBookAirとVAIOを見比べながら、モバイルVAIOに対して思う事。

icon
・モバイルVAIOの存在を肯定するMacBookAir11.6インチのファーストインプレ。
の続き。

MacBookAirの扱いにもそこそこ慣れてきたとこで、
手持ちのモバイルVIAO群とサイズ比較しつつ
VAIOに対する個人的な思いを書いてみる。

最初に断っておくと、
WindowsがどうとかMacOSがどうとかという比べ方はしてなくて
ただハードウェア的な魅力がそれぞれどこかを探っている内容にすぎないし
VAIOを好んでいるという基本スタンスがあるため
VAIOを贔屓目に見てしまっての内容になるので
そのあたりは差し引いて見てもらったほうが良いかと。

---------------------

【モバイル最高峰の高次元バランスを保つVAIO Zシリーズ】

icon icon
どちらかというとMacBookPro13インチと比べるべきかな?

VAIO Zシリーズiconは、
液晶ディスプレイが13.1型を搭載したモバイルノートで
ディスプレイのフチをギリギリにまで詰める事で
幅314mm×奥行210mmというフットプリントにおさまっている。

このサイズを見ると
MacBookPro13インチやMacBookAir13インチの
幅325.0mm×奥行227.0mmよりもよりコンパクトでもあるし、
MacBookAir11インチの幅299.5mm×奥行192cmmmと比べても
幅で14.5mm、奥行きで18mmしか違わない。

重量は、
VAIO Zシリーズiconの最軽量値は1.36kgと
MacBookPro13インチの2.04kgよりも随分軽く
MacBookAir13インチの1.32kgに迫る軽さがあって、
13インチクラスで比較すると
VAIO Zシリーズiconは全くひけをとらない。

MacBookAir11インチも1.06kgと極端に軽いわけではないので
重さ的なアドバンテージは少ないとしても
やはり、横からみるとさすがにその厚さは歴然としていて、
MacBookAir11インチがいかに薄いかが顕著にわかる。

カバンに入れてもかさばらない薄さと
閉じた時の凹凸の少なさという点は、MacBookAirのウリ。

icon icon
icon icon
VAIO Zシリーズiconの13.1型ディスプレイは、
カスタマイズで解像度1920×1080という巨大ディスプレイと同等の作業領域と
Adobe RGBカバー率96%という色再現性を持っていて
さらに、アンチグレア、低反射コートという処理がなされている事もあって
実際に作業をする際の画面の見やすさの利点はかなり大きい。

広々使える、色が本来の情報どおり表現される、
ディスプレイの情報がきちんと読みとれる、
ここはVAIO Zシリーズiconの非常に魅力的な部分。

もちろん
スペック的にCore iシリーズのCPUや、
切り替え方式で外部グラフィックと内蔵GPUとで切り替えられるといった
モバイルでありながらハイエンドノートPCと同等のパフォーマンスを持っているし、
ハイブリッドカーボンやアルミの一枚板を押し出し成型した
剛性感とそのクオリティはVAIOノートの中でも群を抜いている。

ただ、
そのスペック的な差だとかトータルの価格帯だとか
いろいろ鑑みると、MacBookAir11インチと比べるのもおかしいのだけど
せっかくあったので一応比較をしてみた。

VAIO Zシリーズiconは、
持ち運びできながらもデスクトップ並みのパフォーマンスがあって
自分的にはなくてはならないノートPCには変わらないのだけど、
例えば、
プライベートでちょろっと使う程度ならそこまでの性能はいらないから
もうちょっとコンパクトだったり
薄かったり軽いノートがあればいいなと思えたりする部分もあるので
そういったモバイルノートが欲しくなる。

・初代VAIO Zを彷彿させる新Zシリーズのシルバー。
・これがVAIO Z新カラー!グロッシープレミアムカーボンの放つその所有欲を満たす輝き。
・モバイルでも快適な作業領域を確保できる新VAIO Zの「フルHD解像度&AdobeRGBカバー率96%」ディスプレイ。
・VAIO Zシリーズの中身が全部変わってパフォーマンスはどこまで上がったのか?
・新旧VAIO ZシリーズのGPUパフォーマンスをベンチマークで比較する。
・新CPU「Core i7 640M」、新デザイン「インフィニートストライプス」をまとったVAIO Zシリーズを触る。

---------------------

【一番最初の激薄ノート、VAIO 505EXTREME】

icon
VAIOノートで薄い軽いといえば、
2003年に登場したVAIO 505EXTREME。

まさに、最初にカーボンファイバーを
液晶天板やボディ底面に採用したモデルで
重量を780gに抑え、
幅259mm×奥行き208mmのフットプリントに、
最薄部で9.7mm、シリンダーの最厚部で21mmという
激薄&激軽を体現したVAIOノート。

icon icon
icon icon
ただもう、当時のスペックとして
CPUがPentium M プロセッサー 1.0GHz、メモリー512MB、
内蔵HDDが1.8インチHDDだったりとパフォーマンス的にも厳しかったり
ワイヤレスLANカードも有線LANアダプタも別付けだったり
ディスプレイ解像度も1024×768と手狭だったり
バッテリーの持ちも実際には1時間くらいしか持たなかったりと
今となって使おうにも辛い部分が多くなってきたのも事実。

けれど、それでも今から7年も前に
この究極までに軽く薄くしようというチャレンジをして
実現していたというのは凄い事だなと。

505EXTREMEのスタイルにしびれてしまった自分としては
同じ薄いというコンセプトを持った
MacBookAirにもそのロマンを感じてしまったりもする。

重量という面では明らかな差があって比べるまでもないのだけれど、
MacBookAirのアルミの削りだしで出来上がったユニボディの剛性感は、
なかなかしっかりしていて、
ディスプレイの開け閉め時にもかなり安心感が持てる。

---------------------

【薄くて軽く、ロングバッテリーのVAIO Xシリーズ】

icon
VAIO Xシリーズは、
現行版505EXTREMEとも言うべきモデルで、
11.1型ワイド液晶のディスプレイを搭載しながら
フルフラットで13.9mmという薄さと655gという超軽量を実現したモデル。

icon icon
厚さを比較するとどちらも単純に薄いのだけれど、
数値的には、
MacBookAir11インチが最薄部3mm、最厚部が17mmと
先端が尖ったナイフのように見える。

VAIO Xシリーズは最薄部も最厚部も同じ13.9mm。

ディスプレイサイズは、
MacBookAirが11.6インチ、
VAIO Xシリーズが11.1インチとほぼ同じ大きさで
解像度はどちらも1366×768。

icon icon
フットプリントを比較すると
MacBookAir11インチが幅299.5mmx奥行き192mm、
VAIO Xシリーズが幅278mm×奥行185mmと、
横幅が22mm、奥行きで7mmほどXシリーズのほうがコンパクトになる。

この両者が
サイズ的には一番近くて
これがまた悩ましいことにそれぞれの良さというか特徴が少し異なる。

VAIO Xシリーズは、
その11.1インチディスプレイにNTSC比100%という
こんなモバイルなノートなのにもかかわらず
色再現性が非常に優れていて、
さらにはアンチグレア処理が施してあるので映り込みもなく
ハードコーティング処理もしてあるので
ひっかいたりする傷にも強い。

icon
それと、Atom CPUを採用したことで薄さと軽さを保ちながらも
出っ張りのないLバッテリーを載せている状態で
公証値で約10時間というスタミナ性能も持っている。

オマケに、
通信系も充実していてカスタマイズ次第で、
WiMAXやワイヤレスWAN、GPSといったものを全て搭載させて
まさにどこでもモバイルという言葉がピッタリくる。

ただ唯一、そのAtom Zシリーズとチップセットの
CPUの処理速度の組み合わせからくる
パフォーマンスの低さというものもあって、
通常のCore iシリーズを搭載したVAIOノートと比べると
その力不足がないわけではない。

重いアプリケーションを動作させようとすると
ちょっとしたもたつきを感じたり
HD動作を再生しようとするとカクついたりする場合もある。

見た目が普通のノートPCなので、つい何でも出来ると思って
このくらい行けるだろう!と期待して酷使すると
Atomの苦しさが出てくるといった印象はある。

とは言ってもストレージがSSDになっている
全体的なレスポンスの速さもあるし、
webブラウズやwebアプリを主体に使ったり
ビジネスアプリ程度であれば十分に動いてくれる。

icon icon
同じシチュエーションでMacBookAirを使うとした場合、
MacBookAirの最大の魅力は、
CPUにCore 2 Duoを搭載していて、
かつSSDの高レスポンスも手伝って
あきらかにAtomにはない快適な挙動が感じられるし
グラフィックにMacBookProと同じNVIDIA GeForce 320Mを搭載していて
動画の描画がとても安定しているという事。

バッテリーは最大で公証値5時間と
VAIO Xシリーズの半分しかないのか?と思ってしまいはするけれど
閉じたスタンバイ状態であればほぼバッテリーを消費する事もなく
それがディスプレイを開くときには数秒でパッと開くという快適さは
まさにMacBookAirの得意とするところ。

逆に比べてしまうとという点で言えば
ディスプレイの色再現性だとか
ディスプレイの反射具合というところでは
やはり気になってしまうところもある。

それと、MacBookAir11インチを持ち運んでみて感じてしまうのは
やっぱり1.06kgはなかなか重いという事。

人それぞれ感覚の違いもあるだろうし
MacBookProに比べればはるかに軽いとも言えるのだけれど、
カバンに入れて持ち歩くと
スペースはとらないにしてもVAIO Zシリーズiconとあまり変わらない印象だし
ましてや、VAIO Xシリーズの軽さが半端じゃない事に気付かされる。

こう、やはりそれぞれに
(個人な差を含めての)一長一短はあるもので
ここが“モバイル”というジャンルの着地点の難しさだとも言える。

・「VAIO Xシリーズ」の実物を見て触ったそのクオリティ!(前編)
・「VAIO Xシリーズ」の実物を見て触ったそのクオリティ!(後編)
・VAIO X Series 開発者トーク(動画版)
・「VAIO X Series」の初期セットアップ(動画編)
・CPU、SSDの異なる「VAIO Xシリーズ」のパフォーマンスをチェックしてみる。
・「VAIO Xシリーズ」と「VAIO 505EXTREME」を懐かしがって比べてみる。
・「VAIO Xシリーズ」と現役モバイルVAIO3機種を比べてみる。

---------------------

【今、不在となっているVAIO Tシリーズへの期待】

icon
それから最後に行き着くのは、VAIO Tシリーズ。

Tシリーズは薄いをコンセプトにしつつ
実用性を兼ね備えたモバイルVAIOとして登場し、
以降、TXシリーズ、TZシリーズとモデルチェンジを重ね、
2009年10月に、TTシリーズの最終モデル「VGN-TT93HS・TT93GS・TT93FS」が発売されて、
2010年のVAIO夏モデル発表と期に販売終了となってしまったVAIOノート。

Tシリーズは、
光学ドライブを搭載する事ができつつも
コンパクトでかつスタミナ性能を持つのがウリではあったのだけれど、
その上位に位置するVAIO Zシリーズicon
高性能を維持したまま軽量化&コンパクト化して来たり
VAIO XシリーズやPシリーズのようなモバイルに特化したモデルに挟まれてしまって
その行き場を失ってしまったかのように見える。

けれど、個人的にはこのシリーズを気に入っていて
2007年10月に購入したTZシリーズ「VGN-TZ91S」の
Core 2 Duo U7600(1.20GHz)、メモリー2GB、SSDに
Windows7をインストールして使っているけれど、
この3年前の定電圧版CPUでも
ストレスを感じる事もなくとても快適に動作している。

icon icon
TZシリーズは11.1型ワイドディスプレイに1366×768という解像度で
本体サイズは、幅277mm×高さ22.5mm×奥行198.4mm。
重量は、光学ドライブを搭載するしないなどで大きく変化して
約970g~1400gと幅が広い。

こうして見るとTZシリーズとMacBookAir11インチは、
超低電圧版のCore 2 Duoを採用していたり
総面積や重量的にみても、とても近い部分が多いような気がする。

あぁそうだなと、
このVAIO Tシリーズと近しい部分の多いところが
MacBookAir11インチに魅力を感じるところなんだろうなと。

---------------------

icon
世界規模での売れ筋と言われるノートパソコンの主流は、
ある程度の大きさのあるものらしく
モバイル系のノートPCはニッチな部類に入るらしい。
(日本国内だけ見ればそうではないとしても。)

そういう背景もあって
VAIOもモバイル系のPCをやみくもに出せない
という内情もあるのかもしれないけど
Appleという今となっては非常に大きい影響力を持つメーカーから
MacBookAir11インチというモバイルノートが投入された事で
この同系統のモバイルPCが見直されるのであればそれも歓迎。

超低電圧版のCore iシリーズを搭載した
ある程度のパフォーマンスを持ちつつも
いつもの持ち運びが気軽にできるサイズ感と軽さ、
そんなバランスで保たれている
VAIO Tシリーズの後継機種のようなモデルが
出来れば再度登場して欲しいと思う。

そうだな、
やっぱりVAIOというブランドで先鋭的なモデルを持ちたいと
思っているし、いつもどこかで期待してる。

Twitterボタン
最新ネタは、Twitterでつぶやき中!ID:kunkoku

iconicon

【TOPページへ】

人気記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

3件のコメント

  1. Hiroshi YUFU より:

    kunkoku様 ^^
    激しく同意させて下さい f^^; TZ90を所有していてkunkoku様の記事に触発されてしまってZ92を購入し、さらにリカバリーをしてもどうにも成らなくなったTZ90に、コレまた触発されまくったSSDへの換装を行い、なぜか完全復活してしまって…
    逆にZ92の出番が少なくなったり f^^; ルックスでMacBook Air 11.3 を購入してしまったけれどSSDに換装したTZ90との差別化ができず(バッテリー稼働時間と発熱はのぞく ^^)に、悶々としてしまっています。
    同じ山口県民として(無関係か!? ^^)お願いです、Z系・T系さらにはMacBook Airも含めて、kunkoku様なりの住み分けの指針を提示していただけませんでしょうか ^^
    長々と申し訳ありません、今後も楽しくそして役に立つ記事を期待いたします m(__)m

  2. mori より:

    MBA、VAIOの比較ありがとうございました。
    MacBook Air…発売当日にポチろうかとApple Storeサイトでウロウロ→色々レビューが出るまでと我慢しつつ、各メディアの絶賛レビューに悶絶しながら・・・ポチらなかったのは結果的にはよかったと思いました。
    SSD→フラッシュストレージと言葉を言い換え、あたかも最新技術の様に自慢したり、Xで搭載されてるメモリカードスロットも11インチでは省略(13インチとの差別化?それならしみったれたAppleらしい戦略(MBとMBPの差別化ポイント)等、ユーザーを舐めているとしか思えない仕様というのも見えてきました。(MBA11にスロットを設けるのは簡単なはず)
    MacOSXメインの方には素晴らしいマシンでしょうけど、この点でも私の用途としては適合せず・・・ってことで今回もパスと
    遮蔽型USBポートも結局、オープンにしたんですね。初代MBAの理想はどこへやら・・・当時Mac信者の方々USBも過去のものにな~んて言っていた方々の青ざめた顔を拝みたいものです(笑)

  3. ほり より:

    回りは皆MacBook Air欲しい!とか色々行ってましたが
    自分のTZ93Sが神機過ぎて別に欲しいとまったく思いませんでした。
    自分の財布の事情もありますが
    ZシリーズもXシリーズもPシリーズもすべて見送ってきた自分としてはMacBook Airはまずありえないですw
    スタンバイからの復帰時間を高速化とか確かに画期的だけど
    PCに疎い一般層には、他のPCと比べて目に見えて違うからすごい!
    と思われるかもしれないけど
    ハードウェアスペックで言うと
    11型モデルのバッテリ持続時間が超低電圧版Core2を使いながら5時間というのはいかにも少ないし
    13型モデルの1.3kgを超えて7時間というスペックはともかく、このサイズでCore i5を積めないのかと思います
    他社の11型ネットブックでも5-in-1メモリカードスロットとWiMAXorWWANとか他にも色々盛り込んでる物も多いのに(Xシリーズとか)正直なとこ、たいした事無いなって思いました
    まぁ、友達がApple信者で
    ソニー?VAIO?・・・見たいな感じなので
    自分がアンチAppleな傾向になってるだけかもしれませんが・・
    でもiPhoneがドコモだったら欲しい自分が居ますw
    久々に長々とスミマセン