「Xperia NX」、「Xperia acro HD」の実機に触れていろいろ話を聞いて来た!(後編)
・「Xperiaワールドタッチ&トライブロガーミーティング」に行って来た!
・「Xperia NX」、「Xperia acro HD」の実機に触れていろいろ話を聞いて来た!(前編)
の続き。
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●着実に進化しているXperia
ディスプレイサイズは、4.3インチ(1,280×720)で、
高輝度、高コントラスト、高精細を実現した「HD Reality Display」を採用。
液晶とガラス面の間の空気層をなくし光の乱反射と拡散を低減した「クリアブラックパネル」や
映像を美しく鮮やかに表示するための「モバイルブラビアエンジン」を搭載して
静止画や動画を含めて高画質表示できるディスプレイ
というのは、去年のXperia arcと同様。
ただ、Xperia arcの4.2インチ(854×480)から、
Xperia NX/acro HDで4.3インチ(1,280×720)と輝度も25%上がっていて
0.1インチのサイズアップと高解像度化した事で
これはかなりの精細感が感じられて、よりクッキリハッキリとして見えるし
解像度フェチとしては、実はここだけでもソソられる部分ではある。
それから、カメラ部分も
有効約1210万画素と高画素になった自社製の
裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile)」とF2.4という明るいレンズを備えていて
薄暗い場所でも明るく綺麗な静止画や動画の撮影ができるというウリは変わっていない。
それに、有効画素が上がっただけじゃなくて、
動画では、ついにフルHD(1920×1080、30fps)で撮影できるようになっていて
今までなら仕方なく低いクオリティの動画を撮るかーという気持ちだったものが
これなら積極的に動画も撮っちゃおうかな?と思わせてくれる。
それともう一つは、スマートフォンでの一番の萎えるカメラの起動の遅さと撮影間隔の遅さ。
ここを改善してきてて、
スリープモードの状態からでも、カメラキーを長押しするだけで
約1.5秒という高速起動から撮影を完了してしまうほどの速さと、
撮影間隔も約0.5秒という速さになっていて、
あぁぁぁぁ!早く画像アップしたいのに早くしろぁ!とブチ切れなくてもよくなる。
もう、Twitterやってると数秒でも早いほうがイライラしなくてすむ。
オマケにうれしかったのは、Xperia arc/acroになかった
フロントカメラ(約130万画素)が付いてくれて
普通にSkypeやGoogle+のビデオチャットで対面利用できる。
コレも結構重要。
ミュージックプレーヤーも進化させていて、
ソニーのウォークマンに搭載されている
xLOUD、クリアベース、クリアステレオといった技術が搭載してきたり、
マニュアルでいじれるイコライザーといった機能や
サラウンド効果を好みでかけたりができるようになった。
気分や雰囲気で音楽をチョイスしてくれる「おまかせチャンネル」も利用できる。
まぁそうは言っても、S-Master MXやノイズキャンセリング機能が搭載されている
ウォークマンのクオリティまでには至らないというのと、
やっぱり扱える音楽ファイルが変わらないし
自分の中ではまだ、今まで貯めこんできた音楽をXperiaに全て任せようとまでは思わない。
ウケのイイ、Sony Ericssonの文字入力アプリ「POBox Touch」は最新のver5.0となって、
今回は、ひらがな、英数の手書き入力にも対応。
実際に入力してみたけれど、認識率は高めで
かなりサクサクと文字を入れていける感覚。
贅沢を言えば、もうダイレクトに漢字とかカタカナを入れられるようになれば
もっと積極的に使おうとも思うのだけど、現状だと
自分の文字入力レスポンスからすれば、フリック入力のほうがまだ上かなという雰囲気。
でも、年配の人とか猛烈にこういった端末に嫌悪感を持っている人にとっては
直接文字を入力できるってのは随分ハードルが下がるんじゃないかなという気がする。
あとは、肝心のちゃんとキビキビ動いてくれるか?という事なんだけれど、
これは、さすがにCPUがMSM8260 1.5GHz Dual Coreになって
かつRAM容量が1GBとなっていて、
スペック的に並列処理ができる能力と、増えたメモリー容量の余力からなのか
明らかに挙動はサクサク。
Xperia arcよりも動作周波数が高いよと言われるXperia arc Sを使っていても
良い時は全然サクサクなのに、突如ガツっと引っかかる事があったりするのだけど
Xperia NX/acro HDをいろいろと弄ってみた限りでは、
タッチの追随もヘンに意識する事もなければ途中でひっかかったりする事もない。
唯一、Xperia NXの下のボタン類がいちいち押すトコを間違えるのと
ここは触れるというよりはしっかり押さないと反応しなくて、
例え誤動作を防ぐためとはいえちょっとそこでイラっとしてしまった。
と、そこが気になると思うくらいに総じて快適。
それから、現行Xperiaの最大のイライラの原因になっていた内蔵ストレージは、
Xperia NXで32GB、
Xperia acro HDで16GB、さらにMicroSDで追加可能(オマケで2GB付き)と
やっと本体にダイレクトに入れられる場所が出来た。
例えば、内蔵メモリーのうち、本体メモリー側の容量は約1.8GBで
残り約11GBがSDカードとして認識するようになっていた。
MicroSDの扱いは、まさにSony Tabletと同じだと思われる。
発売される時点では、Android OSのバージョンは、2.3.7らしく
誠意、4.0(ICS)を準備中という事だった。
それと、気になっていたストレージの割り振りに関しては、
確定的な話ではないけれど、おそらくは一本化されるよりは
分割されていたほうが(アプリ的にも)が使い勝手が良いだろうという事で
おそらくは一本化されないのではないか?という今の段階では予測の範囲での答だった。
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●Xperiaのソニー製品との連携
Xperia NX/acro HDには、HDMI出力を備えていて、
ハイビジョンテレビにつなぐと、そのテレビで使いやすくするための
専用のUIとして「TV launcher」がテレビ画面に表示される。
このアイコンはXperiaの操作で好みのアプリのアイコンを追加する事もできるようで。
さらにBRAVIAであれば、BRAVIAのリモコンでも使えるし、
ぶっちゃけHDMIの機器制御があってさらに双方向機能がついていれば
BRAVIAじゃなくても動く可能性もあるらしい。
それと、DLNAに対応していて、
今まで同様にXperiaをサーバーとして扱う事で、
PS3とかネットワークに対応したBRAVIAからXperiaの中にある写真や動画を
転送して映しだしたりといったアクションは起こせる。
さらに今回はクライアント側というか双方向でどこまでできるかも検証もしているようで、
順調に行けば、VAIOやPS3に入っている写真や動画を
Xperiaから見られる可能性は十分にあるという事だった。
だったら!だったらあと出来てない事はアレしかない!!!
この展示提案の中にもサラっとソニーのブルーレイディスクレコーダーが置いてあるのに、
Xperiaにソニールームリンクも出来なければ、おでかけ転送もできない。
なのはなぜだ!?
Xperiaが出来なくて、他の国内メーカーのモデルが出来るのは何故だ?
というと、あくまでもXperiaはグローバルモデルなので
国外モデルにそういった機能がないという事がひとつの原因でもあるみたいで
この問題に関しては開発側に大きく働きかけている事は間違いないし
中の人も他社に出来てXperiaで出来ないのは
身近にいる自分達が一番悔しいし、その思いは強いのだと言われて少しだけホッとした。
じゃぁ、国内向けのXperia acro HDだったらいいじゃないの?
(前回でもXperia acroなら国内向けだしいいんじゃないのと思ったけれど)
という疑問に対しても、やはりそこはいくら国内向けとはいえ
ベースがXperia NX(S)には代わりはないので同列なのだという事だった。
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●Xperiaへの熱い想いを伺う
Sony Ericssonの中の人といろいろと話しが出来たのだけれど
もっと突っ込んだ話もいろいろと聞いてみた。
まず、一番気になっていたのが、
どうして、グローバルモデルはXperia Sという名前なのに、
わざわざ国内向けモデルは今回に限ってXperia NXと名前を変えたのか?
これは、他社とカブってしまうというのもあるし、
当初は、グローバルモデルでのシリーズ名Xperia NEXTが有力だったらしいのだけれど、
このネーミングだと、キャリアのNTT docomoドコモにNEXTシリーズがあるから
混乱してしまうのでそのまま使用するわけにはいかず最終的にXperia NXとなったとい事だった。
Xperia acro HDに関しては、Xperia acroの後継機種という事で、
これに関しては国内独自モデルだけにすんなりと決定されたようだった。
それから、グローバルモデルのXperia Sに搭載されているNFCを
Xperia NXではどうして外してしまったのか?
これは単純に、国内でNFCを利用するものがないという理由でカットされてるようで
じゃあ、欲目に考えてNFCの代わりにFelicaを搭載すれば良いのにと思うけれど
実際そんなに簡単なものではなくて、
そこでの容積や体積といった物理的なものから、それを動作から検証までのプロセスを踏まえると
どう考えても発売は大きく遅れてしまうし、それは難しいだろうと。
(その後わかった事だけれど、NXでは、NFCは機能を止めているだけの様子。)
それから、アメリカでAT&TからLTEを搭載したXperia ionが発売されたように
国内でもLTE搭載モデルはいつ頃投入されるのか?という質問に対しては
明確な答えはもらえなかったけれど、
現時点ではそう遠くない未来には出てくるのだろうねというくらい。
最後に、
Sony Ericsson(ソニーエリクソン)という社名から
SonyMobileCommunications(ソニーモバイルコミュニケーションズ)へと変更されたわけだけれど、
今回の国内向けの新モデルXperia NXと、Xperia acro HDには、
「Sony Ericsson」の文字と緑色のロゴが残っているけれど、
このロゴが入るモデルは、おそらく最後になるだろうという事。
(グローバルモデルのXperia NXと、Xperia ionには既にSONYロゴに変更。)
「Sony Ericsson」の文字は致し方ないとは思いつつ
緑色のロゴはせめて残って欲しいと勝手に思っていたけれど、
そもそもこのロゴは、Sonyの「S」とEricssonの「E」が融合して出来上がったもので
そう考えると存続は難しいと考えたほうが自然だろうし、
”Xperia”のネーミングはそのまま継続するだろうと…。
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このブロガーミーティングの時点では端末は発売前の状態だという事と
社名変更もタイミングが不明でその方向性もこれからという部分も多々あるため
あくまでも予想を含めた話だと一応は割り切ったほうが良いかなと。
それでも、これから
SonyMobileCommunications(ソニーモバイルコミュニケーションズ)として
SONYとの連携が今まで以上に深くなるのであれば、
もっともっと機器同士の連携は期待できるんじゃないかなと思えて
それがまた楽しみだったりする。
ただ単純にweb画像を見ただけじゃわからない事も多いけれど
こうして実際に実物に触って、さらに開発の想いを熱く聞けると
自分もより理解を深められるし、その製品を好きになれる。
今回は、遠路はるばる行った甲斐があったというか本当に楽しめたかなと。
期待のアクセサリー「SmartWatch」は、また別記事で書く予定。
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1件のコメント
緑色のマークはグローバルモデルのXperia Sにもついたままだから大丈夫でしょうけど
今後発売されるまだ未発表モデルではどうなるか分かりませんね。
私もあの緑マーク好きなのでせめて似たようなマークでも作って欲しいですね。