「SmartWatch MN2」をXperiaと連携させていろいろ弄ってみた。
ソニーモバイルコミュニケーションズから発売された「SmartWatch MN2」。
国内では、「Sony Ericsson Store」に限定されて発売になるけれど、
一足お先に、海外販売されたものを入手。
というか、以前Sony Ericsson時代から、
Bluetooth機能をもった腕時計を何種類か発売していて、
2010年末にはBluetoothのリモートコントロールが可能な
マイクロディスプレイとなる「LiveView」が登場していた。
その「LiveView」の後継機種とも言うべきモデルが、「SmartWatch MN2」で、
一体どんなもんか早速使ってみる。
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パッケージは、今までと同じスタイルで
中のアイテムが見える紙製のパッケージになっているのは以前と変わらず。
箱を開けて、中に入っている物を一式チェックすると、
「SmartWatch」本体の他に、付属しているのは、
USB充電ケーブル、リストバンド(ブラック)、 リストバンド用アダプター、
ユーザーガイド、取扱説明書。
説明書は、英語版やフランス語、スペイン語、ドイツ語のバージョンのものが入っていて
海外モデルなので、日本語のものは入ってない。
(国内で発売されるモデルには当然日本語の説明書が入ってくるけど。)
本体の大きさは、タテヨコ約36mmで厚さが約8mmという
小さなスクウェア状の本体に
1.3インチ(解像度128×128)の有機ELディスプレイを搭載。
重量は、約15.5gと手に持っても非常に軽くて
それでも本体の周囲をアルミニウムで囲ってあったり
ディスプレイ部分は完全なフラット形状になっていたりと
「LiveView」よりは質感は明らかに良くなっている。
背面はホワイトで、最初からクリップ機能が付いていて、
アダプアターなしで、どこにでもカプっとひっかける事ができる。
ハード的なスイッチは、側面にあるボタン一個だけ。
充電はというと、てっきり前回同様にmicroUSBに差し込むものとばかり思っていたら
なんとびっくり、特殊な形状になっていて、
「SmartWatch」のクリップの広げて、
そこに専用の端子がうまい具合にハマるように出来てる。
取扱的には楽ではあるのだけど、
「SmartWatch」のためだけにこのケーブルを用意しなきゃいけないのは
ちょっといただけないなーという感じ。
付属しているリストバンドは、ラバー製で標準カラーはブラック。
これも、クリップでカプっと挟めばウォッチライクな佇まいになる。
このリストバンドは、後日、グレー、ホワイト、ピンク、ミント、ブルーといった
多色展開で別売されるらしいので、
自分の好みに合わせて揃えてみるのもいいかも。
それともう一つ、アルミのリストバンド用アダプターも付属していて、
これって何をするものかというと、
時計用のバンドだけを自分の好きなものを選んで
自分仕様のリストバンドを付ける事もできる。
これはイイ!
というか、ぶっちゃけ「LiveView」って全体的にプラスチッキーな香りが漂っていて
さらに、リストバンドがナイロン製でとめるのも面ファスナーだったりと
大の大人が付けるには恥ずかしさも漂っていたけれど、
本体の質感も良くなってるし、リストバンドは付属が耐え難ければ
自分で用意できるので、見た目には随分改善されてるのがわかる。
ただ、ちょっと寂しい気がしたのは、
以前にあったソニエリロゴが本体からなくなっていたり、
電源を入れた時に現れる文字ももうソニエリロゴではなくて
SONYの4文字に変わっていた。
操作方法は、「SmartWatch」は画面全体がタッチディスプレイに改善されていて、
電源のON/OFFとBuluetooth認証意外の操作は全部タッチ操作で行う。
だいたい基本動作は、左右、上下にスライドして画面の切り替えや
タップして決定といった動作で、
一つ前の画面に戻りたいときには画面を2本の指でタッチ、
画面長押しでアプリメニュー呼び出し、
といっった一連の操作がタッチで出来て
使い始めればすぐに慣れてしまって、直感的に操作できる。
「LiveView」だと決まった枠の部分をタップする事でしか
動作しなかった事を考えるとえらく変わったようだ。
さすがに音声は出ないものの、バイブレーターが内蔵されてるので
通知時にはブルブルっと震えて教えてくれる。
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初期登録(ペアリング)の仕方。
まずは、ここではXperia NXでやってみる。
と、まず前準備として、
「Google Play」から「SmartWatch アプリ」をダウンロードして
インストールをしておく。
そして、Xperia側で
メニューから、「設定」→「無線とネットワーク」と開いて
Bluetooth設定で、もちろんBluetoothにチェックを入れて
端末のスキャンをする。
「SmartWatch」では、
電源がOFFの状態から電源ボタンを長押しすると
画面にアイコンが表示されて、ペアリングを要求し始める。
Xperiaが「SmartWatch」を拾うと、
お互いに同じパスキーが表示されるのでそれを確認したら
ペア設定リクエストで「ペア設定」をすれば、
ペアリング自体は完了する。
で、おそらく一番最初につながった時には、
いきなり「SmartWatchの更新」というダイヤログが
Xperiaの画面に出てくる。
そう、いきなり「SmartWatch」のアップデートがかかるわけだけど、
要するに、「SmartWatch」のアップデートは
こうした端末(ここではXperia)を経由して行うという事。
今後も改善がある場合には
こうやってバージョンが上がってくれるはず。
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無事にBuluetoothのペアリングが終わると、
自動的に「SmartWatchアプリ」が起動して
インフォメーションのところにアプリが常駐する。
というか、「SmartWatch」が接続されない限りは
アプリは一向に現れないので、その前にいくら探してもムダなので
あくまでもペアリングが最優先。
「SmartWatchアプリ」自体は、あくまでも橋渡しをするアプリで
「アプリケーションを検索」をタップすると「Google Play」から
SmartWatch専用のアプリをインストールする事ができる。
例えば、SmartWatch用のTwitterアプリ「Twitter Smart Extres」。
このアプリからまずサインインしておいて、
後は好みで、SmartWatchに表示させたいタイムラインやリプライを選択したり
フォローしているIDの管理、更新頻度の変更といった事ができる。
このあたりはほぼ「LiveView」の時と同じ感覚。
このアプリの中で一つ面白いのが
「事前設定ツイート」というもので、
これは、あらかじめXperiaでツイートする文章を作っておいて
「SmartWatch」からそのツイートをしてしまおうというもの。
一つ一つのアプリに対して
出来る設定は異なるので、自分好みで事前に設定していくと良い。
全てのアプリに共通しては
(SmartWatchの中での)ウィジェットに追加するかどうかというのもあるので
頻繁に使いたいアプリがあればウィジェットにチェックを入れておく。
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さて実際に「SmartWatch」をつかってみよう。
常時の状態では、電源がONになっていても
バッテリーを節約するために画面は真っ暗。
いわゆる待機状態になっている。
本体側面のボタンを一度押すことで、
まずデジタルの時計が表示される。
時計の画面を指でタップすると、
先程の設定で「ウィジェット」にチェックをつけているアプリが現れる。
複数登録していれば、
右にスライドすると順番に登録してるだけのウィジェットが確認できる。
それから、ウィジェットが出ている状態で下にスライドすると、
一画面に4つ表示されたアプリの一覧が表示されて
これも右にスライドしていくと順番に全てのアプリが確認できる。
アプリ一覧から上にスライドするとまたウィジェット一覧に戻るので
感覚的には、上の列にウィジェット、下の列にアプリ一覧と思えばいい。
ちなみに、このウィジェットやアプリの表示順は、
「SmartWatchアプリ」の設定から好みで入れ替えも出来る。
そして後は、ウィジェットもしくはアプリ一覧からアプリアイコンをタップすると
それぞれのアプリが使える。
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●Twitter Smart Extres
Twitterアプリでは、この小さい画面でもきちんとツイート内容が読める。
ツイートは全部で255個見られるようになっていて
左右にスライドするとツイート内容を次々と変更、
上下にスライドするとツイート文章がスクロールさせていける。
画面長押してオプションからは、
「本体を表示」をタップするとXperia側にツイートページが開いたり、
リツイートをしたり、
先の設定でつくった定型文をツイートもできる。
何か意図的に仕掛けをしてみるとおもしろいかもしれない。
●Facebook
Facebookも投稿内容のタイムラインがチェックできる。
オプションから「本体を表示」をタップするとXperia側にFacebookのページを開いたり、
投稿内容に「イイね!」も付けられる。
●メール
Xperia宛に来たメールの受信を知らせてくれたり、
もちろんメールの内容も確認できる。
オプションから「本体を表示」をタップして
Xperia側に受信トレイを表示させる事もできる。
●ミュージックプレイヤー
Xperiaにあるプレイヤーを選択しておくと
その音楽をコントロールできるアプリ。
再生する楽曲名もアルバムジャケットも表示してくれて
曲送りや曲戻し、音量調整までできる。
ただし、アルバム移動とかは出来ないので
聴いてる時のちょっとした操作という感覚なら使えるという感じ。
●電話帳
Xperiaの電話帳に登録してある名前と電話番号を
一画面に4人づつ表示。
ここからタップして電話をかける事も出来るけど
リストを眺めていてうっかりタップして間違い電話をしないように注意。
(自分はテスト的に遊んでたら一人ほどおもいっきり電話してしまった…。)
●通話処理
逆に着信があれば、SmartWatchの画面で
発信してきた人の名前と電話番号を知らせてくれて
そのままタップして電話に出たり、着信拒否もできる。
●不在着信
電話にでられなかった場合にも、発信者名と電話番号、
着信時間を表示してくれて、
SmartWatchの画面をタップして、折り返しの電話する事もできる。
●Phone Search
●電話を検索
例えば、Xperiaがどこに置いたのかわからなくなった時、
慌てずにこのアプリ(のどちらか)を起動してタップすれば、
Xperiaがブルブル振動しながら音声でココだよと知らせてくれる。
Bluetoothのつながっている半径10メートル以内くらいであれば
ど忘れしてしまった時にはお役立ち。
また、Phone Searchでは、
逆にXperiaから「SmartWatch」を探す事もできる。
お約束で電源が切れていたら意味はないけど…。
●VFinder
これはXperiaのカメラのファインダーになって
カメラ越しの画像がSmartWatchの画面になってしまうというもの。
上にスライドで写真のシャッターまで切れるという
かなりおもしろそうなアプリ。
だけど、Xperia NXで使ってる限りはちょっと不安定だった。
(解説にはXperia arc用とうたってある。)
他にも、天気や今日のトレンドをチェックしたり、
Xperiaのバッテリー残量を確認したり、Wi-Fiや着信音のON/OFFをしたり
暇つぶしに3目並べができたり、
まだまだ他にもいろんなアプリがたくさんある。
(使える使えないは置いておいて。)
この「SmartWatch」で遊べるためのアプリがもっと出てくると
活躍の場がもっともっと広がるかもしれない。
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2日間ほど使ってみたザックリとした感覚ではあるけれど、
Xperiaと「SmartWatch」のつながりは良くて
通信が頻繁に切れてしまうというような事もないし、
バッテリーの持ちもかなりよくて待受時のバッテリーの持ちはかなりよくて
(もちろんいじくりまくって使うと減るけど)
「LiveView」の不安定さからすればかなり良くなっているのは実感できる。
ただ、100%安定というとそうでもなくて
たまにフリーズしたり再起動したりという事にも何度か遭遇したので
完璧な連携が出来るぞと言う期待値を持って使うとちょっとイラっとする場合もある。
まぁ後は、アプリ次第で何をどう使いたいかにもよるのだけど、
Xperiaをカバンの中に入れっぱなしにしてマナーモードにしてても
不意に着信があってもバイブレーターでブルブルっと知らせてくれるので
自分的にはビクっってなるけど、間違いなく着信に気がつけるとか
使い道を見つけるとなかなかおもしろい。
それと、これはせっかくおもしろそうなので
Xperia以外にも使えないかな?と思って
SonyTablet SシリーズやSony Tablet Pシリーズ、
“ウォークマン”Zシリーズでも試してみたのだけど、
今の時点では明らかにXperiaよりも不安定になってしまうので
常用としては厳しい状態だったけど、
これは、ぜひバージョンアップで使えるようになって欲しいなと。
まだ、これから先が楽しみな要素を持ってるアイテムかもしれない。
・「SmartWatch MN2」、国内で「Sony Ericsson Store」より4月10日発売決定!
・Xperia(Android)と連動させて超絶におもしろいソニエリ製の“LiveView”
・ソニエリ製のBluetooth腕時計「MBW-150」をAndroidと連携してみる。
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1件のコメント
教えてください!
SmartWatchMN2購入しましたが、Xperiaとの連動なのに、SPモードのメールは見れないと言われました。
何とかならないでしょうか。
良いアプリがあるのでしょうか?
皆さんどうしていらっしゃるのでしょうか。