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VAIO Tap 20のHDDモデルとSSDモデルの挙動を比べてみる。

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・触れば触るほどおもしろくなるテーブルトップPC「VAIO Tap 20」

前回レビューした「VAIO Tap 20」は、
VAIOオーナーメードモデルで最上位CPUのCore i7-3667U(2.00GHz)に
最大メモリー8GB(4GB×2)、
そしてSSD 約256 GBというハイスペックなホワイトモデルで、
非常に高レスポンスで、Windows8が快適に操作出来た事を確認。

そして今回は、VAIOオーナーメードモデルで、
CPUは上位から2番目のCore i7-3517U(1.90GHz)に、
メモリー4GB(4GB×1)、HDD 約500GB(5400回転/分)というスペックで、
どういった差があるか気になったので触れてテストしてみる。

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ちなみに、「VAIO Tap 20」のブラックカラーは、
店頭モデルでは入手できないソニーストア限定カラーとなっていて
本体は表から背面、ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスもブラックに統一される。

ホワイトカラーの場合、ディスプレイ周辺がブラックというコントラストになるけれど
ブラックカラーの場合、全体がブラックで覆われる形となっていて
ボティは、マットな質感のあるブラックで
スマートフォンのXperiaと同じような質感。

ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスは、
VAIO Lシリーズと同じサイズで、
マウスは光沢のあるブラックとなる。

キーボードには、着せ替えできるキーボードウェアを載せられるので
別のカラーでコーディネートしたり印象を変えたりもできる。

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●HDD搭載モデルのスペックと体感速度。

「VAIO Tap 20」(カスタマイズパターン1)

OS     : Windows 8 64ビット
CPU    : Core i7-3667U(2.00GHz)
メモリー  : 8GB(4GB×2)
ストレージ:  SSD 約256 GB (256 GB × 1) (Serial ATA 6 Gb/s)
GPU   : インテルHDグラフィックス 4000

「VAIO Tap 20」(カスタマイズパターン2)

OS     : Windows 8 64ビット
CPU    : Core i7-3517U(1.90GHz)
メモリー  : 4GB(4GB×1)
ストレージ: HDD 約500GB(5400回転/分)
GPU   : インテルHDグラフィックス 4000

Windows 8の簡易ベンチマークでの評価を比較してみる。

Core i7-3667U(2.00GHz)とCore i7-3517U(1.90GHz)の評価が同じ7.2と
このベンチマークでは差がでてきていない。

メモリーが非常に顕著で、
8GB(4GBx2)では7.4あったのに対して、
4GB(4GBx1)では、5.9まで落ち込んでしまっている。

メモリー容量に加えて、デュアルチャンネル動作しないという差が
ここまで違ってくることメモリー4GBでも十分と思いがちだけれど、
カスタマイズの金額の差からすれば8GB(4GBx2)を選択する価値が大きいのがわかる。

CPUに内蔵されるGPU(インテル HD グラフィックス 4000)は同等ながらも
グラフィック、ゲーム用グラフィックスともに差が現れている。

そして露骨なのが、ストレージで
6Gbps対応のSamsung製「MZ7PC256HAFU」のSSDでは
8.1という非常に高い評価となっているのに対して、
HDD 約500GB(5400回転/分)では、5.7にまで下がっている。

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次に、その体感速度に非常に影響の高い
ストレージだけのパフォーマンスをベンチマークで計測してみる。

「VAIO Tap 20」(カスタマイズパターン1)
Samsung製「MZ7PC256HAFU」SSD搭載。

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VAIOオーナーメードで搭載するSSD 約256GBは、
Samsung製「MZ7PC256HAFU」。

Samsungコントローラーを搭載する
2.5インチSerial ATA SSDで6Gbps対応。
SSDケースは7mm厚。

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【CrystalDiskMark3.0(x64 Beta3)】

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【AS SSD Benchmark】

Samsung製「MZ7PC256HAFU」は、さすがに脅威のスピードで
シーケンシャルの最大読み込みスピードは460MB/sを超え、
最大の書き込みスピードも400MB/s前後と
さすが6Gbps対応しているだけあって単独SSDとしては非常に高速。

4Kランダムスピードを見ても
非常にレスポンスの良さが現れている。

「VAIO Tap 20」(カスタマイズパターン2)
HDD 約500GB(5400回転/分)

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VAIOオーナーメードで搭載するHDD 約500GBは、
HGST製「HTS547550A9E384」。

回転数は、5400回転/分、8MBキャッシュ、
Serial ATA300、厚さ9.5 mmのタイプ。

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【CrystalDiskMark3.0(x64 Beta3)】

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【AS SSD Benchmark】

従来からある5400回転/分の2.5インチHDDのスタンダードな性能で、
ベンチマーク結果を見てもSSDと比べるとまるで違うスコアだけれども
これが特に極端に低いというわけではなくてこの種類のHDDとしてはそれなりの性能。

むしろシーケンシャルは一昔前の7200回転/分のHDD並のスピードは出ているくらいだし
それよりもやはり4Kランダムのレスポンスの低さが厳しい。

「AS SSD Benchmark」は、本来ならSSD専用のベンチマークソフトなため
これでHDDの測定をする事すら間違っていて
この結果がでるまでに膨大な時間を要してしまった。

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ベンチマーク評価は、あくまでも指針のようなもので、
実際に使っていて快適であれば特に問題はない。

のだけれど、先にSSD搭載モデルでセットアップを進めていて
それですっかり体が慣れてしまっていたせいか
HDD搭載モデルをセットアップする時に感じたこの
ストレージにアクセスしてからのレスポンスの違いはかなり大きい。

最初のWindows8の初期セットアップ直後のローディング時間、
それが終わってからのWindowsアップデート、
VAIOアップデートと毎回同じようにこなしていく時の
このなんとも待たされる時間が相当なもので、
SSDモデルであれば約30分も終わらせられる作業が、
HDDモデルでは約2時間程度かかってしまった。

この最初の大きな作業を済ませてしまえば
それ以降は、さすがに現行モデルだけあって
一般的に比較する事さえなければ、HDDモデルでも十分といえるほどに使える。


ただし、
本当にSSDモデルとHDDモデルのレスポンスの差はあって、
電源を入れてからの使えるまでの時間、
アプリを起動してから使えるようになるまでの時間、
シャットダウンした際の電源がOFFになるまでの時間、
こういった挙動の一つ一つが速度差として如実に現れる。
(以下。メインメモリーの容量はどちらも8GBとして計測。)

●起動(電源ONからスタート画面表示)(VAIO Gate表示)
SSDモデル ・・・ 約8秒           約14秒
HDDモデル ・・・ 約19秒          約26秒

●Internet Explorer初期起動
SSDモデル ・・・ 約1秒
HDDモデル ・・・ 約8秒

●シャットダウン(電源OFFから電源ランプが消えるまで。)
SSDモデル ・・・ 約8秒
HDDモデル ・・・ 約19秒

今までのOSに比べれば、起動も終了も高速になっていて
HDD単体でみても十分に早いけれど、
SSDのこの一連の挙動の早さは
普段何気なくつかう時のイライラを大幅に解消してくれる。

仮に電源OFF時によく行われるWindowsのアップデートにしても
その進行スピードは圧倒的にSSDは早くて
それこそ家族がついイラっとして電源をブチっと切る暴挙を見なくてもすむ。

このなんとも思い通りにサクっと動いてくれることの快感を覚えてしまうと
もうSSDからHDDには戻れなくなる。

もちろんHDDでも良しとできるならば
HDDには、コスト的に抑えられるというメリットがあるけれど
SSDには、この圧倒的なスピードを含めて
消費電力が少ない、騒音がない、動作中に動かしても非常に壊れにくい
といった恩恵がたくさんある事を考えれば
VAIO Tap 20という本体を持ち運ぶというスタイルにSSDは最適と言えるんじゃないかなと。

という事で、
せっかくならHDDモデルを、SSD化してしまおう、
というかもうそれがやりたくて仕方なかったので、次回に続く。

・VAIO Tap 20 「SVJ2021AJ」
 VAIOオーナーメード価格シミュレーション

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3件のコメント

  1. 電池切れリモコン より:

    カスタマイズパターン2のHDDモデルは、SATA2で動作しているようですが、
    コレをSSDに換装した場合にSATA3として認識しますか?
    それともHDDでオーダーした場合、ハード自体がSATA2なのでしょうか?

  2. 電池切れリモコン より:

    すみません、しっかり「次回に続く」と書いてありましたね(~_~;)
    焦って最後の一分を見逃しておりました。
    次回を楽しみにしております。

  3. 電池切れリモコン より:

    すみません、しっかり「次回に続く」と書いてありましたね(~_~;)
    焦って最後の一分を見逃しておりました。
    次回を楽しみにしております。