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コンデジ感覚で始められてデジタル一眼カメラを学べる「NEX-3N」

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デジタル一眼カメラNEXシリーズに
軽くてコンパクトな初心者や女性にも扱いやすいエントリーモデルとして「NEX-3N」が登場。

何しろ驚くのはそのボディの小ささと軽さで、
今回は、標準ズームレンズ(SELP1650)も小さくなって
前モデルの「NEX-F3」と比べると体積で30%ものコンパクト化。

デジタル一眼カメラは大きいからとか
使い方がちょっとわかりにくいかもという抵抗感を
ことごとく排除したのが「NEX-3N」

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●デジタル一眼のキレイさを小さいボディに

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ボディだけで使えるわけではないのだけれど、
ボディ単体にするとたったのこれだけ。

サイズは、横幅約109.9mm x 高さ約62mm x 奥行き約34.6mm。
質量にいたっては、たったの210g。
バッテリーとメモリーを入れても約269g。

この中に、コンパクトデジタルカメラの約13倍の大きさになる
APS-Cサイズの有効約1610万画素CMOSセンサーを搭載している。

デジタル一眼カメラを選ぶ大きな意味として
レンズか交換できる事と、このセンサーが大きいことにつきる。

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NEXシリーズを左から、「NEX-6」「NEX-3N」「NEX-5R」の順で並べてみる。

すべてキットレンズの同じパワーズーム「SELP1650」を付けての姿で見ると
「NEX-3N」と「NEX-5R」がより小さいのがよくわかる。

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さらに細かいところを突っ込むと、
高さは、「NEX3N」が少し高いのだけれど
これでもきっちりとフラッシュを内蔵している上でのサイズ。

「NEX-5R」がグリップ部が回りこむタイプになっていて
縦方向に膨らんでいるけれど、
「NEX-3N」はほとんど起伏していないグリップになっていて
使い勝手は置いといて、見た目は小さくスッキリしているのがわかる。

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それと、なんだかもうわけがわからなくなってくるのだけれど、
レンズ一体型のサイバーショットでも、一番大きい「DSC-HX300」で、
デジタル一眼カメラNEXシリーズで一番小さい「NEX-3N」。

もはや撮像素子=カメラサイズという概念は通用しなくて
その使い方によって進んでいくベクトルが違うおもしろい対比だなと思ってしまった。

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●コンパクトな中にある便利機能。

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デジタル一眼カメラ『NEX-3N』ズームレンズキット「NEX-3NL」のパッケージは、
随分と小さくまとまっていて、
「NEX-3N」本体の他に、
キットレンズのパワーズームレンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)の「SELP1650」、
リチャージャブルバッテリーパック「NP-FW50」、
ACアダプター 「AC-UB10」、
ショルダーストラップ、マイクロUSBケーブル、取説が付属する。

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ちなみに、本体のカラーバリエーションは、ピンク、ホワイト、ブラックの3色。

ボディカラーによって、パワーズームレンズのカラーが違っていて、
ブラックには、ブラック、
ホワイトとピンクにはシルバーのパワーズームレンズが付属する。

NEX-3シリーズには、定番のピンクがあるあたりは
女性を意識しているようだけれど
最近は、ブラックのレンズも増えてきているし
NEX-3Nでブラックを選択してみるのもひとつ。

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バッテリーは、本体と並列方向に入るようになっていて
これを見るとわかるけれど、まさにギリギリのサイズ。

右手でホールドするグリップ部にはラバーで緩やかな起伏があって
コンセプトは、爪が長くても持ちやすい形にしたとか片手でカメラを持ちながらズームしやすい、
と謳われているけれど、実際に男の自分が持ってみると、
片手だけで持つのはちょっと不安。

ボディサイズが小さい事もあって両手持ちが確実だし
片手でズームしようとおもったらかなり危うくてストラップ必須。
もしくは、ボディケースを付けて厚みを増したほうがよりグリップはしやすくなるはず。

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メモリーは、バッテリーと同じ箇所ではなくて左側面のフタをあけたところにある。
メモリースティックDuoとSDカードのいずれか1枚を挿して使える。

その場所に、MicroHDMI出力端子とマルチ端子(MicroUSB端子)が備わっていて
microUSBケーブルをつないで、PCに画像を転送したり充電したり、
ACアダプターをつないで充電できてこのあたりの汎用性が高いのは助かる。

それに、これだけの小さなボディでもポップアップフラッシュを内蔵していて、
いざ使おうと思った時にすぐ使える。

最近はISO感度が低ノイズでかなり高くできるからその場の雰囲気を出そうと思えば
フラッシュはなくてもいいかな?と思いつつも、
夜景で人物を明るく撮影したいと思ったら、スローシンクロ撮影できたりするので
ないよりはあってくれたほうがありがたい。

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このマルチ端子というのは、
2013年の新しいハンディカムに装備されたものと同じで
何が便利かというと、コレに対応したリモコンをくっつけると
いろいろと動作してくれてしまうという。

リモートコマンダー「RM-VPR1」を使えば、
シャッターロック、動画撮影、ズームが出来るし、
さらに、新しくなったリモコン三脚「VCT-VPR1」「VCT-VPR10」「VCT-VPR100」
とつなげば、
電源のオンオフから、シャッターロック、動画撮影、ズーム(スロー固定ズーム切り替)、
グリッドラインの表示までが、ぜーんぶ三脚のリモコンで出来てしまう。

今まで、リモートコントロールといえば
シャッターボタンくらいしか動作しなかったのに
電動ズームと連動してズームはもちろん
ここまで手元で動かせるようになると、静止画撮影も動画撮影も
まるで違った感覚で撮影できるようになる。

もう、なんでNEX-6、5Rにもマルチ端子を付けてくれなかったんだヽ(`Д´)ノ
と憤ってしまった。

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●自分撮りが異様に便利な「自分撮りセルフタイマー」

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背面にある液晶モニターは180度までチルトする可動式になっていて、
ぐるっと回転させると、レンズと同じ方向にまで向いて
自分のほうに液晶を向けて「自分撮り」が出来る。

あくまでも液晶モニターの可動部分は
上部の一つの軸を機転に回転するので
持ち上げて角度は変えられるけれど下方向には向かない。

特に困らないように思えるのだけれど
NEX-7、6、5Rでは、2軸で液晶モニターをちょうど見やすい位置に
セッティングしていたのに慣れていたせいでちょっと不便に感じた。

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180度向きをかえて撮影すると
「自分撮りセルフタイマー」なるものが使えて、
なんと、シャッターボタンを押すと、
画面右側に3、2、1とカウントダウンした後にシャッターが切れる。

なんと恐るべき自分撮り機能。
そのままカシャって撮るとシャッターを押した力でぶれてしまうけれど
これならそれが防げるし、撮られる方もそのカウントダウンのあいだに
顔を作れる余裕が生まれるから、これはよく出来てヤラれた。

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それから、デジタル一眼カメラを初めて使うときも
いかに簡単に使いこなせるかを考えられているのがこの「NEX-3N」で、
カメラの設定を詳しく知らなくても
本体背面のホイールボタンの下を押せば「マイフォトスタイル」に切り替わり。

背景ぼかし、明るさ、色合い、鮮やかさ、ピクチャーエフェクト
の5つの項目を、ビジュアルでわかりやすく、好きな効果を選んで足していける。

例えば、「色合い」という効果を選んで
【暖かい】感じにするか【クール】な感じにするかを
コントロールホイールをくるくるっとまわして色味を付けるだけで
同じ場所でも雰囲気がガラっと変わるので、使ってみるとおもしろい。


●【クール】側にふった場合


●【暖かく】側にふった場合。

本来であれば、ホワイトバランスから色温度を変えてという説明になってきて
いきなりカメラ始めたばかりの人には、少々わかりにくい。

けれども、これだと直感的に色を変えます!というものだから
思ったとおりにいじれるし、
ここからさらに、もっと鮮やかにとか暗いから明るくしたいとか
背景をぼかしたいとかそういった積極的に何かしてみようができるようになる。

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それから、
どういうふうに撮影したらいいかを教えてくれる「撮影アドバイス」とか
使い方がわからなくなった時の「ヘルプガイド表示」とか
こういったものをすぐに呼び出せるようになっていて、
最初はオートで撮影を始めたとしても、
たまに呼び出して試してみて、という感じでちょっとづつ勉強していくと
もっとより自分のイメージした画像を撮れるようになっていけるかも。

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●コンデジのように操作できるズームレバー。

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デジタル一眼カメラの固定概念として、
レンズのズームは左手で手をそえてレンズリングを回して変えるもの。

というのがあったのに、NEX-6、5R登場時に
ズームレンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)「SELP1650」
が現れて、まずレンズだけでも電動でズームができる事に驚いた。

それだけでも変わったなーと思っていたのに、
なんとその操作がコンパクトデジタルカメラと同じように
本体側にあるズームレバーを左右に動かしたらレンズのズームが動くとか。

なんてこったい。

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さらに、電動ズームが動いて光学ズームできる上に
光学レンズの望遠から「全画素超解像ズーム」で
解像感を保ったままで約2倍のズームまでできてしまうという
なんたるコンデジ機能!

で、実際どんな感じかというと…。
(サムネイル画像をクリックすると、大き画像を表示。)


●「SELP1650」の広角側16mm(35mm換算24mm相当)


●「SELP1650」の望遠側50mm(35mm換算75mm相当)


●「SELP1650」の望遠側50mmから「全画素超解像ズーム」約2倍(35mm換算150mm相当)。

遠くの被写体により近づける「全画素超解像ズーム」がズームレバーで使えるという事は、
なんと画角の変わらない単焦点レンズでもズーム撮影が出来るという事。

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例えば、新しく出てきた単焦点レンズ(E 20mm F2.8)「SEL20F28」

レンズの高さがパワーズームレンズよりもさらに低くてコンパクトな上に
レンズ単体で約69gと軽いからボディとバッテリー、メモリーあわせても約338g!

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それでなくても小さいNEX-3Nをより小さく持ち運べるという
この単焦点レンズでも、ズームレバーで約2倍までズームして使う事もできる。


●「SEL20F28」20mm(35mm換算35mm相当)


●「SEL20F28」を「全画素超解像ズーム」約2倍(35mm換算70mm相当)。

ぶっちゃけ、
デジタルズームして画面ひっぱってるだけだろ?とか思ったけれど
2倍にまで拡大したわりに、その解像感の崩れも少なかった。

というか、単焦点レンズというものはズームできないという概念が
わかりにくくなるんじゃ?なんて思ったりしたけれど
機能としてあったらあったで便利なシチュエーションも生まれてくるんだろうなと。

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ただ、難点をいえば、これまた本体を持っている時によくここに指があたるというか
しらない間に、1.1倍とか微妙にズーム側に触れてたりして
撮った後に、おぃぃぃぃまじかぁぁぁぁ!となった事もあったので
使いたくない場合は、設定からオフにしておいたほうがいいかもしれない。

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あと、ちょっと気になったのがシャッター音で、
NEX-6や7の小気味のいいカシャッ!っという音ではなくて、
うーんと、文字で表現するのは難しいけれど、カッチン?みたいな感じで
ちょっとNEX-6や7に慣れてる自分としては違和感が…。

他にも細かく突っ込めば、細いグリップだとかズームレバー、1軸の液晶モニターとか
個人的には気になるとこともあるけれど、
Eマウントレンズを複数本持ってて、
現場でレンズ交換が大変だよっ!もういっこEマウントの本体があればっ!
なーんてシチュエーションの時に予備の一台としては
この小さいボディならカメラバッグに収まるにしても省スペースだし、かなりアリだったりする。

もちろん、おもいっきりコンパクトで軽いとか
自分撮りできる液晶モニターとかズームレバーとか
エントリーなモデルがゆえのシンプルさの魅力もあるから
これからデジタル一眼カメラを使ってみようかな?という人には
コンパクトデジタルカメラからの差異感を感じずに始められて
その後もしっかりとデジタル一眼カメラの面白さを楽しめるカメラじゃないかなと。

・簡単操作できて、軽くてコンパクトなデジタル一眼カメラ「NEX-3N」
・NEX-3N、NEX-5R、NEX-6の仕様を比較

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