広いキャンバスにペンで描ける「VAIO Duo 13」(前編)
Windows8リリースにあわせて去年(2012年10月)に登場した
スライダーハイブリッドPCの「VAIO Duo 11」。
ペンで描くのがかなりツボで、暴走してこんな記事を書いてしまったけれど…
・君の視線を釘付けにする。 とくと見るがいい…SONYが造りし「VAIO Duo 11」をッ!!
・「VAIO Duo 11」の実機を開封、他モバイルVAIOとの大きさ比較。
・「VAIO Duo 11」の初期セットアップとWindows8の基本動作を試してみる。
・「VAIO Duo 11」に「nasne」をつなげて、テレビ&ファイルサーバーとしてフル活用する!
・お絵かきが楽しくて楽しくて仕方がない「VAIO Duo 11」
・VAIO Duo 11でお絵かきが壮絶に便利になる週アスオマケの「ウルトラマウス」!
あれから、8ヶ月、
ディスプレイサイズが13.3型に大きくなった「VAIO Duo 13」が今回新しく登場!
まぁ、いわゆるサイズのバリエーションの違いが出てきたのね、
と、海外のリーク画像を見てたときは、そのくらいの軽い気分で。
えー、けれどもよくよく知れば知るほどに
なんだかコレえらい事になっていて。
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ノートPCというと、本体側にキーボードやタッチパッド、パームレストがあって、
そこに折りたたまれるようにディスプレイをパタンと閉じる
いわゆる「VAIO Pro 13/11」のようなクラムシェル型と呼ばれるタイプが一般的。
一方で、「VAIO Duo 13」は、ディスプレイが正面を向いたままで、
本体部分と本体が重なりあってタブレットのようなスタイルと
ディスプレイ部分をスライドさせて、キーボードを出して作業できるPCスタイル、
2つの形状に変形できるSurf Slider(サーフスライダー)デザインを採用。
閉じた状態から、ディスプレイの後方を少し持ちあげると、
そのまま液晶ディスプレイが立ち上がる。
逆に閉じるときも、途中までディスプレイを倒すと
パタンとディスプレイがキーボード側に吸い付くように重なる。
普段は、たたまれたタブレットスタイルで、
タッチパネルのディスプレイを指でタッチしたり
スタイラスペンで書き込みをしつつ、
本気でWindows上で仕事をしたいと思えば、
PCスタイルに変形させて、物理キーボードでタイピングの速さからなる
効率重視の使い方もできる。
この「VAIO Duo 13」のディスプレイは、画面の角度は固定になるため
キーボード入力をしながらでも、画面をタッチしたりペン操作しても
画面が後ろに倒れ込んだりしないというメリットがある。
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で、いきなり違うのが、その「VAIO Duo 13」と「VAIO Duo 11」のデザイン設計。
そもそもの素材から異なっているようで、
本体側の底面はカーボンファイバーにパームレストをアルミニウムという
VAIO Proと同じ、軽量かつ剛性の高い素材を採用している。
ディスプレイは、高い剛性をもつ樹脂を採用しつつ
ディスプレイ開閉を支えるヒンジは、背面の全体を覆っていた「VAIO Duo 11」とは違い、
中央部分だけをささえるアルミニウム製のヒンジに変更されている。
左右全体を支えていた「VAIO Duo 11」からすると、
少し心もとなくて、ディスプレイを開閉する時にも力を加えると
多少グラグラする不安があるのだけれど、
これはどうやらその曲げ方向も計算に入れての品質実験をした上で出来上がっているらしい。
ハード的に搭載されるインタフェースとしては、
後方の右側に、電源(10.5V)、ヘッドホン出力端子、
USB3.0端子x2、そのひとつは電源OFF時でもUSB機器を充電できるパワーチャージ機能付き、
そしてHDMI出力端子。
後方の左側に排熱口と、SDカード/メモリースティックDuoのデュアルスロットがある。
VAIO Proと同じく、有線LAN端子と、VGA端子はオミット。
プレゼンテーションなどで、
D-sub15ピンのあるプロジェクターに接続したい場合は、
別売のVGAアダプター「VGP-DA15」を利用する。
有線LANは、本体付属のACアダプター「VGP-AC10V9」にドッキングできる
別売のワイヤレスルーター「VGP-WAR100」を利用して、
このワイヤレスルーターに、有線でLANケーブルを接続して
ここからWi-Fiを経由してPro本体のWi-Fiとつなぐ事で解消する。
ちなみに、このACアダプターについているUSBの端子は、
ワイヤレスルーターを接続する以外にも
MicroUSBケーブルをつないで、スマートフォンやカメラといったガジェット類を充電できて、
出先で充電するUSBの口を1つここでまかなう事もできる。
もしくは、サードパーティ性のUSB⇔LANアダプタを使うという手もある。
キーボードももはや別物で、
「VAIO Duo 11」は、キーピッチは18mm、キーストロークも1.2mmと
ある程度余裕があったものの
キートップの一つ一つが小さくてタイプしずらかったものから
「VAIO Duo 13」のキーピッチは19mm、かつフルサイズキーボードになっていて
キーストロークは1mmと浅めだけれど、明らかにタイプしやすくなっている。
照度センサーで周りの明るさを感知して、
バックライトが点灯する扱いやすさもある。
それから、「VAIO Duo 11」には、
タッチパッドはなくて、光学式のトラックパッドで、
これがお世辞にも使いやすいとは言えなくて、
「VAIO Duo 13」には、狭いながらもタッチパッドが付いたおかげで
ノートPCっぽく使えるようになったのは
普段の慣れもあるけれど、扱いやすくなっている。
底面には、ボリュームのプラスマイナスボタンと、ASSISTボタン、NFCを搭載。
ボタン類はいいとして、
NFCは場所的に接続しようと思うといくらピコリンですむとはいえ
本体をヨイショと持ちあげないといけないので、せめて普通に置いた状態で
タッチできるようにして欲しかった。
「VAIO Duo 13」のスピーカーは、ちょうど本体の底面に設置。
ほとんど残っていないスペースをギリギリまで使って大容量のスピーカーを搭載、
音響機能としては、
「VAIO Duo 11」に搭載されていた
コンテンツにあわせて最適な音質を設定できる「ClearAudio+」、
内蔵スピーカーの音圧を強める「xLOUD」
はもちろん、
ソニーの音声技術として、音声信号をデジタル処理する「S-Master」や
奥行きのあるサウンドを再現する「CLEAR PHASE」、
包み込むような音場を再現できる「S-FORCE Front Surround 3D」までも搭載。
外部スピーカーを使わずとも、
しっかりとした音声が出せるようになっているのも進化のひとつ。
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・広いキャンバスにペンで描ける「VAIO Duo 13」(後編)
に続く。
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その1)
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その2)
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その3)
・ソニーストアで見てきた「VAIO Pro 11」。タッチパネルあり/なしの違いも。
・VAIO Zシリーズの視点から「VAIO Pro 13」を見てみる。
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