ソニーが基本的に好き!

35mmフルサイズを片手で持ち歩けちゃうEマウントカメラ”α7”(その1)

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35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したデジタル一眼カメラ”α7”

この実機をソニービル銀座で触って、いろいろ説明を聞いて
いろいろと自分なりに解釈した事を書いてみよう。
いや、もはや欲しい方向でしか書けないんだけれども。

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●35mmフルサイズのEマウントカメラが出てきてしまった…。


一応、自分の手持ちのデジタル一眼カメラは、
NEX-7とNEX-6と、”α77”。

最近の使い方といえば、
出かけるとなると、真っ先に選抜されるのは、NEX-7かNEX-6で、
α77は、「SAL70300G」とか「SAL2470Z」を使いたい!
という時に限って出動させてる。

どうしても持って行く時に小さくて少しでも軽いほうが
気軽に持っていけるというのもあるけど、
最近は、何気にEマウントのレンズが増えて来て
α77とレンズ1本をもっていくだけでも相当な体積と重量になってしまう事を考えたら
Eマウントの本体とレンズを複数持って行ったほうがいいかなーと思うことがしばしば。

それこそ、NEX-7とNEX-6の2台もって行って、
それぞれにEマウントレンズをくっつけて使ったりと
すっかりEマウントよりになっている。

そういう自分のポジションから見ると、
正直この”α7”なんてものが出てきてものすごく困っている。
あぁ困っている。

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はい、そもそも「35mmフルサイズセンサー」ってなんなのさ。

カメラに詳しい人にとっては至極当然の知識だとしても
一応念のため。

このセンサーってのは、昔のカメラのフィルムみたいなもので、
その物理的なサイズ(大きさ)がカメラによって違っていて、
コンパクトデジカメでは、「1/2.3型」サイズ、
デジタル一眼カメラの多くには「APS-Cサイズ」、
デジタル一眼カメラの中でも一部のプロ機には「35mmフルサイズ」
というサイズのセンサーが入っている。

時代背景をさかのぼると、
昔の一眼レフカメラに採用されていたフィルムが
タテ24mm×ヨコ36mmの「35mmフィルム」だったので、
これと同じ大きさのセンサーを持つものを「35mmフルサイズ」のセンサーと呼ぶ。


ものすごく大雑把にいうと、「35mmフルサイズセンサー」というのは、
かなり大きなセンサーですよという事で、
センサーの面積は、通常のデジタル一眼に入ってる「APS-C」サイズと比べても
約2.3倍にもなる。

じゃあ、
「35mmフルサイズ」という大きさのセンサーになると何がいいのか?というと、
大きい分だけ光をたくさん受ける事ができるという事と、
焦点距離が55mmのレンズならそのまま55mmの画角として活かせるという事、
より大きなぼけ表現が活かせるという事。

具体的に何が良いのかというのはまた後に書くとして
ソニーのデジタル一眼カメラで「35mmフルサイズセンサー」が採用されているのは、
Aマウントの最上位機種の“α99”だけ。


一般的にも、「35mmフルサイズセンサー」を搭載しているカメラは、
重くて、本体が大きい、そして高価というイメージが強くて、
ハイエンドユーザーに限られた「フルサイズのカメラ=憧れの存在」的なポジションだった。

そこに突如登場した”α7”は、
小さくて、軽いボディになって、
それから価格も、決して安いとは言えないまでも、
2年前に発売された「APS-C」サイズのハイエンドモデル「NEX-7」の
発売当初の価格とほぼ変わらずに出てきてしまった…。

なんてこった…。

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●Eマウントだけど、今までのNEXシリーズとは違うコンセプト。


まずは、”α7”のボディを見てみよう。

Eマウントを採用した初のカメラというと「NEX-5」。

デジタル一眼カメラの高画質と、
コンパクトデジカメのような小さなボディを追求して登場したのがこのカメラで、
はじめて見た時は、この小さいボディに
よく「APS-C」サイズのセンサーが入ってるなと衝撃を受けたのを覚えてる。

それまでは、「APS-C」サイズといったら
Aマウントのαシリーズのいわゆる大きなデジタル一眼カメラが主流だったのに
こんなに小さくて同じセンサーがのっかってるのかと。

そこから年数を重ねて、今度はミラーレスの限界に挑んで
Eマウントに「35mmフルサイズセンサー」を入れてしまったのが”α7”。

これ、実際に見てもわかるとおり
Eマウントのリング部のところで、端っこがケラれてしまうんじゃと
思うくらいギリギリ!

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同じEマウントの、
”α7”と自前のNEX-7(←ココ重要)を並べてみると
Eマウントのリング部分は同じでも中にある四角いセンサーの大きさが
まるで違うのがよくわかる。

それと、見ればわかるとおり
ボディのサイズと、デザインも、α7と、従来あるNEXのそれとはかなり違う。

NEXシリーズというと
そもそもの「レンズの円筒」、「イメージセンサーと液晶の板」、「バッテリーのグリップ」
という3つの要素を極限まで削ったスタイリッシュなボディが
ひとつの象徴で、
Eマウントだから同じスタイルを踏襲するのかとおもいきや、
それとはまるで違うどっちかというとレトロなカメラなイメージ。

聞いたところによると、
Eマウントはもちろん、
マウントアダプターを介してAマウントも使えて
αレンズを全て使えるαの象徴となるのが”α7”で、
Aマウントにある、撮影する時の直感的な使いやすさ、
Eマウントにある、コンパクトでいて、かつスタイリッシュなボディ、
相反する特性をとりこんで作り上げられたのが”α7”だということ。


確かに、”α7”のバラバラに分解されたモックをみたら、
Eマウントなのにフルサイズセンサーを突っ込んで、
よくもまぁこれだけの小さいボディが出来たなと。

NEX-7のトライダイヤルが直感的に使えて便利だと思っていたけれど、
”α7”では、その使い勝手の延長というか、
前後にコントロールダイヤル、背面にはコントロールホイールがあって
F値、シャッタースピード、ISO、をカチカチっと変えれられる。

 
モードダイヤルと露出補正ダイヤルも独立しているし
メニューから操作せずとも
ファインダーを覗いたままでも使える快適さ。

カスタムボタンが3つと
コントロールホイールにあるボタンも駆使すれば全部で9箇所に、
46コもある項目から好みの機能を割り当てできるから
自分のよく使う機能を十分に割り当てできる。


実際に”α7”を構えてみると
ファインダーは、ちょうどレンズと同軸上にあって、
ダイヤルを回した感触もしっかりとした手に伝わる抵抗感も
シャッターボタンのカシャコーンってのも小気味良い。

被写体とファインダー(液晶画面)に意識がいってても
右手をほとんど見なくても操作出来てしまえるし、
わりとレトロちっくなカメラスタイルになったけれど
それなりの理由をもって出来上がった形なんだなと理解できる。

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そうだ、
そういえばメニュー画面も、Aマウントと同じ
横軸タブから選べるスタイルになっていて
こっちのほうがメインメニューから各項目に飛んで行く2重階層になってるNEXよりも
個人的には好み。

ファンクション(Fn)ボタンを押して
よく使う機能を12 個表示できるのもかなり楽。

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グリップ部は、さすがにAマウントのグリップに比べたら浅めだけど
内側にもくぼみがあって指掛かりを持たせている。

そもそもの本体重量が、
バッテリーとメモリー含めてα7Rが約465g、α7が約474g。
仮に、35mmレンズ付けたとして、こっちが120gなので
レンズ込みでも、585g/594gという軽さ!

ボディもマグネシウム合金でできてて剛性もしっかりしていて
がっしり持ってても不安感はないし
NEXにはは全くなかった防塵・防滴があると、屋外で使ってての安心感が全然違う。

まさかのフルサイズのカメラを片手で持って
気軽に外をプラプラして撮影できる時がくるとはね。

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と、肝心なカメラ性能のところは
続きで…。

・35mmフルサイズ搭載のミラーレス一眼カメラ”α7シリーズ”が登場!
・35mmフルサイズ対応の「Eマウント」αレンズやマウントアダプター登場!
・世界初、35mmフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズを発売
・デジタル一眼カメラ“α”(アルファ):SONY公式ページ
・デジタル一眼カメラ“α”Aマウント:ソニーストア
・デジタル一眼カメラ“α”Eマウント:ソニーストア

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