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1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS、BIONZ XR、AIプロセッシングユニットを搭載する4K 60p/120p対応ハンディカムコーダー「PXW-Z200」「HXR-NX800」が、2024年9月13日発売。

ソニーは法人向け製品として、4K 60p/120p記録対応のXDCAM™メモリーカムコーダー『PXW-Z200』とNXCAM™カムコーダー『HXR-NX800』の2機種を発表。

どちらも有効画素約1400万画素の積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RS、最新の画像処理エンジンBIONZ XR、AIプロセッシングユニットを搭載したことにより、センサー全画素読み出しによる4K 60p記録に加え、4K 120p記録に対応し、骨格や姿勢などの情報に基づいた高精度な被写体(人物)認識・AFが可能となっている。

また、広角24mmから望遠480mm(35mm判換算)をカバーする開放F値F2.8 – F4.5光学20倍パワーズームのソニー製Gレンズを搭載。

独自の画像処理技術による全画素超解像ズーム機能を用いることで、30倍(4K)、40倍(HD)高倍率ズームを高速かつ静粛に実現する。

光学式手ブレ補正に電子補正を加えたアクティブモードにより、歩きながらの撮影でも強力に手ブレを補正する。

ネットワーク接続によるカメラ単体でのライブ配信にも対応している。

メーカー希望小売価格は、それぞれ以下の通り。

XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z200」
メーカー希望小売価格:649,000円(税込)

NXCAMカムコーダー「HXR-NX800」
メーカー希望小売価格:506,000円(税込)

PXW-Z200」のみ、SDI端子、TC端子を搭載、さらに後日アップデートによりXAVC(MXF)記録に対応する。

・AIによる被写体認識・AFを備え、撮影から配信までを実現する4Kカムコーダー2機種発売 | ニュースリリース | ソニー
・プロフェッショナルの撮影に革新を | 映像制作機器 XDCAM/NXCAM | ソニー
・映像制作機器 XDCAM/NXCAM | 法人のお客様 | ソニー

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●先進技術搭載の4Kカムコーダー「PXW-Z200」「HXR-NX800」

共通する特長

カメラのイメージセンサーとしては、有効画素約1400万画素の積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載している。

センサー全画素読み出しによる4K 60p、4K 120p記録に対応するとしており、今までに無い撮影が可能となっている。

仕様を確認しても、詳しい情報が日本の公式には書かれていない部分もあったけれど、海外の公式サイトを確認すると、4K 120p撮影時には約23%のクロップ行なわれると記載されている。

1.0型CMOSイメージセンサーの詳細も、海外公式には詳細が書かれており、アスペクト比3:2の1.0型(13.2mm x 8.8mm) Exmor RS CMOSセンサー、総画素数約2090万画素、有効画素数約1400万画素ということがわかる。

センサーとしてはRX100シリーズで使われているものと同様のサイズ感であり、動画用のため上下をクロップした16:9の領域を使用しているので総画素数と有効画素数に差が生まれている。

業務用以外で4K60p以上を撮影できるRXシリーズやハンディカムというものが存在しないため、どうにか個人向け製品としてこのセンサーを流用して欲しい部分ではある。

今回最大の特長としては、最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」およびAIプロセッシングユニットを搭載している点が非常に大きい。

これにより「BIONZ XR」の高速処理性能による像面位相差AFを行なうことができ、姿勢推定技術を用いて映像を処理し、人物の骨格や姿勢などの詳細に基づいた人物を認識することも可能となった。

475点の像面位相差AFポイントは画面の約81%をカバー、正確で応答性の高いAFトラッキングを実現する。

AF領域は縦は98%カバー、横は82%カバーしている。

縦領域のカバー率が非常に高いのは、3:2のセンサーを使用しているため、AF外の領域がクロップされて美味しいところを使用できているため。

人物の撮影用として考えれば十分なAFエリアであり、姿勢推定技術を用いて人物を認識も行なえるためロケなどでは非常に使い勝手がよいと思われる。

認識対象を調べてみると、「人物」のみを認識できるようにしている。

αのカメラなどでは、動物や鳥、列車、車、飛行機、虫など幅広い検出対象を設定できるようにしているため、おそらくカムコーダーの使用用途を考えてあえて「人物」のみとしているのだろう。

新開発の20倍パワーズームのGレンズを搭載。

開放F値 F2.8 – F4.5までで、広角24mmから望遠480mm(35mm判換算)をカバーする。

フィルター径は72mm。

レンズ前面から最短10mmからフォーカスが可能。

光学20倍ズームをリニアに使用できるため、幅広い撮影に対応することができる。

光学手ブレ補正に電子補正を加えたレンズシフト方式+電子式併用の手ブレ補正「アクティブモード」に対応するため、より強力な補正が可能となっている。

新設計ビューファインダー・LCDモニターを採用。

コンパクトに収納できる新設計で、ビューファインダーとLCDモニターの折りたたみ、マイクホルダーを取り外すこともできる。

電子式可変NDフィルターを搭載し、ND PRESET/VARIABLEスイッチをVARIABLEにすると1/4-1/128NDまでシームレスに濃度変更することが可能。

3.5型 約276万画素の高輝度モニターと搭載しLCDフードも標準で付属するため、日中屋外での撮影時にも見やすい。

ビューファインダーは、約236万画素、高コントラストの0.39型有機ELを採用。

ビューファインダー用にも、アイカップにより日差しを遮光してクリアな視界を実現できる。

機能を割り当てられる12個のアサイナブルボタン搭載するため、カスタマイズ性が向上。

フォーカス・ズームの2連リングとIRIS・ND VARIABLEの2連ダイヤルは横並びに配置、フォーカス・ズームと同時に明るさの調整もできる。

※レンズリングアサイン対応は、2025年6月以降

XAVC HS、XAVC S、XAVC S-Iに加え、最大16 MbpsのXAVC HS Proxyに対応。

PXW-Z200のみ、2025年6月以降ソフトウェアアップデートでXAVC(MXF)記録にも対応する。

「ITU709」、「709tone」、「S-Cinetone™(エスシネトーン)」、「S-Log3(エスログ スリー)」などのルックにも対応しているため、デジタル一眼カメラαなどと設定を合わせて利用できる。

HDMI Type A、USB Type-C™、LAN、REMOTE端子を搭載。

PXW-Z200のみ、SDI(12G、6G、3G(Level A/B)、HD)入出力、TC入出力に対応する端子を搭載する。

記録メディアとしては、CFexpress Type AメモリーカードとSDXCメモリーカードに対応したデュアルスロットを採用する。

ここまででいくつかXDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z200」NXCAMカムコーダー「HXR-NX800」の仕様の違いが出てきた。

違いをまとめると以上のようになり、「PXW-Z200」のほうがより業務に向いた機能を搭載していることがわかる。

この違いにより14万円程度の価格差があるので、不要であれば「HXR-NX800」が選択肢となる。

消費電力についても「PXW-Z200」の方が4,5W高くなっている。

正直なところ、どちらのカムコーダーも50万円を超える非常に高価なモデル。

しかしながら搭載されている部品や機能は魅力的なので、1.0型センサーとBIONZ XRを搭載したハンディカムや、RX100シリーズ(またはRX10シリーズ)の登場する可能性が出てきたという点は期待したい。

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●新発売カムコーダー


XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z200」
メーカー希望小売価格:649,000円(税込)
発売日:2024年9月13日 発売予定

SDI端子・TC端子 搭載、XAVC(MXF)記録 対応 ※ XAVC(MXF)記録は、2025年6月以降ソフトウェアアップデートで対応予定


NXCAMカムコーダー「HXR-NX800」
メーカー希望小売価格:506,000円(税込)
発売日:2024年9月13日 発売予定

SDI端子・TC端子 非搭載、XAVC(MXF)記録 非対応

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