ソニー法人向け製品、17型4K液晶マスターモニター2機種「BVM-HX1710 / HX1710N」、2/3型3板式4Kイメージセンサー搭載マルチパーパスカメラ『HDC-P50A』を発表。

ソニーは、法人向け製品として、マスターモニター2機種と、マルチパーパスカメラ1機種を発表。

マスターモニターは、ライブ制作、品質管理や映像評価向けに、17型4K液晶マスターモニター『BVM-HX1710』と『BVM-HX1710N』。

マルチパーパスカメラについては、グローバルシャッター機能を備えた2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載し、小型軽量で設置場所の自由度の高いマルチパーパスカメラ『HDC-P50A』となる。

関連オプションライセンスとして、IPインターフェースソフトウエア『HZC-SFP5A』も販売する。

どちらも個人向けではなく業務で使用する法人向け製品となり、非常に高額。

17型 4K 液晶マスターモニター 『BVM-HX1710』
希望小売価格：2,500,000円前後+税

17型 4K 液晶マスターモニター 『BVM-HX1710N』
希望小売価格：3,000,000円前後+税

マルチパーパスカメラ『HDC-P50A』
希望小売価格：4,180,000円（税込）（税別 3,800,000円）

IPインターフェースソフトウエア『HZC-SFP5A』
希望小売価格：880,000円（税込）（税別 800,000円）

・17型4K液晶マスターモニター2機種を発売 ～深い黒色や正確な色再現、高ダイナミックレンジ、3,000cd/m2のピーク輝度を実現～| ニュースリリース | ソニー
・2/3型3板式4Kイメージセンサー搭載のマルチパーパスカメラ『HDC-P50A』発売 | ニュースリリース | ソニー

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●法人向けマスターモニターとマルチパーパスカメラが登場

17型4K液晶マスターモニター

発表されたのは、ライブ制作、品質管理や映像評価向けに、17型4K液晶マスターモニター『BVM-HX1710』と『BVM-HX1710N』の2機種。

発売日は、2025年夏を予定している。

両モデルともSDIおよびHDMIに対応し、『BVM-HX1710N』は放送業界での採用が進むSMPTE ST 2110規格のIP信号にも対応することで、ライブ制作を効率的に実現するソニーのオンプレミス/クラウド・ライブプロダクション「Networked Live」で同機を活用する際に高い利便性を発揮する。

ソニーのフラッグシップマスターモニターである 『BVM-HX3110』（既存モデル）と同じソニー独自の最新の二層液晶パネルや信号処理を採用することに加え、長年ソニーが業務用モニター開発で培った映像評価の基準となる画質と、高い信頼性を結集させた技術である「TRIMASTER HX™」を搭載。

BVMシリーズのモニターの特長である深い黒色や正確な色再現のほか、高ダイナミックレンジ、広い視野角、3,000cd/m2のピーク輝度を実現する。

マスターモニター『BVM-HX3110』で開発した技術を基に、同様の操作性やメニュー構造、二層液晶パネルとソニー独自の信号処理技術を搭載し、複数のモニター間で簡単に色を合わせることが可能。

ソニーのプロフェッショナルモニターシリーズ間で一貫した色再現ができ、映像制作において重要な信頼性の高いカラーマネジメント環境を提供する。

『BVM-HX1710』と『BVM-HX1710N』は、ライブ制作で標準的なEIA19インチラックに最適な6Uで格納できるコンパクトなサイズで、 『BVM-E171』（既存モデル）などのソニーのBVM-EシリーズとBVM-Fシリーズの17型モニターを置き換えることが可能。

ライブ制作時の映像調整用のモニターとして高い利便性を実現する。

両機はウェーブフォーム/ベクトルスコープ、フォルスカラーなどをリアルタイムで表示できる内蔵スコープ、多画面表示、インターレース表示、三角錐補間の3D LUT (ルック アップ テーブル) 処理を標準機能として搭載。

オプションのライセンスとして下記の拡張ツールを提供する。

・高速動画応答ライセンス BVML-F10
・HDR-SDR変換ライセンス BVML-H10
・解像度変換出力ライセンス BVML-S10
・3D LUT変換出力ライセンス BVML-T10
・JPEG XSデコーダー対応ライセンス BVML-JD10
・SNMP対応ライセンス BVML-SN10
※赤字『BVM-HX1710N』のみ適用可能

単体のモニターの制御だけでなく、複数のモニターの制御もできる新型モニターコントロールユニット『BVMK-R10』（別売り）を、2024年秋に発売予定。

新たに照明付きボタンと小さなメニュー画面を備え、 中継車やスタジオなどの暗所での視認性向上と、コントローラー単体での設定が可能となっている。

2025年夏に発売予定のスタンドキット、保護パネル、取り付けブラケット、延長ケーブル（すべて別売り）により、『BVM-E171』（既存モデル）と同様に、『BVM-HX1710』および『BVM-HX1710N』本体をコントロールユニットと一体化させて運用することが可能。

グローバルシャッター機能を備えた2/3型3板式4Kイメージセンサー搭載マルチパーパスカメラ『HDC-P50A』

カメラの新製品は、グローバルシャッター機能を備えた2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載し、小型軽量で設置場所の自由度の高いマルチパーパスカメラ『HDC-P50A』と、その関連オプションライセンス『HZC-SFP5A』を発表。

『HDC-P50A』は、マルチパーパスカメラ『HDC-P50』（既発売）の機能や性能を踏襲し、カメラ本体からSDIによる信号出力が可能なことに加え、放送業界での採用が進むSMPTE ST 2110でのIP伝送にカメラ単体で新たに対応し、ライブ制作にも活用可能。

※IPインターフェースソフトウエア『HZC-SFP5A』が必要

カメラコントロールユニットとの接続が可能なため、カメラの設置場所とコントロールルームが離れた撮影環境でも柔軟に運用することができる。

可変NDフィルターユニット『HKC-VND50』（既発売）の追加搭載にも対応。

小型軽量な筐体を活かして、人が入りづらい場所での撮影や、ヘリコプターでの空撮、クレーンやワイヤーカムでの撮影など、多様なシーンで活用できる。

『HDC-P50A』は、マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-5000シリーズ」、「HDC-3500シリーズ」（いずれも既発売）と同じ2/3型3板式4Kイメージセンサーやプリズムを搭載することで、両カメラシリーズと同じ色再現が可能なため、既存のシステムへも容易に組み込むことができる。

映像制作業界においては、スポーツ、ライブといったイベントでの高品位な映像制作の需要が増加しているとともに、自動撮影などによる省人化や、IP対応によるライブ制作へのニーズも高まっています。ソニーは、本機の発売により、ますます多様化する映像制作業界のニーズに応える。

民生品で関連した製品は？

マスターモニターや、放送向けのカメラは個人向けに販売が行なわれていない。

個人でも手間なくソニーストアで購入できる製品としては、ブラビア、ゲーミングモニターINZONE、グローバルシャッターを搭載するデジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」などがある。

かなり用途や機能が異なるので、一部機能、性能などが関連していると考えると、法人向け製品を調べるのも面白い。

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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」ラインナップ

ソニー ゲーミングモニター（4K 144Hz）「INZONE M9」レビュー。
・（その１）開封から組み立て設置、「直下型LED部分駆動」の4K解像度ディスプレイ品質を試す。
・（その２）Windows PCやMac、PlayStation®5、Xbox series X、Nintendo Switch、スマホなどと接続してみる。接続時の注意点。
・ゲーミングモニター（フルHD 240Hz）「INZONE M3」レビュー。DisplayPortケーブル付属、ACアダプターの小型化、1920ｘ1080 240Hz ディスプレイの品質を試す。

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●BRAVIA ラインナップ

2024年モデル

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