ソニーが基本的に好き!

ソニーのワイヤレスヘッドホンと「LE Audio(LC3)」で接続できるUSBトランスミッターを買って試してみた。

ソニーのワイヤレスヘッドホンはBluetoothコーデックとして、汎用性の高いSBC, AAC、さらに高音質のLDAC、そして次世代BluetoothオーディオのLE Audio(LC3)に対応している。

再生する機器側が、スマートフォンであれば対応するコーデックを選択して利用できる。

しかしながら、PCでは汎用性を重視するSBCで接続されるため音質や遅延に悩まされることになる。

こうした音質や遅延の問題を解決しようとした場合、PCに直接Bluetooth接続するのではなく、USBトランスミッターを利用することで高品質なオーディオコーデックで接続することができる。

そこで今回、ソニー製ヘッドホンとUSBトランスミッターを使って、LE Audio(LC3)による接続を試してみた。

・ヘッドホン | ソニー

---------------------

●LE Audio(LC3)を様々な機器で利用するならUSBトランスミッターが最適?

高音質かつ低遅延なコーデック LE Audio(LC3)の難しさ

LE Audio(LC3)は次世代Bluetoothオーディオというだけあって高音質かつ超低遅延であり、ハイエンドなAndroidスマートフォンのほか、様々な機器で利用できるUSBトランスミッターも販売されている。

ただし難しいのは、通販サイトで販売されているLE Audio対応のUSBトランスミッターによっては相性による問題があるという事。


例えば、アマゾンを検索して見つけたeppfun Bluetooth 5.4 LE Audio USB-C AK3040ProMax(https://www.amazon.co.jp/dp/B0CXSMZJX3/)トランスミッター。

この製品は、LE Audioに対応していると記述があるにもかかわらず全てのLE Audio対応ヘッドホン・イヤホンに対応しているわけではない。

というのも、USBトランスミッターには、Qualcomm製チップを使ったSnapdragon Soundに対応しているものと対応していないものがあり、チップの違いによりヘッドホンによってはLE Audio(LC3)で接続できない場合がある。


ソニーのハイエンドヘッドホン(ここではWH-1000XM6)をみると、コーデックはSBC、AAC、LDAC、LC3[LE Audio]に対応している。

しかし、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX HD、aptX LLといったコーデックには対応していない。

aptXはQualcommが開発したコーデックであり、aptXに対応するという事はおよそQualcommのチップを搭載している。

aptXに対応しないソニー製ワイヤレスヘッドホンは、イコールQualcomm製チップを搭載しておらず、Snapdragon SoundのLE Audio(LC3)対応USBトランスミッターとの相性が悪いという事になる。

ソニー製ヘッドホンが接続できるLE Audio(LC3)対応USBトランスミッター(ヘッドホン同梱)を購入

ソニー製のLE Audio対応ヘッドホンに接続したい場合には、Qualcomm製チップを使用していないLE Audio(LC3)対応USBトランスミッターを探す必要がある。

調べてみると、Creative社が販売しているBT-L3 (SA0190)とBT-L4 (SA0200)というLE Audio対応USBトランスミッターであれば、ソニー製のヘッドホンとのLE Audio(LC3)接続ができる様子。

早速購入しようとしたところ、USBトランスミッターBT-L4 (SA0200)は、「Sound Blaster GH7」などの対応ヘッドホンの付属品としてしか手に入らなかった。

・Sound Blaster GH7 超低遅延 LEオーディオ (LC3 plus) USBドングル付 Windows 7.1ch ワイヤレス ゲーミングヘッドセット SB-GH7-BK


上の画像は、BT-L4 (SA0200)。

調べた限りでは、以下モデルにUSBトランスミッターが付属しており、単品での販売はない様子。

BT-L3 (SA0190)付属ヘッドセット
Creative Zen Hybrid Pro Classic

BT-L4 (SA0200)付属ヘッドセット
Creative Zen Hybrid Pro SXFI
Sound Blaster GH7

ソニー製ヘッドホンとUSBトランスミッターを接続してみる

USBトランスミッターをソニー製ヘッドホンと接続するには、前もって準備が必要になる。

1.ソニー製ヘッドホンをLE Audio優先接続に変更
2.PCソフトCreative AppからBluetoothのペアリング

まずは、ソニー製ヘッドホンをLE Audio優先接続に変更すること。

LE Audioに対応しているソニー製ヘッドホンであっても、そのままでは一般利用されているLDAC、AAC、SBCへ接続を優先している。

一度、スマートフォンとヘッドホンのペアリングをして「Sound Connect」アプリから「低遅延」(LE Audio優先設定)に設定を変更する。


次に、PC側での操作。

PCソフト「Creative App」をインストール、アプリを立ち上げてソニー製ヘッドホンとBluetoothのペアリングする。

アプリ内でブルートゥースモードは「LEオーディオ」を選択、ヘッドホンを操作してペアリングモードにしてから、アプリにある「ブルートゥースペアリング」を選択する。


ペアリングモードにすると、ペアリングモード中のヘッドホンの型名が表示される。

今回、接続したヘッドホンは「WH-1000XM6」。

ダイヤログボックスにヘッドホン名が表示されたら、すぐ隣りにある「ペアリング」を選択。

しばらく待つとペアリングが完了し、ヘッドホン側のLEDの点滅が消えてペアリングモードが完了する。

参考までに、うまく接続できたとしてもアプリ上ではペアリングに失敗したという表示が行われるため、一旦キャンセルしてアプリを落として、USBトランスミッターも一度抜いて再接続する。


アプリを再起動して、Bluetoothの項目を確認。

USBトランスミッターとのペアリングが成功していれば「WH-1000XM6」に接続されているはず。


デバイス名に「WH-1000XM6」が表示され、”LC3″と接続されている事がわかる。

これで、超低遅延な音声をPCをはじめとしたLE Audioに対応しないデバイスでも楽しむことができるようになった。

実際にPCにUSBトランスミッターを経由してワイヤレスヘッドホンで音声を聴いてみると、明らかに音の遅延が減っている。

時おり怪しいところがあるものの、PCと直接Bluetooth(SBC)で接続しているよりははるかに音質も良い。

次に、手元にあるLE Audio対応のソニー製ヘッドホンでも接続できるかを確認してみた。

BT-L4 (SA0200)と接続が確認できたソニー製ヘッドホン
・WH-1000XM6
・WF-1000XM5
・LinkBuds Fit
・LinkBuds Open

BT-L4 (SA0200)と接続が確認できていないソニー製ヘッドホン
・INZONE Buds

おそらく接続が可能なソニー製ヘッドホン
・LinkBuds S

LE Audioに対応するソニー製ヘッドホンのうち、ほとんどのヘッドホンでUSBトランスミッター「BT-L4 (SA0200)」との接続が確認できた。


唯一INZONE Budsのみ、何回やってもうまくいかず接続することが出来なかった。

もしかすると他のモデルとは異なる部材を使用しているため、BT-L4 (SA0200)とは接続ができない可能性もある。

そもそも、INZONE BudsはUSB Type-Cトランシーバーを付属しているため、LC3でUSBトランスミッターと接続をする必要もない。

一度接続してしまえば、USBトランスミッターをPCのみならずゲーム機などに接続してもヘッドホンとの接続は維持されている。

試しにスマートフォンに接続してみたところ、リズムゲームをプレイしても遅延を感じることなくプレイすることが出来た。

Nintendo Switch2にも接続してみたところ、音声自体は出力することが出来た。

遅延もなく良さそうに思えたものの、音声が一定のタイミングでこもったり定位が安定しないなど実用的でない様子。

機器によっては接続の安定性や音質が低くなることがあった。

---------------------

●LE Audio(LC3)を接続できるソニー純正USBトランスミッターに期待。

Creative製のUSBトランスミッター「BT-L4 (SA0200)」を使って、ソニー製のLE Audio(LC3)対応ヘッドホンと接続を試してみた。

正式に対応しているわけではないため、設定が非常に煩雑なうえ、動作が不安定なところも散見されたとはいえ、PCなどでも新規格のコーデックを利用して低遅延な音声出力ができるのは魅力的。

ソニーのハイエンドなヘッドホンであれば、LE Audio(LC3)に対応しているものの、肝心の接続できる機器がAndroidスマートフォンのみというのは非常にもったいない。

できるなら、ソニー純正としてUSBトランスミッターを発売してくれると、さらに使い勝手が広がる事に違いない。

---------------------

●LE Audio(LC3)対応ヘッドホン


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6
ソニーストア販売価格:59,400円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM5」
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー、スモーキーピンク
オープン価格
ソニーストア販売価格:41,800円(税込)⇒39,600円(税込)

●提携カード決済で3%OFF
●3メーカー保証内容3年(無償)
●ヘッドホンケアプランワイド(有償)


ワイヤレスステレオヘッドセット「LinkBuds Fit」WF-L910N
カラーバリエーション:ホワイト、ブラック、グリーン、バイオレット(出荷完了)、ピンク(new)
オープン価格
ソニーストア販売価格:29,700円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●メーカー保証内容3年(無償)
●ヘッドホンケアプランワイド(有償)


ワイヤレスステレオヘッドセット「LinkBuds Open」WF-L910
カラーバリエーション:ホワイト、ブラック
オープン価格
ソニーストア販売価格:29,700円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●メーカー保証内容3年(無償)
●ヘッドホンケアプランワイド(有償)


ワイヤレスステレオヘッドセット「LinkBuds S」

カラーバリエーション:ホワイト、ブラック、エクリュ、(新色)アースブルーバイオレット
オープン価格
ソニーストア販売価格:26,400円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●3メーカー保証内容3年(無償)


ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds
WF-G700N

カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
オープン価格
ソニーストア販売価格:29,700円(税込)
●メーカー保証内容3年
●ヘッドホンケアプランワイド加入可能
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

※2025年7月23日までタイムセール

ソニーストアで購入

ソニーストア (web)でご購入のさいに、以下バナーを経由してお買い上げいただくことで、当店の実績となります。

ソニーストア

ソニーストア 直営店舗でご購入の場合


ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入のさいに、
スタイリストさんにショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。

人気記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)