耳をふさがない穴あき完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds Open」実機レビュー。LE Audio(LC3)対応、装着性もバッテリー持続時間も劇的に向上して全方位に進化。
ソニーから、耳を塞がない開放型の新型完全ワイヤレスイヤホン が登場。
ソニーストアの販売価格は 2024年10月11日(金)。
で、発売日は2022年に発売された
の後継モデルにあたり、各所に改善や進化が見られる。特に装着感とバッテリー持続時間が劇的に改善して、使い勝手がかなり良くなっている。
同時発表モデル
・LinkBuds Fit | ヘッドホン | ソニー
・LinkBuds Speaker | アクティブスピーカー/ネックスピーカー | ソニー
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目次
●着けていることを忘れる、完全ワイヤレス「LinkBuds Open」実機レビュー
の実機を発売前に触ることができたのでレビューしてみる。
カラバリは、ホワイトとブラックの2色。
海外では、”オリヴィア・ロドリゴ”とのコラボモデルとしてバイオレットも展開されているけれど、日本では扱いは今のところはない様子。
もう一つ同時発表された「LinkBuds Fit」にはバイオレットがラインナップされている。
中身は、「
」本体と、フィッティングサポーター(装着済み)、充電ケース、USB Type-C(R)ケーブル(USB-A – USB-C(R))、保証書などを付属。各部名称は、以下の通り。(右は初代LinkBuds)
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●使いやすいデザイン、着脱が簡単に。そして超スタミナバッテリー。
スクウェアなデザインでありながら丸みを帯びたジュエリーケースのようで、持ちやすく開け閉めもしやすい。
手に持ってみると実に小さくて、コンパクトなうえにとても軽い。
2022年発売の
の充電ケースも丸みを帯びてコンパクトではあったものの、フタはボタンを押して開けるタイプだった。新モデルの「
」では、ボタンは特になく使いたいときにさっと開けられる。
「 」の質量は、イヤホン本体は5.1 g が2つで、充電ケースが30.6 g。
合計しても、40.8g。
はイヤホン本体の重さが4.1gともっと軽かったけれど、ここまで軽量だと違いはわからない。
サイズについては、「
」のほうがさらに小型化。充電ケースはイヤホンの収納部分にも改善が行なわれている。
は、マグネットで収納位置に吸い付くとはいえ最終的にケースにあるフックにカチッと押し込んで固定する必要があった。
「
」は、イヤホンを近づけるとペタっとマグネットで吸い付いて定位置に収まるようになって圧倒的に手軽。充電端子を見ると従来の3点だったものから2点へと減っている。
こうした充電ケースの開け閉めのしやすさやイヤホンの収納が簡単になることで、日々使っていても苦痛にならない。
充電ケースの背面にUSB type-C端子があり、付属のUSBケーブルで充電。
満充電にしておくと14時間分充電できるので、「
」を約1.75回フル充電できるくらいのバッテリー容量がケースに搭載されている。。ケースから取り出すと自動的に電源が入り、それと同時に左右チャンネルのペアリングも自動で行われてすぐに使えるといったシンプルな接続。
イヤホン単独の電池持続時間は、連続音声再生時間が8時間で、連続通話時間は4.5時間。(LinkBudsは連続音声再生時間が5.5時間で、連続通話時間は2.5時間。)
音楽再生時間だけでなく、連続通話時間についも前モデルから大幅に増加している。
再生時間は対応コーデックにかかわらず同じ。
さらに、3分間の充電で60分の使用が可能になるクイックチャージに対応している。
僅かな時間の充電でもそこそこ使用できるので、片方ずつ充電する方法を使えばバッテリーを回復させつつずっと利用することもできる。
充電ケースの14時間分のバッテリーと合わせることで、最大22時間使用できるので、ほぼまる1日は使用できる。
イヤホンと充電ケースの満充電となるまでの時間は約2.5時間。
イヤホンだけであれば、約1.5時間で満充電となる。
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●新型フィッティングサポーターの効果は絶大、装着感が大きく改善
「
」は、リング型のドライバーを使った独特の形状。開発のフィッティングサポーターが、本体と一体化している。
「
」は、フィッティングサポーター(A)、ドライバーユニット部(B)、ハウジング部(C)の3点で耳に支えて装着する。装着方法は、以下の通り。
ドライバーユニット部(B)を耳の穴の下部(E)にかぶせるようにして入れる。
ハウジング部(C)を耳のくぼみ(F)に押し込む。
フィッティングサポーター(A)を耳のくぼみの上部(G)に固定する。
フィッティングサポーターが耳のくぼみの上部にしっかり入っているのが正しいかたち。
注意点があるとすれば、ドライバーユニット部分が耳の中に正しく入っていないと落下の原因となったり、音がはっきりと聞こえない場合があるので注意。
音楽を再生してあまりにも小さいようなら、しっかりと装着されていないという事になるので、最適な位置を覚えておこう。
装着時のイメージはこんな感じ。
「
」は、耳の窪みに入れ込むだけで、最後にピコっと飛び出ているフィッティングサポーター(半透明の柔らかい飛び出し部分)を最後に押し込んでやればOK。新型のフィッティングサポーターは、サイズ違いがない。
耳の中の大きさによってサイズを変更する必要があった
と比べると煩わしさはないし、しかも保持力も高い。ちゃんと装着すれば、3点で保持されて頭を振っても全く外れる事はない。
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●スマホもPCもかんたん接続。
スマートフォン(AndroidやiPhone)と連携して使うのに必要な、bluetothのペアリング。
ペアリングモードは、両方のヘッドセットを充電ケースにセットしてフタを閉めておく。
この状態から、蓋を開けて充電ケース裏にあるペアリングボタンを5秒程度長押しすると、ペアリングモード(ランプ青色)に移行する。
Androidでは便利な「Google Fast Pair」に対応。
Bluetooth ペアリングモード時に、スマホに近づけるとポップアップをタップするだけで簡単にペアリングが可能。
最新のアップデートを実施すると、SBC, AACのようなClassic Audio接続時だけでなく、 LE Audio(LC3)優先接続でも「Google Fast Pair」が利用できるようになっている。
ちなみに、Windows 10 以降では、ペアリング中のイヤホンをPCに近づけると、ポップアップで接続ガイダンスがでるのでこれまた便利。(クイックペアリング)
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●耳を塞がない開放感と高音質を兼ね備えた満足感。
「 」の最大の特徴は、 (音を聴く環境として)耳を塞がないということ。
外界の音を遮断するノイズキャンセリングとは真逆の考え方。
外から聞こえる音も、スマホで再生する音楽もどっちも聞こえるというのがウリ。
内部構造は、高磁力ネオジウムマグネットを搭載した専用設計ソニー独自開発の新11mmリング型ドライバーユニットや、フラグシップモデルの にも採用されているBluetooth SoCと高音質ノイズキャンセリングプロセッサーを1つのチップにした統合プロセッサーV2を搭載。
ドライバーユニットも、プロセッサーも、前モデルから更新して強烈に高性能なものになっている。
圧縮音源の高音域をクリアに再現する「DSEE」も搭載。
対応コーデックについては、SBC、AACだけだった前モデルから新たに、超低遅延のLE Audio LC3にも対応。
スマートフォンでレスポンスを重視するゲームプレイするときには嬉しいコーデック。
「を装着して実際に聴いてみると、耳元では音楽を聴きならがらも、外の環境音もそのまま聞こえるというハイブリッドな感覚。 」
の直径よりも1mmほど小さくなっているものの厚み側で調整したことで、極小でもしっかりとした音圧もあって、チープさはない。
ボリュームを上げても音割れする事もないし、低域の厚みも感じられる。
ただし、音量を上げすぎると、さすがにこの開放型形状では音漏れしてしまうので注意。
とはいえ、
よりも音漏れは少なくなっているように思える。通話についても、「
」は、AI技術を活用した高精度ボイスピックアップテクノロジーAIノイズリダクションシステムが搭載されていて、周りのノイズをかなり抑えてくれるので、しゃべった声も鮮明に聞こえる。開放型ということもあって、自分の声の大きさも調整がしやすい。
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●「Sound Connect」アプリを利用して、多彩なコントロール。
「 」は、スマホアプリ「Sound Connect」と連携して使うことで、多くの機能を使えるようになる。
以前の「Headphones Connect」からリニューアルされた「Sound Connect」アプリ。
トップページは、ビジュラライズされヘッドホンのバッテリー残量と、主要な機能をすぐに把握しやすくなっている。
トップページに一番目につく場所に、「イコライザー」、「Auto Play」を設置できる。
もちろん不要な場合は、非表示にすることもできる。
さらに詳細な設定変更は、設定画面から。
声を発する事で自動で再生中の音楽を停止、消音し、本体を外すことなくスムーズに会話することが可能な「スピーク・トゥ・チャット」。
音楽をはじめとしたコンテンツ音が、空間で流れているBGMのように聞こえる機能である「BGMエフェクト」。
周囲の騒音レベルに合わせて自動で再生音量を調整。スマホで操作しなくても、適切なボリュームで音楽を楽しめる「アダプティブボリュームコントロール」。
様々な機能を設定可能。
ヘッドフォンを外すと、音楽が自動的に一時停止、ヘッドフォンを元に戻すと、音楽が自動的に再開できる。
超低遅延なLE Audio接続を行なうには、アプリから設定を変更してモードを切り替える必要がある。
最も便利な機能として、イヤホン本体もしくは耳周りの顔を2回・3回タップすると、再生・一時停止や楽曲のスキップといった操作。(ワイドエリアタップ)
本体部分ではなく、こめかみのあたりをコンコンとタップしても操作できるので、ストレスなく思った通りに動作してくれて楽ちん。
左右それぞれにアプリから機能を割り振りしてカスタマイズできる。
[再生コントロール]、[曲選択]、[音声アシスト機能]、[Googleアシスタント]、[Amazon Alexa]、[Quick Access]、[割当なし]の7パターンから設定できる。
[音量コントロール]については、独立した操作となっていて、左耳側をタップし続ければ音量を下げて、右耳側をタップし続ければ音量が上がる。
ちなみに、Amazon Alexa やGoogle assistant の起動は、「OK Google」や「Alexa」といった音声での起動もできる。(音声アシスタント)
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●全方位で進化、使いやすくなった開放型の穴開き完全ワイヤレスイヤホン
は、外の音がそのまま聞こえるというコンセプトは良かったものの、バッテリーの持ちが短かったり、耳の装着の安定性が不安なところもあった。
「「の最大の特徴は耳を塞がずに音楽を聴けて、会話も出来るし、歩いていても電車に乗っていても周囲が把握できること。 」
」は、リング型のドライバーはそのままに装着感が良くなって、バッテリーの持続時間は強烈に延びたりと、最新の中身になって圧倒的に使いやすいモデルに生まれ変わった。密閉型でありがちな会話や食事している時の違和感がない。
長時間使っても、開放型ゆえに耳の蒸れもおきにくくて、快適さは他に代えがたい。
防滴仕様(IPX4相当)なので、雨や汗を気にせずに使える。
自然体で使えるという事が他のイヤホンにはない圧倒的なアドバンテージ。
音質についても、音質についても新開発のドライバーユニットに加えて、フラグシップモデル(WF-1000XM5)と同じ統合プロセッサーV2を搭載。
「
」は間違いなく前モデルより良くなっている。通話する声のクオリティも良くなって、自然に会話もできる。
オマケにDSEEやイコライザーといった機能も備えていて、「Sound Connect」アプリでより自分好みの音に近づけることもできる。
今回は、「というハイブリッドな選択肢がもう一つ増えているけれど、 」 の良さを知っている人にとって穴が開いて自然に外の音と融合できるというコンセプトを引き継いで全方位で進化した「 」はとても魅力的に感じられるはず。
ちなみに、今回から純正のエアフィッティングサポーターと充電ケース用カバーを販売。
イヤホンや充電ケースを好みの色にカスタマイズすることもできるし、ケースの保護もできる。
今後、アクセサリーにデザインしたコラボモデルも展開されるかもしれない。
ワイヤレススピーカー「LinkBuds Speaker」実機レビュー。コンパクトでもリッチなサウンドを再生、ヘッドホンをケース入れるとスピーカーに自動的に切り替えて再生。
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●ワイヤレスステレオヘッドセット LinkBuds
発売日:2024年10月11日(金)
※本体と同時購入可能
発売日:2024年10月11日(金)
発売日:2024年11月15日(金)
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