Cinema Line FX5「ILME-FX5」実機レビュー。(外観編)シネマ撮影の映像表現を小型ボディに凝縮したプロフェッショナルカムコーダー!
ソニーから、有効最大約1660万画素の35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS と、画像処理エンジン BIONZ XR2 を搭載した「Cinema Line(シネマライン)」の最新モデル、FX5「ILME-FX5」が登場。
16bitのシーンリニアデータを保ったまま記録できるソニー独自の圧縮RAWフォーマット「X-OCN」 を、外部レコーダーなしでカメラ本体に内部記録できるようになった。
センサー全域(3:2)を使うオープンゲート撮影にも対応する。
操作体系もこれまでの小型Cinema Lineとは全く別物で、VENICE 2 やBURANOといったシネマカメラゆずりのUIに切り替わっていて、完全なるプロ仕様のモデルと言っても良い。
その進化ぶりと動画専用機としての使い勝手を、ソニーストアで体験してきた。
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●新開発センサーと最新プロセッサーを積んだCinema Line FXシリーズの新モデル
小型Cinema Lineのラインナップには、「マークII」にあたる直接の後継モデルは今のところ登場していない。
今回のFX5「ILME-FX5」だけが、X-OCNの内部記録と、センサー全域(3:2)を使うオープンゲート撮影に対応する。
シリーズとしては、約1年ぶりの新型となる。
以下に比較表を作ってみたけれど、見た目のスタイル以外はほぼ別物として考えたほうが良い。
<FX5「ILME-FX5」の主な仕様>
・有効最大約1660万画素 35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS
・AIプロセッシングユニットを統合した画像処理エンジン BIONZ XR2
・16bitシーンリニアデータを扱えるソニー独自の圧縮RAWフォーマット X-OCN のカメラ内部記録に対応
・センサー全域(3:2)を記録するオープンゲート撮影に対応、5K60p(3:2)記録
・5Kオーバーサンプリングの4K60p、4K120p(クロップ)動画撮影に対応
・スリー・ベースISO(800/4000/12800)
・デュアルゲイン撮影機能を搭載
・FXシリーズおなじみの冷却ファンを搭載
・大容量のリチャージャブルバッテリーパック「NP-SA100」(20.9Wh)を採用
・画面比率16:9、3.5型 約276万ドットの4軸マルチアングル液晶モニターを採用
・【別売】チルト機構を備えたOLEDビューファインダー「DVF-EL1」に対応
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●ソニーストアに先行展示されたCinema Line FX5「ILME-FX5」を体験してきた
FX5「ILME-FX5」ボディは見慣れたCinema Line FXシリーズ(FX3、FX2、FX30)のボディと同じだよねと思っていたけれど実際に対峙すると威圧感が違う。
| FX5 | FX3 | FX2 | FX30 | |
|---|---|---|---|---|
| 外形寸法 (幅×高さ×奥行) |
約132.2 ×79.0 ×87.0mm |
約129.7 ×77.8 ×84.5mm |
約129.7 ×77.8 ×85.0mm |
約129.7 ×77.8 ×84.5mm |
| 本体のみの質量 | 約643g | 約630g | 約594g | 約562g |
| バッテリー・ メモリーカード込み |
約734g | 約715g | 約679g | 約646g |
※FX5とFX2は「グリップからモニターまで」、FX3とFX30は「突起部除く」と、公式仕様の計測基準が異なる。
※FX2はEVFを含めた全体だと奥行約103.7mm。
数字だけ見ると差は小ないものの、FX5のボディ構成ゆえなのか?
正面には、C6(初期設定は録画ボタン)と前ダイヤルが配置されている。
FX30(左)とFX5(右)を並べてみた。
パッと見た感じ、ボタンなどの構成は同じではあるものの、こうして見比べてみるとカメラ本体の大きさが明らかに違う。
FX5は最新性能を搭載したうえに背面に4軸マルチアングル液晶モニターを備えたこともあってボディも一回り大きくなっている。
ただし総じてコンパクトさを維持して、重量についても同じフルサイズセンサーを搭載するFX3の715gと比べてもFX5は734gと、ほとんど変わらない。
上面はフラットトップデザイン。
右手側に、RECボタン、C1・C2・C3(IRIS/WB/ISO)のアサインボタン、ズームレバー、マルチセレクターがまとまって配置されている。
上面には、アクセサリー用のネジ穴(1/4-20UNC)が3つ。
デジタルオーディオインターフェース対応マルチインターフェースシューの近くにあるカバーを外すと、ビューファインダー端子が現れる。
ファインダーを取り付けないときは、付属のキャップで端子を保護できるようになっている。
左側面にはインターフェースが集中。
端子類はカバーをあけると、HDMI端子、LAN端子、USB Type-C端子×2が現れる。
LAN端子は2.5Gイーサネットに対応。
USB Type-C端子は、上側の端子が10Gbps、下側の端子が480Mbpsに対応する。
どちらもUSB PD対応で、急速充電可能。
マイク端子とヘッドホン端子については、カバーはなく露出してすぐに差し込みできる。

左側面と右側面にはそれぞれアクセサリー用のネジ穴(1/4-20UNC)を1つずつ備える。
グリップはしっかりとした厚みがあり、非常に握り込みやすい。
背面には、16:9比率の3.5型タッチモニターを搭載。
ボタン類は、CLIPS/MENU/BACK、HOME/USER、C4・C5を配置。
底面には、三脚ネジ穴(1/4インチネジ)が2つ用意されている。
他社製の汎用リグなどに2箇所のネジでガッチリと固定できる。
例:NICEYRIGベースプレート 1/4インチネジ穴付き
バッテリーには、α7R VI「ILCE-7RM6」で初めて採用されたリチャージャブルバッテリーパック「NP-SA100」を搭載。
NP-FZ100と比べて約1.3倍となる20.9Whの高容量で、連続動画撮影時間は最大170分。
バッテリーが刷新され従来のNP-FZ100が利用できないため、予備の買い足しも検討すると良い。

細かいところでは、α7R VI「ILCE-7RM6」と同じく、マウント部分の外周にマウント標点の印がついていて、よりレンズの装着がしやすくなっている。
モニターまわりをチェックする
モニターは画面比率16:9、3.5型 約276万ドット。FX3・FX30の3.0型から一回り大型化。
静止画撮影機能を持たない分、モニターを横長の形状に全振りして視認性が大きく上がっている。
しかも、映像は中央、設定情報は四隅に分けて配置されていて、撮影中のプレビュー映像が明らかに見やすい。
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FXシリーズとして初めて、4軸マルチアングル液晶モニターを採用。
チルト機構とバリアングルの両方の良いところを取り入れて、どのアングルにも対応できる。
ケーブル類を挿したままでも干渉しにくいというメリットもある。
モニターはタッチ操作に対応。
メニュー体系はCinema Lineで統一された新しいものになっていて、αのUIに慣れていたユーザーにとっては相応の慣れが必要になる。
かつてXperia 1シリーズにあったシネマアプリ「Cinematography Pro」と近しく、今も残っていれば、UIの間口になっていたかもしれないのにと思わなくもない。
記録メディアと拡張ユニット
記録メディアはCFexpress Type AメモリーカードとSDXC対応のSDカードに両対応。
デュアルスロットで、2枚のカードへの同時収録もできる。
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ただし注意すべきは、メモリーカードのチョイス。
X-OCNでの内部記録は、書き込み速度の速いCFexpress Type A(VPG400対応)のみが動作保証の対象となっている。
実際、VPG200対応のカードを挿し込むと、「メディアは非保証メディアです」というメッセージが出た。
高いビットレートで記録するなら、対応カードを必ず用意しておく必要がある。
FX5に付属するXLRハンドルユニット「XLR-H2」。
ハンドル経由で4chのオーディオ収録に対応して、デュアルADコンバータを搭載した最大96kHz 32bit floatでカメラ内に記録も可能なタイプ。
ちなみに、従来のFXシリーズ(FX3、FX2、FX30)のハンドルユニット「XLR-H1」とは互換性がないので注意。
ハンドル部にもネジ穴(1/4インチネジ)があって、さらなる拡張もできる。
FX5に装着すると、手持ち撮影時には安定してかつ操作もしやすくて、リッチな音声を含めてすべて一人で回す現場では便利なスタイル。
マイクは別途用意する必要がある。
難点があるとすれば、OLEDビューファインダー「DVF-EL1」と併用できない事。
ただし、サードパーティ製のアクセサリーを利用すればそれも可能になる。
あっ!これがあったら、FX5にハンドルくっつけながらEVFも併用できるね!w https://t.co/BCsTMsal6X
— 君国泰将:ソニーが基本的に好き (@kunkoku) July 24, 2026
そしてFX5本命のアクセサリーとも言うべき外付けOLEDビューファインダー「DVF-EL1」(別売)。
0.58型、約707万ドットの高解像度OLEDパネルを搭載。
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0度から上方向へ約90度まで可動するチルト機構もある。
アイピースカップは右目用として作られているようで固定式となっていて、逆向きに付け替えることはできなかった。
OLEDビューファインダー「DVF-EL1」は、FX5本体上部にある端子と接続してネジで固定する。
そのため、先にも書いたとおりXLRハンドルユニットは装着できない事と、マルチシューアダプターも利用できない事は理解しておく必要がある。
ファインダーの接眼部から内部を撮影したのがコレ。
倍率約0.90倍という事もあってかなり広々と見える。
きめ細やかなうえ、DCI-P3相当の色域と10bitの階調でHDR表示に対応している。
上下左右に撮影情報が表示されてじつに扱いやすく、屋外での撮影には必須と言っても良い。

また、FX5の撮影風景を記録するために持ち込んだポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」を装着して使ってみたところ、これが予想外に使い勝手が良かった。
本体側のモニターが16:9になったことで、21:9のPDT-FP1の表示についてもUIがかぶらず、映像を大きく表示もできて視認性が格段にアップ。
屋外でも実際に使ってみたけれど、輝度も高く思いの外見やすかった。
実際に撮影するさいに、FX5本体内で録画しながら、PDT-FP1の外部モニターアプリでも同時に録画。
この時はあえてUIを含めての記録を目的としていたけれど、実撮影としてはバックアップ録画用にHDMI出力の表示を切り替えることもできる。
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●VENICE 2やBURANOと同等のシネマ表現をワンオペで可能にするFX5

実際に撮影してこれまた便利だったのが、めちゃくちゃわかりやすい大型のタリーランプ。
FX5本体の前面の右上と、背面の上部2箇所にあるタリーランプが録画時に赤く点灯。
REC/STANDBYの状態を瞬時に判断できる。
ちなみに前後のタリーランプは設定で有効・無効を変更もできる。
タリーランプ以外にも、RECボタン自体も赤く点灯して、録画中には液晶モニターの周囲も赤枠で強調表示される。
これだけ用意されていると撮影者も演者も確認しやすいし、録画の開始や停止を忘れることはない、忘れようがない。
グリップもがっつり握れることと合わせて、あらゆるボタンが視認しやすいうえに押しやすく、ワンオペでの動画撮影やインタビュー・ライブ配信のためにあるボディと言って良い。
今まで、FXシリーズの難点といえば、屋外撮影で背面液晶ディスプレイの視認性の低さがあったけれど、別売のビューファインダーが実に美しく、縦に90度までチルトさせられる使い勝手の良さもあって、この組み合わせは最強なんじゃないかと思える。
いや、XLRハンドルユニットも96 kHz 32bit float 音声収録ができるようになっていて、装着するとCinema Line の佇まいのカッコよさもあって捨てがたい。
ベースとなる本体はコンパクトでも、あれこれ拡張したくなるのがこのカムコーダーの心理というか、全力で撮影スタイルを築いてみたくなる。
ただし最もハードルとなるのは、αシリーズや従来のFXシリーズとは全く異なるUIと排他機能に至るまでをいかに自分のものにするか。
「X-OCN(圧縮RAW)」や、スリー・ベースISO、オープンゲート撮影に至るまで、覚えていく事は山盛りで、習得して撮影した先には編集というさらなる高い頂が待っている。
これから、自分の知識量を補いながら、一つ一つレビューをしていく予定。
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●プロフェッショナルカムコーダー FX5「ILME-FX5」関連製品

Cinema Line「FX5」ILME-FX5B
ソニーストア販売価格:未定
希望小売価格:812,900円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
※ボディのみ(XLRハンドルユニット同梱なし)

Cinema Line「FX5」ILME-FX5
ソニーストア販売価格:未定
希望小売価格:900,900円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
※新型XLRハンドルユニット「XLR-H2」同梱モデル
・FX5(ILME-FX5) | プロフェッショナルカムコーダー | ソニー

XLRハンドルユニット「XLR-H2」
ソニーストア販売価格:未定
希望小売価格:110,000円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
96kHz 32bit float対応の新型XLRハンドルユニット
※FX3・FX2・FX30用の「XLR-H1」との互換性なし
・XLRハンドルユニット「XLR-H2」 | プロフェッショナルカムコーダー | ソニー

OLEDビューファインダー「DVF-EL1」
ソニーストア販売価格:未定
希望小売価格:94,600円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
0.58型 約707万ドット HDR 10bit階調表示対応の電子ビューファインダー
※その他FXシリーズとの互換性なし
・OLEDビューファインダー「DVF-EL1」 | プロフェッショナルカムコーダー | ソニー

タイムコードケーブル「VMC-BNCU1」
ソニーストア販売価格:未定
希望小売価格:12,650円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
USB Type-C接続のタイムコードケーブル
※その他FXシリーズとの互換性なし
・タイムコードケーブル「VMC-BNCU1」 | プロフェッショナルカムコーダー | ソニー
最高の撮影体験のために必要な高速メモリーカード

CFexpress Type A メモリーカード「CEA-Gシリーズ」1920GB「CEA-G1920T」
ソニーストア販売価格:222,200円(税込)

CFexpress Type A メモリーカード「CEA-Gシリーズ」960GB「CEA-G960T」
ソニーストア販売価格:136,400円(税込)

CFexpress Type A メモリーカード「CEA-Gシリーズ」480GB「CEA-G480T」
ソニーストア販売価格:84,700円(税込)

CFexpress Type A メモリーカード「CEA-Gシリーズ」240GB「CEA-G240T」
ソニーストア販売価格:45,100円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
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