新スゴ録「RDZ-D900A」って一体どこに向かってるのか?
デジタルハイビジョンチューナー内蔵HDD搭載DVDレコーダー「スゴ録」
(内蔵チューナー : 地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ)
「RDZ-D900A (HDD:400GB)」
販売予想価格:150,000円前後(予定)
ブルーレイ搭載機が発表か?と期待しまくって
思いっきりスカされた感じが漂いまくり・・・
(半分想像してたけど。。)
ブルーレイレコーダーは別に出るんだろうと
割り切って考えつつも、
「スゴ録」というレコーダーとして考えて、きちんと進化してんのか?
って冷静にみてみる。
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<レコーダーとしての使いやすさはかなりイイ>
操作方法は、従来どおり「“XMB”(クロスメディアバー)」
PSXやPSPと同じで
リモコンの手元を見なくてもタテヨコのスクロールで直感的に操作できるし、
それに、PSXの時は録画した番組がタテに1列ズラズラーっと並んで
スクロールが大変だったトコも
前の機種からは、リモコンにある「黄色ボタン」イッコ押すだけで
フォルダごとにもわけてくれる。
操作レスポンスは非常に良くて
サクサク動いてくれるあたりはとっても満足。
それに、「x-おまかせ・まる録」っていう賢い機能のおかげで
自分の好みの【キーワード】や【ジャンル】を最初に設定しておけば、
勝手に好みの番組を探して録画してくれる。
さらに使ってるヒトの行動
「録画予約」「録画した番組を見る」「見てないまま削除」「DVDにダビング」
を学習して、
だんだんとその人好みの番組だけを録画してくれるようになる。
さらに今回加わった機能としては、
「番組名予約」と「瞬間番組検索」。
「番組名予約」をしておけば、
番組のタイトル情報から推測して録画する方式なので
放送時間帯がかわったり、番組時間が延びたりといった、
変則的な動きをした場合でも追従して録画してくれる。
コクーンについていた「シリーズ予約」の進化版みたいなもので
この機能はおもいっきり便利!
それと、「瞬間番組検索」を使えば
キーワードやジャンルから番組を一瞬で検索もしてくれる。
出演者とかの番組内部の情報にも対応してるから
かなりの精度で録画したい番組が見つけられる。
このあたりは本当に良く出来てて
一度使うと他の機種を使いたくなくなるほどで、
レコーダーとしての基本性能はかなり良いレベルにあるんじゃないかと。
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<今さら売り文句にならないデジタル2番組同時録画>
こうやって録画してくれると、
今まで不満だったのがデジタルチューナーが一つしかなかった事。
同じ時間帯に重なったら、どっちかを犠牲にしなきゃいけなくて
あまりにもツラい。
その誰もが望んだ
「デジタルハイビジョンチューナー」がやっと、2機になった。
付いてうれしい!というより
正直「付けるの遅っ!」、ってのが本音。
他のメーカはとっくの昔になってる機能だから、
だから別にコレを売り文句にする必要はないと個人的には思うけど。
それと、
上位機種でもHDDが400GB。
実際、今回このHDDの容量の少なさが今回一番の疑問。
数年前に販売終了したコクーンでさえ500GB、
VAIO typeX Livingなんて最大1.5TB。
外部にハイビジョンクオリティのまま出す事が出来ないんだから
HDDなんてデカイほうがイイに決まってる。
せっかく録画する機能が充実してきてるだけに
すっごい残念。
さらにショッキングなのが
「DLNA対応 ホームサーバー機能」がサラっとなくなってる事。
せっかく「RDZ-D97A」で付いた機能を
なんでまたわざわざ省くかね。
400GBじゃ、サーバーとして機能を果たさないからという判断で
オミットしたのか?
この辺は全然理解不能。
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<よく考えられた「お出かけ転送」と「お帰り転送」>
RDZ-D900Aだけにある「おでかけ・おかえり転送」
HDDに録画したば番組をPSPに転送して
そのまま外で視聴できるのが「お出かけ転送」
あらかじめPSP用のデータを作ってるので転送も超高速。
それに、今までは一回PSPに出しちゃうと、
それっきりHDDから移したモトの番組はなくなっちゃうんだど、
今回は、
「おかえり転送」という機能がついて
いったんPSPに転送した番組も、「スゴ録」にもどす事ができて
またテレビで見る時はハイビジョン画質のまま見られるようになった。
コピーアトワンスというユーザー無視の規格に
どうにか対応させるために考えた苦肉の策と思われ。
それこそHDDに貯まるデータがハンパじゃないだろうなと思いつつ
元データを失わないのは幸いか。。
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<ハイビジョンハンディカムとサイバーショットのために出来る事>
ハイビジョン化するビデオカメラや
高画質かするデジカメ(α100とか)の
大切な映像記録を楽しめる機能がかなりフォローされてて、
ジツはコレってすごく評価できたりして。
「おまかせHDV/DVダビング」
ハンディカムををi.LINKケーブル1本で接続して、
テープの頭出しから、ダビング、ダビング終了後のテープ巻き戻しまでを、
全部自動でやってくれる。
ダビングの時に自動的にでチャプターを作ってくれてるので
後からチャプター単位での編集もできて楽。
それと、ビデオカメラで撮影した動画から
気に入った部分だけを静止画像(JPEG)でHDDに保存も出来る。
「x-Pict Story HD」
デジカメで撮影した写真をHDDに取り込んでしまえば、
BGM付きのビデオクリップのようなハイビジョン作品が楽しめる。
BGMも規定のモノだけじゃなくて、音楽CDから曲を取り込んで
お気に入りのBGMとして使う事も出来る。
曲の雰囲気にあわせて自動的にエフェクトをかけてくれるので
それなりの作品として楽しめる。
「x-ScrapBook」
デジカメで撮影した写真をHDDに取り込むだけで
ハイビジョンアルバムが自動的に作られる。
さらに、ビデオカメラで撮影した映像もアルバムに取り込めて
思い出の写真・映像をひとつのアルバムにまとめて楽しめます。
「x-Pict Story HD」と「x-ScrapBook」のどちらも
つくった作品を標準画質でDVDに焼けるので、
誰かへプレゼントするのにピッタリ。
かなりファミリー向けの機能っぽく見えなくもないけど、
出来上がった作品は、
ぜんぜんそんな事を感じさせない立派なモノが出来る。
たぶん自力でPC使って同じようなモノ作ろうと思っても相当大変かと。
デジタル一番レフカメラ「α100」が出てきた影響もあるのか、
静止画の楽しみを、紙やPC内だけじゃなく、
こういった具合に大きなテレビ画面で楽しむ演出が出来るのは
非常にイイ事なんじゃないかな。
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使いやすさはものすごく良くなって、
PSPやビデオカメラ・デジカメとの親和性もよくなって
間口の広さが広がった事はイイんだけど、
重要なトコが抜けまくり。
ここまでやっときながら。
やっぱりブルーレイレコーダーのつなぎって事なのか?