ソニーが基本的に好き!

VAIOでWindows ReadyBoostを使ってみる(その2)


VAIOでWindows ReadyBoostを使ってみる(その1)
の続き。

Windows Vistaには、
フラッシュメモリーを利用して
メインメモリの仮想メモリとして使う事ができる
「Windows ReadyBoost(レディーブースト)」っていう
便利な機能があるので、実際に効果があるか試してみた。。

・・・でも
かなり紆余曲折あってかなり苦労して
この記事書くだけで数日を要してしまったけど、
思ったような成果があがらず・・・


実際に試してみたのはフラッシュメモリーは4種類。
・ポケットビットミニ「USM1GH」(1GB)
・Hi-Speed「USM2GJX」(2GB)
・Duo「MSX-M4GS」(4GB)
・PRO デュオハイスピード「MSX-M2GNU」(2GB)

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【ポケットビットミニ「USM1GH」(1GB)】
Windows Vista搭載のVAIO typeTとVAIO typeCでテストした時
当初、一番すんなり導入できたのがこのUSBメモリ。

ポケットビットのWindows Vista対応一覧には
本体自体は対応とあるものの、
Windows ReadyBoostには対応という文字はなかった。


だけど、実際にブスっと差してみると
メモリーとしての認識はもちろん
[システムの高速化(Windows ReadyBoost使用)]もすんなり現れたので
全然問題ないみたいだ。

ポケットビットミニの転送速度の表記が公式HPになかったので
いったいどれだけの転送速度を持ってるかはわからないし、
もともとそんなに高速転送は望めないとは思うけど、
Windows ReadyBoostの最低条件はクリアしてるって事だ。。


ポケットビットミニの最大の利点はこの小ささ。
ポケットビットのサイズは、14.5mmx2.7mmx32.0mmしかなくて
USBのスロットからの飛び出しがほとんどないから
PCまわりのモノとの干渉がないのはかなり使い勝手がイイ。

本当にちっちゃいし薄すいから、
思わず差してる事を忘れてバッグとかに入れたら
ポキっと折れちゃうかもしれないので気をつけたほうがいい。

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【Hi-Speed「USM2GJX」(2GB)】
名前の通り高速転送がウリ!
読込と書込の速度が速ければ、その分仮想メモリとしても速くなるハズ。

ポケットビットのWindows Vista対応一覧には
備考欄に「Windows ReadyBoostに対応」とまで書かれてるので安心。

ちなみに、メモリー容量によって転送速度が違う。

       読み出し     書き込み
USM512JX :28MB/sec(USB2.0) 18MB/sec(USB2.0)
USM1GJX  :28MB/sec(USB2.0) 18MB/sec(USB2.0)
USM2GJX  :29MB/sec(USB2.0) 23MB/sec(USB2.0)
USM4GJX  :26MB/sec(USB2.0) 19MB/sec(USB2.0)

容量的にもWindows ReadyBoostに1GB以上を割り当てられるし、
転送速度が最も速いUSM2GJX(2GB)が一番オイシイ。


USM2GJX(2GB)の場合、
4MB程度のオマケソフト(バーチャルエキスパンダー)を残した状態で
最大で約1970MBまで割り当てできた。

メインメモリに、プラス2GBを仮想メモリで持ったとして
どこまで効果があるかは疑問だけど・・・


ただ一つ・・・
今回試したフラッシュメモリー中、
物理的に一番ジャマ!!

外形寸法が17.7mmx8.3mmx67mm。
長細いから側面のUSBスロットに差すと
ヨコにビョーンと飛び出る。
(一般的なUSBメモリーって大体こんな形してるけど。)

常時差しっぱなしたままでの移動は絶対無理。
Windows ReadyBoost専用ではなくて
USBメモリーらしく、
2GBのうち、半分はデータ用、半分をReadyBoostに割り当て
みたいな使い方がベターかも。

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【Duo「MSX-M4GS」(4GB)】
SONYユーザーならほぼ持ってるであろうメモリースティックDuo。

パラレルインターフェースによる高速データ転送に対応。
書込み速度15Mbps。
速度的にも申し分ないし、比較的安価に大容量を導入できる。

それに、メモリースティックスロットのあるVAIOには
最適のメモリースティックDuo!
差し込んでしまえば全くジャマにならないし。

・・・と思ってやったらめちゃくちゃ苦労させられた。

というのも、
先行展示として1月27日にやってきたばっかりの
VAIO typeTとVAIO typeCでテストした時、
メモリースティックとしては認識するものの
Windows ReadyBoostとして全然認識してくれなかった。

メモリースティックのプロパティから
[ReadyBoost]タブを見ても
「システムの高速化に使用される必要なパフォーマンス特性がありません。」
と表記されるだけで、手出しできず・・・


VAIOカスタマーに問い合わせて聞いてみたら
同症状を確認したらしく、「調べさせてください」って。。

マジかよ。
Windows Vista RC版の時は確か出来てたぞ?
なんで正規版でダメなんだ?
自分のやり方が悪いのか?無知なだけか?
とかあれこれ手を尽くすもののダメ。

半分あきらめかけてたら、
1月30日に早速VAIOアップデートが山ほど出てきたので、
ひとまず更新。

それらしき記述はなかったもののアップデートかけた後に
試したらあっさり認識。。

何だ、たったそれだけの事で悩み続けてたのか・・・
アホくさ。

(逆に、これから購入するVAIOでも同じように
 アップデートしないと認識しない可能性が高いので
 購入後にはすぐにVAIOアップデートしたほうがイイみたい。)


メモステDuoが4GBもあれば、
最大で約3830MB程度も割り当てできた。

こんなに割り当ててもたぶん無駄。

大容量のタイプであれば
その一部だけをReadyBoostに割り当てるという
使い方が出来るのが利点。

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【PRO デュオハイスピード「MSX-M2GNU」(2GB)】
上述のメモステDuo同様、
当初は全然認識してくれなくて超困った。。
VAIOアップデート後は、問題なく認識してくれたけど。

メモリースティック PRO デュオ(ハイスピード)は、
なんと超高速転送で最大公称値80Mbps!

実効速度はもちろんそんなにないとしても、
数値上は相当速い。

唯一の難点は、価格が
メモリースティック PRO デュオやUSBメモリよりも高価な事か。
MSX-M2GNU(2GB)で19,800円(税込)
MSX-M1GNU(1GB)で9,980円(税込)

それでも、メモステDuoを差しっぱなしに出来て
かつ転送速度が非常に速い事を考えるとかなり魅力。

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<Windows ReadyBoost(レディーブースト)の効果>

まずは、何回も同じアプリを使ってるとメモリに先読みする
「スーパ ーフェッチ」の効果がかかってしまって
測定のジャマになるから[無効]に設定を変更しておいて、
実際、「Windows ReadyBoost」の恩恵がどれだけあるのか?
速度はどのくらい速くなるのか?

この実験をして
メモリー容量が多かったり、メモリの転送速度が速いと、
その分こんなに速くなったぞ!
っていう結果を期待していろんな測定をしたけど
全然思ったような結果は出ず。。


1.)
一番最初にやったのは、
フラッシュメモリのない状態、差した状態で
Windowsの起動ボタンを押してから
ウェルカムセンター、ガジェットが出てくるまでを
ストップウォッチで計測。

やる度に、出てきた数値バラバラ。
フラッシュメモリに書き込みに行く作業があるのか?
むしろ2GB近くWindows ReadyBoostを割り当てしてるほうが遅くて
いっその事、何もない場合のほうが速かった・・・
(くやしくて何回もやったのに、ものすごく時間の無駄だった。)

Windows Vistaを電源から起動するって事も少ないのかもしれないけど
電源起動時の「Windows ReadyBoost」の効果は
全然感じられなかった・・・

メインメモリが多くなると数秒早くなるって聞いた事はあるけど。
HDDのアクセススピードとかCPUパワーのほうが影響が大きいのかな。


2.)
次には「CrystalMasrk 2004R2」で、
メモリまわりのベンチが変わるかな?とテストしたけど
これもいろいろな条件で何回測っても結果バラバラ。

ハッキリとコレだけ速くなったっていう根拠が全然出てこない。
このソフトじゃその辺はわからないよな、そりゃ・・・


3.)
「パフォーマンスの評価」を計測。
これも何度も計測したものの、
どのタイミングでどの数値という確固とした証明が出るに至らず。

だけど、「Windows ReadyBoost」の効果があったのか?
メモステDouプロ(ハイスピード)を差した状態で計測した時あたりに
グラフィックスが2.0→3.5と
当初よりもかなり大幅に上昇した結果が出たり。。
(アテにならんけど。)


4.)
アプリケーションの起動時間も
ストップウォッチで測っても本当かどうか怪しくて却下。

こうなったら体感速度。

ブラウザを3~4個開いて
コントロールパネルやらフォルダも開いたまんまで
さらにPhotshopで、画像を十数枚開いていろんな加工したり。

この状態で、
USBメモリやメモステを抜き差しして入れ替えると
それぞれのアクセスランプが頻繁に光ってるトコロを見ると
フラッシュメモリに、何かのデータの読み書きがされてる事はわかる。

仮想メモリを、使いまくったような使い方をすれば
体感速度的には、
若干モタモタ感が減ったかな?って感じ。

数日かけてテストして
本当は、ハッキリとした結果をだしたかったのに
数値で残せる具体的な収穫はナシ・・・

誰か、「Windows ReadyBoost」のベンチを測る
いいソフトあったら教えてくださいm(__)m

ちょっと挫折気味・・・

もしも、追加で結果が出たら追記予定。。

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4件のコメント

  1. YK より:

    VGN-SZ91PSをVISTAにアップグレードしたのですが、
    ExpressCardのリーダーを使ったSDカード(転送速度20MB以上)ではReadyBoostに対応できませんでした。
    ReadyBoostを使うのはなかなか大変そうです。
    大変というとほかにもあって、VGN-SZ91PSはVISTAにアップグレードすると、サプリメントディスクを使っても画面の明るさがFnキーとF5、F6で調節できなくなります。明るさが最大になっているのでまぶしくて長い時間見ていられません。更にVAIO Updateでブラウザを起動するとフリーズ・・・
    10年以上、様々なWindowsを使ってきましたが、一番VISTAのアップグレードが大変でした・・・
    XPよりもVISTAは不安定なのも致命的です。Office2007もですが・・・

  2. kunkoku より:

    >YKさん
    ReadyBoostに関して自分もいろいろと調べたり教えてもらったんですが、
    ジツはこのReadyBoostって、USBメモリーの対応幅は非常に広いみたいなんですが、フラッシュメモリ(メモステ、SDなど)は、Windows Vistaまかせの非常に不安定なものみたいです。。
    使い方としては、フラッシュメモリを差しっぱなしが一番使いやすいんですけどね。。
    明るさ調整がきかなくなったりすると、とんでもなく迷惑ですね・・・
    うーん、やっぱりというか新OSにアップグレードすると思わぬ難関が待ち構えててやっかいですね。。。

  3. 通りすがり より:

    古いところにコメントしてすいません。
    まず、RC版でできて、正規版でできないというのは、チェックが厳しくなっているからです。
    たまたま、アップデートで改善していますが、本来はこういうことです。
    アップデートによって転送速度が上がったのかもしれませんが・・・。
    次にテストでSuperFetchを切ってますが、そもそもReadyBoostはうぺrFetchと絡んだ機能です。ですから切っちゃうと効果がないですよ。
    もう少し調べて適切なことを書かれたほうが良いですよ。

  4. kunkoku より:

    >通りすがり
    いえいえ、本当にまっとうな意見で痛いですm(__)m
    一応、言い訳しちゃうと、
    Vistaが出た当初の1月時点に
    他に参考にするところがほとんどなくて
    手探りでやってる状態でした(^^ゞ
    メモステに関しては、当初VAIOカスタマーセンターに問い合わせした時もまともな返事が返ってこなくてすごく困りました。
    そういう事だったんですね!
    それと、
    私も最近になってわかったんですが、
    そもそもReadyBoostは、メモリを活用する術ですから「スーパ ーフェッチ」を切ったら恩恵は激減しちゃいますよね。。
    勉強不足でした。
    まだまだPCに関しては自分の知らない事だらけなので、
    こうやってお知らせいただけるのは大変助かりますw
    ぜひぜひまた教えていただけると幸いですm(__)m