24mmから600mmの超高倍率ズームに、0.03秒の超高速AFや最大24コマ/秒の撮影ができるサイバーショット「RX10Ⅳ」を海外発表。
海外でカメラが先行して発表!その前の情報に踊らされて、もしかしたらα7Ⅲが出るんじゃ!?と勝手に盛り上がってしまったものの、フタを開けてみれば1インチのExmor RS CMOSセンサーを搭載するRX10シリーズの新モデルRX10Ⅳ(DSC-RX10M4)。
あ、いや、RX10シリーズって毎回出るたびに強烈にインパクトの強いモデルと同時発表で影が薄くなりがちだったから今回は単独で見てねってことなんだと思うことにしよう。
そして去年もカメラは小刻みに発表されたし、今年もそうなる可能性も高いから別機種はまた後日のお楽しみということで、今回はRX10Ⅳ(DSC-RX10M4)に注目。
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RX10Ⅳ(DSC-RX10M4)は、24-600mm ZEISS バリオ・ゾナー T* F2.4-4.0のレンズを採用。テレ端600mmでもF4という明るさを保持。
有効約2010万画素 メモリー 一体1.0型積層型CMOSイメージセンサー Exmor RSと画像処理エンジン「BIONZ X」をサポートするフロントエンドLSIを新開発し高速化して、高解像度と高速連写を両立。
センサーの65%を占める315点のAFセンサーにコントラストAFと像面位相差AFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」を搭載。
24mmから600mmのどの領域でも0.03秒の超高速AFを実現。
動体予測アルゴリズムが進化した「高密度AF追従テクノロジー」は、被写体位置に対してAF枠を集中配置させて、より正確に被写体を捕捉。
AFとAEを追従しながら秒間24コマ/秒の高速連写。
そしてRXシリーズでは初となる背面の液晶モニターに3.0型のタッチパネルを搭載。
ファインダーで確認しながら、液晶画面をタッチして被写体にピントをあわせながら撮影という使い方ができる。
また、電子シャッターで1/32000秒のサイレント撮影が可能。
ローリングシャッター効果を抑える高速アンチディストーションシャッターも搭載。
イメージセンサーから画素加算や間引き処理をせずに全画素読み出しすることで、モアレ(縞模様)やジャギー(階段状の線)の少ない高精細な4K画質での撮影ができ、顔認識で静止画を一緒に残せる使い勝手の良さ。
ハ イビットレートでの撮影が可能なXAVC S記録方式を採用して、最高100Mbpsの撮影にまで対応してノイズがのらない解像度 の高い映像が撮影もできる。
ピクチャープロファイルやS-Log2/S-Log3ガンマ、タイムレコード/ユーザービットといったプロ仕様の動画機能も 持っていて、HDMIの同時出力もできる。
動きの激しいシーンでも一般に肉眼ではまずとらえられない映像をスローモーションで残せるのがスーパースローモーション撮影。
最大960fps(40倍)最大約4秒のスーパースローモーション撮影が可能。
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フレーム内にさえ捉えられれば像面位相差とコントラストのハイブリットAFと、AFとAEで追従しながら最大24コマ/秒連写できる静止画撮影は、AF追従でRX10Ⅲの最大5コマ/秒と比べると強烈に進化。
それが600mmという超望遠で使えるというのはインパクトが大きい。
レンズ交換式の望遠レンズで考えると、金額的にもサイズ的にも常用としては非日常になってしまうものが、一体型のしかも非常に評価の高い1インチセンサーでやりたいことのほぼ全てができてしまうとなるとRX10Ⅳの威力は実は凄かったりする。
ヨーロッパでは2017年9月頃の発売予定で、価格は€2,000。
・デジタルスチルカメラ「RX10Ⅲ」を、ソニーストア福岡天神で触ってきたレビュー。超望遠で納得のクオリティの画像が手に入れられるカメラ。
・24-600mm F2.4-4の広角から超望遠まで明るいレンズ一体型カメラ「RX10Ⅲ」登場。4K動画からスーパースローモーションまで記録できるハイパフォーマンスがこの一台に。