ソニーが基本的に好き!

ワイヤレスWANを内蔵したVAIO typeZで快適インターネット(その2)


・ワイヤレスWANを内蔵したVAIO typeZで快適インターネット(その1)
の続き。

typeZのワイヤレスWANを使用して
「FOMA HIGH-SPEED」が、実用レベルで
どの程度使えるのかをチェック。

--------------------

<インターネット接続のスピード>

SZシリーズの内蔵モジュールは、
受信最大3.2Mbpsまでの対応だったけど、
typeZは、受信最大7.2Mbpsに対応になって、
現時点ではワイヤレスWAN最速の理論値。

typeZをFOMA HIGHI-SPEEDで接続して
その状態を確認してみると
通信速度に7.2Mbpsと表示されているのを確認。

とは言っても
これはあくまでも理論値なので
実際にどれだけのスピードが出るかが重要。

アンテナが液晶ベゼルの中に埋め込まれてる事で
見た目はスッキリしているものの
受信感度はどうなのか?
という点も気になって、
USB接続の「FOMA A2502」を持ってるので、
通信速度に差が出るかどうかも含めてテストしてみた。

いろんなサイトにある
受信スピードテストを5回計測、
その平均値と最高値を掲載。

普通に一地方のFOMA圏内の場所、建物の中で計測。
時間帯は、午後11時~午前1時。

カッコ()内は、参考値として
受信最大3.2MbpsのワイヤレスWANモジュールで計測した時の値。

typeZのワイヤレスWAN内蔵モジュール】

[gooスピードテスト]
下り受信速度:平均:2.58Mbps (1.69Mbps)
         最高:3.01Mbps

[ブロードバンドテスト]
下り受信速度:平均:1.88Mbps (1.79Mbps)
         最高:1.94Mbps

[USENスピードテスト]
下り受信速度:平均:2.01Mbps (1.80Mbps)
         最高:2.49Mbps

[BNR スピードテスト]
下り受信速度:平均:0.530Mbps (0.52Mbps)
         最高:0.586Mbps

[ブロードバンド スピードテスト]
下り受信速度:平均:1.63Mbps (1.29Mbps)
         最高:1.86Mbps

typeZ+A2502】

[gooスピードテスト]
下り受信速度:平均:2.88Mbps
         最高:3.22Mbps

[ブロードバンドテスト]
下り受信速度:平均:2.30Mbps
         最高:2.96Mbps

[USENスピードテスト]
下り受信速度:平均:2.59Mbps
         最高:3.12Mbps

[BNR スピードテスト]
下り受信速度:平均:0.578Mbps
         最高:0.615Mbps

[ブロードバンド スピードテスト]
下り受信速度:平均:1.74Mbps
         最高:2.06Mbps

受信最大3.2Mbpsの時に計測したものと比べると
母体の通信速度が引き上げられたためか
安定的に、より速い通信速度になっているのがわかる。

また、
同じ受信最大7.2Mbpsでも、
こうして何度も通信速度を計っていくと、
外付けの「A2502」のほうが
受信感度の条件が良いからなのか速い値を示している。

PC自体というもの自体が、CPUが高周波で動いていたり
他にもたくさんの電波を発していたりと
目に見えないたくさんのノイズを出していて
理論的には、電波を受信するアンテナは
PC本体から少しでも離れたほうが受信状況が良くなる
というのは良く言われる話で。

その位置関係の違いが
こうやって速度的な違いとして現れたのかな?とも取れるけど
このくらいの速度差なら、
外に飛び出すよりはやっぱり内蔵されてるほうがスッキリしてて
良いなとか思ったり。

web閲覧をしていて
若干のひっかかり感はあるかもしれないけど
1Mbps~3Mbps接続スピードが常時出ているので
表示が遅くてストレスを感じるという事はあまりない。

--------------------

<NTTドコモ「FOMA HIGH-SPEED」の接続制限>


ちなみに、
FOMA HIGHI-SPEEDには通信制限というのがある。

・「定額データプラン」でご利用可能な通信の詳細:docomo

一部のポートに制限がかかっていたり
ストリーミング系の動画やファイル交換ソフト
VoIPを利用するアプリケーションは利用できない
というもので
実際に思いつくところでやってみると以下のような感じ。

【動画サイトの閲覧の可否】

[YouTube]⇒○
[ニコニコ動画]⇒○
[eyeVio]⇒○

Flash Video形式の動画サイトは、
問題なく閲覧可能。


[YAHOO動画]⇒×
[GyaO]⇒×

ストリーミング形式の動画サイトはNG。
直前の埋め込み型の動画は再生するものの
本編動画の再生が不可能。

【VoIPを利用したアプリケーション】

Skypeをはじめ、
Google Talk、iChat、IPメッセンジャー、Yahoo!メッセンジャーは
全て利用不可。

【ポート制限】

外出先から自宅のロケーションフリーTV「LF-PK20」にアクセスする場合、
ポート制限により穴が塞がれているので利用不可。

そのほかにも、
ネットワークの制限として
3分間に9回までしかつなげないとか、
HTTPファイルの最大ダウンロードサイズは300MBという制限もある。

ドコモの「FOMA HIGH-SPEED」には
こういった制限が最初からかけられていて、
極端には困りはしないものの
たまたま自分の使おうとするところとカブると
ちょっと痛い。

------------------

<VPNを利用して接続制限を回避>


いくらどこでも使えるとは言っても
接続制限のために、利用範囲が限られるのはおもしろくない。

そんな場合にうってつけなのが
FOMA HIGH-SPEEDを専用回線のように使える
VPN(Virtual Private Network)サービス。

例えば、
「MobileFree.jp VPN 実験サービス」を利用すると
特に上記で書いたような制限を気にする事もなく
インターネットが利用できるようになる。

・[FOMA HIGH-SPEED]はMobileFreeで自由な閲覧が可能になる!


VPNを利用すると、
今まで表示すらされなかった[YAHOO動画][GyaO]
普通に見られるようになる。

ただ、そうは言っても
ストリーミング再生のスピードに
ダウンロードのスピードが追いつかない事もあって
動画が途中で何度か止まってしまう事が何度もある。


また、[Skype]もVPNを経由すれば
制限を回避できるので利用可能になる。
これは単純にうれしい。

ロケーションフリーTVへのアクセスも
VPN経由であれば可能。

通信速度が速くないからか転送レートが低くなるために
高画質での再生とまではいかないまでも
つないだ先のレコーダーの内容の確認はできるし、
予約録画を入れたりタイトルを削除したりと
メンテナンスには役に立つ。

・外出先からドコモauの定額通信でロケーションフリーTVにつないでみる。

ひとまず
VPNサービスを利用すれば、
接続制限という不便さからは脱却できる。

------------------

FOMA HIGHI-SPEEDは、
動画再生やダウンロードといった大きい容量の扱いには、
通信速度的に厳しさも残るものの
一般的なweb閲覧であれば、
ワイヤレスLAN環境と比べても遜色なく使えるレベル。

それに、
動画再生のように見るだけで
大量のデータを消費するような事をしても
通信プランが定額になっているからこそ心置きなく使える。

場所を選ばすに通信できて
かつ、それがある程度実用に耐えられれば、
“つながらない”“遅い”といったイライラから解放される。

もちろん、速度的には
「有線LAN>ワイヤレスLAN>ワイヤレスWAN」
となるし、
逆につながりやすさ的には
「ワイヤレスWAN>ワイヤレスLAN>有線LAN」
となる。

どれが優れているか?ではなくて
速くつなげるところはそれに越した事はないし、
そうできない場所をうまく補完してくれるのが
このワイヤレスWANだと言える。

・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(プロローグ)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(ディスプレイ編)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その2)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その3)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その2)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その3)
・VAIO typZの1600×900という解像度や色再現性を比較してみる。
・VAIO typeZの本体を分解してみた。(前編)
・VAIO typeZの本体を分解してみた。(後編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(基本ベンチマーク編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(3Dベンチマーク編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(ストレージ編 前編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(ストレージ編 後編)
・VAIO typeZにおもいっきり負荷をかけて発熱具合を調べてみる。
・VAIO typeZの排熱と、消費電力をチェック。
・VAIO typeZのFelica搭載、非搭載のキーボードデザインの違い。
・VAIO typeZに大容量バッテリーを付けた時のスタイル。
・VAIO typeZの排熱ファンから出てくる音を録音してみた。
・VAIO typeZを1泊の出張にまともに使えるか試してみる。
・VAIO typeZで1泊の出張中(その1)
・VAIO typeZで1泊の出張中(その2)
・VAIO typeZで1泊の出張中(その3)
・VAIO typeZで1泊の出張中(その4)

【TOPページへ】

人気記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)