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1366×768の広い解像度を持った手軽なNetBook「VAIO Wシリーズ」

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ソニーのVAIOとしては、
初となるNetBookモデル「VAIO Wシリーズ」icon

なぜか今回のモデルにはいつもお決まりの“typeW”というネーミングではなく
単なるVAIO Wシリーズとなっていて
型番にしても、VAIOノート通例の“VGN-”ではなくて
「VPCW11AXJ」iconと、
VPCに変更され、かつハイフンを省略したものになっていて、
そこが一番最初に気になったりした。

と、そんな事は使う側にとってはどうでもいような話で
今回は、ものすごく短時間ではあるけど
この「VAIO Wシリーズ」iconを早速触ることができたので、
画像を多めにアップしつつ、簡単に触った雑感を書いてみる。
(サムネイル画像をクリックしたら大きい画像あり。)

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<NetBookでもVAIOのテイストたっぷりのフォルム>


このNetBookというのは、
OSに、現行のWindows Vistaではなくて、
一つ前のWindows XPを搭載する事で
比較的スペックとしては低いAtom CPUを採用していても
最低限の動作をしてくれて
コンパクトで持ち運びがしやすくて
手軽にどこでも気軽にウェブ閲覧などができるのがメリット、
かつ価格帯もリーズナブルなあたりから
去年からブレイクしまくったノートPCのジャンルになる。

なので、
いつものVAIOシリーズに新しいバリエーションが増えたのではなくて
あくまでも
NetBookというカテゴリーに「VAIO Wシリーズ」icon
投じられたという事を先に理解しておく必要がある。


まず、本体のフットプリントは
横幅が267.8mm、奥行きが179.6mmというサイズで、
閉じた時の厚さが前面が最薄で27.5mm、
後方が最厚で32.4mmとノートPCの大きさからすると随分と小さい。

液晶天板から本体底面もゆるやかな曲線で構成されて
全体的に丸みを帯びたデザインでやわらかい雰囲気を持ている。

カラーリングも、表だけじゃなくて裏にまで同じ色で塗装されていて
手に持っていても、どちらの面を見られても
その美しさを保つように配慮されている。

もちろん
液晶天板には、光に反射するVAIOのルミナスロゴを採用していて
そのスタイルを見ると
typeCがそのままギューっと小さくなったような印象を受ける。


液晶の開閉部分は、
シリンダーフォルムではなく、
typePと同じく小ささと薄さにこだわるために可変ヒンジトルクを採用。

液晶の閉まるあたりにトルクが内側に向かってかかるようになっていて
液晶天板を開く時には、最初だけ力を入れてやると
途中からトルクが開放されてパカっと開けるようになっていて、
逆に閉じる時には軽くパタンと本体に吸い付くように
液晶天板が閉じられる。



インターフェースは、
右側面にUSBが2つとLAN端子、
左側面に手前から、
ヘッドホン出力、マイク入力、RGB出力、電源が並ぶ。

そして
本体前面には、左から
ワイヤレスLANのON/Offの切り替えスイッチ、
メモリースティックDuoとSDカードスロット、
電源スイッチが一番右にある。

メモリースロットの位置とか電源スイッチの位置が
なんとなくtypePを思わせる配置なので
姉妹機のようにも思えなくもない。

けれどWシリーズの利点としては
本体の大きさに余裕がある事もあって、
LAN端子やRGB出力がそのまま本体に備わっていて
余計なオプション品をくっつけなくて良いという手軽さはある。

もちろん
ワイヤレスLAN(IEEE 802.11b/g/n)も
Bluetoothといったワイヤレス通信機器も備わっているので
マウスなどはBluetoothを利用するなどして
USB端子を温存する事もできる。

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そして液晶を開いた内側。

キーピッチは約16.5mmで、キーストロークは約1.2mm
というあたりはtypePと全く同じ。

キーボードは、一つ一つのキーが独立している
アイソレーションキーボードを採用、
一般的なJIS配列なキー配列なので
普通のノートPCと同様の感覚でタイプできる。

ほんの少しだけ違う点があって
キーボードの裏側に使用しているマグネシウム合金のフレームは
typePでは0.3mmだったものから、
Wシリーズでは0.5mmとした事で
打鍵した時の沈みが若干改善されていたりもする。


パームレストには
テクスチャ処理を施していて
見た目にも手触り的にも、やわらかい印象を与えるのと同時に、
手のひらがしょっちゅうあたっていても汚れがつきにくいという効果がある。

ポインティングデバイスは、
本体の奥行き方向に余裕があるので当然スティックポインターではなくて
一般のノートPCと同じタッチパッド。

面積もほどほどに広いので扱いに特に困る事もない。

ちなみに、ここのタッチパッドのデザインは、
VAIOのカラーに合わせた壁紙とおそろいにしてある。


液晶ディスプレイは、
10.1型と小さいながらも
解像度は1366×768と、typeTと同じだけの高い解像度を持たせてある。

一般的な同サイズのNetBookの場合、
1024×600程度の解像度しかないものが多くて
微妙にブラウザの表示画面の特に下方向が途切れてしまって、
(例えばYouTubeの動画の再生ボタンが表示できないとか)
何気に使いにくかったりするのだけど、
1366×768も解像度があると
一度に見える範囲も広くなるので
普段ウェブを見るにもストレスがない。

液晶ベゼルには、
webカメラも標準で付いてくれてるので、
Skypeでビデオチャットも何気なくこなせる。

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バッテリーは新規のもので、型番は「VGP-BPS18」。
重さは約175gで、容量は2100mAh。

筒状の形状をしていて、
本体の背面後ろがくりぬかれているのでそこに装着。

バッテリーの駆動時間は、
最大で3.5時間、
充電時間も3.5時間とされている。


それから、
ACアダプターも新しいタイプで、
19.5Vなのにとってもコンパクト。

型番は「VGP-AC19V39」とある。

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ざっと現行モデルの
VAIO typePiconVAIO typeTiconと大きさ比較。


基本的に、
キーボードのピッチや配列が全く同じだったり
トルクヒンジからくるボディの形状が同じなので、
なんだかtypePが少し大きくなったのがWシリーズという感じ。

外に持ち出すにはtypePのほうがはるかに楽だけど
家の中で、手軽に使うなら
Wシリーズくらいのサイズ感のほうが楽な場合もある。



typeTとWシリーズを比べてみると
なんと、今まで小さいとイメージしていた
モバイルVAIOのtypeTのほうが一回り大きい。

液晶ディスプレイの大きさが
それぞれ11.1型と10.1型という違いと
シリンダーフォルムのデザインからくる差が
ここまでのサイズの違いを生む。

これでも解像度はどっちも
1366×768なので見える範囲は同じなので
web閲覧くらいなら同じ使い勝手ともいえる。

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<VAIO Wシリーズのスペック>

ひとまずは、
「VAIO Wシリーズ」iconの全体の内容を伺い知るために
デバイスマネージャーの構成を確認。

CPUは、Intel Atom N280(1.66GHz)、
チップセットは「Intel 945GME Express」で、
グラフィックは、
チップセット内蔵の「Intel Graphics Media Accelerator 950」
という、NetBook定番の
Atom CPUとチップセットの組み合わせ。

typePに採用されているAtom Z500シリーズではなく
N200シリーズを持ってきているので
若干発熱量は上がるしバッテリーの持ちは落ちてはしまうけど
その分、CPUのパフォーマンスは高くなるので
Windows上でアプリを動作させるにはこちらのほうが少し快適。


OSは、Windows XP Home Edition SP3(32bit)、
メモリーは、DDR2の1GBメモリーが1枚。

メインメモリーは、
OSがXPなので1GBでも十分に足りている。


HDDは、日立製の「HTS543216L9SA00」。
1.8インチではなく、
2.5インチサイズのHDDで、
インターフェースはシリアルATA、
容量は約160GB、回転数は5400rpmという代物だった。

リカバリー領域を省いた残りの容量は約145GB、
システムとして使われている容量も
WindowsXPで、かつ添付アプリは少なめなので
約6.8GB程度と
通常のWindows Vistaを搭載したVAIOノートよりは
随分とHDDの消費が少ない。

この時点でまだ約138GB程度もの空き容量がある。

CrystalDiskMarkでベンチマークを計ってみたら
典型的な5400rpmあたりの転送速度結果となった。

typePの1.8インチHDDよりは無論速いし
実際に触っていても
よほどの事をしない限りはこれで特に大きく遅いと感じる事はない。


最後に、
大急ぎで一回だけ走らせた
トータルベンチマークのCrystalMark 2004R2。

そして参考までに
typePのAtom CPUの違いとHDD、SSDの違いをもつ2機種での結果がコレ↓


[Atom Z540 + SSD]   [Atom Z520 + HDD] 

Atom Z540(1.83GHz)とSSDの組み合わせのtypePには
ほんの少し劣るけれども
ほぼそれと同等スコアをだしているし、
細かくみると
ストレージ評価では大きく差がついてしまうのは仕方がないとして、
グラフィックまわりの評価では
Wシリーズのほうがなかなか検討してるのが見てとれる。

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じっくりと触れたわけではないし
出荷前のサンプル機だという事を考慮にいれても、
意外といっては失礼だけど、
十分使用に耐えるほどに動いてくれていると思ったのが第一印象。

このマシンで
現行のWindows Vista搭載モデルのスペックを持ったVAIOノートと比べると
アプリもスッカスカだし、処理能力も遥かに低いので、
極端な期待値を持って買うと
何だこれ?みたいな不満を持ってしまうかもしれないけど、
あくまでも
OSはWindows XPでよくて
ネットブラウズだとか簡単な処理を
ちょちょいっとやるイージーな気分で使うと割り切ると
これはこれで十分なほどに使い物になる。

それに
サっと手に持って移動できるサイズ感とか
テーブルに置いてもそんなに邪魔にならない存在感は
悪くない。

ソニースタイルでもスペックは固定で、
CPUやメモリー、HDDといったパーツを変更する事はできないけど
限定カラーのブラウンが選べたり、
メッセージを刻印したり、
Officeやワイド保証をプラスで付ける事は可能。

受注開始は7月下旬からで、
ソニースタイルでは
限定の『 Wシリーズスペシャルセット』を企画中のようで
購入の有無は関係なしに
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