激薄なVAIO 505EXTREMEを快適にするSSD「G-Monster 1.8インチ V3」
・INDILINX製コントローラと64MBキャッシュを積んだIDE50ピンSSDを旧VAIOに載せる。
の続き。
激薄スタイルが強烈に魅力な「VAIO X Series」の登場が
もうすぐそこに迫っているけれど
それでも元祖激薄の505EXTREMEへの愛着はあるわけで、
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」を載せて
パフォーマンスが上がってくれるならそれに越した事はない。
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今まで505EXTREMEに載せたSSDは3つ。
最初は、
SAMSUNG製「MCBOE32G8APR-0XA」で、
インターフェースはIDE50PINなものの
ケースサイズが大きすぎて外装をはがさないといけなかったり
当時のSSDの能力の限界もあって
期待したほどの速度ではなかった。
・505 EXTREMEのHDDをSSDへ換装する!(その1)
・505 EXTREMEのHDDをSSDへ換装する!(その2)
・505 EXTREMEのHDDをSSDへ換装する!(その3)
次に載せたのが、
MTRON製SSDのMOBIシリーズ「MSD-PATA3018-016ZIF2」。
このSSDは1.8インチタイプの中ではとっても優秀で
そこそこまともな動作をしてくれる。
ネックとなるのは、
インターフェースがZIFなので、
別にIDE50PINに変換するアダプタを用意しないといけなくて
ここまで激薄な505EXTREMEに入れるとなると
物理的な内部干渉がおきてしまって、
SSDのケースを取りはずして収めてもギリギリ収まっているような状態で
持ち運びしてるとちょっとした衝撃でケーブルが抜けてしまいそうだとかいった不安を抱えて使わないといけなかった。
・505EXTREMEを最新のネットブックと同等レベルの性能にする。(その1)
・505EXTREMEを最新のネットブックと同等レベルの性能にする。(その2)
そして、最近載せたのが
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」で、
ダイレクトにIDE50ピン同士で接続できるのが楽で
SSDがすっぽりと本体に収まるし物理的な苦労は全くなくて
取り付けている事による心配はちっともない。
ただし、
読み込み速度は十分なのに、書き込みの速度が異常に遅くて
時折みせるプチフリ現象も合わせて
まるで快適とは言い難くて
結局この時点になっても理想的なSSDを取り付けられたという実感はなかった。
・旧型モバイルVAIOを復活を期待させる「1.8インチSSD IDE50ピン」(その2)
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そして、
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」の上位モデルとなる
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」が
何度かの販売延期を乗り越えてようやく出荷。
公称値とされる
最大読込100MB/s、最大書込100MB/sという値は
実はMTRON製SSDのMOBIシリーズと全く同じなんだけれど、
期待すべきは、
シーケンシャルの読み書き速度ではなくて、
INDILINX製のコントローラーと64MBのキャッシュを搭載した事による
ランダム性能の持ち上がり方。
換装方法は、
もう何回も書いたので省略。
気をつけるべき点は、SSDとコネクタの接続の向きで、
コネクタ側にガイドもないしピン数も少ないので、
SSDが表でも裏でも、左右にズレてもくっついてしまう事。
今回は、ラベル面を上にしてコネクタを
向かって右側に寄せて取り付けるのが正解。
元通りに組み上げて電源を投入、
BIOS画面を立ち上げて[Advanced]をチェックすると
[Hard Disk Drive]に装着したSSDの容量が表示されているので
認識は問題ない。
光学ドライブを505EXTREMEに接続して
リカバリーを開始すると何のトラブルもなく終了。
もうこの時点で、
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」の時と感覚が違っていて
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」のほうが、
リカバリーにかかる時間も、
その後のセットアップから、アップデート、インストールにかかる
所要時間も明らかに快適に進む。
とっても好感触を受けながら
ベンチマークテストをしてみる。
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<1.8インチ50PIN-IDEV3のベンチマークテスト>
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」と、
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」の
ベンチマーク結果を比較したものを以下に掲載。
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●CrystalDiskMark 2.2
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」
『100MB』 『1000MB』
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」
『100MB』 『1000MB』
CrystalDiskMarkで比較しても
モロにわかるのがランダムの書き込み性能の大幅な上昇。
シーケンシャルの書き込みが50MB/sというのは
公称値からすると半分しか出ていないという事にはなるのだけれど
それよりも、4Kのランダム書き込みが5MB/sになっているのが大きい。
シーケンシャルの読み込み速度は87MB/sというのは
実効値からすれば順当だし、
4Kのランダム読み込みも22MB/sくらいまで出れば申し分ない。
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●HD Tune Pro 3.50
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」
『Read 64K』 『Read 512K』
『Read 8MB』 『Random Access Read』
『File Benchmark』
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」
『Read 64K』 『Read 512K』
『Read 8MB』 『Random Access Read』
『File Benchmark』
HD Tune Proでの結果を見ても
読み込み速度の推移は安定的で
極端にその速度が落ち込む部分がない。
読み込みのランダムアクセスを見ても
まるっきり高速化しているのがわかるし、
ファイルベンチマークでも
書き込み速度が倍以上の大幅なアップになっている。
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●CrystalMark 2004R2
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V2」
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」
CrystalMark 2004R2では、
なぜか、HDD以外のスコアがのきなみ落ちてしまっているにもかからわず
HDDスコアは1.7倍にまでのびて
結果としてトータルベンチではさらに良い結果となった。
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それからお約束で
Windowsの起動や終了、休止と復帰といった
実際の速度をストップウォッチで計測。
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE」 左側)V2 右側V3
『Windows XP起動』
ようこそが現れる :約17秒 約17秒
壁紙が現れる :約21秒 約20秒
インターネット接続 :約45秒 約43秒
アクセスランプ消灯 :約50秒 約50秒
『終了』 ・・・約15秒 約11秒
『休止』 ・・・約15秒 約8秒
『復帰』 ・・・約12秒 約12秒
Windowsの起動や、休止からの復帰は、
ストップウォッチで計るには大きな差がでるとまではいかないまでも、
Windowsの終了や、休止への移行は、
非常に早くなっているのがわかる。
これは明らかに書き込み速度の向上の恩恵を受けている事の現れで
このあたりの挙動はとても良好。
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Windows XPベースで使っている分には
V2で感じたプチフリも全くゼロというわけではないにしても、
その出現度や引っかかっている時間にしても随分と少ないし、
ファイルデータのコピーやアプリケーションのインストール時に
異常な待たされする事もなくいたって普通に進行するので、
今回は、リカバリからインストールやベンチマークまでに
強烈なイライラを感じる事がなかった。
これならSSDの載せ甲斐があるというか、
505EXTREMEが今でも十分なパフォーマンスを発揮してくれる事を証明できる。
ただもう
ワイヤレスWANとかBluetoothが内蔵されてない不便さを感じたり
画面の輝度が随分と暗くなってたり
バッテリーが劣化してもう1時間も持たなかったりと
パフォーマンス以外の実用面で厳しさが出てきたりもしていて、
だとすると、
同じスタイルを踏襲しながら
現時点のモバイルPCとしての欲求を満たしてくれる
「VAIO X Series」にバトンタッチしてやりたいなという気持ちが大きかったりもする。
「VAIO X Series」を買うよフラグみたいになってしまったけれど、
次は、
絶対に手放したくないVAIO typeT(TZシリーズ)の505EDITIONに、
同じシリーズでZIFタイプの
「G-Monster 1.8インチ 50PIN-IDE V3」を搭載してみる。
続く。
【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】
4件のコメント
TZへの乗せ換えの続編記事楽しみにしています。
> Windows XPベースで使っている分には
> V2で感じたプチフリも全くゼロというわけではないにしても、
64MBキャッシュでもプチフリはあるということでしょうか?
>うーうーさん
TZへの乗せ換えの件、今やってるんですが
もしかしたら悲しいお知らせになるかも知れません(汗
>bestrawberryさん
ここの書き方で迷ったのですが、全くもってビュンビュン動いてますというとそうじゃない挙動の時もありまして、稀に起動時もしくは終了時のビジー状態になった時にちょっと待たされるような雰囲気になる時もあります。
何といいますか、モロなプチフリではなく、待たされ感のようなものではあるのですが、それを含めてこういう表現をしました。
すみません、あいまいでm(__)m