新旧VAIO ZシリーズのGPUパフォーマンスをベンチマークで比較する。
・VAIO Zシリーズの中身が全部変わってパフォーマンスはどこまで上がったのか?
の続き。
新VAIO Zシリーズの基本ベンチの次は
グラフィック性能に依存する3Dゲームのベンチマーク結果の比較。
計測の際には、それぞれに
外部GPUと電源設定が【高パフォーマンス】となった「SPEEDモード」、
チップセット内蔵GPUと電源設定が【省電力】の「STAMINAモード」を
それぞれでベンチマークテスト。
ただひたすら測るだけの作業だけど
グラフィック性能が上がるとこうまで変化するものなのか!?
と驚いてしまう結果に。
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<3Dゲーム系ベンチスコア>
●3DMark06 Build 1.1.0(Basic版)
基本的に3Dグラフィック性能を測るベンチマークソフト。
DirectX 9.0c、マルチコアに対応。
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
CPU Score :5648 1226
SM 2.0 Score : 2244 369
SM 2.0 Score : 2084 485
CPU Score : 3007 3068
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
CPU Score :2313 1040
SM 2.0 Score : 851 283
SM 2.0 Score : 805 441
CPU Score : 2758 2636
新Zの[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]の
圧倒的なパフォーマンスは、
旧Zの[NVIDIA GeForce 9300M GS]を
はるかに超えて
スコアとしては2倍以上の開きとなった。
それに、CPUの処理速度の貢献度も見てとれる。
内蔵グラフィックのパフォーマンスは
[Intel HD グラフィックス]が微増。
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●Vana’diel Bench3
(FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークテスト3)
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
・低解像度モード SCORE:平均 9996 平均 2145
・高解像度モード SCORE:平均 7866 平均 1628
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
・低解像度モード SCORE:平均 9079 平均 3646
・高解像度モード SCORE:平均 5642 平均 2050
DirectXは8.1までの対応止まりの、
今となっては古参のベンチマークソフトだけれど
昔からの指標となるのでお約束でテスト。
外部GPUでは
低解像度モードでは伸び幅は少ないけれど
高解像度モードでは2000以上もスコアを伸ばしている。
逆に内蔵GPUは
逆転現象が起きている。
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●三國志 Online
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
・低グラフィック計測 5893“戦神” 1945“隊長”
・標準計測 3885“戦神” 1209“兵卒”
・高グラフィック計測 2315“猛将” 596“兵卒”
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
・低グラフィック計測 3668“戦神” 1219“隊長”
・標準計測 2200“隊長” 800“兵卒”
・高グラフィック計測 計測不能 計測不能
ゲーム内の合戦を表示して動作を確認する。
DirectX 9.0c以上が必須。
「低グラフィック計測」、「標準」、「高グラフィック計測」の3段階による計測。
旧Zでは、「高グラフィック計測」のタテ解像度が足りず
計測できなかったけれど、新Zの解像度の高さでは問題なく計測が可能になった。
その「高グラフィック計測」でも
新Zの[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]のパフォーマンスのおかげで“猛将”になる。
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●モンスターハンターフロンティアオンライン
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 平均 3623 平均 839
解像度(1600×900) SCORE: 平均 2464 平均 600
解像度(1920×1080) SCORE: 平均 1728 平均 433
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 平均 908 平均 586
解像度(1600×900) SCORE: 平均 619 平均 418
モンスターハンターフロンティアを動作させるための
ハードウェアとソフトウェの性能をはかるベンチマーク。
DirectX 9.0c以上が必須。
このベンチマークでは、
新Zの[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]と
旧Zの[NVIDIA GeForce 9300M GS]の差は
なんと4倍。
SPEEDモードでなら
高解像度の設定にしてもゲームを堪能できる。
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●デビルメイクライ4
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード]
解像度(1280×768) : Rank B (64.22/52.60/81.26/38.34 FPS)
解像度(1600×900) : Rank C (47.52/37.08/55.07/29.95 FPS)
解像度(1920×1080) : Rank D (35.99/29.53/40.58/24.00 FPS)
[STAMINAモード]
解像度(1280×768) : Rank D (13.45/11.54/18.04/9.86 FPS)
解像度(1600×900) : Rank D (10.50/ 8.69/12.99/ 7.60 FPS)
解像度(1920×1080) : Rank D ( 8.19/ 6.91/ 9.68/ 6.00 FPS)
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード]
解像度(1280×768) : Rank D (21.78/15.87/23.90/14.43 FPS)
解像度(1600×900) : Rank D (16.24/11.46/19.06/11.36 FPS)
[STAMINAモード]
解像度(1280×768) : Rank D ( 9.70/ 7.68/14.78/ 5.40 FPS)
解像度(1600×900) : Rank D (10.14/ 8.11/14.66/ 6.93 FPS)
超高負荷のかかるアクション系3Dゲーム。
設定はそのままに解像度のみを変更して計測。
グラフィックの細かいキャラクターとの戦闘シーンを
動作させたベンチマークで
旧Zではまずプレイする事が無理に等しかった。
それが、
新Zを[SPEEDモード]にして
[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]を利用すれば
解像度によってはレベルの評価“B”の
「悪魔達をスタイリッシュに狩れないことがあるかもしれません。」
という状態にまで引き上げる事ができた。
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●The Last Remnant Benchmark
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 37.81 9.63
解像度(1600×900) SCORE: 29.44 7.07
解像度(1920×1080) SCORE: 21.41 5.37
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 13.79 7.41
解像度(1600×900) SCORE: 10.26 5.47
アクションRPG系の3Dゲーム。
美麗なグラフィックでの戦闘シーンがあるために
GPUにかかる負荷が高い。
ベンチマーク用のデモ映像を見ても
どころどころに絵が飛んでしまいがちになるものが、
新Zの[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]なら
かなりスムーズに再生ができて
このゲームの最低ラインともいえる25fpsを十分に上回り
快適にゲームする事も可能になった。
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●GNO3(ガンダムネットワークオペレーション3)
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
3D HIGH (fps) : 57.4 25.6
3D MID (fps) : 54.8 26.4
3D LOW (fps) : 59.8 28.6
2D (fps) : 98.3 48.6
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
3D HIGH (fps) : 26.4 21.3
3D MID (fps) : 29.6 21.0
3D LOW (fps) : 40.4 23.6
2D (fps) : 87.4 44.5
どこでも出来るを前提につくられた
シミュレーションゲームなので比較的ハードルは低いものの
最新版だけあって戦闘シーンにきめの細かい3Dを採用。
20fps以上あれば、問題なくプレイできるとされているので
新旧どちらのZで[STAMINAモード]にしても3Dモードでプレイする事もできる。
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●ストリートファイター?
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード]
解像度(1280×768) : Rank B 9339 (53.07 FPS)
解像度(1600×900) : Rank C 8163 (42.05 FPS)
解像度(1920×1080) : Rank D 6780 (30.17 FPS)
[STAMINAモード]
解像度(1280×768) : Rank E 5937 (11.88 FPS)
解像度(1600×900) : Rank E 5483 ( 8.56 FPS)
解像度(1920×1080) : Rank E 5004 ( 6.55 FPS)
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード]
解像度(1280×768) : Rank E 6395 (17.43 FPS)
解像度(1600×900) : Rank E 5875 (13.46 FPS)
[STAMINAモード]
解像度(1280×768) : Rank E 5697 (8.99 FPS)
解像度(1600×900) : Rank E 5343 (6.81 FPS)
グラフィックパワーにおもいっきり依存する
完全な格闘アクションゲーム。
設定はそのままに解像度のみを変更して計測。
旧Zでは、完全にスペック不足だという判定を下されるけれど
新Zの[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]であれば
1280×768なら快適にプレイできるというレベルの評価“B”、
1600×900でも通常通りにプレイできる評価“C”となった。
後は自分の好みで細かく調整すれば
モバイルノートで格闘ゲームが楽しめるという事にもなる。
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旧Zでは、
[NVIDIA GeForce 9300M GS]のパフォーマンスが
それほど強力なグラフィックではなかったので、
ゲームをやるには少し力不足な部分は否めなかったものの、
新Zに搭載された[NVIDIA GeForce GT 330M GPU]は
各ベンチマーク結果を見てもわかるとおり
かなり頼もしいパフォーマンスを発揮してくれる。
内蔵グラフィックにしても
ちょいパフォーマンスが上がりながらも低消費電力になっていて
はっきりとした落差が付いたので
本当の意味で切り替えるメリットが生きてくる。