PS3ポータブルと言っても過言じゃない!?次世代携帯型エンタテインメントシステム「NGP」現る!
かねてから海外メディアなどから
1月27日に東京で、ソニーコンピュータエンタテインメント(以下SCE)による
プレイステーション関連の説明会もしくは発表会らしきものが開催されると
噂されていたのは事実で、
まさに当日「PlayStation Meeting 2011」という名前で
午後3時から開始された。
そしてそこには、新しいPSのサービスだけでなく
PSPの後継機種となるコードネーム「NGP」が登場した。
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まず、「PlayStation Meeting 2011」の冒頭で発表があったのは、
Android用にプレイステーションのゲームを楽しむ事のできる
PlayStation Suite「プレイステーション スイート」(PS Suite)を用意するという事。
一挙にスタンダードとなったスマートフォンやタブレット端末で
ゲームをするというライト感覚なスタイルに対応するため
SCEは、PlayStationCertified「プレイステーション サーティファイド」ライセンスプログラム
というものを開始。
ロゴの提供や開発協力を行う事で
Android上でプレステとしてのゲームクオリティを保つ事と
初代のプレステのタイトルをAndroid向けに提供する。
Android端末からアクセスできるPlayStationStoreを用意する。
おそらくこれで、
既に発表されている“Xperia Arc”や、
もう間違いなく出てくるであろう“Xperia Play”、
もしくは年内と噂されるソニー製タブレット端末などで
このPlayStation Suiteに用意されたゲームを楽しむことができる
という筋道が見えてくる。
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そして、この発表だけに終わるかと思いきや
なんとPSPの後継機種となるコードネーム「NGP」が登場!
・次世代携帯型エンタテインメントシステムを発表 ~究極のポータブルエンタテインメント体験を提供し、携帯ゲーム機市場の更なる拡大を目指す~
それも予想を覆す超ハイスペックマシンで現れた。
以下、一連の発表会を撮影したYouTube動画
(by 週アスPLUS、engadget)。
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正式名称ではなくコードネーム「NGP」とされた
ありえないほどに贅沢な技術を詰め込んだ次世代ポータブルゲームマシンをみてみると
そのスタイルは、PSPgoのようなスライド式ではなく
現行のPSPとほどなく似ていて中身はまるっきりの化物。
ディスプレいは、5インチ有機ELディスプレイで
その解像度は960×544、約1677万色という超高精細かつ美麗で
画面はマルチタッチに対応している。
通常の十字キーと○△X□ボタンとは別に
アナログパッドはPS3のコントローラーと同じく両サイドに搭載、
さらに本体の背面がまるごとマルチタッチパッドになっていて
それらを使って「触る・つかむ・なぞる・押し出す・引っ張る」といった
今までにない感覚でゲームを直感的に操作できるようになる。
背面のマルチタッチパッドの面積は
正面の5インチディスプレイと同じサイズになっていて
ディスプレイ画面と同じドットで動かす事ができるし
マルチタッチでのオペレーションにも対応している。
PSPにあったUMDは廃されて
今回新たに“NGP専用カード”というものを採用して
ゲームのセーブデータや追加コンテンツなどを直接保存することができる。
NGP本体には、前面と背面にそれぞれカメラを搭載し
6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)や3軸電子コンパス機能、
GPS(Wi-Fiロケーションサービス対応)といったセンサーを内蔵して
これらの機能を利用してリアル(現実)とゲーム世界を連動したような
おもしろいゲームの登場も期待できる。
(というか、すでにデモされていた。)
CPUは、ARM Cortex���-A9 core (4 core)、
GPUは、SGX543MP4+
という超パワフルマシンで、従来機の約4倍に相当の
PS3のゲームをほぼそのまま移植しても動作するほどのパフォーマンスを誇る。
ネットワークは、
Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n )、
Bluetooth��� 2.1+EDR準拠(A2DP/AVRCP/HSP対応)、
そしてモバイルネットワーク通信機能(3G)にも対応する。
ユーザー同士がゲームを通じてコミュニケーションできる
「LiveArea(ライブエリア)」というものが用意されていて
ネットワークからゲームの最新情報を受け取ったり
同じゲームをしている他のユーザーの達成状況が把握できたりと
ゲームをしながらにその先の奥深さを体験できる。
また、「Near(ニア)」というアプリでは
位置情報を使って周辺にいる他のユーザーが今何のゲームをしてるかとか
自分の足跡をNGPでたどりながら、同じ場所にいた他のユーザーが
どんなゲームをしていたかといった情報がわかるようになる。
あらゆるものがてんこ盛り状態で
ここまでやるかというくらいのものが詰め込まれていながらも
それの良いところだけを活かしたおもしろいソフトを作るのは
ソフトメーカーの采配。
PS3並みの超ビューティフルグラフィックでグリグリに動く
ハイクオリティゲームもできるし、
PlayStationSuiteのAndroid向けにつくられたユルい系のゲームを
まったりやる事もできるという
柔から剛までユーザーの嗜好にあったエンターテイメントが楽しめる
そんなモノに仕上がっている。
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もちろんハードばかりものすごくてもゲームがおもしろくなかったら台なし。
だけど、すでに参加表明しているメーカーは82社にのぼり
「PlayStation Meeting 2011」の会場に現れた
ゲームメーカーもそうそうたるメンバーで
「NGP」の可能性とものすごくわくわくするようなゲームの可能性も知る事ができた。
NGPのデモ動作ではすでに「アンチャーテッド」が使われていたけれど、
SCEは「みんなのゴルフNEXT」を紹介していて、
自分のいる場所からNGPを持ってぐるっと見回すとゲーム内の風景が動いたり
下に向けるとゲーム内の足元が見えたり
NGPを縦や横にしてもその風景が追従したいと
自分がその世界にいるかのようなバーチャル(仮想現実)な感覚でゲームができる
という事をアピールしていた。
カプコンは、なんと「モンスターハンターポータブル3rd」を
今のUMDだけじゃなくてダウンロード版での提供を発表!
そう、NGPだけでなくて、今あるPSPGoでも近いうちに遊べるようになる、
これはPSPGoを持っている自分としては非常にうれしいニュースだった。
他にも「ロストプラネット2」のデモがあって
もともと高グラフィックで超重たいとされているこのソフトも
PS3並みの処理能力を持つNGPでは普通に動作していた。
SEGAの「龍が如く4」やKOEIの無双シリーズのド派手アクション、
コナミの「メタルギアソリッド4」のデモムービーも
PS3のものとほぼ同等のクオリティのものを再生できていて
いかにNGPがハイスペックなマシンかという事をアピールしていた。
トーク中にも
NGPとPS3の処理能力がニアリーイコールなおかげで
多少の修正はあるにしてもPS3からNGPへの移植が
たったの1週間で可能だという話も出るほどだった。
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東京で何かの発表があるよと聞いていても
スマートフォンの“Xperia Play”のリーク情報をたっぷり見ていたせいで
もしかしたらそれの事なんじゃ?とか
今まさに「モンスターハンター3Rd」で現行PSPが全国的に品切れ続出になってる状況からしても
PSP2なんてものを出すわきゃないだろ?
とかなり引き目で見ていたせいもあって、
このNGPのありえないくらいの技術てんこ盛りマシンには度肝を抜かれてしまって
ついこの前みたCES2011の時の数倍は興奮してしまった。
純粋にSONYの一ファンとしてうれしがってるというのもあるけど、
今スマートフォン全盛で海外のメーカー主導な話が多い中で
こうして国内のメーカーがこんなビックリするような発表をしてくれて
ひさびさにスカっとした気分になれたのも事実。
NGPはまだコードネームだし名前も変わるだろうし
発売も2011年の年末発売、価格も未定と
まだまだわからない事だらけだけど、
いきなり年末のものすごく大きな楽しみができたので
それまでに普段の仕事をがんばれそうだなとか思ってしまった。
いやいや、楽しみ楽しみ。
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