新VAIO Zシリーズは、薄く軽くなってもパフォーマンスは上がっているのか?(グラフィックベンチマーク中編)
・新VAIO Zシリーズのを手にした時に感じる軽さと薄さ、そして質感の感動。
・使いたい時に思い通りに気持よく使える、それが新VAIO Zシリーズ!
・新VAIO Zは、薄く軽くなってもパフォーマンスは上がっているのか?(基本スペック&ストレージ編)
・VAIO Zシリーズをより強烈にサポートするドッキングステーション「PowerMediaDock」
・新VAIO Zは、薄く軽くなってもパフォーマンスは上がっているのか?(基本性能ベンチマーク編)
・新VAIO Zは、薄く軽くなってもパフォーマンスは上がっているのか?(グラフィックベンチマーク前編)
の続き。
ただひたすら、3Dベンチマークを計測したものを集計しただけ。
今回計測したベンチマークソフトは、
前回の3Dグラフィック系ベンチスコア2つに加えて、以下の8つ。
「3DオンラインRPGベンチスコア」
●Vana’diel Bench3
●FINALFANTASY XIV ONLINE OFFICIAL BENCHMARK
●The Last Remnant Benchmark
●MONSTER HUNTER FRONTIER
●MONSTER HUNTER FRONTIER「絆」
「3Dアクション系ベンチスコア」
●DEVIL MAY CRY 4
●STREET FIGHTER IV
「シミュレーションベンチスコア」
●GNO3(ガンダムネットワークオペレーション3)
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<3DオンラインRPGベンチスコア>
●Vana’diel Bench3
(FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークテスト3)
スクウェア・エニックスの超代表的なFINAL FANTASY XIの
動作環境を診断するためのベンチマークソフトテスト。
このBench3ですら2004年3月のもので
DirectXは8.1までの対応止まりと古さは否めないけどお約束として。
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『本体単独使用時』
[Core i7-2620M、8GB] [Core i5-2410M、4GB]
・低解像度モード SCORE:5908 5229
・高解像度モード SCORE:4117 3528
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『PowerMediaDock接続時』
[PMD⇒内蔵液晶ディスプレイ] [PMD⇒外部ディスプレイ]
・低解像度モード SCORE:8479 8482
・高解像度モード SCORE:5477 6065
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
・低解像度モード SCORE:9996 2145
・高解像度モード SCORE:7866 1628
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
・低解像度モード SCORE:9079 3646
・高解像度モード SCORE:5642 2050
結果を見ると、
外部GPUでは、前Z(Z11)や前々Z(Z90)のスコアのほうが高いという結果になった。
これはもう「AMD Radeon HD 6650M」の性能に対して
あくまでもDirectX8で構成されているこのベンチの設計の古さと相性から
グラフィックの性能をきちんと引き出せていないパターンだと思われる。
それでも、CPU内蔵GPUは非常に検討していて
Core i7-2620M、8GBのZ21の単独運用で4000オーバーともなると
本当にいつでもどこでもFF11を満喫出来る。
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●FINALFANTASY XIV ONLINE OFFICIAL BENCHMARK
スクウェア・エニックスのFINAL FANTASY XIVの
動作環境を診断するためのベンチマークソフトテスト。
DirectX9.0c以上が必須。
2010年6月に登場、新しいベンチマークテストという事もあって?
というか何しろハイスコアを出すにはシビアで
相当なマシンスペックを要求される。
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『本体単独使用時』
[Core i7-2620M、8GB] [Core i5-2410M、4GB]
LOW(1280×720) :750 650
HIGH(1920×1080) :387 340
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『PowerMediaDock接続時』
[PMD⇒内蔵液晶ディスプレイ] [PMD⇒外部ディスプレイ]
LOW(1280×720) :2005 2092
HIGH(1920×1080) :1103 1114
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
LOW(1280×720) :950 NA
HIGH(1920×1080) :503 NA
もうこのベンチマークアプリがどれだけ重いかは思い知っていて、
去年リリースされた時に、片っ端からVAIOでベンチマークを測ったのだけど
もうどれもまともに動くとは言い難いほどのスコアしか出ず・・・
<参考>
・FF14のベンチマークテストを片っ端からVAIOで計測してみる!
今回も相当厳しいだろうと覚悟していたけれど、
「AMD Radeon HD 6650M」は相当がんばってるようで、
LOW(1280×720)で、2005~2092をマーク。
GPUだけの依存ではないとしても、去年のVAIOに搭載されたGPUと比較すると
Lシリーズ[VPCL11AFJ]の「NVIDIA GeForce GT240M」でLOW:1098、
Fシリーズ[クリエイティブエディション]の「NVIDIA GeForce GT330M」でLOW:1141、
Eシリーズ[15.5型ワイド]の「AMD ATI Radeon HD 5650」でLOW:1447、
というスコアからすればかなりの上昇を見せているように思える。
ちなみに、
前Z(Z11)は、「NVIDIA GeForce GT330M」搭載でLOW:950。
もちろん本体側もPowerMediaDock側も
どちらも排熱ファン全開状態で熱風を吐き出している状態だけど、
2つに分散されているだけ気が楽。
それから、
実はCPU内蔵GPU(Intel HD Graphics 3000)も結構がんぱっていたりする。
(前Z(Z11)は、開始前にエラーが出て計測不能だった。)
まぁそれでも快適動作するにはまだまだ高いスコアが必要なのだけど。
<公式ベンチマーク指針>
【8000~】 非常に快適
【5500~7999】 とても快適
【4500~5499】 快適
【3000~4499】 やや快適
【2500~2999】 普通
【2000~2499】 やや重い
【1500~1999】 重い
【1500 未満】 動作困難
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●The Last Remnant Benchmark
スクウェア・エニックスのラストレムナントの
動作環境を診断するためのベンチマークソフトテスト。
DirectX9.0c以上が必須。
2009年4月に登場したオンラインRPGで、
これまたFFIVに負けず劣らずPCにたっぷり負荷がかかりまくる壮絶なベンチマーク。
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『本体単独使用時』
[Core i7-2620M、8GB] [Core i5-2410M、4GB]
解像度(1280×768) SCORE: 25.82FPS 23.07FPS
解像度(1600×900) SCORE: 18.57FPS 16.57FPS
解像度(1920×1080) SCORE: 13.49FPS 12.25FPS
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『PowerMediaDock接続時』
[PMD⇒内蔵液晶ディスプレイ] [PMD⇒外部ディスプレイ]
解像度(1280×768) SCORE: 48.43FPS 53.63FPS
解像度(1600×900) SCORE: 35.92FPS 38.67FPS
解像度(1920×1080) SCORE: 27.52FPS 29.12FPS
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 37.81 9.63
解像度(1600×900) SCORE: 29.44 7.07
解像度(1920×1080) SCORE: 21.41 5.37
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 13.79 7.41
解像度(1600×900) SCORE: 10.26 5.47
ベンチマークを起動すると同時に
本体側とPowerMediaDock側の排熱ファン全開。
25FPS未満は、ゲームをプレイする上では成り立たないと判断したほうが良さそうで
ベンチマーク用のデモ映像を見ても、どころどころに絵が飛びまくる状態で、
25FPS~35FPSくらいでようやくゲームが出来るラインに立てる。
そう考えるとその最低条件をクリア出来るのは、
新Z(Z21)の[Core i7-2620M、8GB]と、前Z(Z11)の[SPEEDモード]という事になる。
そこから、
PowerMediaDockを装着する事で
ストレスなく動作させられる45FPSを超えるパフォーマンスを発揮する。
<公式ベンチマーク指針>
[非常に快適]…90fps以上
[快適]…65fps以上
[普通]…45fps以上
[やや重い]…35fps未満
[重い]…25fps未満
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●MONSTER HUNTER FRONTIER
カプコンの「モンスターハンター フロンティア オンライン」のオフィシャルベンチマークソフト。
DirectX 9.0c以上が必須。
リリース当初からのMHFベンチマーク第1弾と、
2010年にリリースされたMHFベンチマーク第2弾の「絆」がある。
今回は両者でベンチマークテスト。
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『本体単独使用時』
[Core i7-2620M、8GB] [Core i5-2410M、4GB]
解像度(1280×768) SCORE: 2770 2668
解像度(1600×900) SCORE: 1995 1817
解像度(1920×1080) SCORE: 1433 1301
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『PowerMediaDock接続時』
[PMD⇒内蔵液晶ディスプレイ] [PMD⇒外部ディスプレイ]
解像度(1280×768) SCORE: 5656 6261
解像度(1600×900) SCORE: 4153 4434
解像度(1920×1080) SCORE: 3074 3284
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 3623 839
解像度(1600×900) SCORE: 2464 600
解像度(1920×1080) SCORE: 1728 433
VAIO Zシリーズ「VGN-Z93JS」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 908 586
解像度(1600×900) SCORE: 619 418
新Z(Z21)のCPU内蔵GPUでも
なかなか優秀なスコアを出せるようになっていて
本体単独でも、解像度低めであれば十分スムーズに狩りがこなせる。
(プロセッサーの違いは、スコア比で5%くらいの差となっている。)
この時は、さすがに動作している時の排熱はフルに活動してブンブンと音を立てている。
PowerMediaDockと接続すると、
本体の排熱ファンの音はかなり静かになって、急激に落ち着いた様子を見せる。
ベンチマークスコアも一挙に2倍にまで跳ね上がって
AMD Radeon HD 6650Mの威力が大きい事を認識できる。
前Z(Z11)も外部GPU(NVIDIA GeForce GT 330M)にすると
かなり高いスコアを出してくれるのだけど、
やはりここでも同じように排熱ファンが盛大に回っている事を考えると
精神衛生上あまりよろしくなかったりする。
前々Z(Z90)は正直動作させるのはかなり無理がある状態だった。
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続いて、MHFベンチマーク第2弾の「絆」。
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『本体単独使用時』
[Core i7-2620M、8GB] [Core i5-2410M、4GB]
解像度(1280×768) SCORE: 2237 2043
解像度(1600×900) SCORE: 1569 1419
解像度(1920×1080) SCORE: 1147 1038
●VAIO Zシリーズ(VPCZ21AJ)『PowerMediaDock接続時』
[PMD⇒内蔵液晶ディスプレイ] [PMD⇒外部ディスプレイ]
解像度(1280×768) SCORE: 4376 4440
解像度(1600×900) SCORE: 3333 3408
解像度(1920×1080) SCORE: 2513 2575
VAIO Zシリーズ「VPCZ11AHJ」
[SPEEDモード] [STAMINAモード]
解像度(1280×768) SCORE: 2735 841
解像度(1600×900) SCORE: 1998 629
解像度(1920×1080) SCORE: 1474 475
MHFベンチマーク第2弾「絆」のベンチマークになると、
その動作環境が引き上げられた事もあって
第1弾に比べて、スコアが上がりにくくなっている。
それでも、
新Z(Z21)のCPU内蔵GPUや、前Z(Z11)も外部GPU(NVIDIA GeForce GT 330M)
であれば、しっかりとスコアが出ている。
新Z(Z21)のプロセッサーの違いでは、スコア比は広がっているようで
10%くらいの差となっている。
そして、どちらのベンチマークにも共通して
内蔵液晶ディスプレイよりも、外部ディスプレイに出力したほうが
より高いスコアを出しているのがわかる。
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ここまでが「3DオンラインRPGベンチスコア」。
「3Dアクション系ベンチスコア」と「シミュレーションベンチスコア」は、
長すぎるので後編へ続く。