PlayStationブランドの24インチ3Dディスプレイ「CECH-ZED1J」を使ってみた。
SCEから登場したPlayStationブランドの
24インチの3Dディスプレイ「CECH-ZED1J」が登場。
パーソナルなサイズで手軽に3Dが楽しめるのがウリとされる
このディスプレイを使ってみたので、そのレビューを。
まずはそのパッケージからして、PlayStation関連のアイテムだと思わせる
カラー印刷された黒いラインの入るおなじみのプレステデザインで、
持ち手も付いていてすぐに持って帰れる仕様。
この中に、ディスプレイ本体と、
電源コード、HDMIケーブル(2m)、3Dメガネ、MicroUSB(充電用)、
3Dメガネ用ポーチ、紙類が付属していて、
ひとまずこれを買ってしまえばすぐにPS3と繋いで遊べるよというところまで
付属品類は揃っている。
本体のスタンド部分は組み立て式になっていて
それも特に工具も必要とせず簡単に組み上がる。
ちなみに、ディスプレイ単独になるけれど
VESAマウント規格には対応していないらしい。
ディスプレイの全体サイズは、
幅約650mm×高さ約91mm×奥行き約207mm(スタンド含む)で、
重量は5.7kg(スタンド含む)。
ディスプレイだけの厚みを見ると一番薄いところで約2cm、
一段膨らんでいるところで約4cmくらいになっているものの
ナナメにカットされているデザインなどから非常に薄く見える。
それと、このディスプレイには、
画面の左右にスピーカー、背面にサブウーファーを搭載している。
まぁやっぱり左右のスピーカーはうれしいけど、
せめてラウンドデザインじゃなくて
ストレートで多少でも狭ベゼルにして欲しかったなと思ったりする。
電源部を本体内に納めているので、
ディスプレイからは、電源コードしか出ていないあたりは
すっきりしていいかもしれない。
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さーてPS3をつないでみよう。
HDMI入力端子は2つあって、一つはPS3と繋いでおいて
もう一つにBDレコーダーとかPCとつないで使えるあたりは便利。
早速ゲームしてみようっと始めると
まず気になったのが、それはそれは周りの景色が画面に映りこみまくるほどの
表面もツルツルピカピカなグレアパネル。
このグレアパネル故の映り込みに関しては、さすがに賛否両論ズバっと分かれそうだけれど、
実際にゲームを始めてしまえば2D表示では、まずしっかりと明るい画面と
心地よい発色とコントラストの高さ、24インチというディスプレイサイズを目の前にして
この比較的近い距離で見る上では高精細さもあって非常に気持ちよくプレイできる。
ゲームしてる限りでは自分は遅延は気にならなかったけど
タイミング命の格闘ゲームをやっている人にとってどうなのかまでは
シビアに詰めて検証してないのでわからない。
音質に関しては、自分が聞く限りでは
通常の中型以上のテレビのスピーカーと比べても
ちょっと物足りなさがあるものの、まぁこのサイズだと仕方がないのかなという感じ。
実は、このディスプレイにはリモコンというものがなくて、
本体の正面から見て右の後ろ側にある
電源、入力切替、音量+-、メニュー、3D切替といったボタンを
ダイレクトに手探りで押して使うのでデフォ。
ボタン類を触ると、正面のディスプレイに
背面の物理ボタンとリンクした位置にアイコンが表示されるけれど、
はっきりいって間違える程度には操作しづらい。
でも、実はこのディスプレイって赤外線リモコンに対応していて、
ソニー製のリモコンを持ってきて操作すると
電源のオンオフから音量のプラスマイナス、
メニュー表示からメニューの上下左右、決定、戻る操作も
全て動作してくれる。
ので、ソニー製のテレビ(BRAVIA)やBDレコーダー、
もしくは、Sony Tablet Sシリーズなんかでも操作できてしまう。
これは便利。
ちなみに、高速起動モードをONにしておけば
ディスプレイの電源を入れてからすぐに画面が表示されたり
PS3と電源連動といった使い勝手を考えた機能は搭載されていようだ。
でっきり、BRAVIAに使われている3Dメガネと共通とするのかな?
と思ったら、プレステロゴの入る専用の3Dメガネだった。
まぁとてもシンプルな3Dメガネでとっても軽くて47g。
若干チャチいなと思ってしまったけど、
まぁメガネをかけ続けて映像を見る事を考えると軽くて負担がかからないほうが良いか。
これで駆動はリチウムイオン電池を内蔵しているタイプなので
付属のMicroUSBケーブルをつないで充電する。
急速充電に対応していて、3分で3時間使えて
45分間充電すると、約30時間まで使う事ができる。
それじゃぁ2Dでやっていた「ウイニングイレブン2012」を3Dに変更して
この3Dメガネをかけて試してみる。
3D表示にすると裸眼でみると2重にブレたキャラクターや映像が見えていて
3Dメガネをかけると、その中に3D立体視の映像が広がる。
当たり前の表現だけど、3Dの立体映像がしっかりと見える!
グラウンドから観客席がディスプレイのおくに続いてる感覚で、
それぞれの選手のポジションの奥行き感もわかるし
ゴールを決めた時の映像も、そのボールの飛び出し具合もなかなかで楽しめる。
大型のディスプレイとちょっとだけ感覚が違うのが
やっぱりすぐ目の前でディスプレイを見ている事もあって
画面のサイズ的にも、その中にある箱庭的な3D空間の見え方をするけれど
ここまでパーソナルな距離で3D立体視として見ると
かなり脳内に訴えかけられるものがあって、すなおに3Dが楽しめる。
それはぶっちゃけ、3Dにすると多少輝度は落ちるし
クロストークがないかというとゼロではないから
2Dでゲームするよりは少し負担に感じられる部分もあるけれど、
一定時間で3Dを満喫しようという向きでは十分に使える。
もう一つのウリの1つの画面で2人同時にゲームができる「SimulView」は
まだ試してなくて、またこれは後日追記予定。
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それから、外部入力は
HDMIが2系統だけじゃなくて、コンポーネントの入力も一つある。
何を今さらコンポーネントなんだ?というか
せめてD端子くらいにしてくれりゃいいのにと思ったけど、
海外と共通仕様なので、
国内主流のD端子ではなくコンポーネントが採用されているらしい。
ってことで、せっかく持ってる
PSP Goと、その画面を出力できるD端子ケーブルは
まったくもって使えない…。
なので、渋々近所のお店にあったPSP用のコンポーネントAVケーブル「PSP-S180」を買ってきた。
(PSP go用は、コンポーネントケーブル 「PSP-N180」なんだけど、在庫を置いてなかった。)
専用端子をPSPに差し込んで、
ディスプレイの背面にあるコンポーネント端子に接続すればOK。
ディスプレイをコンポーネント入力に切り替えて、
PSPのクロスメディアバーの[設定]から
[外部ディスプレイ設定]⇒[映像出力切りかえ]で「はい」を選ぶ。
すると、ディスプレイからPSPの映像が現れる。
このディスプレイの特徴としてあるのが、
コンポーネント入力からPSPを入力した時の「PSP Zoom」。
普通は、PSPの映像をテレビに出力すると
上下左右に盛大に黒い部分が出てしまうのだけれど、
ディスプレイの[画面モード]から、
「ノーマル」、「ワイド」、「PSP Zoom」の3パターンから選べるようになっていて、
その「PSP Zoom」を選択すると
画面いっぱいにPSPのゲーム画面を映し出すことができる。
ぶっちゃけ、元々の小さい画像をここまで大きく広げてしまうので
粗さはかなり目立ってしまうけれど、
まぁ24インチという大きさなので粗さも我慢できなくもないし
楽しさを優先するならコレもアリ。
現行のBRAVIAにはない機能なので、
これをやりたいという意味で使うというのも一つかもしれない。
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一応、興味本位もありつつ半分本気で
VAIO Zシリーズの外部モニターとして使ってみた。
結論から言うと、
グレアパネルということもあって映り込みがかなり気になるのと
テキストの滲みが気になるので、
集中してPCで作業をしたいという人にはあまり向いてるとは言い難い。
ただ、一般的なPCディスプレイにはスピーカーが内蔵されているタイプは少なくて
HDMIケーブル1本で、PCの音声もディスプレイのスピーカーから音を出せるというところは
素直に便利だなと感じた。
真剣にPC用の外部ディスプレイとして使うのなら
専用のPCディスプレイのほうが良いだろうし、
そうではなくて、例えば、PS3もつないでるけど
せっかくある24インチ(1920x1080)ディスプレイの資産を活用したいとか、
PC内にある動画を大画面で再生して見たいとか
使い方によってはいくらでもやり用はある。
ということで、3Dディスプレイ「CECH-ZED1J」が万能なディスプレイかというと
それはさすがに万人にオススメしづらいところもあるけれど、
リビングじゃなくて、プライベートルームでPS3で(3D立体視も含めて)遊びたいなと思ったら
これを導入してみてもいいかもしれない。
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