2.4GHzワイヤレス接続は本当に低遅延なの?ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」を、Bluetooth接続などと視覚的にわかりやすく比較してみる。
ゲーミングヘッドセットでもっとも重要になるのは映像と音声とのズレがいかに少ないかということ。
特にワイヤレスヘッドセットの音の遅延はまさにゲームの勝敗に直結するところ。
ゲーミングヘッドセットとして登場した「INZONE H9」、「INZONE H7」、「INZONE H3」は、実用として使えるのか?他Bluetooth接続なども含めて音声の遅延について比較してみる。
ゲーミングヘッドセット
「INZONE H9」:36,300円(税込)
「INZONE H7」:28,600円(税込)
「INZONE H3」:12,100円(税込)
・プレイヤーを没入と勝利に導くゲーミングギアの新ブランド「INZONE™」モニター2機種とヘッドセット3機種を発売
・ゲーミングギア INZONE(インゾーン) | ソニー
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目次
●ゲーミングヘッドセットの音声遅延確認
ゲーミングヘッドセットワイヤレスモデル「INZONE H9」、「INZONE H7」は、付属する[USBトランシーバー]を使用すると、2.4GHzワイヤレス接続に対応。
低遅延アルゴリズムにより、ゲームサウンドの遅延を感じることなく、快適にプレイを楽しむことができるというのがウリ。
ではそれが本当に低遅延なのか?
ちなみに、Bluetooth接続については、標準的なBluetooth機器と同等の遅延性能とのこと。
音声遅延を知るには、ビジュアル的にもわかりやすいこの↑動画をスマホで再生。
スマートフォン(Xperia 1 III)を使って音声を出力した機器との遅延タイミングを実際に検証してみる。
やり方は、スマホ(Xperia 1 III)に流れる動画をカメラ(FX3)で撮影。
それと同時に、スマホと接続したヘッドセットから出力される音声を録音。
音が鳴った瞬間の動画の進むタイミングを確認するという方法。
そもそもスマホ側で動画と音声の音ズレを補正している可能性はあるけれど、今回の検証ではそれは考慮にいれていない。
また、厳密には人が知覚するタイムラグも考慮しないといけないといった厳密なところは置いておいて、単純に機器ごとの差があるのかどうかを知りたい。
検証した機器と出力方法
接続する検証機器と出力方法は以下の通り。
①「Xperia 1 III」 スピーカー
スマホのスピーカーからの直接出た音。
②「WI-C100」 Bluetooth(AAC)
Bluetooth接続(コーデック:AAC)接続したワイヤレスヘッドセット「WI-C100」。
③「INZONE H3」USBオーディオボックス
スマののUSB Type Cからハブを接続して、USBオーディオボックスを経由して接続。
④「INZONE H3」ヘッドホン端子
スマホの3.5mmステレオミニプラグに直接有線で接続。
⑤「INZONE H7」USBトランシーバー
スマののUSB Type Cからハブを接続して、USBトランシーバーを接続。
⑥「INZONE H7」Bluetooth(AAC)
ヘッドセットをスマホとBluetooth接続(コーデック:AAC)接続。
⑦「INZONE H9」 USBトランシーバー
スマののUSB Type Cからハブを接続して、USBトランシーバーを接続。
⑧「INZONE H9」 Bluetooth(AAC)
ヘッドセットをスマホとBluetooth接続(コーデック:AAC)接続。
検証結果
今回、実証実験してみた様子はこんなかんじ。
実際に録画したものを1/4 のスピードにして目視と音の確認がしやすくなっているはず。
さらに、you tubeの設定(歯車アイコン)から再生スピードを0.25倍(1/4)すると、さらに体感として遅延の有無を感じやすいので参考までに。
そして測定結果は以下。
①「Xperia 1 III」 スピーカー(約0ms) |
②「WI-C100」 Bluetooth(AAC)(約60ms) |
③「INZONE H3」 ヘッドホン端子(約-20ms) |
④「INZONE H3」 USBオーディオボックス(約-20mss) |
⑤「INZONE H7」 USBトランシーバー(約10ms) |
⑥「INZONE H7」 Bluetooth(AAC)(約40ms) |
⑦「INZONE H9」 USBトランシーバー(約20ms) |
⑧「INZONE H9」 Bluetooth(AAC)(30ms) |
①「Xperia 1 III」 スピーカー:約0ms
②「WI-C100」 Bluetooth(AAC):約60ms
③「INZONE H3」 USBオーディオボックス:約-20ms
④「INZONE H3」 ヘッドホン端子:約-20ms
⑤「INZONE H7」 USBトランシーバー:約10ms
⑥「INZONE H7」 Bluetooth(AAC):約40m
⑦「INZONE H9」 USBトランシーバー:約20ms
⑧「INZONE H9」 Bluetooth(AAC):約30ms
スマホ本体のスピーカーの音はもちろんのこと、やはり有線接続が最速。
ついで、内蔵スピーカー、USBトランシーバー、Bluetoothの順に遅延が大きくなっているのがわかる。
「INZONE H9」と「INZONE H7」の微妙な違いについては、電波による影響がなにかしらあるかもしれないもののほぼ同等だと思われる。
電波が混雑する場所では無線接続に悪影響が出る可能性があるため、USBトランシーバーを使うと、遅延を気にせずゲームプレイできるはず。
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●音声遅延なしでゲーミングに最適なヘッドセット「INZONE H9/H7/H3」
Bluetoothが実用に耐えないことはわかってはいたけれど、2.4GHz USBトランシーバーが本当に使いものになるのか?というのが最大の焦点。
今回試してみた実証実験の結果から、当然Bluetoothより圧倒的に遅延が少ない事がビジュアルと数値としてはっきりわかった。
もちろん有線接続が最良とはいえ、USBトランシーバーでのワイヤレス接続であれば体感ではまずわからない誤差レベルにある。
ゲーミングヘッドセットとして、絶対的に必須条件である音声遅延を克服して、余計なノイズを除去して集中できる「INZONE H9」はかなり最強の部類に入るのではないかと思われる。
もちろんノイキャンなしのワイヤレスヘッドセット「INZONE H7」や、確実な有線接続のヘッドセット「INZONE H3」という選択肢もある。
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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」ラインナップ
ゲーミングモニター(4K 144Hz)INZONE M9
SDM-U27M90
ゲーミングモニター(FullHD 240Hz)INZONE M3
発売日:2022年内
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9
WH-G900N/WZ
ワイヤレスゲーミングヘッドセット INZONE H7
WH-G700/WZ
ゲーミングヘッドセット INZONE H3
MDR-G300/WZ
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
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