非Android OSでより小型化、長時間再生となった高音質設計を施したウォークマンZXシリーズ「NW-ZX100」、10月10日発売。
ハイレゾ音源対応ウォークマンの新しいフラッグシップモデル「NW-ZX100」を発表。国内での発売は、10月10日。
・徹底した高音質設計で、外出時も使いやすいハイレゾ対応 ウォークマン(R)『NW-ZX100』発売 | プレスリリース | ソニー
ハイレゾ音源対応モデルとして先に登場した「NW-ZX1」の実質的な後継モデルとなって、従来Android OSを採用していたものから独自OSかつよりコンパクトなモデルになっている。ZXシリーズとしての最上位モデルは、引き続き音質を追求した「NW-ZX2」がラインナップとして並ぶ。
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●贅沢な高音質設計を施したZXシリーズ「NW-ZX100」
ZXシリーズに共通して、音声信号をフルデジタル処理して、ハイレゾ音源の再生に対応した「S-Master HX」や、CDや圧縮音源を、ハイレゾ(最大192kHz/24bit)相当の高解像度音源に上げる「DSEE HX」を「NW-ZX1」同様に搭載。
高音質技術の集積により、従来のフォーマットに加えて、ハイレゾ音源とするWAV(192kHz/24bit)、FLAC(192kHz/24bit)、
Apple Lossless(192KHz/24bit)、AIFF(192KHz/24bit)の再生に対応。
「NW-ZX1」では、DSD64(2.8MHz)までだったのに対して、「NW-ZX100」では「NW-ZX2」同様にDSD128(5.6MHz)までの再生にも対応する。(リニアPCMへの変換再生。)
複数のオーディオ技術を盛り込みつつ、簡単に、ソニー推奨の高音質設定にできる「ClearAudio+」も搭載する。
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従来の「NW-ZX1」から、よりコンパクト化しながら、高音質技術を徹底した「NW-ZX100」。
アルミ素材の削り出しにより、フレームやシャーシを一体化した構造で高い剛性を持ち、さらに背面のシャーシに、銅・金メッキを施したステンレス鋼板を重ね合わせることにより、シャーシとオーディオ基板との間の接触抵抗を最小化し、クリアで力強い低音域再生を、ノイズを少なく安定して実現。
プリント基板のVIA部分を銅メッキで穴埋めする「フィルドビア(Filled VIA)構造」で、電源の安定とインピーダンスを低減し、低音を立ち上がりよく、高音をクリアに再現。
ハイエンドオーディオ用の「高純度無鉛高音質はんだ」を採用して、NW-A10シリーズのものよりも金属結晶の品質をさらに高めたことにより、低域、中域、高域の自然なバランスに加えて、臨場感がをより高めている。
メイン基板や金属部品を固定するビスには、導電性を有するビス(カスタム品)を採用する。
フルデジタルアンプ「S-Master HX」のL/R正負独立4電源に、周波数特性が良くノイズの少ない電気を供給できる「OS-CON」を採用。3基のチャージポンプ電源にも「OS-CON」を搭載して、そのフライングコンデンサーにはフィルムコンデンサーを採用する。
電池と電源回路には、通常の約1.5倍の太さの線材を採用し、抵抗値の低い保護回路を使うなどして、電源の低インピーダンス化をはかっている。
48kHz系に加えて、44.1kHz系専用のクロックを追加。それぞれのサンプリング周波数に合わせて2個のクロックを切り替えることで、48/96/192kHzと44.1/88.2/176.4kHz(CD/DSD系)の信号にも完全に同期させる。
基板とヘッドホンジャックは低抵抗の太いケーブル(OFCケーブル)で接続し、出力素子に高音質部品を使用。
ヘッドホンジャックは、円筒形の真ちゅう切削パーツで固定されている。
WM-PORTからのオーディオ出力は、デジタル出力に対応して、ポータブルヘッドホンアンプPHA-3やUSB DACアンプUDA-1とデジタルで接続して、よりリッチなプレミアムサウンドを堪能する事もできる。
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そして、背面の下の部分が膨らんでいる部分は、電気部品を内包するアンプブロックとなっていて、かつラバーグリップを採用したこともあって手にしっかりとグリップした状態で操作できる。
バッテリーも大幅に延びて、最大約45時間のハイレゾ音源再生(192kHz/24bitの場合)、MP3再生では70時間の再生が可能。
ストレージ容量は128GBで、下部にあるスロットから外部メモリーとしてMicroSDカード(最大128GB)にも対応。最大で256GBの運用が可能になる。
操作系は、非Android OSとなったことで、液晶の下に、中央の決定ボタンと上下左右の選択キーを一体化した操作ボタン、側面に、物理音量ボタンを備える。
HOME画面には簡易再生アプリを配して、ボタン操作をすると再生/一時停止や、早送り、曲戻しといった操作もできる。
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●ハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリング機能を搭載
そして、大きな特徴となるのが、本体にハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。
別売ののノイズキャンセリング機能搭載ハイレゾ・オーディオ対応ウォークマン専用ヘッドホン「MDR-NW750N」と組み合わせることで、周囲の騒音を分析して、その場に適したノイズキャンセルを自動選択する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」により周囲の騒音を低減して、例えば電車やバスの車内、航空機内でも快適にハイレゾ音源再生を楽しむ事ができる。
Bluetoohも搭載して、Bluetoothヘッドホン&スピーカーと接続できる。NFCも搭載しているので、ワンタッチでカンタンにつなげられる。
従来のSBCコーデックだけでなく、aptXコーデックと、「LDAC(エルダック)」に対応。
ワイヤレスリスニングを高音質化する「LDAC(エルダック)」は、「SBC」コーデック(44.1kHz/328kbps)と比較すると、約3倍にもなる情報量で音源を転送できるというもので、今までよりもより高音質なワイヤレスの音楽再生ができる。
「LDAC」のデータ転送レートは(330kbks/660kbps/990kbs)と、3段階あるデータ転送は変更が可能で、最大値の990kbpsでは、96kHz/24bitのデータ伝送が可能。
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ハイレゾ音源対応のハイエンドモデルとして登場した「NW-ZX1」も、発売されてちょうど2年が経過するところまで来て、その後最上位モデルと位置づけされる「NW-ZX2」が登場。
オーディオの基幹にかかわる差異は価格面でも納得の部分ではあるけれど、LDACに非対応や外部メモリーがないなどと少しづつ機能面での違いが現れていたところだったので、ここで待望の「NW-ZX100」の登場。
ここ数年、ハイエンドモデルはAndroid OS搭載が当たり前の流れだったものが、ついにここにきて「NW-ZX2」を残して、「NW-ZX100」までもが非Android OSとなったのは興味深いところ。
あくまでもウォークマンは、音楽が純粋にいつでもどこでもイイ音で楽しめるのが前提で、本来オペレーションのためのOSであるはずなのに、Android OSとなるとそのバージョンによって不満が発生するジレンマもあったり、どうしてもバッテリーの持ちの問題があったものが解消されて、本体もより小型化できたという面ではメリットが充分にあるのだと思える。
「NW-ZX2」が良いのはわかっていながら、大きくて重量があるとか、価格的にも(高価で)持ち出すのを躊躇してしまったりするけれど、そういった意味では「NW-ZX100」はそのバランスがうまくとれて一番持ち運びにピッタリなんじゃないか?と買いたい気持ちを肯定しそうで怖い。
9月9日(金)から、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア大阪、ソニーストア名古屋で、「NW-ZX100」の先行展示を開始する。
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●“ウォークマン”ZXシリーズ「NW-ZX100」とアクセサリー
“ウォークマン”ZXシリーズ「NW-ZX100」 【128GB】
ソニーストア販売価格:66,880円(税別)
・長期保証サービス(3年ベーシック)
ノイズキャンセリング機能搭載ハイレゾ・オーディオ対応ウォークマン専用ヘッドホン「MDR-NW750N」
ブラック / ホワイト
ソニーストア販売価格:11,880円(税別)
小型高感度ハイレゾリューションオーディオ対応9mmドライバーユニットを搭載。
周囲の騒音を低減したハイレゾの高音質体験を実現したハイレゾ対応ノイズキャンセリングヘッドホン。
NW-ZX100専用レザーケース「CKL-NWZX100」
ソニーストア販売価格:6,250円(税別)
日本製の上質な天然皮革(牛革)を厳選して使用したレザーケース。天然素材の特徴を活かした革表面は、使うほどに艶や風合いが増していく。カバー付きなので、ディスプレイもしっかり保護する。
ハイレゾ・オーディオ対応ウォークマン専用クレードル 「BCR-NWH10」
ソニーストア販売価格:14,750円(税別)
ハイレゾ対応のウォークマンを充電しながら、デジタル出力が可能。電源部に高音質コンデンサー「OS-CON」を採用。高速デジタル信号を忠実に伝送し、高音質を実現。
充電しながらヘッドホンでも音楽を楽しめるように、斜めに切り開かれた溝にプラグを差すためのスペースを確保。
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ソニーストアでは限定として、「ソメスサドル」製のZX100専用オリジナルケースを作製。
日本屈指の馬具メーカー「ソメスサドル」製で、丁寧なステッチと、使い込むほどに風合いのでる、ナチュラル仕上げの牛革ならではの手触り。
NW-ZX100専用ソメスサドル製ケース「CC-ZX100/SM」(単品価格)
グリーン / キャメル
ソニーストア販売価格:27,800円(税別)
単品通常価格:27,800円+税を、ZX100本体と同時購入することで4,000円安くなる。