フルサイズミラーレス一眼カメラα7CR「ILCE-7CR」の熱耐性について、ソニー公式情報から他製品と比較。α7C、ZV-E1、α7 IV、α7R V、α7C IIとの動画連続撮影比較。
デジタル一眼カメラαシリーズEマウントモデルα7CR「ILCE-7CR」。
従来のコンパクトモデル「α7C」に、α7R Vをベースとして落とし込んだ製品。
「α7R V」と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で、高精度かつ多種類の被写体を認識。
カメラでの動画撮影で共通して気になる点と言えば、動画撮影中の熱停止による記録の強制終了。
そこで今回は、α7CRとその他ハイエンドαを、ソニー公式ページからのデータをもとに比較して、熱に対する強さを調べてみる。
・α7C II | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・α7CR | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
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目次
●消費電力は増加、熱耐性は大丈夫?
過酷な環境下での撮影にも耐えられる堅牢なボディを実現するために、トップカバー、フロントカバー、リアカバーに軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を採用している。
金属を多く使っているということは、それだけ放熱面で有利になり動画の連続撮影時間が伸びる要素になる。
ただし、「α7R V」や「α7 IV」のようなスタンダードなカメラ形状のモデルではΣ形状の放熱構造を採用しているのに対して、α7CR・α7C IIにはこのような放熱耐性を上げるための構造にはなっていない。
そのぶんどうしても熱耐性は干弱くなる。
以下は、公式に記載されている動画の連続撮影時間目安。
自動電源OFF温度の設定が「標準」の場合、4K撮影の時間は10分程度。
自動電源OFF温度の設定が「高」の場合、4K撮影の時間は、環境温度が25℃で60分程度、40℃で10分程度となっている。
熱耐性は極端に悪いわけではないものの、特段優れているわけでもない。
α7CRだけの仕様をみてもわかりにくいため、「α7C II」、「α7C」、「ZV-E1」、「α7 IV」、「α7R V」の動画の連続撮影時間や、バッテリーの持ちなどを比較してみる。
それぞれの条件ごとに、確認してみる。
自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:25℃、フォーマット:HD
・α7C II ・・・ 60分
・α7C、α7R V ・・・ 120分
・ZV-E1 ・・・ 10分
・α7CR、α7 IV ・・・ 30分
HD撮影での[標準設定]においては、環境温度25℃のときはα7 IVと同程度の値となっている。
ZV-E1よりも長く撮影ができる。
自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:25℃、フォーマット:4K
・α7C II、α7CR、ZV-E1、α7 IV ・・・ 10分
・α7C、α7R V ・・・ 30分
4K撮影での[標準設定]においては、環境温度25℃のときはZV-E1やα7 IVと同等の値となっている。
標準設定のしきい値では、長時間の動画撮影は厳しい部分なので、真っ先に[高]に設定しておきたい。
自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:40℃、フォーマット:HD
・α7C II、α7CR、α7 IV ・・・ 30分
・α7C ・・・ 120分
・ZV-E1 ・・・ 10分
・α7R V ・・・ 90分
HD撮影での[標準設定]においては、環境温度40℃のときはα7 IVと同等の値となっている。
重量も多いα7R Vや、消費電力の少ないα7Cは、熱耐性の限界までにいく時間が長いと思われる。
自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:40℃、フォーマット:4K
・α7C II、α7CR、α7 IV ・・・ 10分
・α7C ・・・ 20分
・ZV-E1 ・・・ 5分
・α7R V ・・・ 30分
4K撮影での[標準設定]においては、環境温度40℃のときはα7 IVと同等の値となっている。
より消費電力も高く、熱設計的にも大変なZV-E1は5分という短い値となっている。
やはり標準設定よりも「高」設定をオススメする。
自動温度OFF温度:[高]、環境温度:25℃、フォーマット:HD
・α7C II、α7CR、α7C、α7 IV、α7R V ・・・ 120分
・ZV-E1 ・・・ 90分
HD撮影での[高]においては、環境温度25℃のときは、どのモデルも長時間の撮影が可能。
ZV-E1のみ、90分という時間となっている。
自動温度OFF温度:[高]、環境温度:25℃、フォーマット:4K
・α7C II、α7CR ・・・ 60分
・α7C、α7 IV ・・・ 120分
・ZV-E1 ・・・ 30分
・α7R V ・・・ 90分
4K撮影での[高]においては、環境温度25℃のときはα7C、α7 IV、α7R Vには劣るものの60分程度の撮影が可能。
1時間は撮影できるということは、熱耐性はあり徐々に熱が増えていく状況。
ちょっとした冷却手段を用意すれば、長時間撮影が可能となる。
自動温度OFF温度:[高]、環境温度:40℃、フォーマット:HD
・α7C II、α7CR ・・・ 30分
・α7C ・・・ 120分
・ZV-E1 ・・・ 20分
・α7 IV ・・・ 120分
・α7R V ・・・ 90分
HD撮影での[高]においては、環境温度40℃のときは30分程度の値となっている。
消費電力の低いα7C、熱設計がしっかりとしているα7 IV、α7R Vのほうが長時間撮影が可能なものの、ZV-E1よりは長く順当な結果となっている。
安定した撮影を行うならば、冷却手段がほしいところ。
自動温度OFF温度:[高]、環境温度:40℃、フォーマット:4K
・α7C II、α7CR ・・・ 10分
・α7C、ZV-E1 ・・・ 20分
・α7 IV、α7R V ・・・ 30分
4K撮影での[高]においては、環境温度40℃のときは最も短い10分程度の値となっている。
より消費電力も高く、熱設計的にも大変なZV-E1は20分という値となっていることから、実際の時間的にはそれほど違いが無いと思われる。
高温環境では、自動温度OFF温度を[高]としてもかなり厳しい。
そのため、冷却手段を用意して撮影に望みたいところ。
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●カメラ本体の放熱を補う便利グッズ、冷却ファン。
α7CR「ILCE-7CR」本体だけで長時間の動画長回しはたしかに不安かもしれない。
ただし最近は、比較的簡単にカメラボディを冷やせるガジェットがいろいろ出てきている。
「Ulanzi カメラヒートシンク(ソニー / キヤノン / フジフイルム用)C072GBB1」を試しに買ってみた。(価格は約4,000円)
カメラの背面モニターが収納されている部分に貼り付けて、本体を冷却するというもの。
実際使ってみるとそこそこ効果はあるようで確かにカメラ本体の熱上昇を抑えて、カメラ単体よりも長時間の動画撮影にも耐えられる。
中には電源を別途とらないといけないタイプもあるけれど、「Ulanzi カメラヒートシンク」はバッテリーを内蔵しているおかげでスッキリ取り回しも楽ちん。
いざとなればUSB給電もできる。
発熱に対して排熱が追いつけば、バッテリーが続く限り撮影可能という事になる。
単体で冷却機構まで備えているプロフェッショナルカムコーダー「FX3」、「FX30」を利用するというのがもっともスマートと言えるけれど、静止画と動画をハイブリッドでかつコンパクトに使えるα7CR、α7C IIだからこそカメラヒートシンクというオプションパーツを利用しない手はない。
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本体購入期間
2023年10月13日(金)~2024年1月10日(水)
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対象レンズ購入期間
α7CR/α7C II購入日~2024年1月10日(水)
・α7CR/α7C II購入者限定レンズキャッシュバックキャンペーン | ソニー
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デジタル一眼カメラα7C II「ILCE-7CM2」 ボディのみ カラーバリエーション:ブラック、シルバー |
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
moyuk SAPPORO 3階
さっぽろ地下街ポールタウン直結
地下鉄「大通駅」から徒歩3分、「すすきの駅」から徒歩5分
札幌市電「狸小路停留所」から徒歩1分
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
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ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。
営業時間:11:00~19:00