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“ウォークマン”「NW-ZX2」がやってきたので、まずは外観を中心にチェックしてみよう。

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ハイレゾ音源に対応する“ウォークマン”の最上位モデルウォークマン「NW-ZX2」がついにやってきたので、まずは開梱から外観、スペックにかけてレビューしてみよう。

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●“ウォークマン”「NW-ZX2」を開けてみよう。

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ブラックとホワイトのカラーに「NW-ZX2」がカラー印刷されたパッケージで、最近のウォークマンにはない大きさと重みがある。中を開けると、厚手のしっかりとした黒い化粧箱が現れて、さらにフタを開けると、「NW-ZX2」の本体がそこに鎮座してご対面となる。

ウォークマン「NW-ZX2」の価格は、ソニーストアで119,880円(税別)。2103年末に「NW-ZX1」が出てきた時も高価な価格に驚いたけれど、それをはるかに上回る値段だけれども、さすがに高級オーディオプレーヤーという質感が感じられるというか、手にとった瞬間が一番の至福の瞬間。

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さらに、本体を取り出したその下に付属品類が収まっていて、キャリングポーチ、スペーサー、WM-PORTキャップ、WM-PORT/USBケーブルが入っている。

マニュアル類も一つの紙箱に収まっていて、「クイックスタートガイド」、「音楽を楽しむ」、「オーティオ機器などからの録音」、「ワイヤレスリスニングを楽しむ」、「取扱説明書」が用意されている。

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●“ウォークマン”「NW-ZX2」の外観を重点的にチェックする。

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早速本体を手にとって外観からチェックしていこう。

本体のディスプレイサイズは、4.0型(854×480ドット)と、「NW-ZX1」と同じ画面サイズにもかかわらず、それを覆うボディの大きさと、手に持った時の重みはもうどっちかというと、ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」に近い感覚。

ディスプレイ性能としては、映りこみを抑えてクリアな映像を再現する「オプティコントラストパネル」や、幅広い色再現領域を持つ「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用している点も「NW-ZX1」と同じ。

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「NW-ZX2」 のこの武骨なまでのボディは、分厚い一枚の大きなアルミ合金から削り出したもので、その一つのフレームとして作られたアルミの状態からショットブラスト加工を施して、粒子感のある少しザラザラとした鉄の塊のような黒い筐体が出来上がっている。

「NW-ZX1」もアルミの削りだしボディとして作られてはいたけれど、「NW-ZX2」にはさらにアルミよりもさらに電気抵抗率が低くて、質量も大きい銅を金メッキ処理して組み合わせて、音質に貢献させている構造。

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「NW-ZX2」の本体サイズは、
長さ13.04mm × 横幅64.7mm × 厚さ16.2mm (最薄部14.0mm)で、
質量は約235g。

「NW-ZX1」の本体サイズは、
長さ122.8mm × 横幅60.7mm × 厚さ15.3mm (最薄部9.8mm)で、
質量は約139g。

同じディスプレイサイズなのに、ここまで大きさが違うのでインパクトがまるで違う。

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サイズは、縦に大きく伸びて横幅は4mm大きくなったものの、側面はラウンド形状なので手に持つにはわりとしっくりくるものの、139gから235gへと約100g増加しているだけに、重みの違いはさすがにある。

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これだけの大きいサイズになったというのも、オーディオ回路のパターンから作られた基板サイズを基準にしていて、内部パーツも大胆かつ大きい物を採用。

普通は小さくするとまず載せる事は不可能な、円柱形のチャージポンプ「OS-CON」を合計で7基も基板にくっついていたり、面積の広いフィルムコンデンサーがあったり、大きくても1,860mAhという容量を確保したバッテリーを載せていたりと、中身の構造がとても贅沢。

他にも、ハイエンドオーディオでも採用されている高純度無鉛高音質はんだを採用していたり、「NW-ZX1」では48kHz系のクロックだけだったものから、44.1kHz系専用のクロックを追加して、ハイレゾ音源だけでなくてCDも良い音で、DSDのリニアPCM変換(44.1kHzの倍数の176.4kHz)した音も高音質化させるとかオーディオに対する拘りっぷりが凄い。

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「NW-ZX1」の特徴となっていた、電気部品を内包するアンプブロックが収まっている背面の極端な膨らみは、「NW-ZX2」では前提的な本体が大きくなった事もあって、背面の隆起は少なくなっている。

背面に採用されているラバーグリップは、さらに凹凸が深くなって、αシリーズのグリップ的な高い質感に所有欲がかなり満たされる。

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Walkmanロゴの部分は、内部で使われている金メッキを唯一表面にアピールする場として、ゴールドのプレートが綺羅びやかに反射していて目を引く。

「NW-ZX1」には内蔵のモノラルスピーカーが入ってたけれど、「NW-ZX2」では省かれている。本体だけで音声を確認できるには内蔵スピーカーがあれば便利だったけれど、音質を重視するならここは外すのは正解だったかなと。

それから、NFCも搭載されていて、NFC対応のワイヤレスヘッドホンやイヤホンとつなぐときには触れてピコリンとすれば簡単に接続できる。というか、もうこれは標準搭載してないと不便に感じてしまうくらい。

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とはいえ、背面はまっ平らではないので、お約束でポータブルアンプに装着する場合に平行にするためのラバー製のスペーサーが付いている。

もうひとつのアクセサリーは、「WM-PORTキャップ」で、WM-PORTの開口部分とヘッドホンとジャックの隙間からホコリが入らないようにするため保護するキャップ。

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側面の、再生/停止、曲の送り/戻し、音量±の物理ボタンは、それぞれサイズを変えていたり、突起を設けるなどして、視認しなくても使いやすくなっている。

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この物理ボタンもよく考えられていて、「NW-ZX1」や「NW-F880」使っている時、ごく稀ではあるけれど、押すつもりがなくてもボタンをポチっと押してしまって、せっかく没頭して聴いていた曲を止めてしまって萎えてしまった事があるだけに、「NW-ZX2」では、外骨格のフレームの内側にボタンを配置して誤動作しない配慮というのはありがたい。

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もともと大きめだったヘッドホンジャックは、さらに巨大に。

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本体の厚みを超えて本体全面まで盛り上がる径の大きさで、内部でアンプからヘッドホンジャックへ信号を出力する分厚いOFCケーブルが1本増えて4本になったので、それで大型化してしまってる必然だそうでなかなかインパクトが強い。

底面にあるWM-PORTは、デジタルオーディオ出力に対応して、ポータブルヘッドホンアンプと接続して、さらなるリッチなプレミアムサウンドを堪能する事もできる。

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本体下部には、ウォークマン標準のWM-Portと、外部メモリーとしてMicroSDカードを配置。

内蔵メモリーは128GBで、これでも十分な容量はあるとはいえ、ハイレゾ音源をどんどん入れているとあっという間に足りなくなってしまうので、最大128GBのMicro SDカードを併用して最大で256GBの運用ができるというのは嬉しい。

ただし、MicroSDカードスロットは、本体からフタをパコっとはずす仕様になっていて、おそらく防塵に配慮するためだと思いつつも、高級機種名だけにもう少しガチっとしたものにして欲しかったというのが本音のところ。

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それから、今回もハイレゾシールがディスプレイのガラス面に貼ってあってある。

このハイレゾシール自体はもちろんあって欲しいのだけど、こうしたディスプレイ面に貼られていると、液晶保護フィルムを貼ろうとした場合に必ず膨みになってしまって見栄えが良くない。

できるなら、ディスプレイ面ではない場所に配置するとか、本体にプレートとして埋め込んでくらたほうが良い。

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●実用的な、付属の「NW-ZX2」用の革製キャリングケース。

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「NW-ZX2」に付属するキャリングケースは、付属品ながらも本革を採用。

片側だけにステッチの縫い込んだブラックのツヤのあるケースで、本体を差し込んでボタンをとめてロック。

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ケースに入ったままで、イヤホンとWMポートにアクセスできる。

ケースの側面には、再生/停止、曲の送り/戻しの部分と、音量±の物理ボタンの部分をそれぞれ繰り抜いて、ケースに入れたままでも操作できるように配慮されていて、シンプルながら実用性のある作りになっているのは良いところ。

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●「NW-ZX2」を起動して、ソフトウェアから中身を確認。

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「NW-ZX2」の電源を入れると、起動時にWalkmanロゴがでてくるところまでは従来のウォークマンと同じで、ここからZX2では、ロードしている間に”For Music Lovers, By Music Lovers”というゴールドに輝く文字が現れて、おもてなし感をアピール。

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Android OSのバージョンは4.2.2。発売日時点でのXperiaシリーズの最新はAndroid4.4.4(KitKat)で、何故なのか?という疑問があったけれど、これは開発段階でこのバージョンで作りこんでいったので、OSはあくまでもオペレーションのためのものであって、あくまでも音の作り込みを優先したという事だった。

プロセッサーはOMAP4 Coretex-A9 dual core 1.0GHz、メモリー(RAM)は1.0GB、内蔵メモリー(ROM)は128GB

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ストレージの構成は、MicroSDカードのスロットを搭載したので、それぞれデータの入れられる本体ストレージ(114GB)と、SDカード(利用するMicroSDカードの容量)として表示。

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「W.ミュージック」や「ビデオプレーヤー」アプリで使う時には、本体ストレージとSDカードのコンテンツがまとまって表示される。

もちろん、本体ストレージとSDカードを分類して表示する事もできるし、それぞれのコンテンツだけ見たい場合にも単独で表示もできる。

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新しく備わったBluetooth接続でも高音質で聴けるという「LDAC(エルダック)」。先日発表になったLDAC対応のワイヤレスヘッドセット「MDR-1ABT」と組み合わせる事で、ワイヤレスでもより高音質を楽しめるようになる。

Bluetooth設定のメニューから「LDAC」の設定が確認できる。「ワイヤレス再生モード」から、【LDAC優先】と【SBC固定】の切り替えが出来る。デフォルトでは【LDAC優先】になっている。

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「ワイヤレス再生品質」を開くと、【音質優先(990kbs)】、【標準(660kbps)】、【接続優先(330kbks)】の3段階でデータ転送を変更できる。

デフォルトでは接続性とのバランスも考慮して【標準(660kbps)】となっていて、【音質優先(990kbs)】にすると、96kHz/24bitのハイレゾクオリティのデータ伝送が可能になる。もしも状況によって再生音が切れてしまうようなら、【接続優先(330kbks)】とするとよりつながりやすく、SBCよりも低遅延で高音質なワイヤレスリスニングを楽しめる。

今の時点(2月12日)では、まだ発売されてないので、「MDR-1ABT」が出てきたら試してみよう。

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「W.ミュージック」で音楽再生時に新しく加わっているのが、「DSD再生設定」。

DSD 音源は、「NW-ZX2」でもネイティブ再生ではなくてリニアPCMに変換されて再生されるのだけれど、DSD128(5.6MHz)の音源も対応して再生できるようになった。

その特性として、設定から【スローロールオフ】という、PCM変換でも柔らかさや温かみなといったDSD ならではの良さを出したフィルターと、もうひとつシャープな音質になる【シャープロールオフ】と好みで切り替えられる。

ゲイン調整も、-3dBと0dBと調整もできる。

ちなみに、「NW-ZX1」はDSDのリニアPCM変換はDSD64(2.8MHz)のみで、デジタルフィルターの特性は【スローロールオフ】の特性を採用していて、ゲイン調整も設定されていない。

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ここ数年は、ウォークマンに限らずポータブルオーディオプレーヤーは圧縮音源をたくさん持ち運ぶというトレンドがあった時はそこまで重視されていなかったけれど、ハイレゾ音源が現れてからは、より良いヘッドホンやインナーイ ヤーレシーバー、ヘッドホンアンプをプラスオンして、ポータブルでもいい音を聴きたいというベクトルは進んでいて。

そう考えると一つの”塊”として高音質化を極め たというオーディオプレーヤーがあれば、それを選択する価値もあるかな?という事で、自分の聴き慣れた音楽を「NW-ZX2」にモリモリ転送して、いろいろ聴いてみよう。

・ソニーストア大阪で、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」を触ってきた雑感(前編)
・ソニーストア大阪で、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」を触ってきた雑感(後編)
・ハイレゾ対応ウォークマンの最上位モデル「NW-ZX2」を、2015年2月14日から発売。

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