コンデジをなめるなよ!高速AFと高速連写を手に入れてデジタル一眼カメラにより近づいた、高画質コンパクトデジタルカメラ「RX100V」
いわゆるコンデジサイズなのに、広角・大口径レンズと1.0型CMOSイメージセンサーを搭載するRX100シリーズも、ついに第5世代目。
基本ベースは変わっていなくて、新たに買うにしても価格の安いモデルで良いかも?と選べる選択肢がありつつも、「RX100V」は今までの機種とは完全に一線を画す超高速AFと高速連写性能を備えていて、選ぶに値する化物の性能を手に入れてしまった。
その凄さっぷりに久々にテンションが高くなりながら、まずは開梱と外観を含め基本的なところをチェックしていこう。
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●「DSC-RX100M5」を開梱
パッケージは、ブラックを基調にヨコはシナバーカラーのデジタル一眼カメラ”α”っぽいのはそのまま。
中身は、デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M5」本体と、リチャージャブルバッテリーパック 「NP-BX1」、MicroUSBケーブル、ACアダプター「AC-UB10C」、リストストラップ、ショルダーストラップアダプター、取扱説明書。
背面のモニターが激しくよく動くのでモニター保護セミハードシート「PCK-LM15」を貼っておこう。
ちなみに、コンパクトがゆえのグリップ感の乏しさは、アタッチメントグリップ「AG-R2」を着けたり、ジャケットケース「LCJ-RXF」を付けると格段にホールド性が増す。
「RX100V」のサイズは、横幅約101.6mm x 高さ約58.1mm x 奥行き約41.0mm。質量はバッテリーとメモリーを含めて約299g。
実は比べるまでもなく、「RX100Ⅲ」、「RX100Ⅳ」とサイズはちっとも変わっていなくて、もうパット見た感じ刻印でくらいしか区別がつかない。
重さだけは、初代からすると機能が増えていくごとに、240g、281g、290g、298g、299gとほんの少しづつ増えて来ている。
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●基本的なウリとなる1.0型積層型CMOSセンサーと24-70mm F1.8-2.8の ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ。
RX100シリーズの最大のウリは、一般的なコンデジに搭載される1/2.3型センサーよりも4倍の面積をもつ1.0型(13.2×8.8mm)のCMOSイメージセンサーを搭載している事。
撮像素子の大きさは、光をたくさん取り込めるという利点からより暗がりなところでもノイズを大きく抑えられるしその大きさからなるボケのある映像も得られる。
ISO125からISO12800まで対応。拡張機能でISO80からマルチショットNRでISO25600相当にも対応する。
このセンサーも地味に進化をしていて、「RX100Ⅳ」からは、メモリー 一体1.0型積層型CMOSイメージセンサー Exmor RSは、画素部の裏側にある高速信号処理回路部にメモリー(DRAM)を搭載。
信号処理のスピードが大幅に上昇、そしてDRAMチップ(メモリー)を搭載したことで今までよりも約5倍以上のデータ読出し速度に。これで、スーパースローモーション撮影や4K動画撮影ができる。
レンズは、24-70mm F1.8-2.8のZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ。
焦点距離は、広角24mmから望遠70mmという標準ズームレンズにあるよく使うゾーンで、全画素超解像ズームを使えば139mm相当の望遠撮影もできる。
ワイド端開放でF値1.8と明るくて、テレ端の開放F値も2.8と望遠でもブレにくく、7枚羽根の虹彩絞りで、被写界深度が浅くなるセンサーの大きさとあいまって、綺麗なボケ味を表現できるのがウリ。
はい、ここまでは、「RX100Ⅳ」と変わらず、静止画メインであれば裏面照射型CMOSセンサーの「RX100Ⅲ」でも全く引けを取らない。
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●今までのRX100とは別次元、圧倒的に動く被写体をとらえられる高速AFと高速連写性能
じゃあ何が「RX100V」が凄いって、イメージセンサーに位相差検出方式AFセンサーをのせてしまった事。
何を言ってるかわからないという場合は、ぶっちゃけα7RⅡで散々ビックリした、AFの速度や動体捕捉に優れた位相差AFと、AFの精度が高いコントラストAFの両方を持つ「ファストハイブリッドAF」が使えるということ。
シャッター半押ししたら超高速(0.05秒)でピントがあうわ、見えている画面のほとんどの領域(撮像エリアの約65%をカバーする範囲に315点の像面位相差AFセンサー)でピピピピッと追従してずっと動態を捕捉し続ける。
わかりやすいのはライブ配信の時に試してみたので以下。(1時間17分前後より)
コンデジの基本概念がぶっ飛んでしまった…。
もう完璧にデジタル一眼カメラ「α6300」使ってる気分なぐらいに凄い。
そこにとどまらず、α99Ⅱにも採用されて驚いたけど、画像処理エンジン「BIONZ X」をサポートする新規開発の高速フロントエンドLSIにのおかげでAF・AE追従しながら最高約24コマ/秒の高速連写が可能に。
しかもバッファーメモリーを大容量化させたことで、最大150枚まで連続撮影が可能になった。
はい、これも動画で確認。
一般的によく使うであろう「20M、JPGファイン」での連写テスト。
連写時間:約11秒
連写枚数:約145枚
書き込み時間:約37秒
一番データの大きい「20M、RAW+JPG」での連写テスト。
連写時間:約4秒
連写枚数:約65枚
書き込み時間:約1分09秒
実際に使う場合、一回の長い連写よりも断続的にシャッターを押す使い方を想定して、適当にシャッターを押して連写、休憩、連写、休憩といった具合に試してみた。
結果、バッファ限界(「20M、JPGファイン」の場合約150枚まで)に到達するまでであれば、メモリー書き込み中でも何度でも連写できるのがわかる。
20M画素級の画像を連続24fpsの高速連写ができるようになっただけではなくて、書き込み処理をしている状態を画面上で確認しつつ連写でき、連続撮影後にもすぐに撮影画像の確認ができるので、恐ろしいほどに実用性が上がっている。
今までのRX100シリーズとは別次元。ここが最大のキモポイントになる。
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●RX100Vに新規に追加された設定を一通り確認。
「RX100Ⅳ」では、シャッターボタン半押し中にピントを固定する「AF-S」モードと、シャッターボタン半押し中にピント合わせを続ける「AF-C」モードを使い分けていたけれど、「RX100V」では被写体の動きをカメラが自動的に判別して切り替えてくれる「AF-A」モードが使えるようになっている。
AFの追従感度を「高速」と「標準」とで2段階に設定できたり(AF追従感度設定)、オートフォーカスの駆動するスピードも「高速」、「標準」、「低速」と使い分けできる(AF駆動速度設定)。
撮影時に重宝するのが、[Fn]キーからMAX12コの設定項目を呼び出せる「クイックナビプロ」。
割り当てできる機能は、「RX100Ⅳ」の32種類から、「RX100V」では「ガンマ表示アシスト」が追加されて33種類へ。
直接ボタンを押して設定を呼び出せる「カスタムキー(撮影)」。
コントロールリング、中央、左、右ボタンやC(カスタム)ボタンに好みの設定を割り当てられる機能にも、「RX100V」では「ガンマ表示アシスト」が追加され。
「RX100V」にはさらに、「カスタムキー(再生)」もまるまる追加。
再生画面で、[Fn]キーから「FINDER/MONITOR切替」、「スマートフォン転送」、「ダウンロードアプリ」、「登録アプリ一覧」、「削除」、「一覧表示」から選択できるようになった。
ピント拡大にも、最初の倍率設定を「1.0倍」と「5.3倍」から選べる。
また、「ファイル名設定」から、ファイル名も最初の先頭3文字を自由に変更できる。このあたりも新しい。
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●RX100Ⅲシリーズ以降にある、コンパクトながら凝縮されたオペレーション機能をおさらい。
ここからは、「RX100Ⅲ」以降共通の機能。逆に言えば、突出したAF機能がいらなければ「RX100Ⅲ」でも全く遜色なく使えるとも言える。
レンズ外周にあるコントロールリングがとてもお役立ち。
コントロールリングを回してズームをする際の「ステップズーム」が超便利で、光学ズーム時の倍率を5段階(24mm/28mm/35mm/50mm/70mm相当)に固定してコントロールリングを回すと、一段階づつ焦点距離が変化。
デジタル一眼カメラでよくつかう単焦点レンズの焦点距離で馴染みのある焦点距離をイメージして撮影できる。
天面中央には、ストロボを内蔵。
使わない時はかさばらない平面に、そこから[フラッシュ」スイッチをスライドするとシャコンと飛び出す。
フラッシュモードは、「自動発光」以外に「スローシンクロ」、「後幕シンクロ」、「強制発光」「発光禁止」と選択できるのでいざという時にはお役立ち。
ポップアップするファインダーも搭載。
本体の側面にあるスイッチをスライドするとファインダーが上に向かって跳ね上がって、同時に電源が入る。
そして、接眼部を手前にひっぱってやるとファインダーの中が映し出されて使えるようになる。
小さいけれど、視度調整もついて、周囲の映り込みを抑えるZEISS T*コーティングを施してある。
電子ビューファインダーの利点として、設定を反映させた後の映像を確認できる。
特に、日差しの強い場所での撮影ともなると液晶に映し出される映像がしっかり確認できなくて明るすぎたり暗すぎたり、ピントがあってなかったりという事がおきやすいけれどファインダーなら確実な映像を確認しながら撮れる。
シャッタースピード、F値、露出、ISO感度といった情報も一緒に確認できて、ヒストグラムとか、水準器もファインダー内に表示できるので、
液晶ディスプレイと同じ条件で使えるからこれほど便利なものはない。
設定から、ファインダーを元にもどすさいに、連動して電源がOFFになるかONのままかも選べる。(「RX100Ⅳ」から。)
「RX100Ⅲ」から大幅に可動範囲が広がった2軸の可動式液晶モニター。
180度反対方向に向けて、広角24mmで撮影できるから手を伸ばして撮っても背景もバッチリ入るので、自分撮りとか友達とのツーショット撮影にも使える。
ローアングル時でも手元側に倒しこむことができるので、撮影する時の姿勢が楽に撮れる。
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近年の巨大化の一途をたどるEマウントのフルサイズ機を筆頭に、Aマウントもα99Ⅱの登場で超盛り上がりまくり。
あぁそうだよ、極限の状況になればなるほど、レンズの明るさや大きさから、デジタル一眼カメラの性能が良いに決まってる。
例えばコンパニオンやコスプレしたお姉さんを撮影するにしても、カメラの威厳みたいなものはあって、その存在感が必要な時もある。
がしかーし、だからといっていつでもどこでもデジタル一眼カメラを持ち歩くわけにはいかない。
がしかーし、いざやってきた撮影チャンスがあったらもう出来る限りキレイに残したい。
この葛藤を、払拭してくれるのがコンパクトに持ち運べるRX100シリーズなんだけど、まさか絶対に叶わないと勝手に思い込んでいた超高速AFと連射性能が「RX100V」には入ってしまった。
本当にえらいこっちゃ。撮ったらわかるこの化物っぷり。
ピピッと速攻あってしまうAFに、食いついたら離さない粘るAF、ダダダっと連写して最大150枚(JPEG)までバッファが持つ限りは、延々と撮り続けられる恐ろしさ。
もう心配なのは、SDカードの容量と、撮ったあとに保存するHDDの容量(;゚∀゚)=3ハァハァ
今までコンデジで、撮ろうと思ったら明後日の方向向いてるーとか、シャッター切ったら画面からはみ出てるーとか、そういった悔しい想いを圧倒的に減らしてくれる。圧倒的に成功率をアップさせてくれる。RX100の画質クオリティで。これは凄い。
申し訳ないくらいに、「RX100Ⅳ」以前のRX100シリーズとは、圧倒的な違いがここにある。
電源をOFFにしたら小さく手のひらにおさまるデジタルスチルカメラ「RX100V」。
旅行やお出かけのメイン機としても、デジタル一眼カメラと一緒に持ち出すサブ機としても強烈なパートナーになってくれるのは間違いない。
・本体同時購入キャンペーン DSC-RX100M5と一緒に買うとアクセサリーセットがおトク!|ソニーストアお買い物情報 | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー
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●プレミアムコンパクト「RX100シリーズ」
デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M5」
ソニーストア販売価格:119,880円(税別)
●長期保証サービス:3年ベーシック(無償)
●10月21日発売予定
デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M4」
ソニーストア販売価格:119,880円(税別) ⇒107,880円(税別)
●長期保証サービス:3年ベーシック(無償)
デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M3」
ソニーストア販売価格:88,000円(税別)
●長期保証サービス:3年ベーシック(無償)
デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M2」
ソニーストア販売価格:66,648円(税別)
●長期保証サービス:3年ベーシック(無償)
デジタルスチルカメラ「DSC-RX100」
ソニーストア販売価格:57,124円(税別)
●長期保証サービス:3年ベーシック(無償)
・メモリー 一体1.0型積層型CMOS Exmor RSイメージセンサーを搭載して高速撮影までも可能にした「RX100Ⅳ」と「RX10Ⅱ」
・もういらないかも?と思っていたコンデジが激しく欲しくなるカメラ「RX100III」!
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