ワイヤレスの快適さと、調整できるノイズキャンセリング、防滴性能でよりアクティブに使えるヘッドセット「WF-SP700N / WI-SP600N / WI-SP500」をレビュー。
左右独立型でノイズキャンセリングを備えるソニーのワイヤレスヘッドセットといえば「WF-1000X」。
去年(2017年)末の発売以来、今も人気アイテムとなっているけれど、そこに防滴性能(IPX4)を備えた「WF-SP700N」が新たに登場。
加えて、防滴モデルのBluetooth対応ワイヤレスヘッドホン「WI-SP600N」、「WI-SP500」と、アクティブに使えるヘッドホンが揃ったので、それぞれを使ったレビューをしてみる。
・ノイズキャンセリングと防滴性能を両立した『WF-SP700N』などスポーツ向けヘッドホン発売 | プレスリリース | ソニー
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●左右独立型、ノイズキャンセリング、防滴性能(IPX4)の3つを備えたワイヤレスヘッドセット「WF-SP700N」
左右独立型でノイズキャンセリングを備えるワイヤレスヘッドホンと言えば「WF-1000X」が先行して発売されていたけれど、この「WF-SP700N」は、プラスしてJIS防水保護等級IPX4相当の防滴性能を備えたスポーティなモデルといった感じ。
まずはなんと言ってもどうみてもそら豆にしかみえないこのカタチ。
「WF-1000X」のスタイリッシュをウリにしたデザインとは全く異なるなんともポップなデザインに、カラバリも元気なカラーが多い。
左右独立型なので、配線がいっさいなくてひっかかったり邪魔にならないというのが大きな特長。
ケーブルがないということは、耳の穴(外耳孔)だけで保持することになるので、両耳に入れていて落ちないのかが不安なところ。
見ると、一般的なカナル型イヤホンに比べて耳に差し込む部分が長く、さらに装着性をアップするために、ドライバーの根元部分にフィッティングサポーターなるものが付いている。
これは耳の内側にひっかかるためのパーツで、これがあるだけで保持力が上がり安心感が増す。
イヤーピースは、SS/S/M/Lの4種類、アークサポーターは、M/Lの2種類が用意されていて、より自分の耳にフィッティングの良いほうに付け替えると良い。
ただし、「WF-1000X」のような2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせた「トリプルコンフォートイヤーピース」は用意されていないところは違いの一つ。
実際に「WF-SP700N」を耳に装着してみると、イヤーピース部分の長さと、フィッティングサポーターが耳の穴近くのフチ(耳甲介腔)のホールド感のダブルで超安定。
おもいっきり首を振っても、ジャンプしても外れない。
両耳に入れてもしっかりくっついて、落ちるかも?という意識も働かなくなるのでフリーがとても気持ち良い。
ただし、インナーイヤーを着けてるぞという感覚なので、あまり長時間付け放しにしているとさすがに疲れそうなので休憩をたまに挟むのが良さげ。
「WF-SP700N」のBluetoothコーデックはSBC, AAC。
そのかわり、ノイズキャンセリング性能を持ちながら、JIS防水保護等級IPX4相当の防滴性能を備えているというのが「WF-SP700N」の強み。
ケーブルも騒音も気にしなくていいし、雨や汗といった水濡れも気にしなくていい、このフリーダムさが素敵。
microUSBケーブルをこのキャリングケースにつないで満充電にしておくと、「WF-SP700N」を2回フル充電できるので移動時には必須アイテム。
イヤホン収納ボックスとしても省スペースで、カバンに潜ませるにしてもかさばりにくいサイズ感。
左右に入れる場所が決まっていて、カチッと音がするまで差し込めば、イヤホンは自動的に電源OFFになって充電をはじめる。
イヤホンをケースから取り出すと、自動的に電源が入って、と同時に左右チャンネルのペアリングも自動で行われてすぐに使えるようになる。
フル充電にかかる時間は約1.5時間。
連続音楽再生できる時間は3時間なので、聴き終わったらキャリングケースにしまって、また聴きたいときに取り出すといった使い方がベター。
スマートフォン(AndroidやiPhone)との接続はbluetothのペアリングが必要。
NFCを備えたXperiaやウォークマンとのペアリングはとっても簡単で、ケースからイヤホンを取り出して電源が入った状態にしておいて、このキャリングケースの裏側にあるNFCを近づければペアリング完了。
それ以降、NFCを近づけるだけで、切断も再接続もワンタッチ。
この小さいボディにも、操作系の物理ボタンが左右に1つづつ備わっていて、ダイレクトに操れる。
左側のイヤホンにあるボタンは、電源ON/OFF(2秒押し)、ノイズキャンセリングON、アンビエントサウンド(外音取込)、OFF。
右側のイヤホンにあるボタンで、再生(1回押し)、曲送り(2回押し)、曲戻し(3回押し)、着信時に受ける終話する(1回押し)といった動作ができる。
iPhoneの「Siri」や、Androidの「Google Now」といった音声アシスタントを呼出し(右側ボタンを2秒押し)できる。
機能のカスタマイズはできなくて固定。
スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」をインストールすると、細かい設定ができる。
「WF-SP700N」の場合、このアプリでできることは、ノイズキャンセリングをON/OFFと、外音のコントロールとして、音楽を聴きながらも周囲の音を取り込んですべてが聞こえる「ノーマルモード」と、騒音は低減しつつ人の声だけは取り込む「ボイスモード」の使い分けができる。
また、「イコライザー」や「音質モード(音質優先モード/接続優先モード)」の切り替えもできる。
「WF-1000X」で利用できる、ノイズキャンセリングの設定を自動的に切り替えてくれる「アダプティックサウンドコントロール」は使えない。
新しく使える機能として、ノイズキャンセリング/アンビエントサウンドモードとイコライザーをあらかじめ設定しておくと、本体左のノイズキャンセリングボタンを2回押して瞬時に設定に切り替えられる「クイックサウンドセッティング機能」がとっても便利。
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●ノイズキャンセリング、防滴性能(IPX4)を備えたビハインドネックスタイルのワイヤレスヘッドセット「WF-SP600N」
「WI-SP600N」は、デジタルノイズキャンセリング、アンビエントサウンド(外音取り込み)モードと防滴性能をもつワイヤレスヘッドセット。
「WF-SP700N」との違いは、左右のインナーイヤーがケーブルでつながっているということ。
あえて言えば、ネックバンドタイプ「WI-1000X」の防滴性能をもったタイプといった感じで、耳からイヤホンをはずして肩掛けできるのでより気軽に着脱できる。
耳への装着するスタイルは「WF-SP700N」と同じで、4種類のイヤーピースと耳のくぼみにフィットする2種類のアークサポーから自分の耳にあったサイズを選ぶことができる。
6mm径ダイナミック型ドライバー。
BluetoothコーデックはSBC, AAC。
JIS防水保護等級IPX4相当の防滴に対応して、雨や汗、水しぶきも気にせずに使える。
ケーブル途中にコントローラー部が備わっていて、電源ボタン、再生/一時停止、ボリューム、NC/AMBキーの操作ができる。
microUSB端子から充電、内蔵バッテリーで最大再生時間約6時間というスタミナ性能がアドバンテージ。
この部分にNFCもあるので、XperiaなどNFCを搭載したスマホとタッチしてかんたんにペアリングできる。
これで電車内や航空機内などのリスニング時に、走行音やエンジンノイズなどさまざまな騒音を低減できる「デジタルノイズキャンセリング」機能つき。
しかもヘッドホン内蔵のマイクから、周りの音や人の声を取り込める「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」機能もあって、イヤホンをしたままでも周囲の人と会話もできるし、周囲の状況を把握できる。
スマホの専用アプリ「Sony | Headphones Connect」を利用して、アンビエントサウンド(外音取り込み)モードの切り替えやイコライザーの調整、「クイックサウンドセッティング機能」ができるのも「WF-SP700N」と一緒。
スマートフォン(AndroidやiPhone)とBluetooth接続して、ハンズフリー通話もできるのはやっぱり便利。
しかも、再生ボタンを長押ししてスマートフォンの「Google アプリ」や「Siri」といったボイスアシスタントを呼び出して、情報を調べたり電話発信といった音声操作ができるのが意外と役立つ。
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●防滴性能(IPX4)と開放型インナーイヤーを備えたビハインドネックスタイルのワイヤレスヘッドセット「WF-SP500」
「WI-SP500」は、防滴性能を持ったビハインドネックスタイルのワイヤレスヘッドホン。
ノイズキャンセリング機能や外音取り込みといった機能はなく、シンプルに周囲の音が聞き取りやすくなった開放型インナーイヤーで、価格も上位2モデルと比べても圧倒的にリーズナブル。
本体にあるインナーイヤーは13.5mm径ダイナミック型ドライバー。
耳に合わせた形になった滑りにくい突起状のイヤーチップが2サイズ用意してあり、コレをスッポリとかぶせることで、耳にしっかりフィットして高い装着性を担保している。
「WI-SP500」は、周囲の音を聞きやすい開放型なので、イヤホンを装着していても周囲の音がそのまま聞こえる。
遮蔽することを求めていないので常時オープスタイルで、人との会話もしやすくて、音楽はBGM的に楽しむと考えたほうがわかりやすい。
このシンプルなモデルでも、音楽再生機の曲送り/戻し、再生/一時停止、音量の調節もできて、スマートフォン(AndroidやiPhone)とのハンズフリー通話も可能。
再生ボタンを長押ししてスマートフォンの「Google アプリ」や「Siri」といったボイスアシスタントも呼び出せる。
NFCもあるので、Xperiaとかんたんペアリングもできる。
ただしノイズキャンセリング機能はないので、スマホの専用アプリ「Sony | Headphones Connect」は利用できない。
JIS防水保護等級IPX4相当の防滴に対応して、雨や汗、水しぶきも気にせずに使えるのは上位2機種と同等。
本体の最大再生時間は、約8時間と本体だけで一番のスタミナ性能を誇る。
付属のキャリングホルダーを使うと、びっくりするほど小さくまとめる事もできるので、持ち運びは最高に楽ちんで気軽に使うには最適とも言える。
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●スポーツ向けワイヤレスヘッドホンラインナップ
ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWF-SP700N
ソニーストア販売価格:22,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
[2018年4月28日発売]
ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-SP600N」
ソニーストア販売価格:18,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
[2018年4月28日発売]
ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-SP500」
ソニーストア販売価格:8,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
[2018年4月28日発売]
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口。丸栄百貨店南隣
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:12:00~20:00
2件のコメント
“再生周波数帯域は、50 Hz-8,000 Hz”とあります(複数箇所)が、これマイクロホンの有効周波数帯域なのでは?
>nnpvさん
ありがとうございます、大変失礼いたしました。
こちらのミスですので訂正させていただきました。