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Windows Vistaには、メモリーは2GBにしたほうが快適?(その2)


Windows Vistaには、メモリーは2GBにしたほうが快適?(その1)
の続き。

実際にメモリー容量が変わると
Windows Vistaの場合は、
体感的に速度が向上してるのがよくわかる。

だけど、感覚的なものじゃなくて
ベンチマークでそれを数値化して出したいと思って
いろいろやり始めたものの
「Windows ReadyBoost」の時と同じく
これまた恐ろしくまともに集計できないドツボにハマってしまって、
意地になってたら、数日かかってしまった。

それに結果もグダグダだけど
一応、事実は事実として載せる事にした。。

テストしたのは、
VAIO typeSプレミアムバージョン
CPUはCore 2 Duo T7200(2 GHz)で、
グラフィックボードは「NVIDIA GeForce Go 7400 GPU」
を使用するSPEEDモードに固定。


この状態で、メモリを
・2GB(1GBX2)
・1GB(512MBX2)
・1GB(1GBx1)
・512MB(512MBx1)
の4種類の状態で試してみた。

同容量の1GBは、シングルチャンネル1GBと
デュアルチャンネル512MBx2の差が現れるかどうかもあわせて。

とまぁ、これだけ立派な事を書いてても
本当に役立つような結果は全く出てない。

-------------------
<パフォーマンスの評価>
Windows Vistaに搭載されてるベンチマークソフト。
そもそもの発端がこのベンチスコアだった・・

結果から言うと、

【2GB(1GBX2)】
【1GB(512MBX2)】
【1GB(1GBx1)】
プロセッサ:4.9
メモリ:4.5
グラフィックス:3.7
ゲーム用グラフィックス:3.3
プライマリハードディスク:4.5


【512MB(512MBx1)】
プロセッサ:4.9
メモリ:2.9
グラフィックス:3.6
ゲーム用グラフィックス:3.3
プライマリハードディスク:4.5

メモリが1GBでも2GBでもメモリ評価が変わらない。
そんなアホな?
何回計測しても変化なし。

デスクトップだと、
メモリを2GBに交換したら5.5くらいにハネ上がるのに。

メモリのバス幅が影響してるのか?
そもそもこの評価がアテにならないのか?

それでも、512MBの時は明らかにメモリ評価は下がってたし。

-------------------
<CrystalMark 2004R2>
Windows XPの時から使用してきたベンチマークソフト。
CPUやメモリなど細かくベンチを数値化してくれる
スグレモノのソフトウェアなんだけど、
これまた思うような成果が上がらず。

 
【2GB(1GBX2)】             【1GB(512MBX2)】

 
【1GB(1GBx1)】             【512MB(512MBx1)】

何が一番問題かというと、
明らかにWindows XPの時のベンチスコアとは
全く違う評価がされてる事。

CrystalMark 2004R2の動作環境は
既にWindows Vistaに対応となっているけど
どこも低く評価されてる部分が多くて
総合評価は、同じスペックだとしても
Windows XPよりWindows Vista上で計測した場合のほうが評価が低い。
(特にD2Dなんて下がりすぎ。)

さらに、ベンチスコアが安定しなくて
計測するたびにバラバラ。

それをふまえたうえ、メモリベンチを見ても
2GBの恩恵は数値には全く出てきてない。
何故か?【1GB(512MBX2)】のベンチスコアのほうが良かったり・・・

どのVAIOで計測しても同じような感じで
今現在(2007年2月)の時点ではコレが事実なので
素直に受け止めるしかない。

-------------------
<ゲームベンチ>
もう、何も言い訳したくないので、
計測した結果を数値で並べてみた。

【Vana’diel Bench3】
(FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3)

【2GB(1GBX2)】
低解像度モード
 5642,5611,5643,5639,5615
平均:5630

高解像度モード
 3290,3286,3278,3293,3249
平均:3279

【1GB(512MBX2)】
低解像度モード
 5722,5690,5636,5636,5662
平均:5669

高解像度モード
 3327,3345,3261,3328,3270
平均:3306

【1GB(1GBx1)】
低解像度モード
 5571,5571,5581,5575,5573
平均:5574

高解像度モード
 3258,3258,3234,3249,3252
平均:3250

【512MB(512MBx1)】
低解像度モード
 5446,5451,5504,5513,5514
平均:5485

高解像度モード
 3290,3254,3232,3289,3281
平均:3269

2GB(1GBX2)よりも1GB(512MBX2)のほうが上回ったり
512MB(512MBx1)が1GB(1GBx1)を上回ったりで
メモリの効果を示すデータはとれず。。

【UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE】

【2GB(1GBX2)】
 2885,2890,2875,2864,2878
平均:2878

【1GB(512MBX2)】
 2747,2713,2670,2750,2759
平均:2727

【1GB(1GBx1)】
 2855,2843,2839,2812,2826
平均:2835

【512MB(512MBx1)】
 1930,1925,2188,2282,2274
平均:2119

比較的まともに差が出た。
特に512MB(512MBX1)の低さが顕著。
ただ、シングルチャンネル1GB(1GBx1)が
デュアルチャンネル1GB(512MBX2)を上回ってたりして。

-------------------
<こうなったら実測計測>
この時点でかなり疲れ気味だけど
ココまで来たら意地なので、
電源ボタンを押してからの起動時間と、
シャットダウンを押してから完全に電源が切れるまでを
ストップウォッチを持って計測。

本来なら、
普通のアプリを立ち上げる速度なんかを測ったほうがいいんだけど
手持ちのストップウォッチじゃ
コンマ数秒のズレが大きくてウソくさくなりそうなので、
長い時間待たされる起動と終了でテスト。

もちろんHDDのアクセススピードの影響が多々あるけれども、
同じ条件化なら差が見てとりやすいから。

電源起動ボタンを押してから、
「Vistaロゴ」が表示するまでの時間、
「ウェルカムセンター」が表示されるまでの時間、
「ガジェット」が4つ表示されるまでの時間。

シャットダウンをクリックして
電源ランプが消灯するまでの時間を計測。
(スリープではなくてシャットダウン。)

【2GB(1GBX2)】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
 43秒     58秒         61秒
 42秒     57秒         64秒
 44秒     59秒         66秒
 43秒     58秒         60秒
 42秒     55秒         57秒
平均
 42.8秒    57.4秒        61.6秒

Windows Vistas終了
 33秒、34秒、33秒、33秒、33秒
平均:33.2秒

【1GB(512MBX2)】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
 54秒     66秒         70秒
 54秒     64秒         74秒
 44秒     56秒         70秒
 43秒     59秒         62秒
 45秒     59秒         61秒
平均
 48秒    60.8秒        67.6秒

Windows Vistas終了
 53秒、37秒、37秒、43秒、41秒
平均:42.2秒

【1GB(1GBx1)】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
 46秒     61秒         69秒
 43秒     59秒         63秒
 52秒     65秒         68秒
 48秒     59秒         63秒
 48秒     59秒         62秒
平均
 47.4秒    60.6秒        65秒

Windows Vistas終了
 59秒、40秒、35秒、36秒、37秒
平均:41.4秒

【512MB(512MBx1)】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
 64秒     91秒         234秒
 63秒     85秒         238秒
 60秒     84秒         220秒
 61秒     90秒         233秒
 62秒     89秒         238秒
平均
 62秒    87.8秒        232.6秒

Windows Vistas終了
 114秒、128秒、104秒、123秒、118秒
平均:117.4秒

実測値なので、
体感速度そのまんま。

容量が多い順にテストしていったから、
だんだん「スーパ ーフェッチ」の効果がかかってしまって
高速化してる可能性もあるけど、
そのままの結果として。

ほんの数秒とはいえ、
何回計測しても安定してある程度の秒数を出してくれるし
間違いなく2GB(1GBX2)は早いと感じる事ができる。

シングルチャンネル1GB(1GBx1)が
デュアルチャンネル1GB(512MBX2)の速度と
ほぼ同じか少し上回ってるけど、
あくまでも数回テストしての平均値なので
実際は、もうほとんど差はないみたい。

で、
恐ろしく遅かったのが512MB(512MBX1)。
途中で計測するのを挫折しそうになるくらい起動が遅い。
それも、
ガジェットが出てからもHDDにアクセスし続けて
実際に使える状態になるまで測り続けたら
だいたい15分くらいはかかってた。

アプリケーション1個立ち上げるのにも遅い遅い。
512MBでは、2度と使いたくない。

-------------------
<無理やりな結果論>
今回やったベンチマークテストでは、
いまいち目でみてわかりやすい結果が出てこないのは残念だった。
じゃなきゃココまで調べないですんだのに・・・

Windows Vistaって水面下で、
何やらごちゃごちゃ動いてるみたいで、
やる度に結果がバラバラなのも困りもの。

今後、もうちょっとわかりやすいベンチマーク結果が
出るソフトが出てくればいいんだけど。。

実測計算は、
タイミングでストップウォッチを手押ししてるので、
正確な数値とは言い難いけど、そのまま素のデータ。

さすがにコレだけ数値を測り続けたら
メモリの大小での体感速度の差が
本当に良くわかったのは事実。。

1GB(512MBx2)で使ってた時よりも
2GB(1GBX2)の速さは
アプリケーションを立ち上げるにしても、
レスポンスの差が確実に出てくるから
普段使ってての快適さは全然違う。

2GBあれば、
たくさんアプリを立ち上げてても余裕で動くし
水面下で何か動いてても安定して目の前の仕事ができるし、
Windows Vistaを本気で使うなら
やっぱりメモリは2GBあったほうがよかったんだなーと
今更気づいたり。。

今後はもうちょっと楽なテストしよ・・・

VAIOでWindows ReadyBoostを使ってみる(その1)
VAIOでWindows ReadyBoostを使ってみる(その2)

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4件のコメント

  1. 通りすがり より:

    テストお疲れ様でした。
    現在メモリのデュアルチャンネル化を考えていて、色々情報を収集していたんですが、実際に試した方のデータを見ると、シングルでもデュアルでも大差が無いようですね。
    大変参考になりました。ありがとうございました。

  2. kunkoku より:

    >通りすがりさん
    いえいえ。
    本当にコレが正しい答えなのかどうかとまでは言えないので、ご参考程度にされてくださいねw
    なにかもうちょっと効力が現れるとうれしいんですけどねー。

  3. おがっく より:

    参考になりました。いい記事ですね♪

  4. kunkoku より:

    >おがっくさん
    いえいえありがとうございますm(__)m
    Vistaの側の何かの問題でうまくベンチが出てこなかったんですけど
    こっちが改善されれば
    もっとわかりやすく出てくると思うんですけどね(^^ゞ
    また機会があればいろいろテストしてみますねw